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評価モジュール付け忘れ注意!!!
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPへの民間人の侵入を防ぐため、カバーストーリー「土砂崩れ」を適用し、バリケードテープにより封鎖してください。SCP-XXXX-JPへの侵入経路には監視カメラが設置され、侵入者が確認された場合土木会社の作業員に偽装した財団エージェントにより立ち退きを指示されます。必要な場合侵入者は拘束し、Aクラス記憶処理を施して解放して下さい。
その足場の悪さと異常性による空間認知攪乱効果の影響を鑑みて、SCP-XXXX-JPの探査時には、なるべく過去の探査で設置したロープから離れないようにさせてください。
SCP-XXXX-JP侵入時に50秒以内に覚醒しなかったした人物はSCP-XXXX-JP-Aへ接近させないようにしてください。接近させてはいけません。
説明: SCP-XXXX-JPは、徳島県███の山中にある古い民家(SCP-XXXX-JP-A)と、その周辺の異常空間です。SCP-XXXX-JPは大部分が山の斜面というその立地の都合上探索可能な範囲が限られ、以前の住人が整備したと思われる道以外からの侵入が困難であり、またその道も長期間人の手が入っておらず荒れています。SCP-XXXX-JPおよびその周辺は所有者不明の土地となっていたものを、現在は財団フロント企業が所有しています。
SCP-XXXX-JP-Aは廃屋となっており、壁や屋根の一部は損壊しています。SCP-XXXX-JP-Aの裏手にはある程度の広さの空間があると思われますが、SCP-XXXX-JP-Aに向かって左側に登りの、右側に下りの斜面が迫っており、これと樹木、および損壊した家屋の一部により横から回り込むことは困難です。SCP-XXXX-JP-A正面は窓および扉のない壁となっており、その崩落した一部からのみ内部の観察、侵入が可能となっています。
SCP-XXXX-JP内には霧状の物質が満ちており、視界が僅かに不鮮明であり物の色が淡い色調に見えます。SCP-XXXX-JP外部からはこの霧および内部に侵入した人物は観測できず、SCP-XXXX-JPには外部との明確な境界があります。SCP-XXXX-JPの境界は先述の道への侵入直後に到達しますがこの位置からのSCP-XXXX-JP-Aの視認は斜面および樹木にさえぎられて不可能です。
SCP-XXXX-JPに侵入する際、当該人物は直立したまま数秒から数十秒の間意識を失います。この時間には個人差がありますが、現在に至るまで、この差が生まれる原因は判明していません。SCP-XXXX-JP内では空間認知に異常をきたし、しばしば物の大きさや距離を正確に把握し損ねます。この異常はSCP-XXXX-JP-Aに近づくほど顕著になり、また侵入後覚醒までの時間が短い人物ほど強く影響を受けます。Dクラス職員による調査では、数秒で目覚めた者は10歩ほど歩いた時点で転倒し始め、20 mほど進んだころに行動不可能になります。
補遺1: Dクラス職員による調査の際、D-630921がはじめてSCP-XXXX-JP-Aにたどり着きました。SCP-XXXX-JP-A内部の調査中、D-630921は突然叫びだし、SCP-XXXX-JP-Aから飛び出し、SCP-XXXX-JP内を何かから逃げるように逃走、その後突如消失しました。映像記録によると、SCP-XXXX-JP-A内にはほこりを被った机やたんす、照明等の家具のほか人形、手鏡などが散乱しており、D-630921は叫びだす直前それらのいずれかに注目していましたが、D-630921が何に反応したのかは定かではありません。特筆すべき点として、D-630921は逃走中通信機を介した職員の呼びかけに応じず、「前に進まない」、「足が空回りする」などの言葉をうわごとのようにつぶやいていたこと、SCP-XXXX-JP侵入後覚醒までの時間がおよそ1分と非常に長かったことがあげられます。
その後の調査で、同じく覚醒までに1分近く要したDクラス職員による探査では、SCP-XXXX-JP-Aに侵入せず外部から観察していた際、何かを見つけたようなそぶりののちひどく動揺し、その後同様に失踪しました。逃走中の特徴的な発言として、「頼む覚めてくれ」という叫び、および「前は飛べたのに」というつぶやきが記録されています。
また、より短い時間で覚醒したDクラス職員が先の二人が張ったロープ伝いにSCP-XXXX-JP-Aに接近した際には何も起こらず、SCP-XXXX-JP-A内部にも特筆すべき点はありませんでした。
失踪したDクラス職員の行方は現在も不明なままです。
補遺2: 記録の解析の結果、Dクラス職員逃走時の音声に子供の笑い声やおどける様な悲鳴と思われる声が混じっていることが判明しました。またそれに伴う映像記録の再検証で、逃走するDクラス職員の前方の木々の隙間に、Dクラス職員同様に逃走する、鮮やかな赤い着物を着た10歳前後の子供とみられる人影が確認されました。この人物に関する詳細は現在不明です。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5217096 (08 Aug 2019 09:31)
dvです。
多くを語らないことで不気味な雰囲気を出そうという試みは一定の成功を収めていると思います。一方で、この語らないことによって、新奇性がかなり損なわれてしまっているのが問題かと思いました。
例えば、SCP-070-JPは「いぬらしき何か」というところまでは情報として開示しています。一方でこの記事は、「何かがいそう」で終わっています。「何かがいそう」な記事はSCP-070-JPを含めて複数あり、単に「何か」というだけではオリジナリティや差別化が足りません。
もっと「何が」いるのかというヒントを含めたうえで、その「何か」をうまく異常性に活かせると面白いと思います。また、この記事は読者の想像に任せる記事ですので、もっとヴィジュアル面への想像を掻き立てる記述があるといいですね。前述のSCP-070-JPもヴィジュアル面の想像を掻き立てる記事です。
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的確な批評ありがとうございます。
夢の性質を持つを持つ空間というコンセプトを全く表現できていませんでした。
「何が」いるのかというヒントですが、「過去に夢の中で追いかけてきたもの」という想定で書いたため、具体的に「何」かを書くのは難しく、代わりに二人目の発言に「夢」を想起させる言葉をを追加しました。
ヴィジュアル面、というのは舞台描写、例えば家屋の見た目などのことでしょうか。-Aの立地と、あるべき場所に扉がない記述を追加しました。
二人のDクラスが見たものを、例えば手鏡であるとはっきり記載するかどうか、空間の異常についての記述ををさらに増やすべきかどうか思案しています。
夢の中というコンセプトをはっきりさせることには成功していますが、k-calさんと同様でそこからの掘り下げがないため「だからどうしたんだろう」というところに行きついてしまう印象です。夢を題材にするとしても、もう少し範囲を狭めたり、実験記録などを追加したりして(実験記録の追加は好みが分かれるところでありますが)夢、というくくりからもう少し小さなものにしてもいいかもしれません。
「人の思惑の介在しない自然現象のようなもの」という想定が掘り下げの邪魔をしているように感じたため、この部分を変更して「悪夢をアトラクションのように楽しむ、家に住んでいた/住んでいる少女」とし、これを示すものとして補遺2を追加しました。
夢より小さなくくりのものへの変更について、適当な題材が思いつかなかったため、上記想定の変更を代替手段として、同様の効果が得られることを期待します。
実験記録についてですが、初めに構成を考えた際に実験記録を用いるかどうかで思案し、結果今回は可能な限り短くまとめたいと思い実験記録は用いないと決めたため、(既に十分長くなってしまっているようにも思いますが)どうしても記事が長くなってしまう実験記録は用いないことにしました。