so-tak-5--10ed

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オブジェクト概要

相対意思力が一定値以上存在するとめくった時に望んだカードに変わるカードスリーブに包まれたカード群

後述する待機状態への変化に伴ってトランプにもタロットカードにもTCGのカードにもなる。

収容方法

保管時は縦に重ねてある程度の厚みがある状態で、裏面を上にして保存する(保管状態と呼ぶ)。裏面の意匠はカードスリーブによって確認不可。また、保管状態にあると傍目からは枚数を確認できない。人為的に数えようとすると途中で枚数を忘れてしまう。機械を用いるなどして正確な枚数を確認しようとする試みは現在まで禁止されている。(不確定な状態を維持していないとオブジェクトの異常性が喪失する蓋然性が認められるため。)

性質

保管状態にあるオブジェクトを手に取ることで待機状態に入る。待機状態にあるオブジェクトは、枚数を確認することが可能になる。また、その表面を観測することで、カード群全体の種類が仮定される(使用状態と呼ぶ)。機械を通した観測であっても、そのデータを人間が観測した瞬間に過去にさかのぼって仮定した蓋然性は否定しえない。

使用状態への移行効果は当該オブジェクトに直接接触している人物の認識が最優先されるようである。

待機状態に入った際、仮想されたカードに対応して、オブジェクト群の枚数が変化する。これを用いて当該オブジェクトの複製を行うことは、検証であっても禁止されている。

透明な平面にオブジェクトを設置し、その下にカメラを配置し、録画した映像を確認する試みを実施した。結果的には、観測者によってカードの種類が変わるようである。同時に観測された場合、より認識が強いほうの観測者の仮想に応じて変化するようである。

カード群を破損、汚損させようとする試みは、現在まで失敗している。これらの結果は、実験の際の不確定要素を防ぐ。

特筆する異常性

カードの表面が不確定な状態にあるとき、カードをめくった人物(利用者と呼ぶ)の意思によってカードの表面が変化する可能性がある。

表面の変化は、カードの表面が既に確認されている場合、発生しない。(と思われていた。)

意思の力が強ければ強いほど変化しやすい(意思力と呼ぶ)

財団は意思力を数値化した。周囲の観測者の意思力の総量を利用者の意思力が上回った時に、表面が変化するようである。

表面を常に観測し続けている場合や、例えばトランプであるという共通認識の中にあり54枚のうち53枚が明らかになっていて残り一枚の内訳が自明である場合、周囲の意思力は実質に無限となり、カードの変化は発生しえない。

私的利用

当該オブジェクトを職員が娯楽目的で使用することは(公平性の観点から)非推奨であるが許可されている。