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特別収容プロトコル: SCP-2000-JPは、遮光ケースに収納した上でサイト-8181の標準収容ロッカーに保管されます。オブジェクトの移動の際、担当職員はSCP-2000-JP-1を視認しないよう注意してください。オブジェクトを用いた実験は無期限に中止されています。
新たなキャリア-2000-JP-2が発生した場合はクラスC記憶処理を施し、特に職務の遂行が著しく困難となる場合は一旦職務を休止させてください。現在、キャリア-2000-JP-2の処分に関するプロトコルが制定中となっています。
説明: SCP-2000-JPは未発表の小説が書かれた325枚の原稿用紙の総称です。筆跡鑑定は著名なホラー作家の上月孝太郎氏が執筆したものであることを示しました。SCP-2000-JPには「[人物名]の首吊り死体」という語(SCP-2000-JP-1に指定)が度々書かれており、その総数は497箇所です。[人物名]部分には複数の日本人の名前がランダムに5-10個重なって書かれており、解析によって書かれている名前は全て異なっていることがわかっています。
SCP-2000-JP-1を人間が3秒以上直接視認した場合、被験者は約60分間昏睡状態となります。昏睡状態中、被験者は一定の共通点を持つ夢(SCP-2000-JP-2に指定)を見ます。以下は、脳情報デコーディング技術によって判明した典型的な被験者の夢の内容です。
- 被験者は上月氏の自宅の書斎に酷似した空間内に存在している。部屋の天井からは人型実体の縊死体が大量に吊るされている。被験者は視点を変えることはできるが、これまでに空間内を移動した例がないため、移動は不可能と考えられている。
- 約10分経過後、首から上が存在しない人型実体(以下、実体Aと呼称)が、空間内の扉を開けて入室する。手には麻製と思われるロープを持っている。
- 実体Aの入室から約1分30秒後、目をアイマスクで隠された人型実体(以下、実体Bと呼称)が複数入室する。全ての実体Bは被験者の親族や友人など、被験者に近しい人物に酷似していると報告されている。実体Aは被験者もしくは実体Bに話しかけているように見える。
- 実体Aが実体Bをロープで1人ずつ絞殺していく。絞殺される直前、実体Bは被験者へ必死に何かを語りかけているように見える。絞殺された実体Bは瞬間的に天井へ移動し、既に吊るされている縊死体と同一の体勢へ変化する。
- 全ての実体Bを絞殺した後、実体Aは被験者に接近し、被験者の首にロープをかけたところで被験者が覚醒する。
昏睡状態から覚醒した被験者は大抵の場合極度の恐慌状態に陥り、自然回復するまでの間日常生活が困難になります。恐慌状態からの自然回復にはおおよそ24-120時間を要します。さらに対象は、回復後も一部の行動を過度に忌避するようになります。これまでの事例から、対象が忌避する行動には概ね人間の殺傷が関連していることが明らかになっています。SCP-2000-JP-2の記憶はクラスC記憶処理によって除去することが可能ですが、上述の精神影響については除去する手段が発見されていません。また、対象は幻聴を経験することも判明しています。詳細は補遺2000-JP.1を参照してください。
発見: SCP-2000-JPは2016年7月4日、同年6月下旬から行方不明となっている上月氏の捜索の一環で、警察が彼の自宅に突入した際に発見されました。上月氏は失踪直前に母を交通事故で失っており、精神状態が悪化していたと報道されていました。上月氏の失踪とSCP-2000-JPの関連性については、現在までに有効な手がかりは得られていません。
補遺2000-JP.1: 異常性の拡散
SCP-2000-JPの収容から数週間後、収容サイトであるサイト-8181の財団職員による異動や退職の申請が急増しました。その動機の多くが「精神的な理由で通常業務を続けることが不可能になった」という旨のものであったため、これらの職員の行動履歴を調査したところ、SCP-2000-JP-1の被験者だけではなく、被験者からSCP-2000-JP-2の内容を直接聞いた職員も多く含まれていることがわかりました。この事案から、SCP-2000-JP-2の内容に異常なミーム伝播性の存在が疑われ、後者に該当する職員にインタビューが行われました。
対象: 長良研究員
インタビュアー: 三笠カウンセラー
備考: インタビュアーにはSCP-2000-JP-2の精神影響による職務への影響が少ない職員が選ばれ、質問内容は適宜担当職員によって外部から指示が行われました。
[記録開始]
インタビュアー: 長良研究員、精神状態が悪いと言っていましたが、それはいつ頃からの話ですか?
対象: 1週間ほど前からです。
インタビュアー: その頃になにか特別なことをしていた心当たりはありますか?
対象: はい。とあるオブジェクトの実験をしていて……すみません、三笠さんのセキュリティレベルっていくらでしたっけ。
インタビュアー: 3です。
対象: ああ、なら話しても問題なさそうですね。
[対象によってSCP-2000-JP-2の詳細が話される]
インタビュアー: ……それはなかなかむごいオブジェクトですね。
対象: その日からというもの、先程言ったような夢を私も毎日見るようになりまして……家族とか、同僚とか、昔の友人が次々と殺されていく夢を。明らかにオブジェクトの影響を受けていることがわかったので、プロトコルにある通りクラスC記憶処理を依頼しました。
インタビュアー: では、それで悪夢は見なくなったのではないですか?
対象: そうですね……悪夢は見なくなったのですが、実験中にDクラス職員を終了しなければいけなくなった時に、あの夢がフラッシュバックするんです。それと同時に、幻聴のようなものが聞こえてきて。
インタビュアー: それは、どのような?
[10秒間沈黙]
対象: 夢の中で聞いた、母や友達の悲鳴と似ていました。「助けて」だとか、「███」とか……。
インタビュアー: なるほど……それが終了のたびに繰り返されるとなったら、かなり精神的にきますね。辛いことを思い出させてしまってすみません。
対象: なんというか、私も誰かの大切な人を奪っているという意味ではあの首無し男と同じなのかなとか考えてしまうと、どうしても手が止まってしまうんです。
インタビュアー: その気持ちはわからないでもないですが、終了は財団研究員には絶対ついて来る職務ですから、それができないのはちょっとまずいですね。
対象: その前までは何の問題もなくできてたんですが……本当に情けないです。
インタビュアー: 長良研究員だけの責任ではありませんから。とりあえず今はゆっくり休んで、上からの指示を待ちましょう。
対象: はい。今日はありがとうございました。
[記録終了]
インタビュー終了後、三笠カウンセラーにも長良研究員と同様の症状が見られたことから、SCP-2000-JP-2の異常なミーム伝播性を断定しました。SCP-2000-JP-2経験者特有の精神影響が発現した職員をキャリア-2000-JP-2と定義し、その全員にクラスC記憶処理が行われました。
補遺2000-JP.2: キャリアの大量発生と対応
2016年8月6日、SCP-2000-JP-2を一度も経験していない職員1名が突発的にキャリア-2000-JP-2となる事案が発生しました。調査により、当該職員の心理抵抗度が25であること、SCP-2000-JPの報告書を1度のみ閲覧していたことが確認されました。以前はSCP-2000-JP-2のミーム伝播方法が口伝のみと予想されていたために報告書の閲覧制限はされていませんでしたが、当事案は文書からミーム伝播が発生した初の事例と評価され、SCP-2000-JPの一時的なKeterへの再分類および心理抵抗度に基づく報告書の暫定的な閲覧制限が行われました。
この発生をトリガーとして、全世界のサイトでキャリア-2000-JP-2が指数関数的な増加を見せ始めました。この中には心理抵抗度が25以上の職員も多く含まれており、明確な原因の特定が進まない中での大量発生だったため、当時の財団は記憶処理の実施という対症療法的な方法でしかこれを抑え込むことができず、潜在的キャリアの発生防止には至りませんでした。SCP-2000-JPの報告書は一時完全に閲覧が禁止されましたが、最初の突発的キャリア発生が職員の不安を駆り立てる事案だったこと、当初は心理抵抗度さえ基準を満たしていれば閲覧に問題はないと判断されていたことから、禁止以前に報告書を閲覧していた職員が多数存在したため、最終的にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員約150,000人がキャリアとなりました。この事案に伴って世界的に記憶処理剤の供給不足に陥ったため、記憶処理剤は基本的に新たに発生したキャリアに対して使用されることとなり、記憶処理未実施のキャリア約30,000人が暫定的に隔離サイト-81TTに置かれました。
現在は既知の全キャリアに記憶処理が実施され、潜在的キャリアも根絶されたと考えられています。また、SCP-2000-JPの報告書の閲覧はセキュリティクリアランスレベル5以上に制限され、対抗ミームにより拡散もほぼ完全に抑制されています。しかし、記憶処理済みキャリアのほとんどは、その進退が判断されないまま待機しています。
現在も大量発生の明確な原因は特定されていませんが、立川博士による仮説が最も有力とされています。これは、最初の突発的キャリア発生を知り「自分もキャリアになるのではないか」と不安を持つことで、SCP-2000-JP-2そのものへの局所的な心理抵抗が減少したことを原因とするもので、さらなる突発的キャリア発生による連鎖的な恐怖の増加で大量発生を説明することが可能です。
補遺2000-JP.3: 記憶処理済みキャリアへの対応
記憶処理済みキャリアのうち、特に精神影響により現職での勤務が著しく困難となっている職員の処分は喫緊の課題でした。数万人の職員を休職させ、キャリアとして財団の管理下に置くことは資源の負担があまりにも重く、財団の業務遂行へ深刻な影響を与えるためです。緊急を要すると判断されたため、監督評議会の全メンバーがこの議論に関与することになりました。
当初の提案の1つとして、該当する職員へのアクイタル・プロトコルの再実施がありました。これは、SCP-2000-JP-2の精神影響による殺傷の忌避がSCP-001-JPによる精神負担の軽減を相殺しているという仮説のもとで、SCP-001-JPの精神影響を復活させることを期待したものでした。当初、アクイタル・プロトコルの簡易さから数万人の該当する職員に実施するのも容易であると考えられ、この提案は支持されました。最終的にキャリアエージェント10人を標本として実験が行われるまでに至りましたが、標本のうち1人に対してSCP-2000-JP-2が再発した上、未知の異常性の発現と疑われる事案が発生したため、実験は即時中止されました。以下に、当該エージェントが実験の参考記録のためにつけた簡易的な日記の1部を示します。
2016/10/12
今日から仕事に復帰できることになった。どうやらキャリアからの良い復帰法が見つかったらしい。といってもまだ実験段階らしいから、参考のためにこうやって日記もつけることになった。でも、カウンセリングを受けて何枚か写真を見せられただけで本当に効果があるのか?
正直人をまた殺すのは気乗りしないが、終了されるよりはマシだろう。
2016/10/13
今日、Dクラスを1人終了した。未だに幻聴は聞こえるが、以前よりはためらいなく引き金を引けるようになった。どうやら効果はそれなりにあるようだ。
2016/10/15
復帰してから3人終了した。引き金は引けるが、幻聴は前よりむしろ長くなっている気がする。でも仕事はできるから問題ない。
2016/10/18
5人終了した。幻聴は1日の半分ぐらい聞こえるようになった。仕事には全然問題ないが、流石にちょっとうるさくなってきた。
2016/10/20
幻聴は1日中聞こえている。でも問題ない。こんな状態でも仕事が続けられるなんて、なんだか人じゃなくなってしまったみたいだ。
2016/10/23
なあ母さん、いい加減黙ってくれないか。まだ死んでもいないのに「助けて」なんておかしいだろ。仕事はできているが、いい加減気が狂いそうだ。
2016/10/26
今日、幻聴が突然止んだ。気が狂わずに済んだのはラッキーだったが、なにか嫌な予感がする。
2016/10/27
何ということだ。昨夜あの忌々しい夢を見ちまった。しかもあそこに立っていたのは首なしの男じゃない。あいつは俺の顔をしていた。なんて悪趣味な夢だ。でもカウンセリングをしたらすぐに治ったし、また仕事は続けられそうだ。
2016/10/30
違う
俺は殺してない
絶対に違う
畜生
なんでだよ
実験が継続されていた一方で、2016年10月30日、上月氏の自宅から複数の人の縊死体が発見されました。死体の腐敗具合から、発見時にはすでに死後72時間以上が経過していると推定され、身元は全て当該エージェントが10月27日未明に見たSCP-2000-JP-2の実体Bと一致しました。この事案はSCP-2000-JPの未知の異常性によるものと推定されていますが、倫理的懸念のため追加の確認実験は行われていません。
この結果を受けて先の提案は却下され、キャリア処分については主に一斉終了とDクラス職員としての再雇用の2つに絞って議論されました。しかし、この議論中に倫理委員会から提出された以下の意見書によって流れは大きく変化しました。
現在議論中のキャリア-2000-JP-2の処分について、私達倫理委員会は財団からの解放を提案します。あなた達は重要な前提を見落としています。
そもそも財団職員を解放せず終了する理由は何でしょうか? SCP-001-JPがあるためですよね。アクイタル・プロトコルは財団職員を他人の死を厭わないロボットにする代わりに、財団内に収容するプロトコルです。しかし、キャリア-2000-JP-2にはもはやその必要がないのではないでしょうか。他人を殺すことを忌避するというのは極めて健全な感情であり、SCP-001-JPの影響はないと言っても良いでしょう。つまり、彼らはもはや財団に収容しなくてよいのです。
もちろん、社会復帰や幻聴のカバーなど、課題は多いでしょう。しかし、できないことではありません。財団はこれまでも記憶処理やカバーストーリーを駆使して異常存在を一般市民から遠ざけてきました。終了やDクラスへの再雇用は確かに課題を解決するための簡単な方法ですが、今回に関してはただの"逃げ"です。もはやロボットではなくなった人間が財団の中で理不尽に生涯を終えることに、何の意味があるのでしょうか? 最も身近な一般市民すら守れなくて、何のための財団なのでしょうか?
どうか、O5の皆さんには真摯な対応をお願いします。
これを受けて、O5で再度協議の上、前述の倫理委員会の提言に対する採決が行われました。
O5評議会提言概要
提言: 勤務復帰困難なキャリア-2000-JP-2職員の解放、及びそのカバーに向けたプロトコルの制定 (倫理委員会)
評議会投票概要:
是 |
否 |
棄権 |
O5-03 |
O5-01 |
O5-13 |
O5-04 |
O5-02 |
|
O5-05 |
O5-06 |
|
O5-07 |
O5-08 |
|
O5-10 |
O5-09 |
|
O5-12 |
O5-11 |
|
この案は容認できない。ここに適当な反対意見
ここに適当な賛成意見
記事ここまで
タグ: scp-jp euclid 2000jp 倫理委員会 記述 視覚 認識災害 精神影響 文書 ミーム
さよならばかりが好きすぎて
本当の別れなど知らない僕らは
命に嫌われている
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皆様、本当にありがとうございました。
読んでいただきありがとうございます。以下気になる点です。
- 伝えたいことが伝わっているか?
コンセプトとしては「人を殺すことの異常さ」「solvexランプの呪縛からの脱却」、テーマに対してはオブジェクトへの対応の変遷、財団職員から一般人への変遷を意識したつもりですが、ちょっと軸がぶれているかもしれません。
- 記述、展開が雑ではないか?
補遺3あたりは書いていてどうもしっくりきませんでした。良い表現や論理展開などあれば教えていただきたいです。
- 用語の使い方で致命的なヘッカの衝突はないか?
倫理委員会、心理抵抗度あたりが気になります。
- 地味ではないか?
カクタスやACSで一生懸命装飾しましたが、2000-JPに出すにはテーマもボリュームも少し地味めかなーと思ったりもします。
なお、一部昔の下書きの設定を流用していますが、内容が大幅に違うのでage行為には当たらないと思っています。
拝読しました。
全体的に問題は感じられませんでしたが、記事の主旨に対してオブジェクトが軽んじられている印象を受けました。オブジェクトはただのキッカケにしかなっておらず、添え物のような感じを受けます。
たとえばオブジェクトの続編や批評を書くことで影響は消えないが緩和できるとか、壮大な長編を書いてきた職員がいてその職員はほぼ回復してるとか、その長編がまた何か別な影響を持ってるとか、「伝えたいこと」を全面に押し出すのではなくあくまで主役はオブジェクトにしたほうが読者がとっつきやすいのではないかなあとかんじました。
コメントありがとうございます。
オブジェクトが添え物になっている、というご指摘はごもっともだと思います。ただ、伝えたいことを全面に押し出すこと自体は悪いこととは思っていなくて、それは「人を殺すことの異常さ」というのがこの記事のメッセージであるとともに、オブジェクトからのメッセージでもあるからです。なので、現行のストーリーラインのままオブジェクトをもう少し主役に押し上げられるように改稿してみようと思います。
拝読しました。
話の流れに矛盾は感じませんでした。
コンセプトの「solvexランプの呪縛からの脱却」およびテーマに対するオブジェクトへの対応の変遷、財団職員から一般人への変遷は感じることが出来ました。しかし「人を殺すことの異常さ」というコンセプトは分かりにくかったというのが正直な感想です。これは自分が多くの記事を読み、人が死んでしまうというギミックに慣れてしまっているからなのかもしれません。どちらかと言うと「異常さ」よりは「禁忌を犯すことへの不安」を強く感じました。「異常さ」の面を強く出すとするならば一般人と財団職員の「人を殺すこと」に対するギャップを強調するといいかもしれません。
補遺3にはパーセンテージや数値が出てきますが、財団全体で一体何名雇用されているのかがはっきりしないため%の部分は果たしてその人数が多いのか少ないのか判断しずらい部分がありました。各々のヘッドカノンによって変わってくるのでしょうが、11%(○千人)など後ろに具体的な数値を入れてもよいかもしれないです。
コメントありがとうございます。
定例会で頂いた意見と真逆なので少し驚いています。ただ、人を殺すことのギャップは描き切れていなかったかもしれません。可能な限り今後の改稿で盛り込んで行こうと思います。
ここはヘッドカノンの衝突を避けるためにあえてボカしたのですが、イメージのし辛さが先行するようでしたら具体的な数値を入れてみようと思います。
まずは誤字報告から
< 1.被験者は上月氏の自宅の書斎に酷似した空間内に存在している。部屋の天井からは全裸の人型実体のの縊死体が大量に吊るされている。
“の”が連続してます。
コンセプトははっきりとしていて致命的なプロットの破綻も見られませんでした。ただ「全職員の1割が活動出来ないのは大きな損害の筈なのになぜかその事について記述が対費用だけなのはおかしい1」「そもそもミーム系のオブジェクトならもっと厳重に箝口令を敷くのでは?」という疑問が残る読者もいるかもしれません。私は前者が気になりました。
SCP-1487やSCP-454-JPのようなオブジェクトそのものや背景よりもサイトストーリーをメインに置いた記事を意識したのだと思います(個人の妄想です)ただこの記事の場合はオブジェクトが添え物になっているというよりは、オブジェクトの収容違反が話の主旨なのだと感じました。
あとこれは好みの問題なのですが全体的にトーンが感情的で引き締まってないなと思いました。例えば補遺2000-JP.3の
は
の方が官僚的だと思います。これも軽くブラッシングしただけなのでもっと相応しく整えられる余地があると思うので採用してもしなくても改変しても構いません。
コメントありがとうございます。
誤字については修正しておきます。
前者に関しては僕の認識不足でした。後の方の修正例も参考にして修正しようと思います。
後者に関しては最初の伝播条件が限定的だったので油断していた、というのが用意してあった回答ですが、そこを無能ではないかと突かれたら難しいですね……。補遺.2の最終段落の記述を増やすなどして対応しようと思います。
個人的に弱いと思っていた部分なので、修正例も参考にもう少し見直してみようと思います。
コメントありがとうございます。
ここは訂正させていただきます。ここ以外は全て意図的な表現なので現状維持とします。
大幅な改稿を実施しました。主に異常性とそれに基づいてストーリー中間部分のラインを変更し、オブジェクトの添え物感をある程度払拭できた内容になっていれば良いなと思います。
拝読しました。まず、Gokipoさんの気になる点について述べます。
おおよそ伝わりました。面白いものであったと私は思います。
記述について気になった点は後述しますが、展開自体はそこまで雑ではないかなと思いました。
私は特にありませんでした。
装飾という点については、正直すこし地味かもしれません。対抗ミームの描写を加えると良いかもしれませんが、既に他の2000-JP作品も似た手法を取り入れているものがあるので難しいかもしれません。敢えて装飾を減らして内容勝負で行くのも手だと思います。
次に、私の気になった点を以下に述べます。
これは恐らくinclude先のソースの問題ですが、画像のズレや文字の重なり等が見られました。
また、そもそもSCP-001-JPは普通のフォーマットの記事ですから、フォーマットが統一されていない点が気になるかもしれません。ただしSCP-4028では、同じオブジェクトの報告書でもフォーマットを演出に取り入れることでフォーマット変更の正当性を保っていたりします。
定義と2つ目の文が矛盾しているように思います(キャリア-2000-JP-2=1度でもSCP-2000-JP-2を経験した職員)。定義を「SCP-2000-JP-2経験者特有の精神影響が発現した職員」等としてみるのは如何でしょうか。
アクタイル・プロトコルは「心理抵抗値60以下の職員全員をSCP-001-JPに曝露させる」ものとして認識していました。ですので、既にこの職員はアクタイル・プロトコルを受けている筈です。そのような症例があるにも拘わらず、再びアクタイル・プロトコルを行って効果が期待できるのかが疑問です。ただ、この辺りについて正しく解釈できているかわからないので、間違っていれば無視してください。
私は問題ないと思いましたし、SCP-4000という前例もあるのですが、一部それをあまり好まない方がいることは念頭に置いておいても良いかもしれません。
枠線のmarginとwidthの関係からか、スマホからだと本来の画面幅からはみ出て表示されてしまっています。style=""内のmarginかwidthの記述を削除してみると解決しそうです。
コメントありがとうございます。
ご指摘の点は基本的に修正させていただきました。ACSについては僕の手が出せる範囲ではありませんでした…
ここですが、SCP-001-JPの効果がSCP-2000-JPによって相殺されているという僕の頭の中の前提を書き忘れていました。それにしても重ねがけができるかは意見が分かれるところだと思いますが、実験してみるだけ価値があるとO5が判断したと思ってほしいです。
中途半端にカクタスフォーマットにしようとした印象を受けます。
例えばですが、こうしてみればそれっぽさが出ると思います。禁止されていることは最後に持ってきて、太文字にするのが鉄則みたいなところがあるので。そして、対抗ミームに関することは特別収容プロトコルに書いておいたほうが、収容に関係する部分なのでいいと思います。
ACSと特別収容プロトコルの間に罫線が一本欲しいですね。
http://ja.scp-wiki.net/scp-2105
これのような感じになります。
「SCP-2000-JPは未発表の小説が書かれた325枚の原稿用紙の総称です。筆跡鑑定は著名なホラー作家の上月孝太郎氏が執筆したものであることを示しました。」などとしたほうがスッと入ってくるような気がしました。
これは私が普段意識しているだけなのですが、発見経緯はオブジェクトの性質の説明ではないので分けて書いたほうがそれっぽいように思います。発見: などと頭に置くのはどうでしょう。
広がりより拡散のほうがいい気がします。
特別収容プロトコルで収容サイトであると示されていますから、わざわざ「収容サイトである」とは書かなくていいかと。
誤記があります。
説明セクションにこのワードが出てないのが非常にやさしくないと感じます。説明セクションであらかじめどういう定義なのか明記するべきかと。
ちょっと口語っぽいと思います。低めというのも主観表記な気がします。
「調査により、当該職員の心理抵抗度が25であること、SCP-2000-JPの報告書を1度のみ閲覧していたことが確認されました。以前はSCP-2000-JP-2のミーム伝播方法が口伝のみと予想されていたために報告書の閲覧制限はされていませんでしたが、当事案は文書からミーム伝播が発生した初の事例と評価され、SCP-2000-JPの一時的なKeterへの再分類および心理抵抗度に基づく報告書の暫定的な閲覧制限が行われました。」みたいな感じですかね。一文が長くなってしまったのでいい感じにしてもらえたら幸いです。
少し文が怪しい気がします。
「また、SCP-2000-JPの報告書の閲覧はセキュリティクリアランスレベル5以上に制限され、対抗ミームにより拡散もほぼ完全に抑制されています。」
O5というワードはここ最近なんだか浮いてるような印象を受けます。よくわかりませんが…
「緊急を要すると判断されたため、監督評議会の全メンバーがこの議論に関与することになりました。」とするのはどうでしょうか。
唐突に舞台が移ったような書き方になっていると思いました。実験が継続されていた一方で、などと前置きがあった方がいいとおもいます。
プロトコルの仮名を書くなどして、何となく展開の熱さを演じられないでしょうか。
やりたいことはわかりますが、まだ地味な印象がぬぐえていないと思います。まず、画像を使えるなら使った方がいいです。文章だけで与えたい印象をつたえるのは困難です。
個人的に、最後があっさりしすぎているのが問題なのかと感じました。一旦否決にして、O5の誰かがちゃんとした声明文を出すなど一転くらいさせてから再度投票して解放に繋がるシーンを書いたりすれば、少しは展開を熱くできそうだと思いましたが、難しいようにも思います。
コメントありがとうございます。
取り急ぎ直せそうなところは直します。ありがとうございました。
画像の使用も検討したのですが、原稿用紙も書斎もバッチリハマる画像に出会えていないのが現状ですね……。まだ1月は長いので、粘り強く探してみることにします。
オチについては確かにそうですが、これ以上やってしまうと蛇足になってしまう予感がしているので現状の通りになっています。ただ、改善できないことではなさそうなので、こちらももう少し考えてみます。