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アイテム番号: SCP-1474-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 京都きょうと市内のフィールドエージェントは観光地を中心に自動販売機と地面の隙間を定期的に確認し、SCP-1474-JPを発見した場合は回収用ロボット"ねこばばくん"を用いて回収してください。回収された全SCP-1474-JP実例はサイト-8139の標準収容ロッカーに収容されます。SCP-1474-JPの異常性に曝露した人物を発見した際は、直ちにクラスA記憶処理を行ってください。
説明: SCP-1474-JPは京都市全域の自動販売機と地面の隙間に出現する、1人民元硬貨に酷似した実体です。実際の1人民元硬貨に比べると重量が2g軽く、実際に硬貨として使用することはできません。SCP-1474-JPの破壊は不能ですが、錆の兆候は通常のニッケルメッキ鋼鉄と同様です。現在までに35個のSCP-1474-JPが回収されています。
SCP-1474-JPを隙間から取得した人物は、日本語の音声を聞き取る時、全て中国語(特に北京語)に翻訳されて聞こえるようになります。また、取得者が中国語で発話しようとした時、全て日本語に翻訳されて発せられます。この翻訳の精度は一般的な機械翻訳より非常に高く、特に日本語への翻訳における主語の省略や敬語なども全て自然に処理します。
SCP-1474-JPの出現パターンに規則性は発見されていませんが、寺社仏閣などの観光地での出現頻度が多いことがわかっています。また、全てのパターンにおいてSCP-1474-JPは一般的な成人が自動販売機の下へ手を伸ばせば取得できる位置へ出現します。
一度隙間から取り出したSCP-1474-JPは異常性を喪失します。また、全ての異常性はクラスA記憶処理によって取り除くことが可能です。
初期調査によって発見されたSCP-1474-JPは、錆の進行度からそのほとんどが出現から5年以上経過したものと推定されています。このため、主に日本在住の中国語話者に潜在的なSCP-1474-JPの罹災者が存在する可能性が指摘されていますが、その翻訳の正確さのため日本語話者とSCP-1474-JP罹災中国語話者を見分けることは困難であり、調査は難航しています。
補遺: SCP-1474-JPは、2015年2月24日に当時18歳だった長濱 哲也氏が取得したことで初めてその存在が確認されました。長濱氏はこの日の16時ごろにパニック障害を発症し、救急搬送されました。この搬送先で長濱氏が前述の異常性と同様の症状を訴えたことが財団の注意を引き、原因を究明した結果SCP-1474-JPの発見に至りました。この事件の関係者全員にはクラスA記憶処理を実施済みです。
以下は、当時の長濱氏とその友人である高坂 修平氏によるSNSでの会話ログの抜粋です。
新着メッセージが1件届いています。
メッセージを開きますか?
[はい (Y)] [いいえ (N)]
送信ID: Agt.Iyasaka
宛先ID: %%title%%
報告書作成お疲れ様です。
さて、先日もお伝えした通り、浅草でSCP-1474-JPの同個体が発見されました。やはり出現から5年ほど経ったブツのようです。東京にも罹災者は多くいることでしょう。
非常に嫌な予感がします。
そもそも人為的な設置なのかは判明していませんし、人為的だとしても何を目的にこのようなことをしているのかはわかりません。しかし、ただ1つわかることは、SCP-1474-JPはあまりにも容易に中国人を日本人にすることが可能だということです。そして、彼らは中国人とのコミュニケーション能力を失うことはありません。
つまり、簡単にスパイが生み出せてしまいます。
これは邪推ですし、国家間スパイそのものは我々の活動に直接的な影響を及ぼさないかもしれません。しかし、もし推測が当たっているならば、既にスパイ集団は京都での活動で成功を収め、そこを拠点に活動範囲を広めていくでしょう。これはつまり、SCP-1474-JPの出現範囲の拡大を意味します。現に東京にもオブジェクトは広まっていますし、誤って日本人が拾ってしまった場合の迷惑さは既に我々が知っている通りです。調査範囲を全国まで広げることを提案します。
どうか、杞憂であることを願いたいです。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5103066 (15 May 2019 12:45)
リサイクルコンテスト2019参加予定記事です。
Jiraku_Mogana氏の<ニンゲンホイホイ>のリサイクルです。
以下の点が気になっています。
経験不足な身ですが、批評をさせて頂きます。
ですが「その批評はおかしい」と思ったなら無視してくれれば構いません。では以下に「気になっている点」について私が「思った点」を書かせて頂きます。
①クリニカルトーンは簡潔ですし、正確だと思います。また「パラグラフの最初の一文だけ斜め読みしても、記事全体で何を言いたいか大体わかる」と言う「トピックセンテンス」も満たしていると思います。
ただ個人的に「読み物」としての感想なんですが、異常性が分からないまま先に進んでいってしまった感があったので、説明第1パラグラフの冒頭の「硬貨型の実体」の説明に関して、「聞き取る音声が全て北京語で聞こえるようになる事」または「認識異常が起きる」事を付け加えたらより読みやすくなるかな、と感じました。
②えーと、②に関してはだいたい私の個人的な感想かもしれません。先に謝ります。「大学受験生だから」「そういう人らだから」「私の考えすぎじゃない?」言われる可能性のある物です。
まずは「大学受験生とはいえ高校生のはずなのにちょっと硬すぎない?(メタ的に言うとSNS感が足りない)」という点です。この会話ログは「SNS(少なくとも最中に電話に移行しているので、電子的なやり取りであるはずです)」で更に浪人等をしていない限り「高校生」のログです。にも関わらず「なう」とか「w」、「(笑)」みたいなネットスラング的な用法が一切使用されていないのには違和感を覚えます。
次に「会話ログの2人、交際相手って必要性はあるの?」です。これは「高坂氏」の「勉強しろよー」みたいな男言葉と言うのでしょうか、こういう微細な口調のズレみたいなのから「2人は別に知人、友人とかの設定で良かったのでは?交際相手である必要性はあったのか?」と感じてしまう所です。なので「交際相手」という設定か、ログの中に「交際してる二人の会話っぽい要素」を入れれば良いのでは無いかな?と思います。
最後は個人的に「…いきなりそれを提案するのは唐突では?」的な所が見え隠れした所です。「中国語しか周りにいない」と連絡が来て、心配するにしても「いきなり病院を進める」というのは妙ではないかと思ったからです。実際には外国語が非常に多い場所に行ってしまった事を疑うのではないでしょうか?コリアンタウン、中華街みたいな場所にです。基本私達は会話を重ねない限り「言葉が全部中国語に聞こえる病」なんて想定しません。というか出来ないはずなんです。なのにそれをすっ飛ばしていきなりが病院を提案された様な風に見えてしまい、そこが違和感となりました。(ただしこの前に「帰ったら?」ともあるので、あくまでこの違和感は個人的なものかもしれませんが)
③致命的なネタ被りは存在してないと思います。声が別の物に聞こえる、みたいなのは既に存在してましたが、このSCPの他の構成要素等でほぼほぼ別物に仕上げられていると思います。なのでその点は心配ないかと。
④一応「気になった点」を重点的に批評しようとしましたが、どうでしたでしょうか。全体的には私は好きです。特に会話ログの発狂は実にSCPらしいなと思いましたし、「なんで北京限定なんだよ」というなんと言うのでしょう、シュールな所が特に。
さて、冗長で曖昧な、クリニカルトーンとはまるで反対の批評とはなってしまいましたが、私からは以上です。「効果の薄い批評」となってしまっていたら、本当にお詫び申し上げます。長文失礼致しました。
コメントありがとうございます。
うーむ、ここは第2パラグラフの冒頭で異常性を説明するだけでも充分だと思うので、現状維持とします。
確かにそうですね、スラングを混ぜることでリアリティも出てくると思いますので、少し混ぜてみようと思います。
んー、個人的にはこういうサバサバしたカップルも結構いると思うのですが、やはり不自然ですかね?-ここに関してはもう少し意見を聞いてみてから考えます。設定を友人にする方が無難だと思ったので、そうします。
これは恐らく、長濱氏が精神的に追い詰められる様子を丁寧に書けていなかったがための違和感だと思うので、もう少し自然な流れになるよう練ってみます。
ちなみに、北京語としたのは「中国語」と一括りに言っても非常に多くの種類があるので「中国語」と書いてしまうのはよくないと判断したからです。
>自動販売機の下を定期的に確認し
下ではなく、下部などのほうがいいかもしれません
>出現しやすいことがわかっています。
出現頻度が多い などとしたほうがいいかもしれません
コメントありがとうございます。
下部だと「自販機本体の下の部分」という意味になってしまうので、文意と違うんですよね…。「下」があまり良くないのはわかりますが。
修正します。
>下
地面に接した隙間などは、どうでしょうか?
こちらもあいまいかもしれませんが…
隙間なら、下よりは正確な表現ですね。採用させていただきます。ご提案ありがとうございます。
大幅な改稿を行いました。主な改稿点は異常性の追加とオチの追加です。
一度SCP-1474-JPとして投稿した本記事ですが、評価が芳しくないため、改稿案を公開します。もしよければ再批評、もしくは何が良くなかったかコメント頂けると幸いです。
下書きはすでに投稿されているようなので、この下書きのステータスを「批評終了」にしました。