灰より出でて、再び 今後のプロット



これは、彼らの門出の物語。




全体プロット

前篇

1945年。大日本帝国は戦争に敗れ、進駐軍による支配を受けていた。

内院三弟子は東風浦聲音の依頼を受け、凍霧男爵の調査を始める。しかし、凍霧の足跡は不自然なほど丁寧に消去され、どの資料にも見当たらない。さらに調査活動を進めた一行は進駐軍の妨害を受け、これを退けるが、刺客のひとりの奇妙な言葉が波戸崎の耳に残っていた

三弟子は進駐軍も凍霧を探していたと疑い、神山響蔵を頼って偕行社を訪問するが、神山は既に広島に発っていた。しかしそこに砥鹿社伊角が現れ、凍霧と内院の関わりを明かす。一行は伊角の助言に従って天陽荘に向かい、隠された基地を発見。負号部隊と調査局の兵士が争い合い、死亡した痕跡を見つける。負号部隊の命令書には久能、調査局には坂本の名があった。全滅した部隊の辿り着けなかった最奥部には巨大な金庫室があったが、その扉は開き、中は空だった。

金庫室を調べた一行は、内部の力を外に漏らさない異常なほどの強度の結界の痕跡を発見する。外に出ようとした一行は煙に巻かれ、五行結社の術士に襲撃される。術士は一行を日の本の理を何も知らぬ若造どもと嘲笑するが、一行の機転によって術士は黒陶に倒される。

一夜明け、治療を受ける波戸崎の面会に訪れた東風浦は禁を破って事情を打ち明けようとするが、日奉八手に制止される。波戸崎は師を守るため、敢えて自ら推理を披露する。八手はそれに応じ、情報を明かす。曰く、この国の行く末を左右する散逸した神の器を集め、院を救わねばならぬという。そのため、一行は凍霧を追い、彼によって奪われた巫女と、器の一柱を回収しなければならない。

責務を了承した波戸崎は仲間と合流し、封緘列車に乗り込む。列車には賀茂相忌と共に大嶋第一番"狭別"が積み込まれ、本院へ輸送されていた。

  • 前篇の改稿で追加・変更される部分は下線を入れてある。
  • 大八嶋を中核に据えて物語を再構築。前篇を改稿し、大八嶋を巡る争いとしての性格をもたせる。
  • 東京で拘束されているビスマルクについてどこかで挿入し、凍霧との接触を匂わせて中篇への含みをもたせる
  • もしかしたら断章として東京における蒐集院勢力のあれこれを挿入するかも?

中篇

封緘列車の中で一行は賀茂と日野から大八嶋について説明を受ける。彼らも国内のどの勢力がどの器を有しているかは知らないという。

回収の参考とするため大八嶋の実物を確認しようとしたとき、一行は地震に次いで五行結社の襲撃を受ける。五行結社が有する大嶋第八番"秋津"の力を借り受けたウヒヂニが蒐集院の霊脈結界を破断。霊的に隠されていた封緘列車を射程に収めたのだ。

危険を察知した賀茂は"狭別"を用いて結界を構築、時間稼ぎに入る。一行はウヒヂニの遣わす式を迎撃しながら関ケ原を抜け、朝妻湊の対超常課技官を味方につけて琵琶湖を渡り山中に入った。

蛇の印を有する僧侶、天山に導かれ比叡山を抜けて洛中に入った一行は山城応神家で休息を取り、応神文庫を漁るが、ここでも凍霧と器の情報は消去されていた。内院の密通者を疑う波戸崎は他に消えている情報を探り、日奉の名前が同様に削除されていることを確かめる。

一行は内院に移り、護衛の任を解かれる。賀茂は財団のカウフマンと移行交渉を始めようとするが、大八嶋を含む晴明院資産の所有権移転を妨害すべくウヒヂニが京都への本格侵攻を開始。財団・蒐集院と五行結社が市街地で交戦する異常事態となる。一時は劣勢となる蒐集院だが、地の利と財団の豊富な物量支援もあって背水の陣で戦況をほぼ互角にする。

戦場から脱出した波戸崎は広島へ向かう列車を用立てようとするが、戦闘の漁夫の利を狙う進駐軍が鉄路を封鎖し、一行を拘束しようとする。窮地に追い込まれた一行の前に姿を現したのは、東弊組の組員を名乗る異様な風体の男、鴻池平蔵だった。彼は進駐軍の兵士を蹴散らし、交渉を持ちかける。

交渉の条件は、京都脱出の筋道を作る代わりに蒐集院が東弊を追わないことの確約。戸惑う一向に鴻池は凍霧と東弊が訣別したことを話し、「広島のビスマルクを頼れ」と告げる。波戸崎は国光の同意を得て条件を了承する。

飛行機を譲り受けた波戸崎に、鴻池が声をかける。訝しむ波戸崎に、鴻池は南方で出会った波戸崎を名乗る海軍士官のことを話し、彼の無事を伝える。一行が飛び立った後、残された鴻池にどこからか取締役が語りかけ、たった1週間といえど時間を稼げたと礼を言った。

後篇

飛行機で瀬戸内海を抜けた一行は進駐軍の目を盗んで着陸を試みる。しかし彼らの目に写ったのは、広島湾に集まる丸木舟の群れ。五行結社のオホトノジ率いる軍勢により、厳島別院は完全に包囲下にあった。攻撃で飛行機が撃墜され、一行は呉に不時着する。

進駐軍を避けて広島へ向かう一行は、どこからか現れた日本軍によって壊乱する進駐軍部隊を目撃する。調査局の部隊が蜂起し、市街地を占領しようとしていた。炎上する街を抜けて軍港に出た一行に神山を名乗る財団職員が話しかけ、財団の施設へといざなう。

呉鎮守府で一行はビスマルクと面会する。まだ財団職員ではない彼は秘密保持義務に縛られず、凍霧が財団に協力して暗躍していたこと、行方不明になったことで財団の統治戦略が狂ったことを暴露する。波戸崎は任務の全貌を理解する。大八嶋とその依代を確保して蒐集院の安定を図り、日本における財団情報網の基礎を築いた凍霧を確保して財団に恩を売る。これは解体後の蒐集院派閥の生き残りを賭けた任務なのだ。

情報収集中、呉鎮守府は突如負号部隊残党に包囲される。襲撃部隊の指揮官は久能尚史を名乗り、ビスマルクを連行すると言う。彼らも凍霧を探していることを知った一行は久能を説得し、一時の共闘を申し出る。

進駐軍と妖怪大隊残党の戦場となった広島市街。数度の戦闘を経て、一行は広島城跡へ辿り着く。原爆によって破壊されたはずの広島大本営が無傷でそこにあった。大本営の地下、"日本生類研究所"の看板が掲げられた広大な施設で、一行は凍霧男爵と邂逅する。


注意:人物及びタイムラインは再構築中です。大幅な変更が予定されています。

主要人物

蒐集院

旅の仲間

波戸崎愷、南方良治、応神景光

  • 主人公三人組。内寮において東風浦聲音に師事し、その優秀さから三弟子とまで言われた。
  • 波戸崎、応神は蒐集院の旧家の出身。南方は尾張の富裕な米農家出身、蒐集院では初代。
  • 1945年当時、波戸崎・南方は25歳。応神は23歳で2つ下。
  • 内寮時代、国光が嫡男としての教育のために寮を抜けた時に応神が兄の代わりに2年上の級に入った。国光は弟の世話を友人2人に頼んでいて、3人の縁はそこから。今では親友にして戦友。

黒陶由倉

  • 主人公三人組に同行する研儀官。准四等。完全に戦闘に特化しているので職務は飾り。
  • 人事ファイルに曰く第六〇一念術部隊"天之尾羽張"所属。おそらく対神格の戦闘部隊。
  • 45年時点の蒐集院は瓦解寸前なので強そうな部隊は政治的なあれこれで軒並み解体か弱体化済み(ヘッカ)。本院に移籍して東風浦の下で飼い殺しにされていた。
  • 著者ページ準拠で銃メインの呪弾使い。本気出すと刀。
  • 低身長黒尽くめ男口調長髪年齢不詳和服美人。正気か?

日野謙一郎

  • 主人公三人組に同行する研儀官。正一等。100年に一度の天才。
  • 栃木に隠棲し、蒐集院を半ば引退していたところを暇乞いの名目で東風浦に引っ張り出されてきた。
  • 安倍晴明の秘術を再発見した天才。対五行結社の切り札。

本院

東風浦聲音

  • 蒐集院本院、帝都本局の秘戴府(秘衛府の下部組織、諜報・暗殺機関)の主。
  • 主人公三人組の内寮時代の師匠。人格者。サバイバル技術を教えていた。
  • 本編に於いては本院における数少ない忠実な七哲派、オーバーワークと心労で過労死寸前。

日奉八手

  • 日奉一族における数少ない開明派研儀官。正一等。日野とは知己。
  • 一族と蒐集院の方針の違いを憂い、一族の離反を止めるための説得材料として凍霧の捕縛を主人公三人組に命じる。
  • 交渉に秀でた美男子だが、こちらも過労死寸前。一族からは反乱分子として監視されている。

内院

応神国光

  • 応神景光の兄、応神家嫡男。25歳、波戸崎・南方の同期。蒐集官。
  • 三つ子の弟たちと異なり、人当たりがよく政治に優れた男。
  • 表向きはハルビン帰りの復員兵。蒐集院の対陸軍への政治的妥協の一環で兵役に出ていたが、裏では内院の指示の下、満州における負号部隊の調査を行っていた。
  • 京都への五行結社侵攻と広島での負号部隊・IJAMEAの蠢動を収集するため、財団との折衝を行う。

応神長光、吉光

  • 応神景光の三つ子の弟2人。23歳。衛士。
  • 蒐集院から広島行きの指令を受けるも、応神本家の抵抗もあって京都に留め置かれている。

砥鹿社伊角

  • 内院監察部の筆頭格である砥鹿社家当主の入婿。
  • 東風浦聲音の政敵であり、聲音を内寮から追い出して秘戴部に左遷した張本人(だが別に本編とは関係ない)。
  • 日本の敗戦時、内院の意向で財団に先んじてビスマルクの身柄を確保した後、偕行社にてビスマルクと彼が持ち込んだ物品を監視、財団との引き渡し交渉を行っている。

理外学研究所

結城久磨

  • 理外研に務める研究者。魂の物質への固着と転移についての研究で若くして理外研の頂点に立った才媛。
  • 戦中の軍部への協力の痕跡を抹消すること、ならびに財団-AOI体制における便宜を図ることと引き換えに、蒐集院への協力と情報提供を申し出る。

晴明院

賀茂相忌

  • 晴明院陰陽頭。60代の凛とした男。
  • 晴明院の有する超常資産の引き渡しや帝都守護結界の管理者を決めるべく、蒐集院・財団との三者会談のため、皇室と晴明院の全権として封緘列車に同乗する。
  • 騒乱に巻き込まれるか進駐軍に接収される可能性が高い大嶋第一番"狭別"を移行交渉に乗じて京都の財団勢力に引き渡そうと画策するが、それを感知した五行結社の襲撃を受ける。

財団

ハロルド・A・ヒーズマン

  • 財団-蒐集院交渉全権、特別高等弁務官。帝都における財団の代表者。
  • 9月11日の熱田協定締結の功績を評価され、将来的な日本支部初代代表の地位がほぼ確実視されている。
  • 日本人の血が入っており、流暢な日本語を話す。蒐集院の立場をよく理解し、マッカーサー率いる進駐軍およびAOIと蒐集院の扱いを巡って対立する。

オットー・フォン・ビスマルク

  • アーネンエルベ・オブスクラから大量の異常物品と共に日本へやってきた研究者。
  • ヒーズマンの権限で仮の職員IDを与えられ、進駐軍から保護されている。

アンドリュー・カウフマン

  • 財団-蒐集院異常物品移管交渉部隊技官。内院での移管物品暫定目録の製作を担当。
  • 日本語が話せるせいで七哲や研儀職との折衝責任者にされた。
  • 応神国光と交渉し、財団資産と機動部隊を指揮して五行結社と対峙する。

神山響蔵

  • 財団職員。日本人。
  • 広島で主人公一行を出迎える。

五行結社

ウヒヂニ

  • 金軍を率いる長。五行結社の手勢を率いて中部に侵攻し、封緘列車を襲撃し遅延させる。
  • 関ヶ原において地脈の破壊工作を担当。蒐集院の縁海全地霊場結界を打ち破り、内院と本院の連携を寸断。
  • 勢いに乗って封緘列車を攻撃するが、琵琶湖前面で迎撃される。
  • AOIによる介入を受け、侵攻を停止。琵琶湖を越えることなく関東方面の平定に回った。

ツノグヒ

  • 火軍を率いる長。五行結社の京都侵攻軍を差配する。
  • ウヒヂニの破壊工作成功を受け、本格的に京都への侵攻を開始。財団と蒐集院の連携が取れない隙をついて戦局を有利に進め、京都市街地に侵入する。
  • 蒐集院と財団による迎撃、結界による弱体化、AOIの介入を受け撤退。

御山講諸派同盟

天山

  • 妖術師であり僧侶。廃物運動から身を隠した修験者。
  • 蒐集院に協力し、京都北面の護りを担当している。

日本生類研究所

凍霧天

  • 本編の黒幕、争乱の元凶となった男、70歳超。紳士的な老人。
  • 生命を尊び、種の多様性を尊重する先進的な生物学者。一方で異常存在の研究に余念がない。
  • 異常事例調査局と負号部隊の双方に通じ、両者の衝突をも誘導していた。葦舟とは知己であり、戦中までは協力関係にあったが最終的には敵対、彼の不死性獲得を妨害する。
  • 葦舟への文を残して邸宅地下の施設を破壊、広島に渡る。負号と調査局の衝突によってその文が葦船でなく主人公たちに渡ったことが彼の誤算であった。
  • 実はIJAMEA由来の技術によって意識を分割している。1人が東京で表立って活動している間、もう1人が超常研究を行っていた。
  • IJAMEAとの協力は意識分割技術を始めとするアノマリー由来異常技術の獲得のため、葦舟機関との協力は国内のネクサス配置の確認や蒐集院人脈の利用のため。両方用済みになったので自身の関わった異常のうちポリシーに背く技術や資産は回収・破壊して逃亡。絶賛追跡され中。
  • 小嶋第十二番"阿麻弥"を所有し、これの力を引き出すことで異常存在を作成する。日奉八手の目的は蒐集院から奪われた日奉一族の娘と、その肉体に一体化した小嶋を回収することだった。

艦政本部対超常課

浦部忠路

  • 対超常課の若手技術士官。琵琶湖の朝妻湊から、竹生島に封印された本土決戦用異常資産の管理を行っている。
  • 財団と進駐軍の睨み合いの中、責任者階級が軒並み投獄か逃亡したことで、なし崩し的に移管先が決まるまでの管理者にされた。
  • 五行結社の進撃に対応し、琵琶湖の呪的防御を起動する。

負号部隊

葦船龍臣

  • 葦舟機関参謀、陸軍中佐。負号部隊の実質的なリーダー。公的には8月15日に死亡している。
  • 著者ページ準拠で財団への身売り説を採用。宮城において最後の蜂起失敗を悟った後、財団の庇護を頼り京都に潜伏中。
  • いつトカゲになったのかは正直よくわからない。理外研から技術提供があったのか?
  • 水嶋第一番"水蛭子"を所持しているらしい。

木戸能彦

  • 負号部隊の隠秘学研究部門、"ツチグモ"の部門長。元蒐集院の正一等研儀官。
  • 死体や死者の霊魂を利用した呪術のエキスパート。
  • 手勢を率いて京都に潜伏し、五行結社と蒐集院の激突に介入する。
  • 目的は葦舟の殺害と彼の保有する資産の回収、蒐集院への復讐。

帝国異常事例調査局(IJAMEA)

坂本逸史

  • 大日本帝国陸軍中佐。50代手前の現場指揮官。
  • 葦原中津国(ネクサス、中国地方の穴蔵)に築かれた秘密拠点に退避し、進駐軍から逃れる。
  • 妖怪大隊の残存勢力を糾合し、凍霧天に奪われた調査局の資産を求めて広島に進軍し進駐軍と交戦。
  • 妖怪大隊の作戦参謀で、大陸における医院との戦闘で超常戦闘の情報収集とドクトリンの翻案を担当していた切れ者。
  • 正攻法の掃討戦と大陸で学んだ非正規戦を組み合わせ、戦力的に劣勢な中で進駐軍とAOIを翻弄する。

鞍田榮

  • 大日本帝国陸軍少将。予備役。
  • 進駐軍に捕縛された調査局の将軍。外地でのIJAMEAの技術開発に関与。
  • 実は異常技術によってコピーされた実体で、もう1体が坂本に協力し広島侵攻を支援していた。
  • 意識を分割し別の肉体に移植する技術はアオダケ計画の副産物で、強烈な精神汚染の副作用がある。これが凍霧に渡り、「2人の凍霧」が生まれた。

連合国超常協約(AOI)

D.C.アルフィーネ

  • AOIの重鎮。10代後半の少女のように見える英国人。
  • 財団と五行結社の衝突が佳境に入ったタイミングを見計らい、「指揮系統の再編」を名目に介入。手勢を五行結社と交戦させる。

追加したいけどよくわかってない人たち

日奉蓬
久能尚史
大江山士郎


タイムライン

09/22

西へと走る封緘列車。軽い自己紹介の後、一行はそれぞれの知識を照らし合わせ、状況を整理する。
敵対を明確にした五行結社とAOIについて整理し、凍霧の謎を共有した所で襲撃が発生。
一行は協力して五行結社の攻撃を退け、攻撃方法の違いから帝都での結界を利用した襲撃とは違った方法論であると気付く。
その後も散発的な攻撃が続く。嫌がらせ的な攻撃で消耗させた後の襲撃の可能性を察知したそのとき、地脈が大きく乱れる。関ヶ原において地震が起きたというが、様子がおかしい。

関ヶ原を通過した列車は、突如として五軍の頭目であるウヒヂニの襲撃を受ける。必死に逃亡する列車は故障し、米原に停車。混乱の中、随伴する財団職員と賀茂の機転から、一行は朝妻湊に勾留されている対超常課技官の浦部の協力を取り付ける。

妖術を駆使し、木舟での琵琶湖渡りを敢行する一行。追いすがるウヒヂニに対し、土金の相を強く持つ特徴を突いて振り切ることに成功し、夜の琵琶湖を突っ切って竹生島を目指す。(memo:急がば廻れの諺を上手く使う)

09/23

未明、竹生島にて船を回収。竹生島には財団と進駐軍の面々がそれぞれ集まり、対超常課の資産管理権を巡って対立しつつも五行結社への対応策を協議していた。状況は流動的ながら、琵琶湖の対岸が完全に五行結社の呪的支配下に収まったことを確認する。

その後さらに船に乗った一行は琵琶湖の西、安曇川町近辺に到着する。琵琶湖沿岸の街道を使って京都入りを目指す一行の前に、御山講諸派同盟から使者として僧侶の天山が遣わされる。

使者の語った内容は驚くべきものだった。京都東山の守護は砕かれ、五行結社は既に山科に侵入しているというのだ。地脈が乱れ、国土結界の乱れによる現実性の低下で異常現象が頻発する京都一円は非常に不安定な状態になっている。一行は激戦区となった市街ではなく、比叡山を経由しての京都入りを決定し、山中に入る。

09/24

比叡山を抜け洛中に入った一行は内院へ向かう。騒動に紛れて多くの反財団派閥が離反し、内院は崩壊寸前の惨状となっていた。五行結社は国内の主だった超常機関に宣戦したものの、財団や進駐軍に対しては沈黙し、財団は五行結社への対応を決めかねていた。七哲が財団を説得するまでの間の遅滞戦闘を余儀なくされる蒐集院はゆっくりと後退していく。

混迷の中、離反派閥への対策として鉄路が封鎖され、西方行の足を失った一行は内院の資料庫へ潜る。ここでも凍霧の経歴は不自然に消去されていた。凍霧の手は内院にも及ぶのか? 疑念を抱きつつ、凍霧の妻の係累が宇治にあることを突き止めた一行は、まさに戦場と化している宇治へ向かう。

09/25

[中編ここまで]

09/26

京都を脱した一行は進駐軍の軍用列車に同乗し、広島へと向かう。

09/27

09/28

09/29

09/30

エンディング


やることポイント

  • 凍霧天は2名いる。片方は影武者(定規さん案)

ページコンソール

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