扶桑紀ハブ再び改善な

このページの批評は終了しました。

大正十年 昭和天皇御製 社頭暁

暁に夜はほのぼのと明け染めて
代々木の宮の森ぞみえゆく

---

扶桑紀

【昭和帝三部作】
夕暮れに、仰ぎ見る。
ある夏の日────〝ある男〟が回想する、妻との出会いとその顛末について。
昭和帝三部作、開幕。

虚ろの檻
生物学を愛する〝ある男〟は、凍霧男爵からの招待状を手にある施設へと赴く。

パレード────五行推参
彼の名の下に行われた戦が、ついに終わった。
だが死者は呟く、これからが宴の始まりなのだと。
昭和帝三部作、これにて完結。

「時化」 - shirasutaro-
絞首台何のその 敵を見て立つ艦橋ぞ

「灰より出でて、再び 前篇」 - islandsmaster

新しい時代の足音が、旧き者どもを踏み潰す。

「SCP-1942-JP - 龍は死なず」- RainyRaven
飛龍ハ健在ナリ

東弊重工社歌
嗚呼 これこそが 生産性

潮騒と舟歌
戦の終わりと旅の始まり

〇七二四番 - 「映写機」
ただぼんやりとした、将来への不安。

概要

かつて、この国は大日本帝国と呼ばれていた。
これはかの帝国の歴史の影に蠢いていた、超常存在・超常団体の物語である。

これよりお目に入れますは、かつてあった帝国の残影。

登場人物

迪宮裕仁^{みちのみやひろひと}
大日本帝国国家元首。
しかしながら帝国の権力の空洞化により、自身の権能をうまく果たせないでいる。
生物学徒であり、東宮御学問所時代、服部広太郎や凍霧天から生物学を学ぶ。

凍霧天^{いてぎりてん}
凍霧家第10代目家長にして男爵。
日露戦争に於いて軍医として活躍し、その功績を讃えられて男爵の地位を得る。
生物学徒であり、学会・社交界ともに広い交友範囲を持つ。

登場団体

日本国内

皇室近傍の政治機関

枢密院
天皇の諮問機関として政治的に高度なレベルの問題を決済する。
しかしながら、権力構造の空洞化により、決定事項を追認するのみの存在と成り果てている。

陰陽寮より分派した団体

晴明院
異常物品の管理及び、超常存在から枢密院を呪術的に守護する超常機関。
元は、平安時代の陰陽寮からの流れを汲む集団である。
しかし、その勢力は他の超常機関と比べれば相当に非力である。

---

蒐集院
超常物品を見つけ、封じ込める事を目的とする超常機関。
昭和に入ってから、帝国異常事例調査局の興隆に伴い弱体化を余儀なくされる。

大日本帝国陸軍超常機関

帝国異常事例調査局
陸軍が主体となり作り上げられた超常機関。
その勢力は、当時に於いては国内最大勢力と言っていいのものであった。

---

〝負号部隊〟
陸軍麾下の超常特殊部隊。大陸や植民地に於いて、活発な活動を行なっていた。
首魁の葦舟龍臣はその政治的な才能により、陸海軍に多大な影響力を持つ。
戦時中は国の内外を問わず、あらゆる場所で暗闘を繰り広げた。

なお、彼らの主目的は不死の兵士を作り出す“トキジク計画”であり、葦船はそれを推進していた。
また、大日本帝国の敗勢を覆すべく、独自の時空間遡行装置を開発するなど、現代の超常行政・正常性維持に対して多大な影響を与えかねない“負の遺産”を多く残している。

---

葦船機関
蒐集院の日本陸軍出向機関。代表者である葦舟龍臣の名が、その機関名に用いられている。
表向きは蒐集院と陸軍の連絡・調整のために設立されたが、実際は葦船の私兵集団である。

大正期から昭和初期に於いてその存在が確認されている。
日本国内での超常存在に対して貪欲に情報を蒐集し、時に蒐集院本院に対しても干渉を行っていた。
“負号部隊”の前身となった組織であり、負号の準備機関としてその役割を果たした。

---

三千機関
帝国陸軍参謀本部第2部第8課・参謀総長直轄第13班。

蒐集院と協力関係にあり、多くの超常物品を軍事利用のため、国の内外問わず蒐集していた。
機関長は三川十七^{みかわじゅうしち}少佐であり、“負号”とは別の目的で活動していたものと思われる。

大日本帝国海軍超常機関

判官会
1930年頃、大日本帝国海軍の一部軍人によって立ち上げられた組織。
当初は英米協調路線の海軍内左派の集団だった。
しかし、相次ぐ敗戦と“負号部隊”の圧迫により組織内理念は歪み、極めて破滅的な傾向を持つ組織へと変貌した。

---

艦政本部対超常課
日本海軍内に於いて、艦艇の建造は艦政本部が受け持っていた。
その艦政本部内に存在する、超常技術取扱部局が対超常課である。

戦時中は「東弊組」や「蒐集院」「アーネンエルベ・オブスクラ軍団」などの組織と提携しつつ、超常艦艇の建造を行っていた。その成果物の一つに黄泉海神がある。

超常研究機関

理外研
大正時代、「理化学研究所」の裏面に設立された、超常科学研究のための集団。
蒐集院、そして財団と関わりを持ちつつ、日本の歴史の裏側で営々と活動を行う。

---

日本生類研究所
凍霧天を代表とした生物学者が設立した団体。
生物保護を第一義とし、様々な個体を研究所に収容している。

大日本帝国政府と協調関係にある超常機関

九十九機関
明治初期、後藤象二郎及び岩崎弥太郎によって立ち上げられた正常性維持機関。
その方針は現代に於ける財団のそれと酷似しており、“ヴェール”の概念を持つ。
また、不明な手段による記憶処理技術をも所持していたと言われる。

九十九機関は明治政府と連携しつつ、正常性の維持に当たっていた。
太平洋戦争終戦後、彼らは財団に協力的な正常性維持機関として財団日本支部に吸収されている。

非政府・行政系超常団体

五行結社
平安時代の陰陽寮を母体とする陰陽師の集団。
日本国内の超常存在を全て破壊することを目標としている。
その行動は異常事例調査局であっても抑止不可能であり、非常に攻勢の組織と言える。
太平洋戦争終戦後に日本政府と袂を分かち、世界オカルト連合へと合流する。

---

東弊組
大日本帝国の超常軍事産業に於ける、立役者とも言うべき企業。
その実態を示す資料の多くは散逸或いは焼失しており、明らかではない。
しかし、日本の超常史に於いては、少なくとも1936年の時点でその存在が確認されている。
なお、戦後は小さな町工場として再出発を果たし、それが現在に於ける東弊重工の原型となっている。

---

遠野妖怪保護区
太平洋戦争終戦後、蒐集院からの分派によって設立された独立保護区。
広義に「妖怪」と呼ばれる異常実態群が存在し、それらはかつて蒐集院が狩り集めてきたモノ達でもある。
蒐集院分派は異常存在の保護を主張しており、財団日本支部との利害を大きく異にする集団である。

---

日奉一族
日本古来より存在する異能者の一族。
一説には「鬼」の末裔とも言われ、或いはその血脈は神代にも遡ると言われている。
しかしながらその実態はよく分かっておらず、それを明示する資料もまた存在しない。

国外

財団
「確保・収容・保護」を掲げる超国家的正常性維持機関であり、その勢力は全世界に及ぶ。
米国のASCIを前身とし、大日本帝国時代に於いては、海外から日本国内の超常行政を伺っていた。
太平洋戦争後は蒐集院を解体し財団日本支部を設立させる。
日本支部は戦後期から現代に於いてなお、日本国内では最大規模の正常性維持機関である。

---

連合国超常協約
世界オカルト連合の前身となる組織。
戦時中のヨーロッパで、ナチス・ドイツの「アーネンエルベオブスクラ軍団」に対抗するために結成された。
戦後は財団と同じく、日本を二分する超常組織の一つとなる。

---

アーネンエルベオブスクラ軍団
ナチス・ドイツのアノマリー研究機関。
第二次世界大戦中は、国内及び占領地域におけるアノマリー資産の蒐集、軍事利用を目的として活動していた。
“負号部隊”及び艦政本部超常課とも度々連携し、技術交換などを行なっていた。
その残党は現代に於いてもその命脈を保ち、正常性維持団体としばしば衝突を繰り返している。

---

独逸帝国異常事例調査局
ドイツ帝国に於ける正常性維持機関であり、1900年に財団に合流した。
財団の前身となる正常性維持機関の一つである。

---

イタリア王立異常事例研究院
イタリアの正常性維持機関。
ファシズム体制下でもその命脈を保ち、第二次世界大戦終戦後財団に合流。
現代に於ける、財団イタリア支部の基礎を形作った組織である。

---

千年九尾狐
現代に於ける識別符号はSH-KO。
朝鮮半島の「蛇の手」によって一度封じられ、その後封印を破り災禍を引き起こす。
大日本帝国併合時代に於いてもその存在は強大であり、日本の超常機関は彼女から多大な損害を被っている。

参考資料

シリーズ参加を考えるならばこれを読んでおけばいい、という物を紹介します。

帝国異常事例調査局

負号部隊のアーカイブ

五行結社
蒐集院

晴明院の簡抜された品物に関する注釈集

CSSスタイル

[[module CSS]]
/*
    Powered on 2019/09/06 03:05:59
    [2019 Wikidot Theme]
    Created by hey_kounoike
    CC BY-SA 3.0
*/
 
@import url('https://fonts.googleapis.com/css?family=Noto+Sans+JP|Noto+Serif+JP&display=swap');
 
body {
    font-family: 'Noto Serif JP';
}
div#container-wrap {
    background: url( http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/local--files/draft:2094799-27-2d6f/haikei) top left repeat-x;
}
div#header {
    background: url( http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/local--files/draft:2094799-27-2d6f/kikuichimn) 10px 40px no-repeat;
    background-size: 100px;
    background-position: 10px;
}
div#header h1 a span {
    font-size: 0px;
}
div#header h1 a:before {
    content: "扶桑紀";
    color: rgb(204, 204, 204);;
 
}
div#header h2 span {
    font-size:0px;
    padding: 4px;
}
div#header h2:after {
    content: "確保 蒐集 保護";
    font-weight: bold;
    color: rgb(204, 204, 204);;
    padding: 19px 0;
    text-shadow: 1px 1px 1px rgba(0, 0, 0, .8);
    white-space: pre;
}
 
[[/module]]

執筆にあたって

始めまして、私はこのハブの作成者hey_kounoikeと申します。
このハブページの概要について、説明させていただきます。

これは、日本の歴史的過程をテーマにしたtaleシリーズです。
日本はかつて、大日本帝国という立憲君主制の国家でした。
しかしそれは、空洞化した権力機構を持った奇妙な帝国でもありました。

このシリーズでは、その空虚の中に生み出された様々な物を取り扱います。
例えばその中には、SCP-JPで語られた要注意団体のかつての姿なども描くことが可能です。

歴史が好きで、その背景に蠢く超常存在や要注意団体などを描きたい！
このシリーズは、そういった野心を元に作り上げられたシリーズです。

現状、このシリーズには昭和天皇を主人公として昭和帝シリーズの三作品があります。
ですが、これは開かれたシリーズです。

ゆえに、新たな著者の参加を私は心待ちにしています。

今のところ描かれた時代背景は大正後期と昭和しかありません。
ですが、基本的に近代日本であれば、年代は明治・大正・昭和のどれであっても構いません。

これは、実在の歴史を元にして偽史を作る試みでもあります。
扱うジャンルは主に近代史です、近代史が大好きな方は特に歓迎します。

歴史を追い求めましょう！

知識がない人も大丈夫、Wikipediaで近代史について知る事ができます。
あるいは歴史の教科書を引っ張り出すのも最適解一つです。
※これを書いている私も、つい最近近代史を勉強し直し始めたばかりです。

幕末・明治維新・自由民権運動・大正浪漫・太平洋戦争・戦後の焼け跡！
どんな状況下であってもOKです。あなたの浪漫とヘッドカノンを叩きつけましょう！

日本が関わることであれば同時代のヨーロッパの出来事を扱っても問題なしです！

tale以外にも、報告書やGoiフォーマットで参加するという方法も、無論可能です。
もしあなたが、私と同じ野心を持つならば、是非筆を取ってみてください。

しかし、ここで一点の注意喚起をしておきましょう。このtaleシリーズでは、かつてあった古き時代を扱います。
故に、古い時代ならではの因習や前時代的と思われる価値観をも、当時の「現代的感覚」として扱われるでしょう、

しかしながら、自らの政治的主張を直接的な表現で行うことは推奨されません。
なぜなら、愛国心やリベラリズム、そして憎悪は、それ自体にはなんの芸術性も備わっていないからです。

かつてこの国にあった帝国では、多くの文人たちが自らの文法で様々な主張を行なってきました。それは歴史的事実です。多くの文芸作品の出発点には、主義主張があります。しかしながら、そういった作品群は芸術の域まで高められ、あるいは希釈され、圧延されたことで読まれうるのです。
※これは私の先輩職員であるseafield13の言葉でもあります。

テーマを持って創作する事は素晴らしい事です。
そのテーマをぜひ、作品に仕上げましょう！

ローカルルール

1:【基本的には自由】
扶桑紀ハブはtaleシリーズから始まり、現在はSCP-JPに於けるカノンハブとなりました。
基本的な形式はtaleシリーズではありますが、その形式はtaleのみを含みません。

基本的に「扶桑紀」のタグをつけてくれれば、問題ありません。

扶桑紀のCSSスタイルですが、これも必要であれば使う程度の認識で問題ありません。
なぜなら、SCP-JPには蒐集院フォーマットを始めとしたクールなCSSスタイルが沢山あります。
それを使わない手はないからです。
よって「CSSスタイルは蒐集院フォーマットだが、シリーズとしては扶桑紀」というものでもOKです。

2:【合作について】
合作もOKです。

3:【世界観について】
それぞれの著者のヘッドカノンを尊重します。

4:シリーズ内シリーズについて
シリーズ内シリーズの作成はOKです。
それが合作であったとしてもです。

しかし、シリーズの作成にあたりそれを「閉じたもの」にしたい場合は逐一hey_kounoikeに相談してください。
その場合は、シリーズ内シリーズのローカルルールをここに追記します。
そして「閉じたもの」にしたいのであれば、それをきちんと完結させてください。

そっちの方が読者が喜ぶからです。
続刊を待つ読者という立場は辛いものですからね、計画的にやりましょう。

しかし、それらのシリーズ内シリーズでtaleハブが作れそうならば、独立をお勧めします。
そっちの方が結果的には面倒が少なくなるからです。私もあなたも。
また、新たなシリーズハブの作成はコミュニティへの貢献ともなるでしょう。

---

• • _
  批評コメント批評コメント

  
  コメント投稿フォームへ

  注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。

  批評コメントTopへ

  - hide block

ERROR

The islandsmaster's portal does not exist.

エラー:	islandsmasterのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。

利用ガイド

1. portal:5060201 (15 Jan 2019 17:15)