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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの収容は、倫理委員会の完全な監督下にあります。委員会直轄の検討分科会が常時5つ以上活動している状態を保ち、議事録をレベル3クリアランス以上の全職員に対して開放してください。各分科会は2週間に1回以上の頻度で正式な会合を行い、1年に1度、O5評議会に提言を行う必要があります。提言が否決された場合、分科会所属の全人員は抗議声明の発表と委員会職務の辞任を行わなければなりません。
SCP-XXXX-JPの影響を取り除く手段は発見されていません。SCP-XXXX-JP曝露の可能性がある職員、ならびにその職員と同じ地域で勤務する職員は段階的隔離措置の対象となります。財団職員にSCP-XXXX-JP-Aが確認された場合、法務部門ならびに渉外部門の協力のもと、プロトコル"組合加入勧奨"を適用してください。すべてのSCP-XXXX-JP-Aは財団によって雇用され、特定の隔離サイトでCまたはBクラス業務に従事しなければなりません。
説明: SCP-XXXX-JPは、ミーム様の感染経路を有する侵襲的な強迫性倫理規範です。SCP-XXXX-JPは通常、十分に成熟した自由主義社会において共有されうる生命価値、基本的人権、個人の尊厳、思想と表現の自由、その他の倫理的価値基準に対する熱烈な賛同の表明として現れます。これらの精神影響は記憶処理によって除去できず、感染した場合の有効な対策はありません。
SCP-XXXX-JPの曝露者はSCP-XXXX-JP-Aに指定されています。SCP-XXXX-JP-Aは曝露前からの記憶と人格の連続を保ちますが、その行動は曝露によって置換された倫理規範に従います。SCP-XXXX-JP-Aはこの新しい価値基準を完全に受け入れており、また理性的かつ積極的な討論によって周囲に拡散しようと試みます。2次感染には至近距離での対面と口頭での会話を必要とし、会話時間の長さと会話中の規範意識に対する言及が侵襲速度に影響するようです。初期曝露から侵襲が完了するまでは通常3~24日で、侵襲中の人物も感染ベクターとして作用します。侵襲プロセスを妨害するあらゆる試みは失敗しました。
SCP-XXXX-JP-Aは概して理性的かつ非攻撃的で、契約の遵守と社会制度の発展に対して強い関心を示します。曝露前のパーソナリティとの重大な差異が見受けられるケースでは、SCP-XXXX-JP-Aは過去の行動を悔いている旨を表明し、曝露によって自分は「生まれ変わった」と主張します。SCP-XXXX-JP-Aは拷問や脅迫、薬物による識域下暗示等の干渉に対して異常な耐性を有し、自身の死に対してほとんど無関心です。
SCP-XXXX-JP-Aに特徴的な行動としては、以下のようなものが挙げられます。
- 自由主義的思想に関連する著作物の収集、拡散。
- 討論の呼びかけ。実際に討論に応じることは非常に高い確率でSCP-XXXX-JPの感染を招く。
- 思想的な啓蒙を目的とするパンフレットやポスターの作成、配布、掲示。
- 多くの場合で秘密裏に行われる集会の組織。
- 抑圧的な行動指針を有する団体への非暴力的抗議1、ならびに団体交渉の申し入れ。
SCP-XXXX-JPは、2001/05/18にI5サイト群で初めて確認されました。発覚時点でI5サイト-8140は完全に汚染されており、Dクラス職員を含む385名の職員全員は連携してサイトを封鎖し、O5評議会ならびに日本支部理事会に対して団体交渉の申し入れを行いました。日本支部理事会の初動対応はさらに3箇所のサイトで大規模な非暴力的反抗が行われたことで遅延し、最終的にアジア・ヨーロッパ・北アメリカの17箇所のサイトで「人類普遍的な倫理基準に対する財団の著しい侵害行為」に対する財団職員による集団的抗議が行われました。これらの行動に付随して少なくとも132のアノマリーが収容違反の危機に晒されました。武力衝突を防止するための倫理委員会の介入後、財団法務部門の仲介によって交渉が行われ、06/05に妥結に至りました。
SCP-XXXX-JP-Aの要求の多くは、財団および収容アノマリーの性質に照らして受容不可能な内容でした。要求内容には死亡が想定される事案へのDクラス職員の割当中止、一般市民への無断の記憶処理の停止、報道統制の段階的撤廃、特定の宗教団体への圧力の禁止が含まれていました。財団法務部門はこれらの要求について、倫理委員会の監督のもとで財団内部規約を参照した意思決定プロセスに基づく改革を行うことを認めました。回答文書はコピーされ、O5評議会とサイト-8140で保管されました。現状の雇用条件に対する保証、またSCP-XXXX-JP-Aに対する非同意の思想的矯正を行わないことが確認されたのち、すべてのSCP-XXXX-JP-Aは抗議行動を停止し、協定に従って自己収容を行いました。
2019/10/01現在、財団は7箇所のSCP-XXXX-JP-A隔離サイトを運用しています。収容違反は未発生です。協定妥結以前に財団外部に拡散したSCP-XXXX-JP-Aを回収するため、追跡調査が継続されています。
補遺.XXXX-JP-1: I5サイト-8140回収資料サンプル
2000/03/22、サイト内マクロライン2整備用回線ログ
このログはクローラーの巡回範囲外だ。読み込み処理をバイパスして通信量を抑制し、システムの監視を避ける。各セルには乗車時のログ読み込みを義務付けることにした。
サイト要員の説得は順調に進行している。内部保安部門は大きな壁だが、彼らの理解を得るために暴力があってはならない。真の理解は対話によってのみ齎されるのだから。誰もが自由に笑いあえる世界のために、全力を尽くさねば。
2000/08/[不明]、第2保安職員詰所内の日記帳
どうして今まで気付かなかったのかわからない。この世界は不条理に満ちているが、財団はその最たるものだ。
アノマリーから人類を守るためには犠牲が不可欠だ。それは当然だ。しかしDクラスの扱いはどうだ? 記憶処理の正当性は? 十分な説得も、相互同意も、契約も何もない! 個人の尊厳を踏み躙っている。私たちは何を守っているんだ?
バーンズの指摘はこの上なく重要なことを気付かせてくれた。私たちは団結する必要がある。立ち上がり、変えるために。皆に理解してもらわねば──私たちは間違っている。
2001/01/04、Dクラス寮内、壁面ポスター
補遺.XXXX-JP-2: 倫理委員会第18検討分科会"ケイブス・ミッション" 非公開声明
第18検討分科会は今回の議題について、強く遺憾を表明せざるを得ない。倫理委員会内部において、SCP-XXXX-JP収容への理解がこれほど浸透していないことは驚きだ。
本議案を分科会に発議した委員諸兄は、倫理委員会が無意味な討論と発議に人員とリソースを投入し、またそのことをすべての上級職員が自由に閲覧し、ジョークの種として提供できることに不満を感じているようだ。これは任務に対する重大な事実誤認だ。多くの会議と議事録、必ず否決される提言を提出し続けること、日々危険な収容任務に従事する一般職員が委員会の業務に怒りを感じること。これらすべてに意味があり、委員会に属するすべての職員はそれを完全に把握することを求められる。
SCP-XXXX-JPは依然として脅威だ。倫理規範を完全に置き換え、終了処分以外のあらゆる正常化手段が通用しない精神影響は、明らかにヴェールに対する直接的侵害に繋がる。人間理性と社会契約に対するSCP-XXXX-JP-Aの異常な信仰は、収容への最短の道筋を我々に提示した。最小の犠牲で彼らに自己収容を選択させ続けるために、倫理委員会は永遠に道化であることが求められている。
人類全体が採用すべき共通の規範意識など存在してはならないが、それは曝露した職員の即時終了を意味しない。隔離サイト群の核弾頭は維持され、今年度の提言は規定通り編集される。彼らが協定を遵守する限り、我々も同様だ。確保、収容、保護。
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- portal:5060201 (15 Jan 2019 17:15)
>委員会直轄の検討分科会が常時5つ以上稼働している状態を保ち、
稼働ではなく活動のほうがいいかもしれません
>生命価値、基本的人権、個人の尊厳、思想と表現の自由
>脅迫、薬物による暗示
>ポスターの作成、配布、掲示。
>Dクラス職員の割当中止、一般市民への無断の記憶処理の停止、報道統制の段階的撤廃、特定の宗教団体へ
>
「、」ではなく「・」のほうがいいかもしれません
>脅迫、薬物による暗示
暗示ではなくほかの表現のほうがいいかもしれません
>/05/18
>01現在
0はいらないかもしれません
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