イラナギタニショーアイランズのやつ

アイデアメモ

谷崎とアイランズの出会い
谷崎の新人研修
谷崎の信条(真実は一つである)に対するアイランズのアンチテーゼ(真実は受け手の数だけある)
「谷崎さん」から「谷崎」になるまで
メンターとしてのアイランズ

渉外部門のアイランズのところで研修→谷崎は渉外部門抱えのエージェント?
吹上/亦好ラインでの接触

起きる事件: あまり大きなものではない?
「真実」どころか「事実」すらもヴェールの外側ではたやすく覆る: 現実改変? 隠蔽?
感性としては外れつつも、根底では一般人めいた価値観を持っていた谷崎が財団に順応するまで

谷崎の弱いところを見せたい
応神はちょっとだけ出る?

眠るのが怖い?
たがさんのtaleへの接続として「太陽への憧憬/安堵」?
いくら探偵でも巨大すぎる未知の世界は怖いよねというところ 恐怖と好奇心の境界




春の芽生えが色づく河川敷に、うす昏い灰色が伸し掛かっていた。

数日降り続いた雨の後。堤防の上から見渡す多摩川は茶と灰が混じった色合いに濁っている。晴天時は下草や灌木に彩られるはずの中洲は増水によって見る影もなく、川岸もこころなしか後退していた。遠方からはぼんやりとくぐもった音で、上流のダムの放水を告げる警告放送が響いている。

午前8時37分。夜番シフトの交代直前。

霧雨の中、ジョシュア・アイランズは堤防に立ち、眼下の河川敷を眺めている。

「先を越されましたね」
「そのようで」

思わず漏れ出した独語に、一歩引いた位置で眺めていた部下が頷いた。

「連中、明らかにこっちを意識してますよ。余計な随行員立ててますし、わざわざ立川を過ぎてから回収するなんて」
「川の流れに文句をつけるわけにもいきません。いずれ所轄署から情報は回ってくるでしょう」
「シフト延長確定ですかね。サイトに初報入れてきます」
「お願いします。私は対応班の編成を」

指示に頷き、携帯電話を取り出したエージェントに会釈して、ふと河川敷に視線を戻す。

紺色の制服に半透明のレインコート。画一化された群れが濁流に洗われる河原の一角を埋め尽くしていた。ブルーシートの鮮烈な青が曇天に慣れた瞳に突き刺さり、夜勤明けの男は目を瞬かせる。

視線が届かぬようシート一枚で遮られたその先に、彼の仕える組織が求めるものがあるはずだった。連日の雨がどこからか掘り起こした、眠れる過去。すぐ近くにあるようでいて、手が届かない。

胸ポケットの端末が震える。通話の相手はわかりきっている。

「はい、管理官。ええ……死体は連合に渡りました。戻って対応を協議します」

通話を続ける彼に対して、下方から何対もの視線が注がれる。物見遊山の野次馬を詰る警官たちの不快さと諦めの入り混じった視線の只中に、複数のあからさまな敵意が潜んでいるのに気づき、アイランズは静かに踵を返した。

5月の朝は早く、彼の仕事はまだまだ終わりそうにない。


渉外部門がサイト-8100に所有している数あるオフィスの中でも、その場所は最も深くにあった。

第5資料室。地下7階、3重のクリアランスチェックを終えた先にある資料保管区画は、各部門が参照しなくなった物理資料を保存しておく統合区画で、サイトに入居するすべての部門がこのブロックを共有している。複雑なセキュリティ処理、職域ごとに規定された在室時間、厳格な持ち込み物品規制。大量の監視カメラがあらゆる場所の人流を記録し、内部保安部門の警備員が肩を怒らせて巡回している。

通るもののない廊下に横たわる厳粛な静けさはしかし、この2ヶ月の間というもの、毎日のように現れる闖入者によって乱されていた。

「だからですね、メモ帳の持ち込みは禁止だと言ったじゃないですか」
「仕事に差し障る。それもひどく。どうしてこんな規則があるんだい? あまりにも時間の無駄じゃあないか」
「上階での閲覧を申請すればいいんです。それか複製許可を」
「却下された。だからここにいる」

不愉快さを隠そうともしない。顔を歪めてみせる新人エージェントの胸元に下がる入館証を、朝夕まづめは指先で弾く。

「規則に従ってください。これで何度目ですか? 谷崎さん」
「目的を見失った規則は障害にしかならない。ぼくは仕事をしに来ているのに、きみたちはいつも邪魔をする」
「それを言うべきは貴方か私の上司にですね」

そう言った次の瞬間、目にも留まらぬ速さで朝夕の右手が閃いた。谷崎が瞬きをする間に、彼が握り締めていたはずの小版ノートは警備員の掌に収まっている。


「以前、きみは言ったね。仲間を作りなさい、肩を並べ背中を預けられる味方を、と」
「はい、確かに」
「それは誰でもいいのかい?」
「可能な限り相手は選ぶべきですが、まあ、あなたの場合はそうも言っていられないでしょう」
「ふうん — とすると、やっぱりこれが一番効率がいいんだろうな」
「と言うと?」
「ここまで言ってもまだわからないのかい?」

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