求不得苦

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 回収されたSCP-XXXX-JPは専用のケースに入れた上でサイト-81██の低脅威度物品収容ロッカーに保管してください。収容チームは日本国内の自殺者の記録、及びSNSなどインターネット上での書き込みを監視し、SCP-XXXX-JPとの関連性が疑われる場合は個別に調査してください。SCP-XXXX-JP-Bが発見された場合、インタビューを実施した後クラスG記憶処理を行った上で解放されます。

現在、収容チームにより以下の試みが行われています。

• 未収容のSCP-XXXX-JPの発見と回収
• SCP-XXXX-JP-A、-Bの特定と確保、関係者への記憶処理
• SCP-XXXX-JPの製造元・販売元の特定

説明: SCP-XXXX-JPは1錠あたり250mgの白色の錠剤です。精密検査の結果、SCP-XXXX-JPには複雑な構造を有する未知の成分が含まれていることが判明しました。

SCP-XXXX-JPは服用されることで異常性を発揮します。オブジェクトを服用した人物(SCP-XXXX-JP-A)は使用後5〜10分ほどで昏睡状態に陥り、20分ほどで死亡します。その後、SCP-XXXX-JP-Aとは別の人物(SCP-XXXX-JP-B)が未知の方法により自身の記憶の他にSCP-XXXX-JP-Aが死亡時点で保持していた記憶を有するようになります。このプロセスにおいて変化が起こるのは記憶のみであり、SCP-XXXX-JP-Bの外見・性格・能力などに異常な変化は起こりません。しかし、SCP-XXXX-JP-Bは多くの場合自身とSCP-XXXX-JP-Aの記憶の主体を混同しているため、通常の生活を送る上で困難を伴う場合があります。特筆すべきことに、ほとんどのSCP-XXXX-JP-Bはこれらの現象に対して疑問を呈さないことが確認されており、SCP-XXXX-JPが異常な心理的影響力を有する可能性が指摘されています。SCP-XXXX-JP-AはSCP-XXXX-JP-Bとなる人物を意図的に選択することはできません。また、SCP-XXXX-JP-Aが保持していた記憶は通常の記憶処理などの外的要因で忘却されることはありませんが、SCP-XXXX-JP-B自身の健忘によって喪失されます。現在まで財団では███名のSCP-XXXX-JP-A、███名のSCP-XXXX-JP-Bを確認していますが、その性質上SCP-XXXX-JP-A、-Bの実際の人数は不明です。SCP-XXXX-JP-A、-B間の関係性は多岐¹に渡りますが、多くのケースでSCP-XXXX-JP-AがSCP-XXXX-Bを尊敬/羨望していたことが明らかとなっています。

SCP-XXXX-JPの回収時、多くの場合で同型のケースに保管された状態で1錠ずつ発見されていることや、SCP-XXXX-JP-Aが電子メールやSNSのダイレクトメールなどを介してSCP-XXXX-JPを購入した履歴があることなどから、何者かがSCP-XXXX-JPを製造・販売しているものと考えられています。この不明な人物/団体について、現在まで有益な情報は得られていません。

Footnotes

1. 一例として、SCP-XXXX-JP-A-12、-B-12は10年前後の付き合いがあり、互いに見知った間柄であった。一方、SCP-XXXX-JP-A-35は一方的にSCP-XXXX-JP-B-35を知っていたが、SCP-XXXX-JP-B-35はSCP-XXXX-JP-A-35と面識が無かった。

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予定タグ:scp-jp,safe,道具,化学,精神影響

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