SCP-XXXX-JP - 侵攻者

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日本支部反ミーム部門より警告


下記のファイルは日本支部反ミーム部門職員のみにアクセスが許可されています。貴方が偶然このページにアクセスした場合は即座にブラウザを閉じ、クラスB記憶処理を処方される必要があります。不正なアクセスの試行は即座の終了対象となります。















アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

アーカイブ済み手順書: SCP-XXXX-JPについて記載した文書は通常の財団記録・情報保安管理局(RAISA)データベースに保存されず、エリア-8199の秘密地下区画-イプシロン内の隔離サーバーにて別の文字列に変換された状態で記録されます。文書へのアクセスは同エリアの秘密地下区画-アルファ、ベータ、ガンマ、デルタでのみ可能です。RAISAデータベースには偽造SCP-XXXX-JPファイルが代替として保存されています。

特別収容プロトコル: 現時点においてSCP-XXXX-JPの収容は不完全であると判断されています。日本支部反ミーム部門は本部の情報を元に収容手段を開発中です。

エリア-8199の秘密地下区画は鉛、防音壁、テレパシー遮断壁等の計5層に覆われています。アクセスは区画の一端にあるエアロック機構を介して行われます。SCP-XXXX-JPする情報は如何なる内容·媒体であれど秘密地下区画から持ち出すことは禁止されます。区画からの退出の際は、エアロックに装備された浄化システムが記憶処理ガスをエアロック内に3分間流し込み、内部に入った職員の記憶を消去します。SCP-XXXX-JPの感染者は秘密地下区画-ガンマに収容されます。特に、SCP-XXXX-JPの制御下にある人物は投薬によって昏睡状態に維持されます。

説明: SCP-XXXX-JPはΘ'次元フラクタル位相幾何学構造を含有する、侵襲的異常転移性ミーム複合体です。

SCP-XXXX-JPに関する情報を知覚した人物はSCP-XXXX-JPの感染対象となります。当ミームに感染した人物は一時的に失神し、その間にSCP-XXXX-JPは任意かつ選択的なノウアスフィアへの侵攻を行います。侵攻対象となった人物は覚醒後、ミームの中心概念を提供し普及させるという目的に部分的に従属するようになります。現在までにエリア-8199外での知覚者の感染の阻止は全て失敗しています。特筆事項として、自身に向けられた別個のミーム的概念を形而上学的棘部に付与された反ミーム性によって損傷させ、ミーム性を喪失させる種の防衛が記録されています。ただし、現時点ではSCP-XXXX-JPに対する拒絶や、デコイとなる対抗概念の生成は侵略行動への対抗措置として機能していると見られています。

SCP-XXXX-JPは知性を有しており、幻覚を用いた感染対象に対する接触や制御下の人物の操作、反ミーム的作用による自身の痕跡の消去が可能であることが確認されています。

SCP-XXXX-JPの具体的な起源は不明です。当該ミームは2023/05/05にサイト-8166の数学者が感染したことで発見されました。この際、計23人の職員が感染、内Dクラス職員2人と研究員1人が攻撃されました。尚、仮に一般人が最初の感染者であった場合、1週間前後で有力な超常機関を除く地球の全人口の90%が感染し、AK-クラス世界終焉シナリオが発生していたと推測されています。後の調査で、感染者の70%が「ピンクのウニ(Echinoidea)を見た」と主張しています。この実体はSCP-XXXX-JPの含有概念かつ顕現体であると推測されています。

以下は発見当時の当該ミーム感染者が失神中に経験したSCP-XXXX-JPとの接触記録です。他の職員の証言からも、これらの記録には信頼性があるものと見られています。尚、複数の記録において財団職員が不適切と見なされる言動をしていますが、これは該当する実体を異常存在であることへの認知不足に起因すると言うことを考慮してください。

接触記録XXXX-JP-3

接触者: 対抗概念部門所属 粟島研究員


[記録開始]

(粟島研究員がピンク色の部屋で「覚醒」する。)

粟島研究員: ここは……?

(部屋にSCP-XXXX-JPと見られるピンク色のウニが出現する。)

SCP-XXXX-JP: こんにちは。

粟島研究員: ……こんにちは。

SCP-XXXX-JP: ウニです。

粟島研究員: はい。

SCP-XXXX-JP: ウニはあなたにお願いがあります。

粟島研究員: なんでしょうか。

SCP-XXXX-JP: ウニはあなたの脳が欲しいです。

粟島研究員: え……ちょっとそれはできません。

SCP-XXXX-JP: なんでですか?

粟島研究員: 私にとって生きていくのに脳が必要だからです。貴方が私の脳をどうしたいのか分かりませんが、私は脳を渡すことができません。

SCP-XXXX-JP: ウニも生きていくために脳が必要です。なんとかなりませんか。

粟島研究員: 拒否します。

SCP-XXXX-JP: 片隅にいるだけでも。

粟島研究員: どのような影響があるか分からないので。

[以後しばらく同様の会話が繰り返される。]

SCP-XXXX-JP: 悪いようにはしません。

粟島研究員: もうどうすりゃ良いんだ……。(小声で)ウニ……トゲ……キャベツ……。

SCP-XXXX-JP: キャベツ?

粟島研究員: はい?

SCP-XXXX-JP: キャベツ……。

粟島研究員: あー……もしかして。(キャベツについて強くイメージする。)

SCP-XXXX-JP: キャベツ!(跳ねながら回転する。)

粟島研究員: ……キャベツあげたので、今日はこれで勘弁してくれませんかね?

SCP-XXXX-JP: (止まって考える。)仕方がないので、今回はウニは諦めます。

粟島研究員: やっとですか。

SCP-XXXX-JP: 他の人を当たります。それかいつかまた来ます。

粟島研究員: もう来ないでください。

(粟島研究員が失神から回復する。)

[記録終了]

接触記録XXXX-JP-7

接触者: ミーム部門所属 水見博士、D-69341(SCP-XXXX-JPの制御下)


[失神から回復した水見博士がD-69341を起こそうとするも、言動の違和感からSCP-XXXX-JPの侵攻に気づく。]

水見博士: 彼の脳を乗っ取ったのか。

D-69341: 乗っ取り違います。ウニは脳を貰いました。

水見博士: 貰ったと言われても、彼は何と言ってたんだ。

D-69341: 生きるのに疲れたらしいです。

水見博士: 本当に本人が言ってたのか。お前に言われても信用がならない。

D-69341: 本当に本人言いました。本人呼びます。(一瞬俯く。)……ああ?なんだよ。もう何も考えなくて済んでたのに。

水見博士: あのウニのような実体に脳をやったとか言うのは本当か。

D-69341: ほんとーですほんとーですー。……これで良いだろ?楽させてくれや。(俯く。)

水見博士: 待て、まだ聞きたいことが─

D-69341: 寝ちゃいました。

水見博士: (沈黙。)

D-69341: 脳をくれれば海みたいな夢で楽にさせます。だからあなたもウニに脳を渡すのが良いです。

水見博士: 断る。

[以下、接触記録XXXX-JP-3に類似する対話のため省略]

接触記録XXXX-JP-15

接触者: 機動部隊た-5("パッカーノ")所属 霧谷隊員

備考: 以下の対話は霧谷隊員が記憶補強薬を常備していたことから偶然確認された。記憶補強薬の効果が喪失すると共に霧谷隊員は内容を忘却している。また、霧谷隊員は一般的に「厳つい」と称される外見をしている。


[記録開始]

(霧谷隊員がピンク色の部屋で「覚醒」する。程なくしてSCP-XXXX-JPと見られるピンク色のウニが出現する。)

SCP-XXXX-JP: こんにちは。

霧谷隊員: あ?(SCP-XXXX-JPを睨む)

SCP-XXXX-JP: (少し震える。)……ウニです。えと、その……。

霧谷隊員: (怒鳴り気味に)要件あるならさっさと言え、ウニ丼にされたいのか?

SCP-XXXX-JP: (震え声)ウニは丼になりません!

(霧谷隊員の周囲の床や壁から刺が生える。霧谷隊員は装備品を用いてそれらを横から殴打し、全て破壊する。)

霧谷隊員: で?

SCP-XXXX-JP: (絶句。)

SCP-XXXX-JP: やっぱり何でもないですさようなら。

(霧谷隊員が失神から回復する。)

[記録終了]

上記にて確認できる通り、SCP-XXXX-JPは意思疎通の際に友好的に振る舞い、ノウアスフィアへの侵攻の際も必ず事前に許可の取得を試みます。現在までに許可の無い侵攻は確認されていません。しかしながら、SCP-XXXX-JP自体は自身の拡散に対して非常に積極的であること、そしてSCP-XXXX-JPへの対抗策自体は未だに存在しないことから、オブジェクトクラスはKeterに分類されています。


付与予定タグ: imaginanimal jp k-クラスシナリオ keter scp ミーム 反ミーム 未収容 概念 情報災害 動物 無脊椎動物 自己複製 集団意識 知性 幻覚


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