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アイテム番号: SCP-574-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-574-JPは現在未収容です。SCP-574-JPの出現が確認された場合、機動部隊か-3("カンピオーネ")1と機動部隊よ-4("ニーチェ先生")2が出動し、収容を試みます。SCP-574-JPに関する情報流出や目撃者はその都度適切な記憶処理とカバーストーリーが流布されます。
説明: SCP-574-JPは目視で体長約1.1mのオスのシロサケ(Oncorhynchus keta)です。当実体は高密度のアキヴァ放射線を放っており、これを用いた現実改変が可能です。今までに確認された現実改変として、加速、硬化、短距離の瞬間移動や浮遊等が確認されています。
SCP-574-JPは日本全国、特に東日本一帯の滝付近に出没し、滝の遡上を試みます。ほとんどの場合においてこの試行は成功し、その際に当実体は閃光を放って自身のアキヴァ放射値を上昇させます。以上の行動は「滝登りイベント」と呼称されています。
以下は現在までに確認されている、SCP-574-JPによる滝登りイベント以外の行動です。
発生場所: 北海道石狩市石狩川周辺
行動内容: ヒグマ(Ursus arctos)2頭の殺害
備考: 両個体ともSCP-574-JPに突進されたことで胸部を貫通され、死亡したと推測されている。SCP-574-JP発見の間接的な要因。また、類似する案件が他に6件確認されている。
発生時の推定アキヴァ放射値: 約9.8~10.3
発生場所: 北海道帯広市猿別川
行動内容: ウライ3の破壊
備考: 捕獲網や釣竿の破壊等、類似する案件が他に23件確認されている。
発生時の推定アキヴァ放射値: 約14.0~14.5
発生場所: 千葉県海老川
行動内容: 周辺の鯉のぼりの付近での跳躍
備考: 跳躍はSCP-574-JPの高度が鯉のぼりを複数回超えるまで行われた。また、竜をモチーフとした芸術作品付近での同様の反応等、類似する案件が他に82件確認されている。
発生時の推定アキヴァ放射値: 約19.4~20.2
以下はSCP-574-JPとのの交戦記録の一例です。
交戦記録574-JP-5
記録場所: 福島県耶麻郡達沢不動滝
参加チーム: 機動部隊よ-4("ニーチェ先生")ダイヤ、トパーズ、オニキス、サファイア、アメジスト、ペリドット、ジャスパー
備考: 交戦の1時間前、SCP-574-JPの目撃が付近で確認されている。
[記録開始]
[達沢不動滝の麓にSCP-574-JPが出現する。算出されたアキヴァ放射値は約24.8。]
[SCP-574-JPが袋田の滝の遡上を開始する。]
よ-4ダイヤ: SCP-574-JPのイベント開始を確認。各自準備。
[トパーズが滝壺付近に現れ、SCP-5993-1を用いて作成された網を構える。オニキス、サファイアが同様の巨大な網を滝の上で構える。アメジストは滝の上で閃光弾を構える。ペリドット、ジャスパーは滝の更に上流で待機している。]
[SCP-574-JPが滝の上付近まで遡上し、大きく跳ねる。]
[アメジストが閃光弾をSCP-574-JPに向かって投げた直後、オニキスとサファイアが網をSCP-574-JPに向かって投げるが、当実体は網を避けて滝壺に向かって落下する。]
[トパーズが網を構えるが、SCP-574-JPが網を突き破って破壊する。SCP-574-JPは水中に潜る。]
よ-4トパーズ: 網の損傷を確認。代えの網はあるか?
よ-4ダイヤ: ジャスパーとペリドットが持ってる。今度はもっと強いものが必要だな。
よ-4ペリドット: トパーズ!
[ペリドットが滝の近くまで駆け寄り、網をトパーズに向けて投げる。]
[SCP-574-JPがトパーズのいる付近から飛び跳ね、網に体当たりする。網はトパーズから大きく離れた滝の外に落下する。SCP-574-JPは水面下に戻り、機動部隊員達の様子を伺っている。]
よ-4アメジスト: 俺が取る。
[アメジストが滝から降りる。]
よ-4トパーズ: しっかし何故こんな逃げ回ってまで鯉の滝登りの真似事をして―
よ-4ダイヤ: トパーズ伏せろ!
[SCP-574-JPが先程以上の速度で飛び跳ね、トパーズに目掛けて突進する。トパーズが伏せることで避けたため、SCP-574-JPがそのまま水面に落下する。]
よ-4トパーズ: あぶねっ!
[SCP-574-JPが水面から上半身を現す。]
よ-4ダイヤ: (SCP-574-JPに向けて)馬鹿にされたのを分かるくらいには、頭が良いようだな。
[SCP-574-JPが反応するように跳ねる。]
よ-4ダイヤ: 俺達の所に来れば「お手伝い」できるかもしれないが、どうだ?
[SCP-574-JPが水中に潜る。]
よ-4ダイヤ: お断りか。
よ-4ジャスパー: 隊長、上流から大きめの流木が。
[流木が滝に到達し、落下する。]
[滝の中央辺りまで来たと同時にSCP-574-JPが飛び跳ねて流木に突進し、破壊する。流木の破片や水しぶきが四方に散乱する。]
[機動部隊員達が流木に注目している隙をついてSCP-574-JPが滝を上昇し、最上部まで到達する。同時にSCP-574-JPが発光する。この時点でSCP-574-JPのアキヴァ放射値が約25.3に上昇する。]
[SCP-574-JPが機動部隊員を避けるように川を上昇して逃走する。]
よ-4ダイヤ: SCP-574-JPが逃走、各自追跡せよ。
[記録終了]
終了報告: この交戦のあと、SCP-574-JPは付近から発見されませんでした。
SCP-574-JPのアキヴァ放射値が十分上昇した場合、当実体に何らかの明確な変化が発生すると推測されていますが、詳細は不明です。
現在のSCP-574-JPのアキヴァ放射値は69.5です。 インシデント574-JP-1を参照。
インシデント574-JP-1: [編集済]の滝にて、SCP-574-JPが滝登りイベントを行った後、観測されていない現象が発生しました。以下は付近のカメラに記録されていたログです。
出現記録574-JP-264
記録場所: [編集済]の滝
[記録開始]
17:35:40: SCP-574-JPが[編集済]の滝の滝壺に到達する。
17:37:38: SCP-574-JPが[編集済]の滝を1分58秒かけて遡上する。
17:37:52: SCP-574-JPの体が光輝く。SCP-574-JPが興奮するように円形に泳ぎ始め、周辺の魚類が注目する。
17:38:30: SCP-574-JPから光が頭上に発射され、雲が晴れる。
17:38:39: SCP-574-JPの頭上から光が漏れる。
17:38:48: 一筋の光が降り注ぎ、SCP-574-JPがそれに向かって大きく跳ねる。
17:38:50: トビ(Milvus migrans)が飛来し、SCP-574-JPを掴む。
17:39:28: SCP-574-JPが抵抗を試みるも失敗する。
17:40:35: SCP-574-JPがそのままトビに連れ去られる。
17:40:39: 周辺にいた1匹のコイに光が直撃する。
17:41:24: コイが変形し始め、一般的に竜と呼称される、浮遊する爬虫類型実体に変化する。
17:42:33: 爬虫類型実体がアキヴァ放射を放ちながら、困惑するかのように飛び回る。
17:43:05: 爬虫類型実体がSCP-574-JPが連れ去られた方向を見ながら、別方向へ飛び去る。
[記録終了]
終了報告: 現在、この爬虫類型実体はSCP-574-JP-Aと指定され、別途捜索対象にされています。後日の調査に拠れば、推定アキヴァ放射値は103.8です。
また、周辺の監視カメラから、SCP-574-JPを捕獲したトビは偶然SCP-574-JPを発見し、捕食を試みたと断定されています。
当インシデントから5日後、機動部隊か-3と機動部隊よ-4が東京都荒川にて衰弱したSCP-574-JPを発見、そのまま確保しました。発見当時、SCP-574-JPのアキヴァ放射値は約3.4に減少していた他、複数の内臓に深い裂傷が確認されました。確保にあたった機動部隊員はSCP-574-JPについて「まだ滝登りを諦めきれてなかったようだった」と証言しています。
SCP-574-JPは現在サイト-8171にて経過観察が行われています。特別収容プロトコルの変更は近日中に行われる予定です。
また、収容を受け、オブジェクトクラスのEuclidへの変更が検討されています。
タグ: jp keter scp 儀式 現実改変 知性 自我 水棲 生命 動物 魚類
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- portal:5018858 (05 Jun 2019 10:46)
拝読しました。
現状DV寄りのNVです。序盤から「現実改変能力を持ったサケ」というコミカルさのある存在を扱っているため、ラストのコミカルなオチとのギャップが弱いように感じてしまいました。前半をもう少し硬い感じにしてギャップを強調する方向で考えてみると良いかもしれません。
異常性について、「発話能力」が交戦記録にてオブジェクトの行動原理を説明するために付与された展開上の都合であるような印象を受けました。好みの範疇ではありますが、個人的には行動を描写するだけでも十分伝わりそうな内容だと思うので発話能力は削ってもいいかなと感じます。
説明部の序盤で出現範囲が広大であることからこのサケは異常性を持った群体なのかと解釈していましたが、後半まで読むとどうやら単一個体のようですね。短距離しか瞬間移動できないことを考えると財団の捜索を潜り抜けて広範囲の河川に出没するのは違和感があったので、生息地域を絞っても良いかもしれません。
>この現象はSCP-XXXX-JPと何らかの形で接触したサケ・マス類の魚が感化されたものである
決めつけすぎな印象があります。「SCP-XXX-JPの関与が疑われています」くらいでいいのではないでしょうか。
ありがとうございます。
発話能力については、やっている行動がサケの思いつき故に、本魚が説明しないと動機が一切分からないため、変更は今のところ難しい感じです。それに伴って前半のコミカルさは、やるとしたら別のところで減らさないといけない感じと見受けられます。検討してみます。
SCP-XXXX-JPの関与と単一個体性については修正します。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
ありがとうございます。機動部隊の名前については、他の報告書でもコードネーム呼びが自然であることからこのままにします。他は修正致しました。