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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル SCP-XXXX-JPの発生を抑制する手段は現在確立されていません。SCP-XXXX-JPの出現が記録された媒体は全て回収され、全実例はサイト-8154の低脅威用収容ロッカーに乾燥剤と共に保管されます。全SCP-XXXX-JP-A実例はクラスA記憶処理が実施された後に監視されます。
説明: SCP-XXXX-JPは日本国内の人物の元に、クラッカー音や硝煙、紙吹雪と共に出現する縦9cm×横16cmの紙です。SCP-XXXX-JPのデザインは実例ごとに異なりますが、共通して「おめでとうございます!貴方は99歳まで生きる運命を保証される運びとなりました!良い人生を!」と記載されています。
SCP-XXXX-JPの出現対象となった人物はSCP-XXXX-JP-Aに指定されます。倫理面、並びに理屈面1から詳細の検証はされていませんが、SCP-XXXX-JP-Aは少なくとも99歳までの生存が確定されていると推測されています。加えて、SCP-XXXX-JP-Aは長寿への称賛やSCP-XXXX-JP-Aへの激励の内容2を含んだ幻聴を定期的に聞くようになりす。
以下はSCP-XXXX-JP-A実例の一覧です。
番号: SCP-XXXX-JP-A-4
人物: 17歳女性、高校生
発生状況: いじめによる心労からの飛び降り自殺の際に発生、複数箇所骨折のみで生存。
備考: 病院にて複数回自殺を試みるもいずれも病院内従業員によって阻止されている。
番号: SCP-XXXX-JP-A-18
人物: 26歳男性、会社員
発生状況: 交通事故後の入院中、SCP-XXXX-JP-A-18は下半身が麻痺している。
備考: SCP-XXXX-JP-A-18は安楽死を希望しているが、現在まで認証されていない。現在、財団によって試験的にカウンセリング、リハビリを行っている。 補遺を参照。
番号: SCP-XXXX-JP-A-34
人物: 35歳男性、末期癌患者
発生状況: 入院中に突如発生。
備考: SCP-XXXX-JP-A-34は現在も抗癌剤を摂取しているが、時節苦痛を示している。身体を動かすことは難しいと判断されている。
番号: SCP-XXXX-JP-A-56-1~4
人物: 32歳男性、31歳女性、8歳男性、5歳女性
発生状況: 一家心中の最中に発生。
備考: SCP-XXXX-JPは複数系でメッセージが記載された。尚、SCP-XXXX-JP-A-56-1によってSCP-XXXX-JP-A-56-2は現在も昏睡状態。SCP-XXXX-JP-A-56-3、4は養護施設に保護されている。
調査により、少なくとも意志疎通の取れるSCP-XXXX-JP-Aは何らかの理由で希死念慮を抱いていることが判明しています。尚、SCP-XXXX-JP-Aの事故等は非異常性であることが確認されています。
補遺: 財団によって試験的にカウンセリング、リハビリを行っていたSCP-XXXX-JP-A-18が突然死亡する案件が発生しました。当実例は希死念慮が喪失し、社会復帰を志していたことが判明しています。死亡当時、当実例は交通事故発生時に似たような殴打によって死亡していました。特記事項として、付近にはメッセージを記した紙と10万円相当の手形が存在していました。紙はSCP-XXXX-JP-Bとしてサイト-8154に収容されています。
以下はSCP-XXXX-JP-Bの内容です。
謹啓
まず何よりもお詫びを申し上げます。
この度は、当方の不手際で99歳まで生きる運命の発送間違いをしてしまいまして、誠に申し訳ございませんでした。
覚えのない運命が██3様のお手元に届き、さぞ驚かれ気分を害されたことと存じます。心よりお詫び申し上げます。この運命は希少故、██様にこのまま譲ることはできませんが、せめてものお詫びとして代わりに10万円を送金致します。
二度とこのような間違いが無いよう肝に銘じ、これまで以上に真心込めて取り組んでまいります。
このたびは、誠に申し訳ございませんでした。 謹白
SCP-XXXX-JP-A実例に対するカウンセリング、リハビリを禁止すべきかは現在議論中です。
タグ: jp keter scp 文書 幻覚 確率 聴覚
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5018858 (05 Jun 2019 10:46)
自分も先に批評された方とあらかた同様の意見です。
最近ではこういった「上げて落とす」といった趣旨のオブジェクトは沢山見られますし、特にこの報告書では、序盤部分からその意図が顕著に感じられます。
執筆初心者である自分からしておこがましいですが、例えばの改稿案として、
説明のこの部分に「ただし、極稀に99歳を迎える前に死亡する例が確認されている、条件は分かっていない」などの説明を追記し、「財団は今までにいくつかの死亡した例を確認しているが、その条件を発見出来ていない」という設定にし、SCP-XXXX-JP-A実例の一覧に何人かの死亡した例を乗せ、それに希死念慮が喪失した事を仄めかすような内容1を記載する事によって、読んでいく内に「あぁ、そういう事か…」と読者に気づかせるといった手法を考えつきました。
※ただ、この手の報告書は本当に沢山ありますし、この手法に変えても察する人は察してしまうのではないかな…と思います。
拝読しました。
「現在まで認証されていない」は、たぶん「承認されていない」だと思います。
物語として、まだ好評を得るには難しい段階かなあと思いました。
「無意味な安全が保障される」「理不尽に剥奪される」というテーマは面白いと思いますが、その面白さに頼り切ってしまい、物語として薄味になってしまっている感があります。読者として、もっと絶望とやるせなさを期待したいです。具体的にどう面白くするかはすぐには思いつかないですが…もっと一人の人間に絞って、勧善懲悪的というか、「ざまあ」みたいな感情を引き起こす経緯と最後があってもいいかなあと思いました。