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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは周囲に偽装用の小屋をヘリコプターによって輸送、設置することで暫定的な収容がされています。当小屋の保全状況はSCP-XXXX-JPから20mの場所から確認され、SCP-XXXX-JPに損傷があった場合はドローンによる遠隔操作等によって修復されます。また、SCP-XXXX-JPの存在する、もしくは半径20m以内に相当する水田には閉鎖され、カバーストーリー「水田調査」が流布されます。
SCP-XXXX-JP暴露者は病院に偽装されているサイト-81PPに移送され、クラスA記憶処理を施された後に解放されます。重症の場合は当サイトにおいて収容状態となり、セラピーなどの精神面における治療を施行、回復後にクラスC、またはクラスD記憶処理を施した後に解放されます。その後、財団エージェントによる定期観察が2週間続き、その間にSCP-XXXX-JPへの暴露の後遺症と思われる行動があれば再度サイト-81PPに収容それ、更なる措置が行われます。
SCP-XXXX-JPに重度に暴露したと思われるヒト以外の野生生物はサイト-81PQに移送され、解放されることはありません。この際、交配によって誕生した次世代の個体はSCP-XXXX-JPの異常性による精神障害が確認されていなければSCP-XXXX-JPの存在した地域に解放されます。
正式な確保が行われた後、SCP-XXXX-JPはエリア-8188にて地下に存在する半径20mの半球型の地下室に収容される予定です。十分な情報が回収されまでは実験は担当職員のみが主導することが可能です。
PoI-5362がパラテック技術に関する知識を保持していた場合、サイト-8171に移送、詳細なインタビュー等が行われます。
説明: SCP-XXXX-JPは石川県鹿島郡の水田に存在する白色の人型実体です。観察により、常に白く発光していることが判明しています。
SCP-XXXX-JPは睡眠、捕食を必要としない様であり、常に活動しています。また、常時周囲を見渡す様にうねっているものの、現在までに移動した報告はされていません。
SCP-XXXX-JPの異常性は視認によって発動し、距離によってその性質が変化します。
初期の実験によって、以下の様な影響が確認されています。
SCP-XXXX-JPからの距離 | 鳥獣類への効果 | ヒトへの効果 |
---|---|---|
15m | 逃走を試みる。 | 不安感を訴える。 |
10m | 激しく暴れ、速やかな逃走を試みる。 | SCP-XXXX-JPからの視線を感じ、より強い不安感を訴える。 |
5m | より激しく暴れ、速やかな逃走を試みる。以降SCP-XXXX-JP及び設置されている水田への接近を避けるようになる。 | 強い恐怖感を訴える。軽い錯乱状態を発症させ、SCP-XXXX-JP及び設置されている水田への接近を強硬に拒否するようになる。この対象はインタビューに対し「あれは近寄ってはいけない」「知るべきではない」と答えている。 |
以下はDクラス職員を用いたSCP-XXXX-JPへの接近記録です。
探査記録XXXX-JP
探索者: D-8487
担当者: 川頭博士
備考: D-8487は無線受信機、及び終了用の電撃首輪を装備しています。また、川頭博士の認識災害への暴露を防ぐため、ビデオカメラは装備していません。D-8487の行動は遠隔より職員が監視しています。
[記録開始]
[SCP-XXXX-JPとD-8487の距離は約17mである。]
D-8487: あの、化け物の所まで本当に近づくのか?
川頭博士: はい。
D-8487: なんであのワケわかんない化け物の所まで襲わなきゃいけないんだよ!約束と違うんじゃないのか!?
川頭博士: D-8487、命令違反は即時の終了の要因となります。指示にしたがってください。
D-8487: 分かったよ!近づけば良いんだろ!
[D-8487がSCP-XXXX-JPから約14mの所まで移動する。]
D-8487: 息が苦しくなってきた。これ以上は危険だと思うんだが、引き返しても良いか?それか休憩くれよ。
川頭博士: 30秒間の休憩を許可します。
D-8487: 休みもらえるだけマシか……。
[D-8487が40秒間うずくまる。その間D-8487は呼吸を整えているように見える。]
川頭博士: D-8487、時間を大きく超過しています。今すぐ休憩を止めてください。
D-8487: 待ってくれよ!全然落ち着かないんだよ。今までになかったんだよこんなの!
川頭博士 命令違反は―
D-8487: 分かりやしたよ!
[D-8487がSCP-XXXX-JPから約9mの所まで移動する。この時のD-8487の移動速度は先程よりも遅い。]
D-8487: なんかアイツに見られている気がする。アイツの後ろから近づいているはずなのに、何故か見られているような気がする。なんでだよ。
[SCP-XXXX-JPが向きを変える。D-8487が急いでSCP-XXXX-JPの背後をとる。]
D-8487: なあもういいだろ!早く帰してくれ!これ以上近づきたくねえ!
川頭博士: 帰還は許可されません。準備ができたらさらに接近してください。それと、大声を出しては気づかれるかもしれないので気をつけてください。
D-8487: そんなこと気にしてられるかよ!頼むよ……。
[D-8487が78秒間うずくまる。]
川頭博士: 早くしてください。
D-8487: 助けてくれ……。
[D-8487がSCP-XXXX-JPから約4mの所まで、SCP-XXXX-JPに気づかれないように移動する。この時のD-8487の移動速度は先程よりも更に遅い。]
D-8487: もうこんなに近づいたんぞ!?帰してくれよアイツに狙われてるんだよ俺のことをアイツが笑ってるんだよほんとにお願いだもう悪いことしないから帰してくれお願いだ助けてくれこんな所もういやだ。
川頭博士 ちょっと、触ってみたりすることはできますか。
D-8487: ムリムリムリムリムリムリほんとにムリだってばもう嫌だ帰らせてもらうぞ!
川頭博士: D-8487!
D-8487: うわっ。
[D-8487がSCP-XXXX-JPの方向へ転倒する。この時のSCP-XXXX-JPとD-8487は約2m。]
D-8487: ちょっなんでこんな時に!
[SCP-XXXX-JPがD-8487の方向へ向く。]
D-8487: [絶叫の後、不明瞭な叫び声をあげる。その後D-8487は動かなくなる。]
川頭博士: D-8487、応答してください。
[無反応]
[記録終了]
終了報告: D-8487はドローンによって回収されました。
SCP-XXXX-JPは2020/08/02に「白い化け物がいる」との通報があったこと、加えて、通報箇所において鳥獣の異常行動の報告の多発が財団に注目され、同日発見されました。この際通報者は錯乱状態にありました。注目すべき点として、SCP-XXXX-JPの存在する水田の所有者である██氏はSCP-XXXX-JPの存在に違和感を感じていませんでした。
以下は██氏に対するインタビュー記録です。
インタビュー記録XXXX-JP-2
インタビュアー: エージェント・羽住
インタビュー対象: ██氏
[記録開始]
エージェント・羽住: ██さん、貴方の田んぼに存在している怪物についてですが、何か知っていることはございますでしょうか。
██氏: おい、怪物って言うことはないだろ。俺の息子がわざわざ送ってきてくれたんだぞ。
エージェント・羽住: 送られてきたものなのですか。
██氏: そうそう。いきなり送ってきて驚いたもんだが、意外に使えるヤツなんよ。愛着湧いてデンちゃんって呼んでるわ。
エージェント・羽住: なるほど。送られてきた経緯に心当たりはありますか。
██氏: もちろんもちろん。元々知らない間に稲食い荒らされててとても困ってたんだけど、デンちゃんが来てから解決よ。動くし、光るし。日光が源らしいぞ。
エージェント・羽住: 息子さんが作成されたのでしょうか。
██氏: そうよ、大学で学んだ技術を使ったらしい。1
エージェント・羽住: なるほど。あの、あれを怖いと思ったことはありますか。
██氏: 怖い?うーん、あー、そうだな。デンちゃんが届いた時は何故かめちゃくちゃ得体が知れなくてびっくらこいたよ。何かは分からんが禍々しい雰囲気しとった。
エージェント・羽住: でも今は感じないと。
██氏: ああ。一緒についてきてた使い方の紙ってのあって、それ読んだら何故か怖くなくなってたわ。ほんとあれは一体何だったか。全然恐ろしいモンじゃないのに。
エージェント・羽住: その時の紙は今どこに?
██氏: あー[数秒間沈黙]あれあの後どっかにやってなくしちまったんだよなぁ……。捨てたんかな。すまんが今見せるのは無理だ。
エージェント・羽住: そうですか。今回聞きたいことはこれまでになります。ご協力ありがとうございます。
██氏: なあ、ちょっと良いか?
エージェント・羽住: はい、どうぞ。
██氏: お前さんら、何でアイツにそんな興味持ってんだ?
エージェント・羽住: ああ、今までに見たことのない生き物だったので。
██氏: 生き物?あれが?
エージェント・羽住: え……。すみません、その事は後日またお伺いしてもよろしいでしょうか。
██氏: おう、良いけど……。
エージェント・羽住: ありがとうございます。これにてインタビューを終了します。
██氏: ただの案山子なのに……。
[記録終了]
SCP-XXXX-JPの収容、██氏と██氏の息子(PoI-5362に指定)へのインタビューが近日中に行われる予定です。
タグ: euclid jp scp 人間型 反ミーム 精神影響
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5018858 (05 Jun 2019 10:46)
拝読しました。率直にいえば面白くなかったです。序盤でくねくねベースとわかるだけでも個人的には萎えてしまいます(かつて裏S区をベースにした記事が投稿された時と同じような感覚です)。
ストーリラインを整理すると、くねくねみたいなSCP→実は高性能な案山子、で終わってしまってます。文はそこそこある一方話はこれだけで説明できてしまうため、内容が薄く感じました、
説明項の「周囲を見渡すようにうねる」というのは、普通には想像出来ません。少なくとも、うねるというワードを選択するのは強くくねくねを意識させてしまうため良くないように思います。
Dクラスを使った実験記録はまるまる不要だと感じます。前段で説明された表以上の情報は得られず、ただオブジェクトがやばいということしかわからないからです。
案山子だったというオチもオチとして機能してません。メタタイトルからも想像できる上、鳥獣への効果もわざわざ記載されているから容易く想像できてしまいます。案山子と思わせておいて案山子じゃなかった、くらいでなければどんでん返しにはならないように感じました。
息子がパラテクで作成したという起源説明も面白いものではありません。私はこういう話では起源が不明なことに魅力を感じるため、あまり起源説明はされたくないのですが、起源すらも相当に異常(例えばコトリバコ)なのであれば、起源を提示されても萎えることはありません。しかし財団世界ではさほど驚きもないパラテクが起源だと説明されてしまえば、大して面白みは感じないのです。パラテクを出すのならその先や周辺を描く必要があるでしょう。
元になった洒落怖がマスターピースすぎるというのもありますが、私からは改稿案を提示できない程度にはこの題材は難しいように思います。とにかくまずは徹底的にくねくねのイメージから離れ、田んぼにいる怪異程度から魔改造しなければならないように感じます。
批評本当にありがとうございます。一旦このアイデアは批評中断にして練り直そうと思います。