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どうも、黒の女王・クォーツだ。
黒の女王・パッションフラワーです。どうぞよしなに。
黒の女王・カッシェロよ！よろしくするわね！
黒の女王・ニトロ。よろしく頼む。
ZZZ……
おい、起きろ。
……ハッ、黒の女王・ノエ。うん。
全員揃ったし始めようか。
ベースライン
"アイスバーグ"は財団にて雇用されている研究員です。この名称はあくまでも通称であり、本名は書類上において検閲されています。彼は過去に発生した事故の影響により、常に摂氏-7度の平均体温を持ちます。彼の通称はこの体質に由来します。爆発物のエキスパートでもあることも留意すべき。
"アイスバーグ"はとても職務熱心であるという評価をされている一方で、その自己中心的な性格から来るネガティブな人間性からさまざまなサイトで注意されています。いっつも書類仕事ばかり押しつけられてやりたいことができないってよ！あーあ！爆発物片手に上司に抗議したこともあるという情報があるな。
最も重要な事項として、"アイスバーグ"はギアーズ博士の下で働いています。すなわち、彼は現在、我々の父と最も親密な関係にある中の1人であると言えます。上司に対してさえも反骨精神マシマシで爆弾吹っ掛けようとする彼でもギアーズに対しては一切反抗できないし、逆に圧倒されちゃうのよね。少なくとも明らかにアイスバーグは意識してる所はあるわね。お前どうした？パパの関係者……財団に囚われてる原因かも……。一理ある。
必須条件
あー、財団の存在か？財団以外の組織においても"アイスバーグ"と我らの父が共存するタイムラインは多く確認済だ。ギアーズあるところにアイスバーグあり、アイスバーグいるところにギアーズありって感じがするわ。"アイスバーグ"が存在しないタイムラインの我らの父、逆に我らの父が存在しないタイムラインの"アイスバーグ"は両方ともあるぞ。今回は私達の父親との関係が見たいので、私達の父親の存在を前提としましょう。うん。
傷つきやすさ
一般人に比べて対した差は無し。ベースラインの実例は多少寒さと凍傷に強い。-7℃の体温ってのは結構有利じゃないのか？いや、あまり。そう、か……。
実用性
先程ノエさんが言っていた通り、"アイスバーグ"が私達の父親を財団から奪還できない大きな要因の1つになっているのではないのかと思われます。そこで今回は様々なタイムラインにおける"アイスバーグ"の立ち位置や状況、そして私達の父親との関係性について調べ上げ、何か有効活用できないかを考えます。
実例: タイムライン A-017
最も一般的なタイムラインだな。このタイムラインでは私達の父親と"アイスバーグ"は財団に勤務しており、上司と部下の関係です。私達の父親は"アイスバーグ"の行動を抑制する数少ない人物ですね。"アイスバーグ"も彼の指示に対してはぶつくさ言うこと無い様です。彼も父には尊敬を念を抱いている様ですし、協力して大規模な収容違反に対処した記録もあります。凸凹コンビみたいだな。実際そうだ。互いへの信頼は高い。このタイムラインが最も普通ってわけ―これは結構重要な時期よ。この後詳しく話すんだけど、その信用が元となって2人はお互いを意識するようになって、恋愛に発展することであたしの所のタイムラインにシフトするわ。恋愛……え？
実例: タイムライン H-485
というわけであたしのいるタイムラインよ。恋愛ってどういうことだお前。このタイムラインではアイスバーグとギアーズはパートナーなのよ。表面上は感情に出してなくても2人は仕事中でもオフでも四六時中お互いのことを意識しあっていてしかも仕事柄関わることが多いから恋愛モード全開よ。アイスバーグが爆薬実験で失敗した時は、ギアーズが焦ってアイスバーグを咄嗟に庇ったのよ！ロボットと言われしギアーズが！それで重症負ってるのに｢気にするな｣って！それにギアーズはアイスバーグが自分と同じ道を辿るんじゃないかって不安がってる！へへ……あのギアーズが仕事外で贈り物をしたり、バレンタインにイチャイチャしたりしてるのよ………！元々はアイスバーグからの告白とは言えラブラブじゃな―痛ぁ！？途中から調子おかしかったから爆竹投げたよ。カッシェロ、熱が入りすぎですよ。よく考えたら、一線越えてるかつ黒の女王が存在してるってことは、我らの母は浮気されてるってことでは？あ。あ。あ。母が可哀想すぎる。夫が出ていった上に浮気とか……。この2つのタイムラインだけでも"アイスバーグ"は脅威的存在と言えますね。ZZZ……あーまた寝てる！おい！起きろー！
実例: タイムライン L-226
ノエ、お前の番だぞ。あ、えと、このタイムラインでは……"アイスバーグ"は自殺している。……。これはこれで辛い……。パパには……やっぱり影響はあったみたい。1997年に"アイスバーグ"は自殺したんだけど、それからパパは14年間その遺書を持ってたみたい。……本当は、関連する書類は全部持ってかれるみたいだけど、遺書は、隠してたみたい。今はラメントって人が部下みたいだけど、心変わりはしなさそう。このタイムラインのパパもまた財団を離れそうにはないね……。親密な人の死は人を変えるほど辛いものですからね……。ここでこれを言うのは不謹慎だが、"アイスバーグ"が存在する以上、出会ったら父を引き離すのは難しそうだな……。
実例: タイムライン D-888
このタイムラインでは"アイスバーグ"と我らの父は同じ財団に所属していながらも、明確な敵対関係にある。仲が悪いってレベルじゃない。変わりにラメントという者を部下に持っているようだ。一体何が起きてそうなった！？ここにもラメント。アイスバーグの次くらいに繋がりがあるのかしらね。それまでは別に互いに無関心だったらしいが、大規模な収容違反が起きた際にいざこざがあったらしい。全くもって詳細が分からんからそのタイムラインの妹と共に今情報を集めてるところだ。興味深い事例ですね。このセッションが終わったら私も手伝います。その敵対関係はプラス？最初は妹もそれを期待していたらしい。しかし、今度はお互いに互いを潰すことに執着している。妹曰く、｢その冷徹さがまるで暴走した機械のようだった。｣とな。"アイスバーグ"も元々あった反骨精神が相まって我らの父を前にすると理性も飛ぶらしく、先日我らの父に対して複数の爆弾と管理下の異常存在を1つ使用して、昏睡状態に陥らせた。は！？つまり、関係性を持った時点で私達にはマイナスの効果しかないということですか？そういったところだ、面倒にも。存在が面倒。
実例: タイムライン O-394
このタイムラインの"アイスバーグ"は財団に所属しておらず、連邦捜査局異常事件課に勤めています。財団ではないんだな。はい。そもそも、財団自体がありません。おお！つまり、我らの父と一切接触していないということか？……いえ、何故か私達の父親もここで働いています。え？え？え？私もおかしいと思ったのですよ。しかし、何故かほとんどの場合で私達の父親と"アイスバーグ"は接触しているのです。まるで、そうと決められているかのように。前々から思ってたけど、ギアーズあるところにアイスバーグあり、アイスバーグいるところにギアーズあり、という感じしないかしら？……あー、それに関してだが、誰か、その、"アイスバーグ"のいないタイムラインの詳細は知らないのか？私が既に調べています。
実例: タイムライン S-564
こちらのタイムラインには"アイスバーグ"は存在しません。そのお陰かこのタイムラインの妹は難なく父の奪還に成功しています。父も寂しさを感じていたらしいですね。そのタイムラインは全体のどれくらい？1%もありませんね。ほとんどのタイムラインにおいて私達の父親と"アイスバーグ"は共に存在しています。やはり"アイスバーグ"は邪魔な存在ではないか！何もそこまで言わなくとも……。ギアーズ奪還のための最も大きな壁、でも正直……うぐぐ。存在してるだけで私達の一番大きな目的を阻止し、しかもどこまでもついて来るとはもはやそう運命付けられているようなものなのか？いっそのこと、"アイスバーグ"を私達の協力者にすれば……。あまり……良い考えとは思わない。逆にパパが止めるかも。救いはないのか……。
実例: タイムライン I-712
私のいるタイムラインにおいて、"アイスバーグ"と黒の女王は同一の存在だ。えっ。それってつまり……貴方……。私は黒の女王兼"アイスバーグ"だ。｢邪魔な存在｣のな。いや、その、君のことではないんだ。言葉のあやで。はあ……。とにかく、私が"アイスバーグ"なのは本当だ。事故で体温が-7℃になっている。私は財団に潜入し、親父から好感と信頼を最大限に得ているタイミングで連れ出せないかを考えている。そのために変装して親父の元で働いてる。今のところ何とかなってる。結構良い策だろ。す、すごい！信頼してたのが実の娘だったとなれば、大きく戸惑うだろうね……。"アイスバーグ"でもあるから親密になれる、とても羨ましいものです……！！だろ？そしたら他の"アイスバーグ"が邪魔だとか色恋だとか……。それは仕方がないじゃない！実際そうだし、奪還の壁だし！お前私情が入ってただろ！あたしの責任じゃないわよ他のアイスバーグに言いなさいよ！うるせえこちとら昇進もできなくてイライラしてんだよ！おい2人とも落ち着け！何すましてんだお前も同罪だこっち来い！そもそもあんた、奪還が目的なら昇進とか必要ないわよ！さっさと連れ出せば良いのに！うるせえ黙れもうちょっと泳がせんだよ！素人は黙れ！一旦落ち着きましょう！落ち着けるかあ！！なんでこんなことに……。黒の女王の一員と言えど"アイスバーグ"は結局は"アイスバーグ"……ZZZ……
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- portal:5018858 (05 Jun 2019 10:46)
批評に慣れておらず、的外れなご指摘であればすみません。気になった部分を書きます。
アイスバーグが好きな人間として、かなり面白く読ませていただきました。伏線の張り方もおお！と膝を叩く面白さでした(名前含め)現時点で私はuvします。
ただ、少しファインダーのテンションに読者がついて行けないのではという懸念があります。それだけ気になってしまいました。叫びの「ああああ」とか「おおおお」を無くすと少し落ち着くと思うのですが…。以上です。
ビタミンカラーブラッククイーンだ！ 記事全体のテンションの高さと合っていてよいですね。
アイスバーグ博士に関してあまり詳しくはないのですが、いくつか感想と意見を挙げさせていただきます。
改稿お疲れさまです。
カッシェロ(ピンク字の黒の女王)のテンションが落ち着いてかなり読みやすくなったと感じます。それぞれのタイムラインへの移行も以前よりスムーズに感じます。
重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが以下気になった部分です
・傷つきやすさの部分
わなざわさんと被りますが、例えば「いや、あまり。」の後に「そうか…。」と一言入れるとニトロの特殊性の伏線になりそうな気がします。
・タイムラインH-485
「ファインダー、熱が入りすぎですよ」→カッシェロが正しい？
カッシェロが「もうそれはそれはラブラブ」だと言っていますが、ギアーズが感情を表出出来ない体質なのもあり、原典では客観的にそこまでイチャイチャしてるようには感じません。
あと、原典で実際に一線を越えてるとはいえ、それを黒の女王同士の間で口に出す(文字に書く？)のは読む側からしたらちょっとエグい気がします。
妙案として、前半の文章あたりを
「アイスバーグとギアーズはパートナーなのよ。」「あのギアーズが仕事外で贈り物をしたり、バレンタインにイチャイチャしたりしてるのよ…！元々はアイスバーグからの告白とは言えラブラブじゃない？」
くらいに抑えてみるのはいかがでしょうか？
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Tech Cap. of SCP-JP