SCP-XXXX-JP 懐かしいあの頃へ

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 懐かしいあの頃へ
著者: ©︎Karathh
作成年: 2020

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在、SCP-XXXX-JPは収容不可能です。SCP-XXXX-JP実例の観測記録はサイト-8154に収容され、被害者に関してはカバーストーリー｢心の迷い｣及びクラスA記憶処理が適用されます。

説明: SCP-XXXX-JPは小学校低学年の子供(男女両方とも確認済)の姿をした人型実体群です。SCP-XXXX-JP実例は勤務先から帰宅中である25~55歳の人物(以下、対象とする)の傍に出現し、対象に慣れ親しんだ様子で話しかけます。この際、対象は不自然さを感じることなく応じ、会話を続けます。最終的にSCP-XXXX-JP実例は対象を何らかの遊戯に誘い、対象と共に場所を移動して遊戯を行った後に消失します。なお、小学校低学年の頃の対象と現れたSCP-XXXX-JP実例は一致しています。

以下はSCP-XXXX-JPの出現ログの代表3例です。

SCP-XXXX-JP-4出現記録

+ fileserv:/S:/XXXX-JP/archive/log4-a.log にアクセス

出現個体: SCP-XXXX-JP-4

出現個体詳細: 紐付きの麦わら帽子を被っている。所々にアザが見える。

出現時刻: 2019/09/07 22:14

出現場所: 東京都江戸川区██████

対象: ██ ██(以下██氏)

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[記録開始]

(██氏が通りを1人で歩いている)

(██氏の背後にSCP-XXXX-JP-4が出現し、██氏の背中を叩く)

██氏: (振り返って)うわっ！

SCP-XXXX-JP-4: █████¹久しぶりじゃん！

██氏: (数秒間沈黙)え、え！？本当にお前か！？

SCP-XXXX-JP-4: 本当だよ！今まで遊んだ時のこと覚えてる？

██氏: ああ…あの頃は…。

SCP-XXXX-JP-4: 覚えてねーのか？一緒に公園の裏山とか遊びに行っただろ？

██氏: 思い出した！あの時はタケノコ取りに行ったんだっけ。あと、小学校のみんなでやったきのこたけのこ大戦争！

SCP-XXXX-JP-4: そうそう！輪ゴムめっちゃ使ってたよな。

██氏: あと、空き地での野球！あの時は大活躍したなー。

SCP-XXXX-JP-4: なあ、立ち話もなんだし、近くの公園に行かないか？めっちゃ砂場が広いんだよ！

██氏: そうだな！行こう行こう！(鞄を落としてSCP-XXXX-JP-4と共に走り出す)

SCP-XXXX-JP-4: めっちゃ大きい城作るからな！

[記録終了]

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終了報告: ██氏は1km離れた公園の砂場でSCP-XXXX-JP-4と遊んだ後に帰宅しました。定期観察の結果、██氏は以前より言動の改善やタスク処理の向上が確認されています。

SCP-XXXX-JP-36出現記録

+ fileserv:/S:/XXXX-JP/archive/log36-c.log にアクセス

出現個体: SCP-XXXX-JP-36

出現個体詳細: 分厚いコートと長靴を着ている。

出現時刻: 2020/01/06 16:49

出現場所: 新潟県新潟市██████

対象: ███ █(以下███氏)

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[記録開始]

(███氏が鼻歌を歌いながらスキップしている所をSCP-XXXX-JP-36が飛び出す)

SCP-XXXX-JP-36: ばあ！

███氏: わっ！(転倒)…びっくりしたー。

SCP-XXXX-JP-36: (笑う)いつになっても█ちゃんはドジだなあ。

███氏: その声はもしかして！？え、ここで出会うとは思わなかったんだけど！

SCP-XXXX-JP-36: びっくりしたでしょ？びっくりしたでしょ？

███氏: びっくりしたよ…。てか、なんでここに？

SCP-XXXX-JP-36: たまたまだよー。

███氏: そ、そうなんだ。

SCP-XXXX-JP-36: ねえねえ、顔色よくないよ？どうしたの？疲れてる？

███氏: あ、うん、ちょっとね。

SCP-XXXX-JP-36: 少しはさー、遊んですかっとでもしよーよー！

███氏: でも、まだやることがあってね…。(雪玉が顔に当たる)うおっ。

SCP-XXXX-JP-36: そんなの忘れちゃおうよ！雪がいっぱいあるもんだしさ！ね！

███氏: …そうだね！もう全部どうにでもなれー！

[記録終了]

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終了報告: ███氏はSCP-XXXX-JP-36と雪玉を50分ほど投げ合った後に帰宅しました。定期観察の結果、███氏は出世を重ねている。財団職員のインタビューに対してストレスが軽減されたと話している。

SCP-XXXX-JP-79出現記録

+ fileserv:/S:/XXXX-JP/archive/log79-c.log にアクセス

出現個体: SCP-XXXX-JP-79

出現個体詳細: 損傷の激しいランドセルを背負っている他、体の目立たない部分を多々負傷している。

出現時刻: 2020/08/03 18:15

出現場所: 大阪府大阪市██████駅前

対象: █ ██(以下█氏)

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[記録開始]

(█氏が改札口を出た所にSCP-XXXX-JP-79が出現する)

SCP-XXXX-JP-79: お久しぶりー。

█氏: …え。

SCP-XXXX-JP-79: ちょっと、忘れちゃったの？一緒に遊んだこと。

█氏: (沈黙)

SCP-XXXX-JP-79: 思い出してよ、夜中ベランダの外で寝たこと。

█氏: 待って…

SCP-XXXX-JP-79: お母さんが怒らないように静かにする遊びとかさ、あれはスリリングだったね。

█氏: あ…

SCP-XXXX-JP-79: 後、お使い遊び！間違えたらお父さんからの罰ゲームが凄かったやつ。

█氏: ああ…

SCP-XXXX-JP-79: 一番は何と言ってもあれでしょ、お父さんのパンチを何発耐えれるか1人で競う遊び！

█氏: (絶叫)

SCP-XXXX-JP-79: 思い出せた？

SCP-XXXX-JP-79: 思い出してよ！学校で傷がバレないようにして笑ったこととか、楽しかっただんまり遊びとか！

█氏: (嘔吐)

█氏: (泣きながら)うん！思い出したよ！思い出したよ！タバコを押し付けられたこと！夜中急に起こされて蹴られたこと！

SCP-XXXX-JP-79: うんうん！全部思い出してくれたんだ！

█氏: 思い出したよ！思い出したよ！全部！楽しかったあの思い出！

SCP-XXXX-JP-79: また行こうよ！お父さんの所へ！

█氏: うん！凄く楽しみ！

[記録終了]

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終了報告: █氏は岐阜県の実家があった場所²にて心神喪失の状態で発見されました。現在も█氏は重度のPTSDを発症していることが判明しています。

タグ: ルーキーコンテスト keter scp-jp 人間型 強制力 未収容 精神影響

Footnotes

1. ██氏の小学生時の呼び名

2. 現在は既に空き地になっています

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  Karathh 13 May 2020 14:11

  コンパクトさと不気味さを重視して書きました。

  From: 下書き批評エキスパート

  H0H0 13 May 2020 14:47

  このまま投稿されたらDVします。主な要因は以下の通りです。

  • 文体エラー
  • 対象の反応
  • 死んでいる設定
  • やりつくされた題材

  文体エラー

  最終的にSCP-XXXX-JP実例は対象を｢遊びに行く｣ことに誘い、対象と共に場所を移動して｢遊んだ｣後に消失します。

  ここで、事前に「遊びに行く」「遊んだ」が定義されていないにもかかわらず、一般的な用法から外れていることを示す鍵かっこがついていることは、具体的に何が起きているかについては読者の常識に委ねるといった行為であるため客観性が損なわれています。書き方を変えてください。

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  対象の反応

  読み違えてなければ出現する子供は過去の対象の姿です。しかし、それに対して寄せる感情の中に懐かしさが含まれています。これが不自然に感じました。自分の過去の姿に出くわしたとき、まず出てくるのは驚きであり、ここに懐かしさが介在する余地は無いと思います。ここも書き方を変えたほうが良いと思います

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  死んでいる設定

  SCP-XXXX-JPは2019/08/04に発見されました。

  これは一切本筋に絡まないため、ただの設定以上の何物でもなくなっています。ストーリーに一切絡まない設定は削るべきです。

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  やりつくされた題材

  この報告書に書かれているSCPはステレオタイプなものです。影響されることで精神に大きな影響が出ることはかなりやりつくされた題材であり、この報告書に先駆者を遥かに凌駕する何かがありません。
  そのため、薄味と感じると同時に、特に読んで面白さを感じませんでした。

  インタビューがこの記事のウリになりうる場所なので、ここを重点的に改稿するのが良いと思います。特に、最後のインタビューは"やりすぎ"であるくらいに描写を盛るべきです。読者にどんな感情を想起させたいかをはっきりさせ、それに向かうように描写をセットしてください。

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1. portal:5018858 (05 Jun 2019 10:46)