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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、保管サイト-81██の標準収容倉庫に保管されます。予期せぬ活性化を防ぐため、収容容器は絶えず質量を計測されます。質量の減少が起こった場合、収容に関係する全ての職員はSCP-XXXX-JPが完全に不活性化するまで管理外の移動を禁止されます。
SCP-XXXX-JPを開封、あるいはその他の方法で内容物を観察しようとする試みは、担当職員の承認と監督の下で行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは長さ10cmのポリエチレン製のワンタッチ式ジャンプ傘です。SCP-XXXX-JPはポリスチレン製の卵型ケースに入れられており、カラフルな卵の模様が印刷された遮光ビニールで包装された状態で段ボール箱に納められています。箱の側面には黄色の大きな「W」の文字の下に「ワンダーテインメント博士のアンリミテッド・安心・アンブレア」と黒字で印刷されています。
通常SCP-XXXX-JPは非活性状態ですが、視認できる状態になると段階的に活性化します。SCP-XXXX-JPが視認できる距離に初めて接近した1人物(以下、SCP-XXXX-JP-A)が屋外に移動する際、SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-Aがアクセスできる最も近い傘立て・あるいはそれに類する容器に瞬間的に移動する可能性があります。この移動は物理的な障壁を無視します。移動方法については現在調査中です。
SCP-XXXX-JP-A以外の人物が活性化したSCP-XXXX-JPに接触すると、SCP-XXXX-JPは対象と高速で衝突する可能性が確認されています。この攻撃反応は人間以外に対しては生起せず、反応の強度は一定ではありません。SCP-XXXX-JPの攻撃反応が生起した場合、攻撃反応の認知の有無に関わらず、SCP-XXXX-JP-Aが対象に攻撃的になることが分かっています。詳細は補遺-XXXX-1を参照してください。
以下は、活性中のSCP-XXXX-JPの観察記録の要約です。
経過時間 | 外見 | 特筆事項 |
活性前 | 長さ10cmのポリエチレン製の傘 | 異常は見られません。 |
活性化直後~24時間 | 大きさが拡大し、子供用ビニール傘の形で安定する | 安定までにかかる時間は個体によって12~24時間の間で前後します。状態が安定するとSCP-XXXX-JP-Aの追跡が開始されますが、この時点での移動率は4割ほどで、攻撃反応は生起しません。 |
24時間~7日 | 持ち手部分にSCP-XXXX-JP-Aの氏名が黒色で印字される | 移動率が7割程に上昇します。しばしばSCP-XXXX-JP-A以外の接触者に対し攻撃反応が見られるようになります。 |
7日~30日 | 長さが変化する | 変化後のSCP-XXXX-JPの長さはSCP-XXXX-JP-Aの身長と正の相関がみられますが、長さは最大で55cmです。移動率は9割に達し、SCP-XXXX-JP-A以外の接触に対してほぼ確実に攻撃反応が生起します。 |
30日~6ヶ月 | 氏名の印字が金色になる | SCP-XXXX-JP-Aの移動に伴ったSCP-XXXX-JPの移動が起こります。貸与など複雑な管理権の変化にも一定程度対応できるようになります。 |
6ヶ月~12ヶ月 | 通常のポリエチレン製傘よりも早く劣化する | 移動頻度が低下し、攻撃反応も減少します。開封から10~12ヶ月経過すると異常性は完全に失われます。 |
現在確認されている最長の活性記録は374日です。接触がない限りSCP-XXXX-JPは通常の方法で破壊することができ、中棒を破断することで異常性は失われます。
補遺-XXXX-1: 実験記録抜粋
複数の実験によって、SCP-XXXX-JPの攻撃反応並びにSCP-XXXX-JP-Aへの精神影響の程度は、SCP-XXXX-JP-Aと接触対象の社会的な関係と関連があることが分かりました。以下は管理上重要と判断された記録の抜粋です。
補遺-XXXX-2: 回収記録
SCP-XXXX-JPは、原因不明の事故2で重傷を負った37歳男性に対し、10歳女児が暴行を加え死亡させた事件を通じて財団に発見されました。事件の関係者はBクラス記憶処理がなされ、適切なカバーストーリーが流布されました。
その後の調査の過程で、要注意団体「ワンダーテインメント博士」が管理しているとみられるアメリカ合衆国██████州の倉庫から神奈川県横浜市█████████へ発送されたSCP-XXXX-JPが、███空港で検疫の際に押収されました。押収された36箱の段ボール箱からは包装された432本のSCP-XXXX-JPと、34枚の印刷された文書が発見されました。以下に文書の内容を転記します。
- portal:4955196 ( 12 Jan 2019 15:11 )

テーマは「ワンダーテインメント博士なりに悪を成敗するアイテム("博士"に対する私怨あり)」です。批評よろしくお願いいたします。
大きな瑕疵は無く説明書も良く書けていると思うのですが、マジックアイテムから抜け出せていない気がします。まだ色々付け足せると思うので、「持ち主を守る」「悪を成敗する」をもっと思い切ってやった方が良いでしょう(月並みで申し訳ないですが…)。
あと、「博士」への私怨は今の状態では伝わらなかったです。
-Aによる追跡なので、ここは「追跡が」だと思います。
追記: footnoteblockは記事の最後にもってくといいと思います。現在脚注が下書きの頭に来てるので。
読みました。以下、読みながらのメモと内容の話を記します
①
プロトコルに個人名はちょっと気になります。担当職員とかの方がベターかも。笹沢博士が担当者じゃなくなるたびに書き換えないといけませんし…
活性化時、でしょうか。それとも不活性状態でもオブジェクトの異常性の対象としてのターゲッティングは為される?接近がトリガーというのはちょっと珍しいですね
②
マジックアイテムだなあ、という感じです。
傘泥棒関連の話を入れようとして、それがワンタメ博士の要素と衝突を起こしているように思いました。ワンタメ博士ってビニール傘作るならもうちょっと子供目線に寄った物販作りをすると思うんですよね、例えばそれこそ卵から生まれるビニール傘とか、子供向けのビニール傘だけどどこか危険性があるとか。それと、社会人とか大学生とかが出会う悪意である傘泥棒ぶぶんとのすり合わせがうまく行ってないような。
「博士」への意識というか、執着めいたものは補遺2でうす〜〜く感じますが露骨な感じはしないので、分かる人やめっちゃ記事読みこむ人だけが「ちょっとだけにやっとするかもしれないポイント」くらいの印象です。
お二人ともありがとうございます。
自分用も兼ねて、重要度の高い順に改稿の大きな方向性だけ示しておきます。
➀マジックアイテムからの脱却
確かに、改めて見ると都合の良い部分が多いなと感じました。実際に使うことを考えると、「家族がちょっと片づける」とかでも怪我をするのでそこまで便利なものではないのですが……。積極的にデメリットを入れ込んでいきます。
②ワンダーテインメント博士的でない部分について
ご指摘通り、大人寄りになりすぎた部分があります。最初の最初は「雛の刷り込み」のイメージから始まったSCPなので(包装の卵模様はその名残)、子供向けにした上で初心に帰ってそちらの方向性に戻そうかなと思います。成長後を特徴のないビニール傘にしてしまえば、子供用でも盗む人も出そうなので…。そっちの方が畜生っぽいですね。
③博士への思い
元来そこまで露骨にするつもりはありませんでしたが、もうほんのちょっぴり匂わせるようにします。
④細かい部分
footnoteblock
直ぐに直しました。ありがとうございます。そういう意味だったのか……。
プロトコルに個人名
特に重要でもなかったので、担当職員にしておきます。
接近がトリガー
これは、前述の鳥の雛のイメージから、SCPが露出していて、向こうから「見られる」ことがトリガーになるという意図でした。わかりやすく書きます。
SCP-XXXX-JP-Aの追跡
追跡する側はSCP-XXXX-JPなので現状で正しいのですが、文が分かりにくいようなので書き直します。
・説明を一部追加しました
・実験記録内容を大幅に追加しました
・SCP-XXXX-JPが大量に存在する都合上、実験記録内でのSCP-XXXX-JP個体の呼称を「オブジェクト」に統一しました。
販促対象を子供にした上で「不誠実な友人」に対する罰を必要以上に苛烈にしていく方向で改稿をしました。性質を知っている人ほど、相手を嫌うのはSCPのせいなのか、自分の判断なのか分からないだろうなと想像しています。
矛盾のないようにしたつもりですが、実験記録(特に方法)が長くなったので分かりにくい・おかしい点あればぜひご指摘ください。
小規模な改稿を行いました。
ご意見いただけると、とても嬉しいです。