アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは未収容です。SCP-XXX-JPの発生する原因は現在究明中です。現在財団の収容しているThaumielクラスオブジェクトは可能な限りSRA/XACTSにより保護されます。
一時間に一回、財団製情報管理システム「Newton」により、財団の把握している全異常存在の現在の所在・状況が確認されます。当システムにより、SCiPネットに断続的な通信障害が発生しますが、O5はこれを必要な損失として認めています。
常に5人以上の、記憶補強剤を摂取している研究員によってSCP-XXX-JP-1に関する情報は記憶されます。
説明: SCP-XXX-JPは不定期に発生する、物質・概念の消失イベントです。SCP-XXX-JPによって消去された概念(SCP-XXX-JP-1に指定)に関する記憶はしばらくの間残留するため、多少の混乱は生じますが、時間が経過するにつれ現実改変による情報・記憶の改竄が発生します。記憶障害は記憶補強剤によって一時的に無力化することが可能ですが、永続的な記憶の保持は困難です。
また、SCP-XXX-JPが発生する前後で、偶発的に以下のような現象が発生することが確認されています。
- 気温の局所的な異常な上昇、及びそれに伴う暴風雨などの異常気象
- 音源が不明であるビープ音1の世界的な観測
- 時間的連続性の部分的な損失や時間経過の相対的低下
- 震源の不明な地震の発生
SCP-XXX-JPは確認された範囲内では現在までに██件発生しています。そのうちの██%のSCP-XXX-JP-1は異常存在そのもの、もしくは異常存在に関係する概念・組織・物質です。このことから、SCP-XXX-JPの発生には人為的な意識の介入が疑われます。
SCP-XXX-JPが最初に発生したと思われるのは19██年です。SCP-XXX-JPは当時は原因不明の現実改変であると推定され、個別のナンバーに割り当てられていましたが、反ミーム部門の職員との情報の齟齬によりその存在が発覚し、それらはSCP-XXX-JPに再指定されました。
SCP-XXX-JP-1と思われる物質・概念の一覧はアーカイブXXX-JP-Aを参照してください。なお、当情報もSCP-XXX-JPに伴う現実改変を受けており、定期的な情報の修復・複製・保管が必要な点に注意してください。
SCP-XXX-JPによってオブジェクトが消失するのは確かに脅威だが、それ以上に脅威なのはまれに発生する「非異常性の存在の消失」だ。もしそうなった場合、一般社会にSCP-XXX-JPが及ぼす影響は計り知れず、最悪CK-クラス:再構築シナリオ、あるいはXK-クラス:世界終焉シナリオの発生を招く。SRA/XACTSの運用によってある程度対策できるのは不幸中の幸いだが、それでも最低限のThaumielクラスオブジェクトを保護することができるに過ぎない。
それと、SCP-XXX-JPに伴って起こる現象だが、世界規模で発生するこの現象は、世界のなんらかの「不調」を表すものではないだろうか。我々の認知していないシステムがこの世界には備わっていて、それの不調、あるいは欠陥が、結果として異常気象や時間的異常、あるいはSCP-XXX-JPを引き起こしているのではないか。もちろん、見当違いな可能性も大いにあることだが…。
SCP-XXX-JP-1のほとんどが異常存在に関連するものであることも不可解だ。当然だが、世界には非異常存在の方が異常存在よりも多く存在する。これは本当に人為的なものだろうか、あるいは「システム」がSCP-XXX-JP-1を選んでいるのか?それともSCP-XXX-JP-1には何か共通点があるのか?我々が見落としていた共通点が?
この世界には、何が起きているんだ…? -クラスタ博士(SCP-XXX-JPの主任)
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4913206 (29 Nov 2018 11:20)
拝読しました。
構文
改行の後は必ず1行空けるようにしましょう。1行空けたくない場合は改行を削除してください。また2枚目説明3段落において*の後に空白が存在しないため、構文が正しく作用していないようです。
内容
オブジェクトの発想自体は独自性があり、面白いものだと思います(僕が読んだ限りでは被りもなさそうです)。しかし、オブジェクトの異常性に関する財団の理解が無理やりそう持って行っているような作者の意図を感じられました。展開をより論理的にして丁寧に論じる必要がありそうです。
詳細
まず、1枚目の物質・概念の消滅現象の一律管理化ですが、2桁件の現象を同じ原因であるという裏付けもない状態で行うのは厳しい気がします。財団世界観においてはそのような現象を発生させるオブジェクトは山ほどありそうですし、読者側からすればこれ以降の展開(記憶領域云々)の伏線がなくフックが弱いですね。また、博士が"勘"で以降の展開を示唆するのは非科学的です。この時点である程度この世界がコンピュータ内世界観であることがうっすら察せられる現象をSCP-XXX-JPと同時に発生させ、それを基に博士の考察を付記すると綺麗にまとまりそうです。
2枚目の博士の考察も同様にそう考察するには証拠があまりに足りません。内容的に世界中で発生しているヤバイ現象なので、タイムラインを併記し社会でどのような混乱が起きているかを記述、その中により直接的な計算機処理の要素を入れるといいでしょう。それこそ「上限」近くになったら気温上昇(処理増加)や時間経過の相対的低下(処理落ち)とかですかね。
3枚目のプロトコルによる対処もこれで十分かと言われると疑問です。現状財団目線でできることは確かに異常性の解明のみです。しかし、少なくとも異常性があるというオブジェクトを一般社会に放り出すのは財団の理念に反している印象です。財団ならば異常実体を収容し、それを閉じ込めたまま共に消滅するのではないのでしょうか。記憶領域は有限でしょうし、いくら異常性を解明して一般化したとしても上限は変わらず、より非異常のものが消滅するようになるだけでしょう。話を異常性をこれからも解明していくぞ!という内容にするよりも、いずれ必ず来るであろう消滅のときまで収容するという意思は変えないというバッドエンドだけどトゥルーエンドみたいな感じにすると熱くなるかなと思います。
全体として、オブジェクトの原理を解明するまでの過程と、解明が本当に正しいのかの検証が不足しているために、
「神の視点」が記事の流れから消し切れていないと感じました。
記事の中ではあえて真相に辿り着かずに、記事タイトルを「容量不足」などにした方が違和感は少なくて済むかも知れません。
以下、具体的に上記の感想を抱いた箇所を述べます。
「勘」を正式なレポートに書くのは自然ではないと思います。具体的な証拠があり、推論があり、初めてそこに関して疑っていく、、という流れが自然でしょう。もちろん起こっている事態に気付けない財団は無能だという印象は発生しがちですが、この段階でこの結論に辿り着くのは、クラスタ博士の目線と筆者の目線が同じになってしまっているように感じます。
上記と指摘内容は似ますが、何故この説が最も有力なのでしょう? それを読者に納得させうる状況証拠が出揃っていないように感じます。
財団製AI”Cortena”の高性能さもまた、都合よく真相に辿り着きすぎている雰囲気を手伝っていると感じます。
その後に発足されるプロジェクトですが、やはりクラスタ博士の突飛な提言が採用され、それを軸にプロジェクトの委細すべてが決定しているため、読んでいて置いてけぼりにされた印象を受けました。
(直前の補遺が説の立証を表しているのだとは思いますが、ここも完全に説を立証するまでの流れとしてはあまりにも簡略化され過ぎていると感じました)
アイデアの被りについてですが、特に思い当たりはありません。
ただし、「突然物質が消失する現象」というのはそこそこの数の著者さんが挑戦し、敗れていくのを何度か見ています。
行き詰ったときは方向性をガラッと変えることを検討してみるのも良いでしょう。
お二人とも、ありがとうございます。
5月6日追記
大幅な改稿を行いました。それに伴い、メタタイトルを「余剰領域」に変更しました。