現在このページの批評は中断しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の中危険物収容金庫に収容されます。実験の際はレベル4以上の職員3名の許可を得た後、特設実験エリアで行って下さい。
説明: SCP-XXX-JPは家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」1です。カセットの接続部分にはスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストV天空の花嫁」2が挿入されています。カセットを取り外せないこと以外にSCP-XXX-JPと非異常性のスーパーファミコンとの差違はありません。SCP-XXX-JPは日没の10分前に触れることで異常性(以後、イベントと呼称。)が発現します。
イベント概要経過時間 | イベント概要 |
00:00 | SCP-XXX-JPが消失し、最寄りの132㎡の空き地の中心に転移する。SCP-XXX-JPに触れた人物(以後、対象者と呼称。)を中心として半径約200mの領域に以前の天候に関係なく天気雨が降り、既存の楽曲「結婚ワルツ3」が流れる。又、領域は対象者と共に移動する。 |
00:02 | 対象者の服装は瞬時に中世の騎士の鎧に酷似した物に変わる。その後対象者は激しく動揺し、最寄りの132㎡の空き地に向かう。また、目標地点となる空き地は領域外からも選抜される。 |
02:00 | 対象者を中心とした半径200mの領域に存在する生物は全てデフォルメされた「ドラゴンクエストV天空の花嫁」のキャラクターに酷似した姿になる。全ての生物は対象者の移動を妨害する。また、妨害時は必ず対象者と生物の中間に浮遊する黒色の板状の物体が宙に生成される。 |
02:31 | 対象を中心として半径約200mの領域に既存の楽曲「序曲のマーチ4」が流れる。 |
04:30 | 空き地に発生したSCP-XXX-JPは消失し、イベント発生前の地点に転移する。生物は全て元に戻り、イベントが終了する。イベント終了後については下記参照。また、領域内の全ての生物はイベント中の記憶を保持していない。 |
イベント終了はパターンAとパターンBに分かれます。パターンAは対象者がイベント中に空き地に転移したSCP-XXX-JPに触れた場合を指します。SCP-XXX-JPに触れた対象者は消失します。消失した対象者の追跡は現在まで成功していません。パターンBは対象者がイベント中に空き地に転移したSCP-XXX-JPに接触出来なかった場合を指します。対象者はイベント終了後も空き地に向かいますが、イベント終了時にSCP-XXX-JPが消失すると同時に幅1.5m・高さ3.5m・奥行1mの黒曜石で構成された石柱が出現します。対象者が石柱を視認した際、対象者の服装はイベント開始直前の状態に戻り、石柱の付近で倒れ込みます。その後30秒間「フィナーレ」が流れます。また、被験者の精神検査では軽度のうつ症状が現れていました。石柱は時間経過での消失は確認されていませんが、物理的に破壊は可能です。
補遺:1 実験XXX-B時に対象者がSCP-XXX-JPに触れたにも関わらずイベントが発生しませんでした。被験者の知人及び親族を介した繊細な調査の結果、イベントが発生する被験者は10代の頃に「ドラゴンクエストV天空の花嫁」をプレイしていたことが判明しました。現在、10代の被験者を利用した長期的な実験が検討されています。
インタビュー記録XXX-JP-A
対象: D-XXX-03-JP
インタビュアー: 松沢研究員
付記: パターンB後の対象者へのインタビューです。インタビューは実験記録XXX-JP-B(レベル3/XXX-JPクリアランスを持つ職員のみ閲覧可能)より抜粋。
<録音開始>
松沢研究員: それはインタビューを始めます。D-XXX-03-JP。
D-XXX-03-JP: (8秒間の沈黙)おう。
松沢研究員: まず、あなたが先ほど体験したことを説明してください。
D-XXX-03-JP: あのファミコンに触れた瞬間俺の服は鎧みたいになった。何が起こっているのか分からなくて頭が追い付かなかったが、あの曲が流れた瞬間に全てわかったんだ。それと同時に今までずっと忘れていたあの頃の記憶が戻ってきたんだ。松沢研究員: 続けて下さい。
D-XXX-03-JP: 俺はあの頃憧れていた世界に行ける、急がないと置いていかれるってほとんど本能的に理解した。それからは衝動的に走った。向かうべき場所は分かっていた。
松沢研究員: 向かっている最中ドラゴンクエストのキャラクターを模した生物と対峙した時に何か特異な点はありましたか?
D-XXX-03-JP: 俺を見つけるなり目の前に横一列になって邪魔してきたよ。ご丁寧にメッセージウィンドウまであったから戦った。ただ剣どころかなにも持っていなかったから素手で殴った。皆一発殴っただけで大人しくなった。
松沢研究員: 続けて下さい。
D-XXX-03-JP: (17秒間の沈黙)
松沢研究員: D-XXX-02-JP?どうしまし(D-XXX-02-JPに遮られる。)
D-XXX-03-JP: 俺が行く道に土砂だの瓦礫だの置いて邪魔しただろ。
松沢研究員: 今回の実験は「対象者がイベント終了までに西洋刀剣に接触出来なかった場合」を記録するものですので。
D-XXX-03-JP: 2つ目の瓦礫の山で足止めを食らっていた時だ。登ろうとして、ようやく上に上がれると思った矢先に足場が崩れて滑り落ちて頭を上げたら…今まで邪魔してきた奴らがそこにいたんだ。
松沢研究員: 続けて下さい。
D-XXX-03-JP: さっきも出てきたメッセージウィンドウが出てきて、こう書いてあった。「なんと モンスターたちが おきあがり なかまに なりたそうに こちらをみている!」、「なかまにしてあげますか?」ってな。選択肢は「はい」しか無かった。
松沢研究員: 続けて下さい。
D-XXX-03-JP: 「はい」を選ぶとすぐにモンスターたちが瓦礫を退かしてくれた。その後も付いてきて障害物を退かしてくれた。…なあ、俺の前の実験、███5を使っただろ?
松沢研究員: D-XXX-01-JPの事ですか?
D-XXX-03-JP: アイツの声が聞こえた。アイツとは独房の中でよくドラクエの話で盛り上がっていたよ。あの時アイツは「早くこっちにこい!」とか「遅れるぞ!」って叫んでいた。声は空き地から聞こえていた。
松沢研究員: 続けて下さい。
D-XXX-03-JP: 空き地が見えた時、アイツがいたんだ。体が透けていて、こっちに向かって手を伸ばしていた。俺は最後の力を振り絞って走り込んだ。…おい、お前らだろ。あの鉄屑たちを落としてきたのは
松沢研究員: 機動部隊ろ-8("キラーマシン")6の事ですか?実験失敗を懸念して派遣しました。
D-XXX-03-JP: 別に俺1人くらいいいだろ。
松沢研究員: いいえ。現在対象者として適合するDクラス職員はあなたしかいませんので。D-XXX-03-JP: …あの[罵倒]が目の前に現れた瞬間、メッセージウィンドウが出てきて「ざいだんの ししゃが ゆくてを はばむ」って書いてあった。モンスターたちと戦ったがびくともしなかった。
D-XXX-03-JP: 曲が終わって雨が止んだ。それでようやく[罵倒]たちが退いた。そこにはもう剣もアイツの姿も無かった。ただ真っ黒な柱が立っていた。俺は膝から崩れ落ちて、ガキみたいに泣き叫んだよ。その後またエンディング曲が流れて…俺は…永遠に取り残されちまった。
[以下、重要度が低いため省略。]
<録音終了>
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4909656 (15 Dec 2018 13:49)
以下、気になる点です。
·雰囲気を楽しめる内容か。
·「RPGのエンディング後の余韻」というモチーフを生かした作品になっているか。
·「無」の要素が薄すぎないか
· ドラゴンクエストである理由が読み取れるか
画像はこちらの画像をhttps://www.flickr.com/photos/kyotozin1/44359520855/in/faves-182265449@N08/
Come_Dreamさんが加工したものを使用しています。
ご意見·ご感想お待ちしています。
>イベント概要
下線はいらないかもしれません
>経過時間
>イベント概要
太文字のほうがいいかもしれません
>最寄りの約40坪の空き地に向かう。
m表記のほうがいいかもしれません
>さっきも出てきたメッセージウィンドウが出てきて、こう書いてあった。「なんと モンスターたちが おきあがり なかまに なりたそうに こちらをみている!」、「なかまにしてあげますか?」ってな。選択肢は「はい」しか無かった。
モンスターをはじめて仲間にできるのは、ドラクエ5がはじめてです。
ちなみにドラクエ5は1992年に発売されており、矛盾が生じるかもしれません
>[以下、重要度が低いため省略。]
太文字にする必要はないかもしれません
>補遺
補遺1: としてください
同じ記事のスレッドがふたつあるようです
どちらか1つに絞ってくださると幸いです
批評ありがとうございます。記事内の不自然な記述と共に修正しました。
前のスレッドには批評をこちらに切り替えるという書き込みをしました。
経過時間02:31におけるイベント概要の「中心として」が重複しています。誤字だと思われるのでご確認ください。あとスーパーファミコン以降のドラクエ作品は漢字表記が可能なので、メッセージウィンドウ内の文字が平仮名だけだと僅かに違和感を感じてしまいます。ただ、平仮名の方が雰囲気は濃いと思います。
ドラクエを知っている人にはそれなりに雰囲気を楽しめると思いますが、ドラクエをプレイしたことがない人が読むと多分理解できないネタが多いと思います。
「無」の要素は感じ取りにくかったです。回収ログ・初期収容プロトコルなどで虚無感を補強するのはいかがでしょうか。
「ドラゴンクエストである理由」というのは、映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の内容・オチへのアイロニーを交えたものだから、ですか?(違ったらごめんなさい)
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。