とんだ食わせモノ

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SCP-1708-JP-2の一例。

アイテム番号: SCP-1708-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1708-JPはサイト-8108の低脅威度ロッカー内に収容されています。対象の半径82km圏内にはカバーストーリー『私有地』の流布および保安要員の配置が行われています。地理的な理由により、サイト-8108以外の81番管区に対象を移送する計画は建てられていません。

SCP-1708-JPの実験はレベル3職員1名の許可が必要です。出現したSCP-1708-JP-2は被験者の体内から回収し、分析後に破棄して下さい。被験者には月例終了の一週間前であるDクラス職員を使用して下さい。現在禁止されています。レベル4クリアランス以上を有する職員のみが、禁止されている理由についての情報を所得可能です。

不測の状況下におけるSCP-1708-JP-1と被験者との接触を防ぐ為、サイト-8108の職員はDクラスを含めて健康体でければならず、オブジェクトの実験に用いないDクラスに月例終了の日時が迫った場合は他のサイトへ移送して下さい。これらの処置にも関わらず職員がSCP-1708-JP-1の接触を受けた場合、記憶処置または安楽死の申請が許可されます。

説明: SCP-1708-JPは『Last Lunch ~死刑囚、その最後の食事~』と題された一冊の雑誌です。出版社や作者名等の情報は記述されていません。内容は世界各地の死刑囚の情報、および死刑囚のLast meal1について纏めたものとなっています。これらの内容に虚偽や異常性は検出されていません。

SCP-1708-JPは以下の定義に該当する人間(以下、被験者)が対象の周囲82km圏内に存在する際に活性化します。

  • 被験者が一週間以内に死亡する事が確定している。2
  • 被験者が過去に法律・道徳、または何らかの規約に違反しており、それにより周辺の人物に損害を与えている。

活性時、被験者の側には一体のイリエワニ(Crocodylus porosus)を模した実体(以下SCP-1708-JP-1)が出現します。SCP-1708-JP-1は脊椎・四肢・頭部が人体に近い縮尺・構造になっているように見受けられ、直立および二足歩行が可能となっています。しかしながら、対象を収容しようとする試みは即時消失により成功しておらず詳細な分析は不可能な状態です。

SCP-1708-JP-1を視認した被験者は、何らかの食物を摂食したいという欲求に駆られ、対象に当該の食物を用意するよう注文します。注文を受けたSCP-1708-JP-1は、ある一連のジェスチャーを行った後、被験者に注文通りの食物および食器(以下SCP-1708-JP-2)を提供します。このジェスチャーは全ての事例において、当該の食物を料理または採取する為に必要な動作を模しているように見受けられます。食物は瞬間的に対象が保持している形で出現する為、生成のプロセスは判明していません。

被験者がSCP-1708-JP-2を完食した場合、SCP-1708-JP-1は消失し、以降は同一の被験者の前には出現しません。SCP-1708-JP-1に物理的な接触や危害を加えようとした場合は即座に対象およびSCP-1708-JP-2が消失します。消失しない唯一の例外は被験者が摂食し体内に取り込んだSCP-1708-JP-2のみです。被験者はSCP-1708-JP-1の出現中、その異常な状況に違和感を抱く事が有りませんが、この精神影響は対象の消失後には無くなる事が判明しています。

二人以上の被験者が立ち入った場合、SCP-1708-JP-1は一人の被験者の前にのみ出現した後、消失後に別の被験者の元に再出現します。出現する順番は規則性が判明しておらず、現時点ではランダムと推測されています。

SCP-1708-JPは香川県██市内にIPアドレスを持つ『死の前に現れるワニ人間の噂』がネット上に流布されていた所を財団ネット捜査botにより捕捉されました。調査の結果、噂の起源としてグルメ評論家の██ ████氏が特定され、インタビューにより異常な書籍が自宅から回収されました。対象はSCP-1708-JPに指定後、異常性の範囲を鑑みて[編集済]に位置するサイト-8108に収容されました。

SCP-1708-JPの異常性は████氏が対象を封筒から開封し閲覧した際に会得されたものと推察されます。現在、噂の拡散はSCP-1708-JPの異常性圏内において被験者に該当する人間が複数人現れた事、更に噂がネットワークに流れ無関係の多人数に共有された事による結果と判明しています。当該の噂は██市内全域へのAクラス記憶処理剤散布、およびネット上への記憶処置画像の拡散により根絶されました。
また、当該の封筒は████氏宅のダストボックスから回収されましたが、指紋等の有効な手がかりは発見されていません。しかしながら、ダストボックスからは1枚の文章が回収され、████氏への聴取によりSCP-1708-JPの封筒に同梱されていた文書であると確認されています。

実験記録1708-JP
本実験は特筆すべき結果が得られなかった物を削除した上でナンバリングされています。4

実験1708-JP-1
被験者: D-1683(月例終了まで一週間以内)
実施方法: D-1683をSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。注文には一般的な料理を提示するよう指示。
出現したSCP-1708-JP-2: 標準的な日本製のカレーライス5
結果: 料理は問題なく完食され、SCP-1708-JP-1およびSCP-1708-JP-2の食器と残留物は消失した。

特筆すべきは「カレー」というだけの発言に対し「カレーライス」が提示された事だ。SCP-1708-JP-1には知性が有るのか、あるいは被験者の精神を読んでいる可能性が有る。次の実験で検証する。―国博士

実験1708-JP-2
被験者: D-1481(月例終了まで一週間以内)
実施方法: D-1481をSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。注文には一般的な料理を提示するよう指示。
出現したSCP-1708-JP-2: 海鮮親子丼6
結果: 料理は問題なく完食され、SCP-1708-JP-1およびSCP-1708-JP-2の食器と残留物は消失した。なお、被験者がSCP-1708-JP-1に述べた注文内容が「親子丼」のみであった事実は特筆に値する。

実験後にD-1481へインタビューを行った。好物は海鮮親子丼だそうだ。前回の実験で浮かんだ予想は後者が正解らしい。ただ食材の出所は気になるばかりだ。何処かから盗んでいては大事だからな。次の実験で検証。 一般社会から盗ませない方法は無いものか。―国博士

実験XXXX-JP-3
被験者: D-2085(月例終了まで一週間以内。被験者は人肉食に関する一連の事案の後に雇用された)・D-1000(健康体。雇用一日目)
実施方法: D-2085をSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。注文には『D-1000を使用した料理』を提示するよう指示。D-1000は別室にて保安要員により監視させる。
出現したSCP-1708-JP-2: 充分に加熱された肉。点火済の七輪の上に乗せられた状態で出現した。
結果: 完食後、SCP-1708-JP-1およびSCP-1708-JP-2の食器と残留物は消失した。また保安要員の証言および監視カメラからはD-1000に対する異常な現象の発生は確認出来なかった。
> 料理も消える可能性を失念していてしまったと思ったが、D-2085の胃からは問題なく食物が回収された。食った事実を無駄にはしないらしい。成分は分析班の完了待ちD-1000由来の成分を検出。別室に現実改変や過去改変などが行われていなかった事から、肉料理の側が複製された生成物と思われる。SCP-1708-JP-1は殺人を好まないのか…?―国博士

実験1708-JP-4
被験者: D-1987(月例終了まで一週間。元レベル3職員であり、インシデント████により雇用)
実施方法: D-1987をSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。注文には『自分を安楽死させる料理』を提示するよう指示
出現したSCP-1708-JP: 平皿に注がれたスープ。摘出後にコーンスープと判明。
結果: 上記のSCP-1708-JP-2は被験者が指示を無視し『このクソッタレなサイトを吹っ飛ばす料理』と発声した事により出現した。即座に保安要員が突入したが、被験者は拘束直前に顔面を皿に密着させスープを接種。直後に意識不明に陥った。SCP-1708-JP-1およびグラスは消失。

クソッタレはお前だD-1987はインシデント████後の記憶処置をもってしても性根が変わらなかったようだな。対象は今の所は死んでいない二時間後に覚醒。インタビューの結果、このサイト-8108に雇用されてからの記憶が全て吹っ飛んでいると判明した。SCP-1708-JP-1は少なくとも被験者以外の死を望まない可能性が高い。私は処分されるが、因研究助手が答えを出してくれるだろう。―国博士

実験1708-JP-5
被験者: 終末医療処置を受けており安楽死を希望しているDクラス全員
実施方法: 前述のDクラスを一人ずつSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。一度に対象の圏内に留まるDクラスは一人のみに限定。全DクラスにはSCP-1708-JP-1を出現させた場合、『自分を安楽死させる料理』を注文するよう指示。
出現したSCP-1708-JP-2: 芋粥と碗と箸。
結果: D-2222の侵入時にSCP-1708-JP-2が出現。D-2222は摂食後に「満足だった」と発言し、SCP-1708-JP-1およびSCP-1708-JP-2残留物の消失と同時に意識不明に陥った。医療班により死亡を確認。

死因は心臓麻痺と判明しましたが、胃の内容物からは一切の毒物・薬物は検出されませんでした。前回の実験では記憶処置効果の有る物質が検出されたにも関わらずです。国博士の見立て通り、第三者を死に至らしめる料理をSCP-1708-JP-1は制作しないと確定させて良いでしょう。前回の料理と共に分析班の解析が進行中です。―因研究助手

実験1708-JP-6
被験者: D-1987(月例終了まで2日。元レベル3職員であり、インシデント████により雇用。実験1708-JP-4の後、懲罰規定█████により██████手順による絶対服従操作が施されている)
実施方法: D-1987をSCP-1708-JPの異常性圏内に侵入させる。注文には『架空の創作作品に登場する料理』を提示するよう指示。
出現したSCP-1708-JP-2: ソテーされた未知の大型菌類子実体(Fruiting body Fungi)。ハートマークが一つ添付されている大型の茎、および桃色に白色の斑点が付いた大型の笠で構成されている。
結果: D-1987はSCP-1708-JP-1に耳打ちで注文。この時点で保安要員が実験室に投入されたものの、被験者は当該の料理を摂食。「こんな大きい物は食べきれないよ」と感想を述べた。SCP-1708-JP-1とSCP-1708-JP-2はD-1987の発言を受けた直後に消失した。

保安要員の拘束を受けていないにも関わらず、SCP-1708-JP-1と当該の料理は消失しました。D-1987は注文内容に関し「[編集済]ストーリーの[編集済]キノコを頼んだ」と解答しました。保安要員に拘束された彼が返還され次第、分析待ちの料理と共に詳しい調査を行います。

捕遺1: 2020/04/19、因サイト-8108管理者(元因研究助手)によりSCP-1708-JPによる実験の禁止が申請されました。申請は承認されました。

SCP-1708-JP-1の"優しき異常性"に私は感謝を表明する。[以下編集済]―因8108管理者

現在、サイト-8108の運用自体を見直す審議が進行中です。



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