喰らうもの、抗うもの

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君は、抹香鯨まっこうくじらを知っているか。

君は、大王烏賊だいおういかを知っているか。

彼らは闘う。

目の前の十つ脚を、己が血肉とするために。

目の前の海獣に、己が存在をなかったことにさせないために。

彼らは、生きるために闘う。












君は、たこを知っているか。

彼もまた、生きるために宿敵と闘う存在だ。

「奴」は目の前のもの全てを喰らう。

喰らい尽くして全てを忘れ。

また泰然とそこに佇む。

故に奴は、幾千幾万の物語で。

畏怖を込めて名辞される。




海の悪党ギャング』と。












彼らの、古からの闘いは。

生きるための闘いは。

消し去るものと、抗うものの闘いは。

うつぼと蛸の闘いは。

それはつまり、忘却創作の闘いだ。












八つ脚の物語は、今日もまた大鱓の餌となる。

或いは、大鱓を讃えるものとて例外ではなく。

奴は全てを飲み込んでしまう。

贄の数は、生半可なものではなく。

ならば蛸は減り続け、いずれいなくなってしまうのか?








否。

彼らに絶滅などあり得ない。

そこに物語を産み出す者がいる限り。

今日もまた、幾つもの遂げられざる想いが。

作者に纏わる蛸となる。

だからこそ、我々も。


安心して、かの大鱓からおこぼれを頂くことができるのだ。












我々がいる水面の底に。

蛸はいつでも潜んでいる。

奴に喰らい尽くされぬよう、壺に隠れて蠢いている。

さあ。

掬い上げよう。

救い上げよう。

大漁旗を、掲げよう。





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  1. portal:4794142 ( 11 Feb 2020 09:54 )
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