ミスチーフ

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Item #: SCP-XXXX-JP Level 2
Object Class: Safe危険性がないようにふるまってください。 サイト-8181

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、低危険度物品収容ロッカーに収容してください。

SCP-XXXX-JPは財団保有の宿泊施設にて収容され、紅茶と菓子に関する要求は予算の範囲内で認可されます。

SCP-XXXX-JPの報告書には高レベルセキュリティ措置によりクリアランスレベル関係なく編集は許可されません。SCP-XXXX-JPの管理に関係する職員の情報は公開されません。返事をする際、同意の感情を示してはいけません。要求を示された場合、必ず対価を提示してください。オブジェクトの影響を受けた職員は、別サイトへ1ヵ月間異動してください。

説明: SCP-XXXX-JPは職員の作業効率を上昇させる異常性を保有する身長142cmのビスクドールです。

SCP-XXXX-JPは財団職員です。

SCP-XXXX-JPは、14世紀の異常技術を保有する団体によって異常改造された14歳の女性です。SCP-XXXX-JPは、ミーム/現実改変能力を持ちます。オブジェクトの皮膚は外見上白く見えますが、これは細胞基質が二酸化ケイ素に置換されているためです。これにより、老化の兆候を見せません。サイト内でSCP-XXXX-JPを崇拝する非公認の社内組織を立ち上げることは、クリアランスレベル関わらず懲戒処分の理由になります。オブジェクトは無意識のうちに異常性を行使します。新たな異常性の発現を防止するため、職務以外での接触は禁止されます。

補遺-発見経緯: SCP-XXXX-JPは、サイトのセキュリティを突破してオブジェクトに指定されるまでの2年間いくつかの部門に勤務していました。この為、サイト内職員の作業効率/職務態度/職務忠誠度/自制能力/危機管理能力の向上が記録上見られました。当時、Anomalousアイテムの不正使用1がサイト内で発生したため、調査委員会による内部監査が再度行われました。

インタビュー記録:

映像記録-1


インタビュアー: フラン研究員

注記: インタビューはオブジェクト指定後に実施


[記録開始]

フラン: こんにちは。

[オブジェクトは足を組み、本を読んでいる]

SCP-XXXX-JP: こんにちは。いきなりこんな無機質な部屋に連れてこられるようなことはしていないのだが?

[フラン研究員は紅茶を出す]

フラン: いつからサイトにいるのですか?

SCP-XXXX-JP: 2年前だ。

[オブジェクトは紅茶を飲み干す]

フラン: なぜここに来たのですか?

SCP-XXXX-JP: 目的は星の数ほどあるが、まず人を探しに来た。次に復讐だ。

フラン: あなたとその復讐に、財団が関係するのですか?

SCP-XXXX-JP: 私の体をいじった奴らと戦うような組織ではないか?

フラン: あなたは普通の人間であったというのですか?

SCP-XXXX-JP: その通りだ。

フラン: サイトにどのようにして侵入したのですか?

SCP-XXXX-JP: あれくらいなら簡単に突破できる。

フラン: ありがとう。今日のインタビューは終了です。


[記録終了]

映像記録-2


インタビュアー: フラン研究員

注記: インタビューはオブジェクト指定後に実施


[記録開始]

フラン: こんにちは。今日はスコーンですよ。

[オブジェクトはパイプをくわえ、本を読んでいる]

SCP-XXXX-JP: 気が利くわね。君が持ってきたこの本は面白いよ。

[フラン研究員は紅茶を出す]

フラン: あなたの家族について教えてください。

SCP-XXXX-JP: 私はヴァレンシュタイン家の長女ということになっている。

フラン: ヴァレンシュタイン家とは?

SCP-XXXX-JP: 王家に仕えた貴族に近い存在だ。しかし、実際は神父や司書や鍛冶屋といった庶民に近い集団だった。

フラン: あなたが改造された経緯について教えて下さい。

SCP-XXXX-JP: まず、革命が先に起きた。混乱の最中に家族と私は逸れてしまったのだよ。革命では、徴収者も攻撃の対象になっていたのでヴァレンシュタイン家もその対象となったわけだ。そんな時、頭のおかしなカルト集団に捕まってしまった。奴らは不老不死とやら魂の情報化やらホルモン投与やら言っていた。今だからこそ分かるがあいつらはタイムトラベラーに間違いない。

フラン: どうしてでしょうか?

SCP-XXXX-JP: 冬花理想連合を知っているか?シンボルマークが一致している。私は運悪くその人身売買の標的になってしまったようだ。

フラン: 捕まった後どうなりましたか?

SCP-XXXX-JP: 奴らは私の細胞を改造した。細胞をガラス化することで老化を防止したようだ。似たようなものでエンバーミングがある。だが市場ではエンバーミングでなく生きた玩具が高値で売れるらしい。私がいたところでは、他にも玩具にされたやつがいたね。猫耳が生えたやつもいたな。大体の女は可愛がられたよ。

フラン: 辛くないのですか?

SCP-XXXX-JP: 感情などとうの昔に捨てたよ。

フラン: どうやってここまで来たの?

SCP-XXXX-JP: どうやら、冬花理想連合にも敵対組織がいるらしい。彼らは"ハンター"と言っていたが。私が改造されてオークションに出される前に、そのハンターが近くの施設を襲撃して、そのどさくさに紛れて逃げることができた。私は名誉ある家に生まれたから教育はしっかりされている。脱出した後は、下町の遊女にでも外交官にでもしながら、あの忌まわしい組織を追いつつ"ハンター"を探して今ここにいるわけだよ。皮肉なことに、私はどこに行っても囚われの姫だ。

フラン: 今日のインタビューはこれで終わりです。


[記録終了]

SCP-XXXX-JPは財団が確認できる数多くの要注意団体への未確認の情報や未発見のオブジェクトの知識を保有しています。また、財団への忠誠度も高いため職員として採用する価値もあるでしょう。 フラン研究員


要求は検討する。 サイト-8181管理官

事案"O-72-19":

映像記録


日付: 2021/4/11

注記: 要注意団体"冬花理想連合"の襲撃


[記録開始]

12:30 Safeクラス収容区画に進入した構成員と財団職員が交戦する

12:32 フラン研究員がSCP-XXXX-JPを抱えて走る。

12:35 未収用状態の収容室にSCP-XXXX-JPを入室させる。

フラン: すまない。アンジェラ…愛している

[フラン研究員は収容室を施錠を開始する]

SCP-XXXX-JP: 何故私の名前を知って…

[フラン研究員の周囲に霧状のもやがかかり、ライフル状の武器を構えた黒色の人型実体に変形する]

SCP-XXXX-JP: 噓…どうして…悪魔と契約したの…

[動揺するSCP-XXXX-JP]

SCP-XXXX-JP: 待って、お兄様

[SCP-XXXX-JPが絶叫すると同時に収容室が施錠される。変形したフラン研究員が走り出す]

13:05 6体の戦闘型オートマタによりSafeクラス収容区画の交戦チームが全滅する

13:08 フラン研究員がオートマタと対峙する。

フラン: [発砲し弾丸が命中した瞬間に爆発し、オートマタを全滅させる。その後、銃を床に落とす。]

[落ちた銃が浮遊しフラン研究員に銃口を向け発砲する]


[記録終了]


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  1. portal:4784823 (06 Oct 2019 07:45)
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