レベル5情報: オブジェクトにはFortitude-Protocol隠蔽のため、レベル4情報はオブジェクトの通常業務内容に限定され、一部の情報が隠蔽されます。レベル4情報からの隠蔽内容は以下の通りです。
オブジェクトは財団によって製造されました。オブジェクトは当初Anomalousオブジェクトでしたが、異常性の有用性から改造処置が実行されました。
オブジェクトは頭部のみが成長プロセスを行います。オブジェクトの頭部半径は1日あたり平均1mmで成長します。切除された頭部は成長プロセスが停止しますが、オブジェクトから新しい頭部が再生します。
オブジェクトの頭部は縮小された地球そのもので、地球に由来する生物が確認できます。
自切により切り離された頭部は成長プロセスが停止し、自切時の状態が維持されます。この頭部はプロトコルのため保存されます。頭部は脊髄部を破壊することで崩壊します。
Fortitude-Protocol: 当プロトコルの主要目的はSCP-XXXX-JPによるXKシナリオからの地球復旧です。発動条件はXKシナリオの発生かつアンニュイプロトコル・KALEIDOSCOPE・SCP-2000による復旧失敗の最低1つを満たす状況に限定されます。プロトコル実行内容は以下の通りです。
1. SCP-XXXX-JPを恒星間移動用スペースコロニーに搭乗させ、生命が生存可能な宇宙空間まで移動する。コロニーにはサイトと同様の設備環境を用意します。オブジェクトは移動中にKクラスシナリオへの対抗手段を完成させます。
2. コロニー内の自動手術システムにより、XKクラスシナリオ発生前に自切した頭部を移植します。
3. 核分裂装置により頭部を可能な限り早く、通常の地球と同サイズまで成長させます。
4. アンニュイプロトコル実行によりSCP-XXXX-JPを隠蔽します。
5. オブジェクトのクローンを生成し通常のプロトコルに戻します。
成果記録: 以下はプロトコルにより確立したKクラスシナリオ対抗手段です。
・AKクラスシナリオ: 大規模流行感染による生物の死滅。病原体は赤血球を宿主とするウィルス。赤血球内で増殖後、細胞膜を破壊し血中に戻る。鎌状赤血球の開発により対処。赤血球を自壊させることでウイルスの増殖を押さえる。
・SKシフトシナリオ: 対象生物を終了するミームの開発。ベリーマン・ラングフォード ミーム殺害エージェントとして現在運用中。
・NKクラスシナリオ: 増殖した対象をオブジェクトが摂食することで対処。
・CKクラスシナリオ: 対象の破壊。
プロトコル廃止について: 倫理的観点とオブジェクトの意思によりプロトコル廃止が検討されています。以下はオブジェクトのインタビュー記録です。
記録者: エージェント・ジャスパー
対象: SCP-XXXX-JP
ジャスパー: 御時間を頂いてすみません。それではいくつか質問させてもらいます。先日、あなたはFortitude-Protocolの廃止を要求した理由を説明してください。
SCiP: はい、私はこれ以上の地球をやり直しを望みません。もう十分です。
ジャスパー: 十分とは、必要がないということですか?
SCiP: いいえ、確かに必要です。ですが、私は地球が苦しむ姿を見たくはないのです。
ジャスパー: 地球が苦しみ死ぬ結末を変えるために財団があり、あなたも財団の理念を聞き全面的に協力すると宣誓したはずです。
SCiP: その通りです。私はこの正論に言い勝つことはできません。あなたはこの後に5回目の記憶処理を施し通常業務に私を復帰させる、違いますか?
ジャスパー: 鎌をかけても無駄だぞ。
SCiP: 今までの君達の行動など筒抜けだ。財団を含めだれも未来は分からないがな。
ジャスパー: 何が目的だ?財団への反抗か?職務からの逃避か?はっきり答えてくれ。
SCiP: 私は何度も地球をやり直しました。その過程で死を切望する[編集済み]や希望を信じる[編集済み]、多くの[編集済み]に巡り会いました。彼らは笑っていたと思いますか?楽しんでいたと思いますか?
ジャスパー: どの時代にも人々を危険から遠ざける存在は必要だ。
SCiP: 自分達が住みやすいようにしたいだけだ。彼らは必死だった。彼らは自ら理不尽な世の中に生まれて愛されず寄り添う[編集済み]も居なかった。彼らは必死に生きようとしていた。
ジャスパー: 職務に私情を持ち込むな。我々は明日に滅びるかもしれない人類を、感情に流される職員が守れる訳がない。
SCiP: 財団の態度を彼らが受け入れると思いますか?プロトコルの実行前に解決できたこともありました。倫理委員会の設立を要求します。職務を改善してください。
ジャスパー: 要するに、お前が経験した中で収容プロトコルや職務態度の問題がなければ悲劇は起きなかった。
SCiP: そんな言葉で片づけられたくない。
ジャスパー: インタビューを終了します。
追記: SCiPの要求は承認されるべきです。小さいトラブルが大きなトラブルの原因になることはブロークンウィンドウズ理論により証明されています。我々は現実に向き合うべきです。 ジャスパー
コメント投稿フォームへ
批評コメントTopへ