SCP下書き「よるをおよぐいるか」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、いかなる手段をもっても収容することは不可能ですが、その性質上危険性が薄く

説明: SCP-XXX-JPは全長推定20mのイルカです。SCP-XXX-JPは発話能力を保持しており、コミュニケーションを行うことが可能です。現在SCP-XXX-JPは夜間のみその存在が確認されています。

SCP-XXX-JPは精神的に疲労している人物、うつ症状などが発生している人物(対象と呼称)のもとへ床面より出現します。出現する際、対象の存在する地点の周囲が液状化し波うち始めます。出現後、SCP-XXX-JPは対象を未知の力で浮かばせて背中部分に乗せた後、上空へ浮かび始めます。この時SCP-XXX-JPと対象の体は物体を透過していることが確認できています。高度3kmまで上昇すると、SCP-XXX-JPは上空を数時間漂い続けます。その際SCP-XXX-JPは対象に対して悩みを聞く、ポジティブな言葉をかけるといった行動を行います。

SCP-XXX-JPは上空遊泳を終了した後、対象の元いた場所に戻り「May kindness wrap you up.」と発し対象の頬に口を接触させて消失します。対象はこの遊泳イベントを夢、幻覚であると認識する傾向にあります。また、この遊泳イベント発生後、対象の精神疲労や精神疾患が改善傾向に向かっていることが確認されています。

補遺1: 2018/3/13、サイト-8129で行われていた実験の最中、突如SCP-XXX-JPが発生し実験担当職員である早生研究員を連れ去っていきました。以下は早生研究員が実験のため保持していた音声記録装置に記録された内容です。

音声記録XXX-JP

早生研究員: あ、あなたは何ですか?何故このようなことを。

SCP-XXX-JP: これが私の使命だからです。落ちないように気を付けて下さい。

早生研究員: おろしてください!早く戻って実験を続けないと、私は。

SCP-XXX-JP: いらなくなってしまうと?

早生研究員: ……なんで考えていることを。

SCP-XXX-JP: ここ最近のあなたを見れば大体分かります。貴方は今、実体のないものに追い詰められている。

早生研究員: 実体のないもの?はっ、幽霊がいるとでも?お生憎様ですね。私はそのようなものにはもう慣れているので……

SCP-XXX-JP: そんな優しいものではありません。今、あなたは使命感に襲われているのです。

早生研究員: な、何を、言っているのです?

SCP-XXX-JP: あなたの所属している機関、財団でしたか?に、あなたは入ってから日が浅い。まだ実績などはあげれていない。せっかく書いた報告書もすぐに手直しが入り、突き付けられて、実験補佐や雑用などの地味な仕事ばかり。財団に貢献せねば、という使命感に襲われ、目的を見失っているのです。

早生研究員: そんなことない!私はただ仕事をしているだけで、そんなことは……。

SCP-XXX-JP: 自分の存在意義は、なんだと思いますか?

早生研究員: そ、それは、財団のために、身を尽くして、少しでも異常を収容し保護して……

SCP-XXX-JP: 違います。貴方の存在意義は、そんな人のためのものではない。貴方の存在意義は、生きること。それだけです。

早生研究員: ……生きること?

SCP-XXX-JP: あなたは自分自身を生かすために生きている。他人のためだけに専念して自分を殺すなんて、そんなことはあってはならないのです。

早生研究員: ……そんなことはきれいごとです。少なくとも私は、私たちは、認められるために自分の嫌なこともしなくてはいけません。辛いことも飲み込まなくてはいけません。多くの人間と思いが違えば、それに染まらないといけません。どんなに頑張ったことが報われなくても、それでも、自分を殺して乗り越えることしかできないのですよ。知ったようなことをぺらぺらと……。

SCP-XXX-JP: ……横を見てみてください。綺麗な夜景ですね。貴方の守った、夜景です。こんなきれいな夜には、きれいごとの一つくらい、赦されるんじゃないでしょうか。

早生研究員: 本当だ……綺麗ですね。とても、綺麗で──[嗚咽音]

[以下3分20秒間、早生研究員の嗚咽音、鼻水をすする音が断続的に収録された。]

早生研究員: あの、ありがとうございました。微かに、気持ちが楽になりました。

SCP-XXX-JP: いえ、ただ私は自分の気持ちを話しただけなので。それで救われたのならば、良かったです。

早生研究員: あなたは、不思議ですね。イルカで、喋れて、空を飛べて、そして、優しくて。一体、何者なのですか?

SCP-XXX-JP: 私は、少しだけ不思議な力を授かった、ただのイルカですよ。……さあ、上空遊泳ももうおしまいです。元の場所に帰りましょう。

早生研究員: あ、待ってください。授かったって、いったい……

SCP-XXX-JP: May kindness wrap you up.

<再生終了>

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