Tale下書き「サグラダファミリア解体作業」

記事カテゴリが未定義です。
ページコンソールよりカテゴリを選択してください。


「おいぃ……マジかよこれ……」

調理員の倉田は頭を抱えていた。キッチンの机に積まれた大量のサグラダファミリアを前にして。

数にしておよそ120体。先月のサグラダファミリアの処分量が12体だったことを伝えれば、この異常さがよく理解できるだろう。

「今月、すごい豊作でしたよね……至る所から生えてきて……すごかったですよ」

後輩の佐倉が苦笑いで伝えてくる。確かにすごかった。いつもの密度じゃなかった。所狭しとサグラダファミリアが生えて、収穫されて、生えて、収穫されて……気が付けば収穫量は3桁を超えていた。ミリアさんにいつもより豊作だったから沢山渡したが、「いや、あの、そこまであると、ちょっと食べきれないので……遠慮しときます。ありがとうございます」とやんわり断られた。おかげで全体の3分の1は残ってしまった。明日が処分の期限日。ここを逃すと収穫と手入れに追われて処理することができなくなる。今夜が峠だ。目の前のサグラダファミリアを完全に、解体しなくては。

「でも、俺と倉田さん2人じゃ大変じゃないですか……?」
「大変でも、何とかしないといけないんだ!みんなサグラダファミリア食べないかと聞いてみたさ。でもみんなけんもほろろに断りやがって!お前らのベッドにサグラダファミリア入れてやろうか!!」
「お、落ち着いてください!あと、ちゃんとSCP-2026-JPって言わないと……」
「知るかい!収穫したらなんでも食材だ!だからサグラダファミリアでいいんだよ!」

はーはーと息が切れる。意味が分からないことを言っていることは分かっている。しかし、もう正常な判断ができる時間帯は超えていた。

「……佐倉、いま何時だ?」
「えっと……11時34分です。」
「……ざっと6時間半はあるか。」

徹夜すれば何とかなるかもしれない。ならないかもしれない。それでもやるしかないのだ。

「よし!とりあえずサグラダファミリアのねじり焼き食うぞ!」
「は、はい……。」

サグラダファミリアのねじり焼きは簡単だ。水にサグラダファミリアをつけると壁面に水がしみ込んでだんだんと柔らかくなっていく。1分ほどつけるともう十分だ。ざばっと持ち上げて、雑巾のように絞る。じゃばじゃばと門のあたりから水が出るのをまって、軽く絞っても水が出なくなったら鉄串を突き刺し固定する。そのままコンロでじわじわとあぶればあっという間にサグラダファミリアのねじり焼きの完成だ。これはとても簡単にでき、しかもおいしいから処分する時によく使うのだ。しかし。

「これ、先月も食べましたよね……もう飽きたと言いますか……」

そう、これは処分するときの定番メニューなのだ。1ヶ月に3回同じ味、同じ食感のものを食べてるとさすがにきつい。味変ももう何パターンも試した。ケチャップが一番合う。

「まあ、確かにな……これで全て消費するのは100%無理だな……やっぱり一気に減らさないと……よし、パエリアを作ろう。」

まずパエリアの塔部分をちぎる。そして輪切りにしてオリーブオイルで炒める。余った門部分をみじん切りにして一緒に入れて再び炒める。サグラダファミリアは切り方、炒めるときの油の違い、そして経過時間でも味が変わる優れものだ。同じサグラダファミリアを使ったものでも普通に料理できる。

ぱちぱちとサグラダファミリアの欠片が跳ね始めたらあらかじめ用意している素焼きしたサグラダファミリアをミキサーで液状にしたものを加えて煮詰める。これはトマト変わりだ。少し味は落ちるが、旨味は勝るとも劣らないぞ。ぐつぐつと泡が立ち始めたら、そこに水を加えてサグラダファミリアの壁面にたくさんある彫刻をぽちゃぽちゃと入れてダシを取る。どのダシが一番おいしいかと言えば、俺はキリスト像のダシをすすめるね。ちょっと磯っぽいにおいが漂うこのダシは最高に味噌とマッチするんだよ。

ERROR

The 0v0_0v0's portal does not exist.


エラー: 0v0_0v0のportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:4711359 ( 17 Dec 2018 08:06 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License