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彼女は呟いている。どこに届かせるわけでもなく、小さく。空は真っ黒で、星が見えることはない。ただ満月だけがやけに大きく、黄色く彼女を見つめている。彼女の後ろで大きな音が鳴る。金属製のドアを乱雑に開けたその人物は、叫びながら彼女の元へ走る。

「駄目だ!あなたは死んでは、駄目だ!誰も、死んじゃ駄目だ!」

愚直な言葉が走る振動に合わせて途切れながら出てくる。彼女は笑みを浮かべて、鉄網に指を絡ませる。そして、先ほどより大きくなった声で、走ってくる人物に優しく語り掛ける。

「ええ、死んではいけない。だからこそ、私は死ぬべきなのよ」

彼女は、壁の無い後ろの空間に身体を預ける。向こう側の世界が真反対になり、木やビルが空から生えているように見える。最後に足元から見える満月を見つめて、彼女は目を閉じる。
彼女の視界は、今日の夜空より深い黒に支配された。
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盛況にならない方がいい職業というものがある。例えば兵士。使われない世界こそが理想だ。警察。通報されずパトロールだけで済めばどれだけいいか。そして、医者。きっとほとんどの医者が「世界から病気が無くなればいい
」とどこかで思っているはずだろう。しかし、同時にそれだと自分が困る、とも思っている。食い扶持が無くなってしまうことは避けられなくなるからだ。そんな二律背反を抱いて、社会はどうにか回っている。

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  1. portal:4711359 ( 17 Dec 2018 08:06 )
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