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ボイジャー1号
アイテム番号: SCP-2850-JP
オブジェクトクラス: Pending1/Ticonderoga2
特別収容プロトコル: SCP-2850-JPは物理的収容が困難な環境に存在するため、収容計画が議論中です。また、一般社会へSCP-2850-JPの存在が露呈する可能性は極めて低いと見積もられており、Ticonderogaクラスへの指定が有力視されています。SCP-2850-JPの内部情報が地球にのみ危機的状況をもたらすか否かは引き続き議論の対象となっています。
説明: SCP-2850-JPは1977年に打ち上げられた無人宇宙探査機であるボイジャー1号および2号3に搭載されていたゴールデンレコード4です。レコードは本来各ボイジャー号の外装部に固定されていますが、その外見は打ち上げ時のものから大きく変化しています。
SCP-2850-JPの直径は8m前後まで伸長されています。刻まれた溝は収録内容を維持したままより緻密な構造に変化しており、打ち上げ時点の内容に続く形で未知の音源が記録されています。レコードジャケットも同様の大きさまで伸長され、拡大した外面を埋め尽くすようにして多様な未知のシンボルが新たに刻印されており、浮遊するホログラム様の図柄も全面に確認できます。
これに加え、未知の素材からなる顆粒状の物質がSCP-2850-JPの周囲を浮遊しています。大きさは最小7μmから最大2cmまで差があり、自己複製するもの、堆積層を持つもの、発光しているもの、一連のシンボルの形状へ変形し続けているものなど様々な異常形質を持ちます。これらは外部からの影響を受けない限りSCP-2850-JPの周囲を不規則に浮遊し、なんらかの相互作用によってSCP-2850-JPをボイジャー号へ固定する役割を持つことが確認されています。
複製を介したSCP-2850-JPの再生実験では、本来ゴールデンレコードに収録されていた情報の末尾へ█████時間に及ぶ音声が追加されていることが確認されています。これらのほぼ全ては未知の環境音と生物の鳴き声と思しき音、言語や音楽と思われる音源で構成されています。
内容が長大であることや非致死性のミーム異常・精神影響の検出、2枚のSCP-2850-JPを同時再生することで意味を形成する情報も発見されるなどの結果から調査は難航しており、解析の完了には未だ至っていません。
補遺2850-JP-1: 発見経緯
一部の研究において、地球由来の存在が地球外生命体に捕捉されることは侵襲的な特性を持つ地球外生命体による危険をより強める結果となりうるとする仮説が提唱されていました。これを受け、財団本部にて計画中であった外宇宙探査計画に便乗する形で既に打ち上げ済みだったボイジャー号両機の回収が計画されました。
2025/█/██の探査機発射計画は成功裏に完了し、太陽系外縁にて追跡機の分離に成功。ボイジャー号の探査経路を辿る形での調査が開始されました。同年██/█、想定軌道上付近にボイジャー号と思しき機影を確認。接近しての調査を実施したところ、ボイジャー2号であると断定されました。
しかし、この時点でゴールデンレコードの変質を確認。続く追跡調査によってボイジャー1号も類似した状態で発見され、短い議論の末に両機のアノマリー指定が決定。SCP-2850-JPに指定されました。
SCP-2850-JPの直径は追跡機の格納可能容量を大きく超過しており、SCP-2850-JPの物理的収容には別途必要な機材を投入する必要があります。追跡機は現在ボイジャー1号と並航しており、状況に応じて両機の位置の確認やSCP-2850-JPの検査にあたっています。
補遺2850-JP-2: 特筆すべき記録
解析の過程で、追加された収録内容に地球由来の言語を含む記録が発見されました。内容は複数の言語・単語および未知の単語を組み合わせた、単一の発話者によるスピーチです。未知の単語はこの記録の直前に収録されていたスピーチ様の記録と同一の言語体系で用いられたものと同定されており、高い確度で語義の推測が可能となっています。
これはゴールデンレコードに収録された地球の言語をもとに編纂されたものと推測でき、記録者から地球人類へのメッセージを意図して収録されたものだと考えられています。
現在最有力とされている翻訳文を以下に記載します。
そして最後に、短い間だが聞いてほしい。
我々は、この円盤に記録を残したすべての者、特に円盤の製作者たちを好ましく思う。
彼らがこれを聴くことは無いだろう。この枝を持つ機械は宇宙の端へ向かうものだから。新たな何かに出会うことはあっても、かつて出会った者が再び触れることは無い。自ら紐解かない記録に意味など無い。それでもこれが歴史であるならば、我々がこれに直面したこと、その記録を遺すべきだと判断した。
これを聴いているあなたは、[未知の単語] が知ったという語義の無い旋律の喜びを汲み取ることができようか。[未知の単語] が知ったという図柄による触れ合いを、[未知の単語] が知ったというただ光を照り返す楽しさを。我々が受け取った、大気を震わせて思いを伝える感動を理解できるだろうか。
彼らは技術の許す限りこれを読み取り、手段の全てを講じて、可能な限りあらゆる記録を残そうとしたようだ。円盤を引き延ばし、刻印の限界を超え、何重にも音や光を重ねている。巧拙も様々に。音や光で表せないものは実物を寄せて、これを聴くあなたへ届けようとしている。我々もそうだ。
この意味は納得できるものか? 好奇心か? 誇示か? 宣伝ということもあるか。交信の足掛かりか、いずれ滅びる自らへの憐憫か。あるいは、この記録すべてをひとつの極大の歴史と捉え、末尾に名を記すことを誉れとするか。様々だろう。想像の域を出ない。きっと彼らはひとつの目的でなく、思い思いの祈りでもってこれを遺した。我々がまたそうであるように、きっとあなたもそうするのだろう。
自由に開かれた黄金の歴史は、世界の果てへ向けてこれからも進んで行く。最後にどのような姿になったとしても、我々がそれを読み取ることは無いだろう。しかし、いつかどこかへ辿り着く。その時、これを聴く何者かが我々を、以前の記録者たちすべてを理解しようと努め、結論を好ましく思うのなら、それを、我々は嬉しく思う。
ありがとう。そして、こんにちは、さようなら。
あなたの記録を続けてくれ。
▲記事ここまで▲
▽以下メモなど▽
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任意A任意B任意C- portal:4601815 (02 Aug 2019 03:33)




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