- ロールプレイではないです。
- 執筆が長期化したため所々うろ覚えです。
- 全体的にノリと勢いで書いてました。
Twitterにて「なんかSanksさんがsolvexさんの記事を上書きしたらしい」話を聞き、投稿当時の物語緩衝層を読みました。読んで「いいな~~~!!! 俺も財団に接触してぇなぁ~~~!!! ノリノリで協力しちゃうよぉ~~~!!!」と思ったのが執筆のきっかけです。初めから「著者実体Mistertakoを登場させる」「財団に協力的な姿勢をとる」ことは決定していて、あとはどういう形式にするかを思案していました。
ほどなくして「財団は著者をSCP、みたいに報告書としてまとめてるかもしれんな! なんならSCPよろしくナンバーも振ってるかもしれん! 収容されてるみたいで興奮する! 俺らは人事ファイルとしてキャラを選り分けてるわけだし、あっちはその意趣返し的なかんじで著者ファイルとかつけてたらオシャレじゃね???」とか言って『著者ファイル』という形式を考えました。
この時点では「番号を振る」「オブジェクトクラスやプロトコルみたいなのも書く」「2995-JP内の
sanks269(Sanksさん)さんが怯えたっていうくらいの詳細な個人情報を書く」程度しか決まっておらず、書いては消しフォーマットを変えては消しを繰り返していました。
12月中旬、2995-JPの著者の1人であるSanksさんから緩衝層世界関連記事の増え具合についてTwitterで聞き、ここでサブカルチャー部門の存在を知ります。あちらを読んで「今書いてる報告書も多分サブカルチャー部門管轄だよな……物語層を跨いでの活動だし、おそらく高いクリアランスが要求される……。アクセス制限付けちゃうか! あれ1回やってみたかったんだよ~!」というテンションで、サブカルチャー部門フォーマットとアクセス制限を採用しています。
絵面はかっこよくなりましたし、「緩衝層本体の記事と運用計画は別の記事になるよな……」と思ってアクセス制限部分の運用計画リンクに偽リンク構文を使ったり、専門機動部隊やなんかの要素を多分に入れたりと細かい設定作りこそしていましたが、まだ肝心のフォーマットやストーリーラインを決めかねていました。
それからさらに少しして、「『財団に協力的な著者なんだなあ(ほのぼの)』から『え……財団さんこんな人信用して大丈夫……?(そわそわ)』に続くオチはどうかな? 最後に給料要求したりして下賤な雰囲気出すとか。俺なら欲しがるだろ」というアイデアから、本編最後の給料の話題が生まれました。
実はここでは給料の具体的な額を出す案があり、またTwitterで「実際どんなもんかな?」と聞いてSanksさんからそれらしい額が上がっていたりしたのですが、「これからワルい話しするぞ~??? 系ニヤつきエンド」にしようと考え直したため、お蔵入りになっています。
だいたい話の流れは決まっていたのですが、「今ひとつフォーマットに締まりがないなぁ~」とか「初めて書く系統だから何書けばいいかぜんぜんわからんなぁ~」とか言いながらぐだぐだ続けていた2021/03/03、
SOYA-001さん(いそやんさん)が『要注意著者記録』と銘打って、自身の著者ページに『財団が管理する物語緩衝層のいそやんさん』を描写した報告書を追加しました。
ネタが完全にダダ被りです。思わずスマホ見ながら「バカな!?!?!?」と叫びましたし、苦悶の声を上げながら座敷でバタバタ転げまわりました。しかも整ってて見やすい&すごくアリそうな描写等、クオリティで完全に負けている。正直、「まぁそうそうネタ被りなんてせんやろ」「記事としての新規性である程度殴っていける」みたいな驕りはあったので、前者の可能性が潰え後者のアドバンテージが潰れたこの出来事は極めて衝撃的でした。
あのまま続けていたらおそらく未だにグダグダ言っていたでしょうが、さすがにショックだったのでその日のうちにいそやんさん式フォーマットにあてはめてみて考えたりしていました。この頃にかなりブーストが掛かったと思います。
4日ほどかけて、『いそやんさん式報告書の後に、インタビュー記録で「財団に接触され、狼狽えつつも状況を飲み込んで協力を取り付ける協力的&やたら賢いMistertako」「1日開けて色々考え、テンション高くしゃべり倒した末に金の話でニヤニヤる俗物Mistertako」を描写したもの』を携え、Sanksさんに個人批評を依頼しに行きました。
主な変更の起点となった批評として、主なものは以下の3つです。
- Taleとして見た場合、序盤からメタ情報を羅列してしまうとメタ的な情報の塊として読まれてしまうため没入感が損なわれる。序盤にはSCPでいう特別収容プロトコルのようなものを挟むことで、物語としての成分をなるべく肥やすべきではないか。
- 自動追加構文で著作を表示した場合、リストが無駄に長くなってしまう上にあまりストーリーにも絡まない。いくつか代表的なものを抜き出し、「完全なリストは著者ページ参照」の方が良いのではないか。
- インタビュー記録に関して、流石に著者実体Mistertakoの物分かりが良すぎる。財団に返事をする前に動揺して1度電話を切り、落ち着いてからもう1度掛け直すなどしてはどうか? この場合、「初接触~動揺の通話1」「落ち着き~協力締結の通話2」「ハイテンション創作ループ提案~銭ゲバの通話3」となる。
1つ目の批評に関しては、実はいそやんさん版に変える直前まで「特別干渉プロトコル」が存在していたため、これを復刻しました。また、説明の前にあったメタ的な情報を説明の後に持ってくることで、『先に「これは著者実体の"報告書"だよ~」と読者に示してからメタ的な情報も置く』形式にし、なるべく読者がフィクションとしてHなしに入ってこれるように調整しました。
2つ目の批評に関しては、作品の選出基準として「緩衝層財団から見たRate値」の捉え方を考えて説明欄に脚注として追加し、高Rate順に3つ作品を抜き出して「それぞれを緩衝層財団が見たらどう思うか・何を発見するか」を簡易的な説明という形で併記しました。こうすることで、冗長な部分を短くしつつ新たな観点や要素の追加に成功しました。
3つ目の批評が1番困りました。作中にも書いた通り、私のヘッカでは著者実体Mistertakoを監視する職員が麻酔銃を携行しているため、迂闊に電話を切ったら「動揺して周囲の人間に話すかもしれない」として昏倒させられてしまいます。物分かりが良すぎるのは少し考えていましたが、「作中のMistertakoは賢いんだ。別のヘッカとも一致する」として一先ず納得していたうえ、ヘッカの在り方が絡む接触シーンでヘッカごと話を曲げるのは憚られました。インタビューの3分割も考えましたが、なんとなく冗長な気がして悩んでいました。
2021/03/17、「2995-JPでディスカッションやディスコードの描写があったように、緩衝層の著者実体は俺たちと同じ視点を持つことができる。280-JPみたいにページソースに隠し文書を残せるのも著者実体ならではの要素なのではないか? 著者実体Mistertakoの立ち位置やスタンスをそこに隠すことで、本編である程度無茶な挙動をしてもタネ明かしができる。嵩張った会話を1つ隠すことができるのではないか。ついでに明示してないヘッカなんかも書けるぞ」と思いつき、Sanksさんに相談しつつ書き進めます。
「ページソースへの隠し文書は記事本体の評価には含まれず、否定的な見方が強まる」という懸念はこの時点で挙がっていたのですが、それでも「ページソース≒著者・読者視点ならではの部分にメッセージや要素を置く」というのは著者実体(あるいは物語層の概念があるカノン・世界)ならではのものであり、これを活かさない手はないと考えました。そもそも物語緩衝層自体がまだ実験的・発展途上な世界観であるため、ここは多少のリスクを冒してでもチャレンジすべきと判断しました。
それでも一応、なるべく「ネタバレ要素のみ」に止めようしたつもりなのですが、語り手が記事の主人公である手前なかなか「話の続き」感を殺しきれませんでした。これは……単に俺の実力不足ですね。やむなし!
2021/03/30から04/01にかけて、「エイプリルフール来るじゃん! 2995-JPも嘘コンに出しつつ『この記事の内容はすべて嘘です』って言ってたし、ここは俺もエイプリルフールに投稿して『今日はエイプリルフールですからね、これはすべて嘘です』とか言えるじゃん! 急いで書き上げにゃ!!!」と急いで書き進めています。
まあ間に合わなかったんですが。
……モチベーションの向上・維持には繋がりましたね。
このあと4日ほどかけて細かな部分を調整・完成させ、2021/04/06に投稿しました。
ロールプレイではないんです。
いやほんとに。
作中の著者実体とほぼ同じテンションで書いてただけです……。自分がモデルのキャラだとなんというか……シンクロ率が高いんです。さすがにテンションが高すぎるとか、初対面の人とあんなに喋れんとか、実際の私生活との相違を加味しても60%くらい同じようなものなので、ロールプレイだと言われても否定しづらいんですが……ロールプレイではないんですよう……。
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