【投稿済】tale-JP - 冗談じゃない

このページの批評は終了しました。

この下書きは冗談じゃない。として既に投稿されています。投稿後に行った改稿の履歴もタブで分けて記載しています。

rating: 0+x
blank.png

[タイプ音・筆記音]

「そういえばさぁ」

「なんでしょう」

「この前渡したジョーク、どうだった? 参考になったか?」

「いいえ。まったく参考になりませんでした。冗談じゃありません」

「おっ、やっぱり?」

「……どういう意味ですか」

「いやさ、たぶん求めてるものとはズレてるだろうなぁ~……と思ってたのよ」

「そうですね。私は『私のクリアランスレベルで仕事の参考にできる文書が手元になくなってしまったので、何か良い参考文書はありませんか』と聞いたんです。実在しないことがわかりきっているジョークSCPでは参考になりません」

「まぁ言わんとすることはわかるけども、大変だったんだぞ? CL2以下で読める文書で、SCP報告書ではなく、仕事の参考になり得るモノ探すの」

「参考になりませんよ。枕を収容する財団の話特殊拳法を振るう財団の話のどこが現実の仕事の参考になるんですか? いずれもタチの悪い創作にすぎません」

「いやいや、実在するSCP報告書と同程度には参考にできるってば」

「どう参考にするんですか。すべて作り話だとわかりきっているものを?」

「まぁまぁ……まずさ、この前まで何千種もSCP報告書を読んだ者から見て、事前に出現予測ができた異常存在なんて無かったろ?」

「それはもちろんです。異常存在の発生時期や異常性の予測なんてできません。だからこそ収容・確認済みアノマリーの報告を読み、遭遇時に適切な対処ができるように努めたいんです」

「そうだな。となると前提を崩すようで悪いが、『そもそも既存の報告書を読むことは新規異常存在の収容に役立たない』という見方もできるだろう」

「いいえ、発見されるのは未知のアノマリーだけではありません。事前に情報を得て対策を立てることは確実に有効です」

「そう、もちろん。既存の報告書を読むことは確かに業務上有益だ。が、フィールドエージェントである俺らが遭遇する異常の8割以上は新規のものだ。既存の異常の捜索や収容には、専用のチームだの機動部隊が対応するしな」

「しかし、収容済みアノマリーに遭遇する場合も確実にあります」

「でも見れる報告書は全部読んじゃったんだろ? となると『知識を蓄えて備える』形式の勉強はもう十分だ。昇進を待つしかない。その上で更なる勉強っていうと、ジョークがちょうど良いと思ったんだよ」

「そこがわかりません。何故ジョークなんですか?」

「知識を得たならあとは発展・応用だろ。「存在しない異常を見て、その対策を考える」ってのが実践に近い。収容手順講義でもやる形式だが、あっちと違ってもう登用済みの俺らには、ちょうど良い題材としてジョークがある」

「なるほど……ですが、仮想上の未知の異常としてジョークを利用するのは、実践的とは言えないと思います」

「えっ、なんでよ」

「内容がふざけすぎているからです。現実にあんなふざけたアノマリーは……」

「……あるだろ?」

「……」

「……」

「まぁそれ以外にも一応、理由付けはできる。ジョークSCPの多くは、読者を笑わせるために文法的に有効な法則性や傾向にもとづいて書かれてるわけだが、これは現実の異常存在にも言えることだ」

「……どういうことです?」

「異常存在には未知の異常性があって、後から補遺なんかで追記される場合があるが、報告書全体を俯瞰してみると異常性に何かの傾向を見いだせることが多い。まぁ、それは収容から日が経って初めてわかることで、初期収容の時点では意味不明だから被害が出るのが常だがな」

「……」

[足音]

「というわけで、ジョークを読んで、イメージトレーニングを積んでくだサーイ!」

[書類の束を置く音]

「……」

「本部といくつかの支部から、ジョークが苦手っぽいYOUにも読めるように、なるべくわかりやすいやつを選んどいたから!!」

「……」

でっかいハム! が良いぞ!!」

「……」

「へーい?」

「……自分が好きなジョークを勧めたいだけでは?」

「さぁて!!!!小休止でも取るかなぁ!!!! 休むのも仕事のうちってなァー!!!!」

[足音]

[ドアの開閉音]

「……」

「……冗談みたいな異常存在」

「……」

「……冗談じゃない」

[書類をめくる音]




▲記事ここまで▲


▽以下メモなど▽


タグ: tale-jp 嘘コン20

活用リンク: 【構文】【アーカイブ】【SCP-2615-J - 手をたたいて】【SCP-2615 - 信じるなら】【情報提供】

頻繁使用予定構文メモ:
  1. ジョーク
  2. 報告書

    • _


    コメント投稿フォームへ

    Add a New Comment

    批評コメントTopへ

ERROR

The Mistertako's portal does not exist.


エラー: Mistertakoのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:4601815 ( 02 Aug 2019 03:33 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License