SCP-XXX-JP なまはげの奴

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Explaind

特別収容プロトコル: カバーストーリー「白神山地"コア・ゾーン"」

説明:

補遺XXX-JP-1: インタビュー記録

補遺XXX-JP-2: 発見された伝承

むかしむかしこの場所に、たいそう力持ちで心優しい鬼たちがおった。
鬼たちの"かしら"は人間と仲良くなりたいと考え、山から人里におりていって里の者にこういった。

「われらはよい鬼だ。どうかなかまにいれてくれ」

これを聞いた里の長はいった。

「ヤツらは鬼だ。信用できぬ」

鬼はいった。

「どうしたら信用してくれる？　われらにできる事ならば、なんでもしてみせよう」

これを聞いた村の長はすこし考えて

「わしらは毎年、正月になると山の上のおやしろで祭りを開く。ことしの大晦日に、おやしろまでの石段を100段、これを一晩でつくれたならおぬしらを誠実なものたちと認めよう」

といった。
鬼たちはこれに納得し、正月の一番鶏までにはでかしてみせるというと、山へ帰っていった。

その年の大晦日に鬼たちは山からおりてきて、日の入りとともに石段をつくりはじめた。鬼たちのはたらきぶりは凄まじく、もちまえの怪力でどんどんと石段をつくっていった。

しかし鬼たちが九十九段目を完成させたとき、一番鶏が鳴いてしまった。

鬼たちは手を止め、おいおい泣きながら山へ帰っていった。里の者たちはこれをみて、じぶんたちは誠実な者たちに冷たいたいどをとってしまったのだと悟り、おおいに悲しんだ。つぎの年から、里の者たちは鬼たちを忘れないため、鬼のかっこうをして家々をまわる祭りをするのだった。

行われている祭りの様子(なまはげの写真を用意)

▲記事ここまで▲

▽以下メモなど▽

タグ: scp-jp

活用リンク: 【構文フォーマット個人倉庫】【なまはげWikipedia】
だいたいのあらすじ: もともとは鬼として蒐集院に管理されていたが、近年行われたDNA鑑定によってただの人間の変種と判明した実体。ツノがあって大柄、こころやさしい。卓越した石材加工技術を保有しており、一部は超常工学の域にも達する。白神山地の奥地に隠れ住んでいた。現在のメンツの曽祖父母の代に、上記伝承のようなことがあり、石工としての技術に邁進した歴史を持ち、正月になると一晩どころか1時間程度で石段を作る。

+ 気になる点

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