SCP-3050-JP - 惡神、天津甕星。其ノ結末。
久しぶりにSCPを投稿しました。最後に投稿したSCPがSCP-2450-JPで2021/03/08投稿なので、2年チョイぶりですね。日の出の刻を投稿したのも2年前なので文章の記事自体すごい久々です。
今回の記事は製作期間が非常に長く、アイデアが出た時期すらかなり曖昧です。何とか思い出しながら書きますが正確にわかるのは2023年に入ってからになるので、記憶違いもあるかもしれません。
おそらく2020年の暮れから2021年の前半頃、はじめに書きたいと思ったのは「財団で働く神格」です。より正確には「財団で働くSCP-2050-JP-A(以下Aちゃん)」ですね。その下地を作りたかった。本当にはじめは「あぁぁ~、スーツ着てメガネクイッてやるAちゃんが見てぇ~」くらいの雑な幻覚だった気がします。
日の出の刻でも少し書きましたが、SCP-2050-JPが何事も無く収容され続けた世界線ではエージェントとAちゃんが交流を経て打ち解けることになるヘッカがあります。打ち解けて以降の展開はたぶん色々あって、そのまま収容されつつ世界の観測者ポジに収まり続ける展開やエージェントと恋仲にでもなる展開、神話の神と邂逅する展開に"今の太陽"と向き合う展開など様々あるでしょう。今回は「財団に職員として雇用される」展開を模索してました。それが「スーツ着てメガネクイッてやるAちゃん」にいちばん近そうですからね。エージェントと仲良く働いてほしい。
それとは別のところで(そういえば、日本神話で星の神って聞いたことないな。いるのか……?)と思って調べたことがありました。「日本神話 星の神」で検索して行き当たったのが天津甕星です。まず「名前かっちょえ~~~!」となり、詳細不明ながら神々の征伐に抗い、日本神話で唯一 "悪神" と断ぜられる神ということで「出自かっちょえ~~~!」となり、何かに使いたいなあと記憶に留めたりしてました。このへんでくすぐられた厨二心がメタタイに表れてる気がしますね。
砂箱にページができたのが2021年の7月です。この時点で現状と概ね同じ展開が完成しているので、上記2つのイメージをざっくり合体させようと思いついたんだろうと思います。今と大きく違うのは、当時はメタタイトルが「鑿・槌・神・満天の星々」だったりしました。これはこれで嫌いではないですね。単語で区切る感じが古語っぽい(???)のと、特に「鑿」の画数がゴチャゴチャしていてよい。ヘキ。
また、砂箱に夜のコンテストのリンクが貼ってあります。どう見ても投稿期間に間に合いませんね。記事の発案に絡んでいたのかもしれませんが、過去の自分ながらさすがに無謀としか言えません。でも、太陽の神格が代表作の著者が "夜の王" になるのはかなりイケてるので、目指したい気持ちはわかります。
2022年の1月頃1、一旦記事が完成します。この時点でメタタイは現行のものに近くなっています。話を読むと、このあと記事全部消して書き直すので当然と言えば当然ですが 色々と違いますね。大きく違うのは、インタビューが1つにまとまっていて、八上さんが登場せず神域部門の説明が最後のメッセージにまとまっている点等です。あと3050-JPのキャラがまだふわふわしていますね……。
この頃の私はTwitterの財団TLとは別のTLで主に活動しており、2021年の年末から完成頃にかけてTL上やDMで記事の内容について意見を求めました。覚えている限りでは3050-JPのディスカッションに書いた上の3人の方ですね。
あまり詳しくは覚えていないのですが、「何を伝えたいのかわからない」と言われたのが深く刺さりました。これ、具体的にどこがどうというのをすっ飛ばして根本的に話の面白みが伝わってない時にしか出てこないセリフだなと思い、キャラが固まってないことも当時から気になっていたのもあり、少ししてから記事の内容を全削除しました。イチから書き直しです。
このあとはしばらくApexLegendsばっかりやってましたね。たしか2022年の2~3月頃に誘われて初めて、半分執筆から逃げるためにやってました。ガスとマドマギが好きです。
しかし、5月には2050-JPの投稿記念日がやってきます。投稿から1年で日の出の刻を投稿したし、せっかくなら毎年代表作のバースデーを祝いたい気持ちがありました。しかし、当時唯一の2050-JP関連記事アイデアだった本作を全消しした状態で、5月までに1本記事を仕上げられるかというとまず無理です。
そこで2月頃から日の出の刻のアートワークを描き始めました。以前からアートワークを投稿してみたいという気持ちはありましたし、機会があれば2作目も出してみたいと思っています。しかし、当時の私からしてみれば「執筆が上手くいかないからって別の分野でお茶を濁そうとしている」みたいな後ろめたさもあり、なんならこの姿勢は他のアートワークを投稿しているサイトメンバーにも不誠実なわけで、完全に間に合わせの急拵え駄作かといえばそんなことはないはずなのですが、歯切れの悪い投稿となりました。
そんな投稿からさらにおよそ1年経った2023年4月2、やっとこさ(何度か全削除してた気がしますが)2度目の完成に漕ぎつけます。3050-JPのキャラクターが投稿版に近い雰囲気になりましたが、インタビュー以降の形式は1回目の形式からあまり変わっていません。
ここで6人の方にTwitterのDMで批評をお願いしました。以前Twitterのどこかで「批評依頼受けてくれる人を著者ぺにまとめている人がいる」と聞いていたので、誰だったけとツイートしてImerimoさんだと教えてもらって著者ぺを見に行き、その中から5人+1人選んで批評して頂きました。
久々すぎて批評が怖いので比較的話す機会があり優しい批評をしてくれ(そうなイメージがあ)るKarathhさんと
TOLPOさん、ルーキーコンテストに参加していたこともあって勝手に同期のイメージを抱いている
SuamaXさん、ほとんど接触したことない人の意見も聞きたかったので
BARIGANEsenshaさん、辛口批評をくれ(そうなイメージがあ)る3
FattyAcidさん、あとTwitterで偶然居合わせた
kuromituzatouさんにも送り付けて、ビビり散らかしながら批評を待ちました。批評待ってる間にビビらない人って心臓が熊かなにかみたいに毛むくじゃらなんだと思う。
結果としては約一名を除いて「現状UVです」みたいな結論だったので、批評が来るたびに安心感が上がりましたね。唯一BARIGANEsenshaさんから「カバーストーリーに世界遺産は逆に注目されるのでは?」と指摘されたので、そこを直したくらいです。
最大の壁はやはりFattyAcidさんでしたね……貰った批評とそれへの対応を要約すると以下のようなかんじです。
① 専門用語連発は初心者が逃げますし、dvの大きな原因の一つになります。なるべく平易で一般的な用語に置き換え、こだわりのある部分だけ残すと良いかと。大量の脚注もビビらせる要因です。雰囲気さえ伝われば良いのであれば、オリジナルの用語以外は脚注つけなくても良いと思います。
これは批評に出した段階でちょっと思ってた指摘です。語るのは良いんですが読むとなるとスムーズに読めるか疑問ですからね。ただヘッカゴチャ盛りにして書くのたのし~~~!って思いながら書いた部分もあって名残惜しく、またヘッカの脚注は先輩職員(Aちゃん)とヘッカ語りを結ぶ要素でもあるためどれかが消えると共倒れになって全部の要素を考え直さねばならず投稿までには間に合わないと見て、結局1個か2個くらいしか削らなかったはずです。
② 全体的に文章構成に問題があると感じます。特に、情報の出し方ですね。これが没入を妨げていると思います。パラグラフを意識すると改善するでしょう。
参考資料としてリンクが同時に送られてきました。これ、凡人執筆にも書いてあったかなり初歩的かつ重要な執筆テクニックなんですが完全に頭から抜けてて、この批評を受けて初めて気づきました……。これを受け、説明の部分は内容はほぼそのままにまるっと書き直すことになりました。改稿前の説明と投稿版の説明を見比べると読みやすさが結構変わってるはずです。
③ 画像置きたいですね、イメージしやすくなるので。この手の記事は読者にイメージさせることが一番大事です。画像があるだけでもこの点はずいぶん改善すると思います。
批評に出す少し前、実は(この時点の)インタビュー-2のケツあたりに神域内部の星空を撮影した画像を置きたいと思って画像探しをしたことがありました。ただ、「人工物が(山際を照らす人口光等すらも)無い」「植生や地形が日本「読者の想像の最低限2倍は星が映っている」「長時間露光等ではない」みたいな条件に見合う写真が見つからず断念していました。あと謎に画像置くのが嫌であまり乗り気になれる批評ではなかったです。ただ、相談の過程で「石器の画像なら行けるのでは? 現物が撮影できなくても付近で発掘された類例なら載せるでしょうし」という意見を貰って確かにと思い、画像あった方が評価は安定するやろなあ……ということで急遽探しました。
④ フックが不足していると感じます。インパクトのある情報を序盤に置きたいんですが(一番上とも関連しますが)そこが専門用語羅列になっちゃってるところがあるんですよね… このままだとインタビューまで引っ張れません。
批評でたびたび見かける「フックが足りない」という指摘、書いてる側からは過不足の判断がつかなくて一番困る部類の批評なんですよね……。説明のケツにあった天津甕星名義を説明の先頭に持っていくことで初手真名バレにしたのと、相談の過程でロゴ等で装飾して新規部門である神域部門のインパクトを強めるのも良いという話が出たのでひとまず教えていただいた構文を使って警告文周りをカラフルにしてみました。神域部門の専用ロゴも用意すべきなのかもしれませんが、イメ―ジがふんわりしてるのと伝手が足りないので浮かんだ時にちょっと試作したりしてみたいと思います。鳥居とか注連縄とかになるのか……? でもべつに日本の神しかいないわけでもないんだよな……。
⑤ 「原始的な日本装束」が説明不足と感じます。様式の時代がはっきりしているならより具体的に書きましょう。
これは結局解消できたのか微妙なラインですね……。3050-JPが生きた具体的な時代のヘッカがふわっふわなのでその時代の服飾文化もわからないんですよね……時代設定の匙加減がわからなくて……。ひとまず、当時からして蛮族であった信徒たちが染料や宝飾品を準備できるとは考えづらかったので衣服の素材を良さげにはしてみました。
⑥ 惑星、恒星の定義をwikipediaでいいんで調べ直してください。現状間違いだらけです。
これ見た時声出して笑っちゃいました。""ストレートな死"" ってかんじで。少し調べて、「天体」が星などの宇宙にあるもの全般、「恒星」が太陽みたいに自分で光ってる天体、「惑星」が恒星の衛星等の自分で光ってるわけではない天体……みたいな理解で書き直しました。この記事では「地球から見て光っているように見えるもの」であることが重要なので星が恒星でも惑星でも良いんですが、確かに目に見えて用法が間違ってるようだったので調整しました……。
⑦ SCP-XXX-JPの能力は神域内でのみなんでしょうか?よく分かりませんでした。(説明不足に感じます) もし外でもできるなら、天体のスケールってのは流石に強すぎる感じがします。
作中で神域外における能力行使シーンが無いことなどから3050-JPの惑星精製が実質的に疑似的なものだとは作中に書いていませんでしたが、よく考えてみると内部ヒューム値は財団も確認できてますしそこから推測される改変の規模などを考えれば疑似的なものだと判断できるな……と思い直したので追記しました。
⑧ オチが、個人的にはそれほど面白く感じませんでした。「読んでいる視点が実は~」系はそれなりに使われている表現で目新しさはないのでこれだけでは勝負できない感じがしますし、イマイチ乗り切れないかなと思いました。特に最初のメッセージ的に、部門に配属された新人職員の気持ちを想像しながら読む人も多いのではと思いますが、それも裏切られる形になります。加えて、2つ目のインタビューから協力の打診までが急な気がします(ダレるよりはマシですが…)。
「えーっ!これもうどうしようもないやん!」って言っちゃいましたわ。ただ、ここから物語の構成を練り直すのは時間が足りないことや別の方からUV評を受け取っているので完全にナシというほどではないと判断してやめました。読者が主人公を誤認していることや記事の目的の開示が急な点は確かに……となったので、次の批評も加味して改稿することになります。
⑨ 「神域部門」の描写が圧倒的に不足しています。序盤から堂々出てきた新部門に読者は非常に期待を寄せながら読むと思うのですが、悪い意味でそれを裏切っているように思いました。部門の仕事の記事内での描写が、「神格へのインタビュー」と「そのための歴史調査」くらいで独自性が薄いです。今回でしたら、「神に対抗するために神を味方につける」ことに焦点を当ててみてはどうでしょうか? つまり、2050-JP-A(または別の味方神格キャラでも可)を記事中でもっと活躍させて、「神と協力することの財団にとってのメリット」を見せてあげるといいかもしれません。
「読者が主人公を誤認していること」を早めに理解させるには終盤より少し早めに「3050-JPが財団に勧誘されている≒この記事を読んでいる新人職員が3050-JPである可能性」を読者に仄めかしておけば良い、そうすることで最終盤に来る記事の目的である神域部門への勧誘も無理なく受け入れられる。ということで、内容が薄かった1個目のインタビューに2個目のインタビューを合体し、2個目のインタビューを新たに書き加えることにしました。ここで書くことになる「神域部門の活動/活躍」の主役となる先輩神域部門職員として新たにキャラを作る必要が出てきました。Aちゃんはあくまで大トリを担当してほしかったので……。3050-JPを導き勧誘するポジションになる神として時間遡行・知恵・助言・懐柔あたりに関係する良いかんじの神がいないかとツイートしたところいくらか神を紹介してもらえたのでそこを軸に考えました。この時点で条件に「時間遡行」が入っているのは、「君を過去に送ることもできるけど、そういうことを求めてるわけじゃないだろう?」を会話の手札にできるかなと思ったからです。最終的に大国主神に決まりました。地味にWikiが長くて概要把握するのにも結構時間使いましたね……。本人はあまり癖のないキャラになった気がしますが、周囲のメンツや経験が面白いかんじのキャラになりそうなので次に書く時が楽しみです。
⑩ 構成として盛り上がりに欠けていると思います。新部門!強力なSCiP!と説明までに煽った期待に応えられている印象がないです。もう1~2展開欲しいですね。せっかくの新部門なので、部門名に即して「神域の探査記録」とかあったら良い感じなのでは?
考える時間があればなにか考えようもあったかもしれませんが、上手いアイデアは思いつきませんでしたね……。全体的に3050-JPを主題とした話な都合上、3050-JPがほぼ出ないであろう神域の探査を載せるのは難しいかなあ……と思って探査記録も採用はしませんでした。どうするのが正解だったんでしょうね……もう1~2展開あった方が良いというのは少しわかるんですが、下手こいて蛇足になってもマズいでしょうし……。
⑪ アノマリーと協力することへの説得力が足りない気がします。これは描写の数が不足しているせいもあると思いますが、もっと物語を盛り上げれば色々と気にならなくなる部分でもあります(質でカバー)。アノマリーと協力/アノマリーを利用する系の記事ってどれくらい読まれた経験がありますか?不足していると感じたら色々読んでみると良いかもしれません。
八上さんの仕事ぶりを加えたことで多少は解消されたと願いたいですね。今回の場合、「財団の技術力やそこらのアノマリーでは強すぎる神格には対応不可能なので、神格には神格に対応してもらいます。どうにかなれーっ!」な部門として書いているので、それが理由というか……こう……説得力に……なんか……どうにかなれーっ! アノマリーと協力する記事の具体例としてパッと浮かんだのはSCP-2639だったんですが、あんまり多くは浮かばなかった……無知……。
⑬ 日本書紀における天照大御神は「国譲り」においては侵略した側のトップみたいな感じで、2050-JP-Aは天岩戸(時系列的に国譲りより前)で止まってた存在ですが、この辺の関係性のヘッドカノンとかあります?
この辺は設定をある程度決めておくと書きやすいかもしれません。
これ、まあまあふわふわしてる部分です。本編には直接関わらないし、無理にガチガチに固めようとするとボロが出るので設定に隙間を持たせるのは結構大事だと思うんですよ。あとで埋めて他の設定と繋げたりできるので。私が賢いか、あるいは多人数と協力できるタイプなら話も変わってたのかなとも思いますが……。Aちゃん、代理太陽、八上さん(大国主神)、その妻たち、3050-JP(天津甕星)とキャラも増えたので、そのうちキャラやエピソードが増えればおのずと繋がってくるのかなと思います。背景で物語が形成されるのが何年後になるのかはわかりませんが……。
⑭ 会話文の文体は読みやすい文章の調子なので良いと思います。この点は長所なので活かしたいですね。ただ、好みによりますが、一文はもう少し短くするように構成を見直してもいいかもしれません。
ここに来て初めてのまともな褒めです。ありがてぇ~~~~~~~~~~~~~!!!!!ってなりました。いやまあ問題の方がドチャ盛りすぎて笑えませんでしたが。酷評批評の方にはいくつか笑ったポイントあったのに……ナゼ……ナゼ……。一応会話文を見返しては見たんですが極々ほんの少ししか削らなさそうだったので大して変わらんな……と思って削らなかった……ハズです。それでも削ったんだったか……?
⑮ 警告の色を調整しましょう。
何度か調整したので初めに提示した色がどんなのだったかうろ覚えですが、最終的にはこの色とこの色をで作りました。明度とか彩度とか実はまったくわからないので、ここは本当に頼りきりですね……。イメージは神社風の鳶色と狛犬風の青銅色から派生していた気がします。神域部門は神と世の共生・安寧を目指す部門のため、閑静で人間の手で整えられた環境ということでこんなイメージです。石畳の石灰色も選択肢でしたし、鳥居イメージで赤も良いんじゃないかという意見もありましたが、少しでもカラフルにしたかったので石灰色は序盤で切り、赤は標準的すぎるのと場合によっては血を連想させる色なので今回は採用しませんでした。
⑯ エージェントの名前、黒塗りじゃないほうがいいと思います。黒塗りは基本的に見づらいので。
確かに読みづらいんですが、この人は2050-JPに登場したエージェントと同一人物というていで書いているので名前が未定なんですよね……なので今回も黒塗りです。この人はAちゃんと違って名前を決めることは無い……ような気がします。今のところはずっと██で行く気でいますね。
……というかんじでした。批評終了時点で5/5なのでかなりギリギリですね。このかんじの批評受けたらぶっちゃけ普段なら塩漬けしてましたが、今回は完成目前かつ誕生日間近ということで、なるべく修正しつつ部分的にゴリ押した形です。
このあとは投稿するだけとなりましたが、久々すぎてガイドメチャ読み直しましたね。知らない間に投稿手順とかルールが変更されてるかもしれないしってことで。大事。
投稿直前時点で解消したかった問題としては、「折り畳み構文の仕様」と「最後のリンクの黒文字化」ですね。再序盤の「ようこそ」の構文に干渉しないように折り畳み構文を導入する手段をしらなかったので多重折り畳み構文を採用したんですが、ちょっとデザインが違うので違和感が残っちゃったんですよね……。あと2050-JPへのリンクを黒文字にしたら印象変わるかなと思っていたんですがやり方がわかりませんでしたわ……。
アイテム番号は慣例に沿って「2」と「5」を含む数字にしようかと思ったんですが、これから3000番台の時代になるしなあ……と思って「2」じゃなく「3」に変えてみました。超久々の投稿だし実質初投稿みたいなテンションでもあり、批評で「2050-JPと対になってて良いですね」と言われたこともあり、3050番にしました。続編的立ち位置の記事でもあり、作中でも対比されるような立ち位置にもなってはいますが、実はあんまり深く考えて3050-JPに入れたわけではなかったりします。
立案から完成まで時間がかかり、最終盤の批評でかなり苦悶こそしましたが、書く過程で楽しいことも多くありました。ヘッカ山盛りが癖~!ってニヤニヤしながら書いてましたし、過去に苦悩しながらも立ち直りを見せる甕星さんの姿勢は大変好きですし、幻覚ですが神域内の星空が本当に綺麗なのでニコニコしながら書きましたし、急ごしらえながら八上さんも良いキャラになりそうですし、なによりAちゃんとエージェントが仲良しなのでニッコリってかんじです。よちち!
VideoGameMonkeyMONOさんの残業代強奪コンテスト*と
Enginepithecusさんのローカルリソースコンテストに参加しました。投稿時点では完全に頭から抜けてたので参戦報告が遅れましたが……。現時点(5/16)で強奪コンでは差し切られちゃってますが、ロリコンでは首位を維持しているので頑張ってほしいですね!
あと投稿後の反応を見るに、Aちゃんの身の振り方や名乗りについて引っかかるという意見がいくつか見られますね……。この世界線でのAちゃんがどんな足跡を辿ったのかはヘッカのタブに少し書きますが、メタ的にはこれで良いと思っています。
1番大きい理由は記事同士がパラレルだからです。仮に原作記事やその派生作品の世界と整合性が取れていなかったり行動に違和感があっても、当該作品内で辿った足跡に問題が無ければオーケーです。そういう意味では3050-JPの作品内で「なんでAちゃんがここに……?」に納得がいく答えを提示できなかったのが問題と言えますが、主人公はあくまで3050-JPなのであまり語っても変になっちゃいそうですからね……。
「当該作品内で整合性が取れていればどんな無茶も通る」というのは、強大ヘッカ違いギガMAXを喰らった経験がありつつもそれを認めざるを得ない(得なかった)立場としては堅持していかないといけないと思っています。そのうえで、ヘッカ違いは発案者のヘッカ違いであろうクロスリンク創作で殴り返し殺すのが1番良いのです。それが難しいこともよく分かりますが……。
神域部門Aちゃんは別の記事にも少し出るかもしれないので、そっちで背景を仄めかせたらうれしいですね。逆に全然神域部門関係ないAちゃんを書くのもアリか。いずれにせよ甕星さんや八上さん共々、仲良く頑張ってほしいですね。
作中に出てきた用語の詳細:
現実性強度(3050-JPはクラスVIII):
古いバージョンでは単位系名称(?)とその説明も書いてあったんですが改稿でナーフされた部分ですね。
現実性強度は内部ヒューム値の高さによって分けられた区分で、ざっくり言えば「その存在が現実改変実体としてどれくらい強いか?」の基準です。ただし、ヒューム値の実数値についてはあまり詳しくないため具体的な数字は決めていません。
単純にクラスが上がるほど現実改変存在として性能が上がります。「改変開始から完了までが早くなる」「改変可能範囲が広くなる」「改変した事物が改変可能範囲から出てもその状態を維持できる時間が伸びる」などの恩恵がありますね。ただ、基本的に自身よりクラス(より細かくは内部ヒューム値)が高い存在は改変できません。
全部で10の階層に分かれていて、それぞれのクラスの概要は以下になります。
【クラスI】内部ヒューム値1で非異常の存在全般を指します。非異常ではありますが、内部ヒューム値1であっても現実性がより低い存在には改変を行えるため現実改変存在と言えます。また、ヒューム値1より低い現実性を持つ存在はそこに存在するだけで環境現実性に希釈されるため「強度が無い」として分類されません。ローマ数字にもゼロは無いらしいですしね。
【クラスII】直接観測可能な改変現象を発生させられない程度に高い内部ヒューム値を持つ存在です。様々な場所に存在し、野生動物や一般人の中にもチラホラいます。ただ、これがたとえば人間なら無意識に「ちょっと運が良い」「人を惹きつける魅力があるかな……?」みたいな気のせいレベルの現実改変しか生み出せていません。起こる異常はAnomalousアイテム未満です。しかし、この存在を起点に周囲の現実性が収束ないし偏向するポテンシャルは一応あるため、財団の注意の対象ではあります。
【クラスIII】ここから自覚的に現実改変能力を行使できます。ただしこのクラスでは影響範囲が狭い上に物事を根底から改変することができず、触れている物の形や色を変えるとか、ゲームや映画の小規模な魔法を真似る程度のことしかできません。
【クラスIV】標準的な現実改変能力者と言えるラインです。改変現象を並行して行うことができるようになるほか、発生する現象も複雑化させることができるようになります。対処する場合、ある程度長距離からの攻撃や携帯型~車両積載型のスクラントン現実錨による改変減衰がほぼ必須なラインです。
【クラスV】改変可能範囲は地域規模のものになり、収容される場合には確実にKeter以上に乗ります。改変の自由度も上がり、生命の創造・物理法則の改変等ができるようになってきます。このため個体によっては自身の肉体を完全に改変したり、自身に害あるもののみを遮断する大気等を生み出すため銃火器での対処はほぼ不可能になります。ただし、改変可能な事物が増えたことによって脳の処理が追い付かなくなってくる場合もあり、特にA型ピスティファージ性実体等が複雑な改変を行う場合には改変原器等による整理や補助が必要となります。また、このあたりから存在的剛体性を獲得し始めるため、ピスティファージ実体の場合は過去に行った自己改変を再改変できなくなります。対処する場合は対応外サイト等からの増援や支援物資も必要となり、大型SRAによる遠隔制圧等も検討または実行されます。
【クラスVI】改変可能範囲が地方~国を覆うほどの内部現実性の高さを示す実体です。支部間を超えた協力体制によって辛うじて抑えられるか、もしくは特殊な収容方法を持たない限りはApollyonやTiamatクラスに分類されるほどの出力になります。知性を持つ高機能生命を作ることができるようになるのもこのあたりからですね。
【クラスVII】ここからは "神格" に分類されます。明確なターニングポイントとしては、インタビューで3050-JPが言っていた「力が漏れて周囲が支配下になっていくような感覚」とそれに伴う第六感の獲得になるんですが、これは別の記事で詳しく書くかもしれません。この他にもいくらか特殊な要素が出るんですが、3050-JPは気づいていないのと報告書上には出てきていないので省略しました4。これ以上は明確に人間に対処できる域を超えはじめます。
【クラスVIII】クラスVIIと明確な差はありませんが、クラスVIIIより強い神格を指します。クラスが高くなった理由としては「神代期に生まれたため強力に育ったピスティファージ実体(3050-JPはこれ)」や「生まれがクラスIXと同じ」などが挙げられ、何か特殊な要因を持つ者がほとんどです。また、作中世界で確認されたピスティファージ系神格の最高到達点でもあります。
【クラスIX】諸事情により生まれついて内部現実性が高い存在です5。ほとんどのクラスVIIIの神格とは極めて大きな内部ヒューム値の差があります。地球上には数百柱しかいないレアな神です。
クラスXはそのうち書くかもしれないし書かないかもしれないです。SCP-001-JP系の存在なのは確かなんですが、書き方が思いつかないので……。
A型/B型ピスティファージ性現実改変存在・思念性攪拌:
ピスティファージ性現実改変存在とは「信仰されることで神(現実改変実体)としての格が上がる存在」です。「ピスティファージ実体」表記が一般的ですが、漢字が並んでると嬉しいのと、あくまで現実改変存在の一部が持つ特性にすぎないので現実改変存在って付けた方が良い気がして伸ばしました。
ピスティファージ性現実改変存在はおおまかにA型とB型に分かれます。
A型はなんらかの存在に現実性が凝縮されたタイプ。例えば、宗教の教祖である人間が信仰対象となり続けた場合等に成立します。特徴としては、元になる人間がいるため集合した現実性を維持しやすく信者が少なくても現実改変存在として成立しやすいですが、元が明確に人間や物体である場合が多いため無垢で強い信仰を集めにくく成長が遅かったり、人間の知能を軸に改変を行うため能力に柔軟性が無いことが多いです。
B型は何もない空間に現実性が凝縮されて発生したタイプ。こちらは現代では発生が難しい型で、洗脳めいた技術で膨大な数の人間を集め、山奥や海上等の思念性攪拌が起きにくい環境でサバトとかやって降臨できるかなという感触です。特徴としては、成立した時点である程度強力な現実改変存在になりますし形態や言動も信仰の形によって複雑な結果に至りやすく総じて強大です。ただし、存在を確立するために必要な現実性が多いことからより多くの真摯な信仰を必要とする場合が多く、また完全に肉体を得て自己を確立するにはクラスVII~VIIくらいにはなる必要がありそれまでは信仰を維持したり思念性攪拌の混線による存在のブレを防がなければ霧散してしまいます。特殊な事情や技術が絡まなければほぼ発生できません。
C型やD型もいるのかもしれませんがパッとは思いつきません。頼んだ。
これに深く関わるのが思念性攪拌です。
現実改変存在はクラスIからクラスXまで共通して "思考に沿って" 現実を改変します。基本的には意識的に、時には無意識であったり反射的にですが、いずれにせよ改変存在の判断に沿って改変が行われます。改変現象は改変存在の思念の現れです。つまり、思念こそが環境現実性に現実改変をもたらす原因であり、思念を持つすべての存在は環境現実性に影響を与えるポテンシャルを持っています。
クラスII以上は当然ですが、クラスIの現実改変存在であっても環境や体調等によって内部ヒューム値が環境現実性を(ほんのわずかにでも)上回る場合があり、この際には(ほんのわずかですが)環境現実性に影響を与えます。クラスIの現実改変存在は無数に存在するため、このような現実改変は日常的にあらゆる場所で行われ、(ほんのわずかながら)常に環境現実性に影響を与えているのです。これを思念性攪拌と呼びます。環境が特殊だったので適切な例とは言えませんが、SCP-540-JPで確認された現象がイメージ的に近いかもしれません。
各々の思念は基本的にバラバラでまとまりが無く、現実に影響を与えるほど強いものでもありません。ただしピスティファージ性現実改変存在の成立には重要なファクターであるとともに、個々の信仰(強いとはいえ単一の思念)にであればある程度影響します。そのため、ピスティファージ性現実改変存在の成立に関わる信仰や祈りを捧げる場所は静謐かつ信仰を増幅しやすい教会や寺院のような場所が好ましく、他の思念による攪拌・ジャミングの影響を受けやすいB型の場合はより環境に配慮する必要があります。
改変原器:
現実改変の重複・頻用に伴って複雑化する思考整理を簡略化・形式化するために用いる道具の総称です。
特にクラスIV以上のA型ピスティファージ性現実改変存在に多く用いられます。宗教に関連する存在だった場合は思考の整理より権威の誇示のために利用される場合もありますが、信仰を集めやすくなる半面改変内容から柔軟性が失われやすくなる傾向もあります。
権能:
改変原器に似た性質を持つ概念です。現実改変の重複・頻用に伴って複雑化する思考整理を簡略化・形式化するため、改変に方向性を持たせることで理解を容易にします。特にA型ピスティファージ性現実改変存在に多く用いられる点も同じです。
ただしこちらは改変原器と違ってかなり当たり判定がガバガバで、ほんの少しでも掠れば改変に利用できます。固有の物体とそれに沿うイメージで改変を行うのが改変原器なのに対し、こちらは概念なのでどうとでもこじつけられるためです。
またB型ピスティファージ性現実改変存在をはじめとする元の肉体を持たない現実改変存在の場合は、権能を複数持っていたり固定されていなかったり融合していたり増減したりもします。これはそのうち記事で書くかもしれないし書かないかも知れませんね……。
存在的剛体性:
クラスVII以上の神格が持つ耐久性です。物理的・非物理的・対改変的などあらゆる要素に対して堅くなり、影響を受けづらくなります。
この性質は内部ヒューム値が高ければ高いほどより顕著かつ確実になっていきます。例えばピスティファージ性現実改変存在がクラスVIIに到達した時点ではクラスIの現実改変存在やヒューム値1の存在による影響を受けないとかその程度ですが、少しでも高いヒューム値を持つ存在なら多少の影響は与えられる場合があります。しかし影響を受ける側の現実改変存在のクラスが上がれば上がるほど必要になる格も上がる……みたいなイメージです。
これは未発表のヘッカと絡むのであんまり具体的に言えないんですが、感覚的には「距離が遠いので影響を受けない」みたいなかんじです。存在的剛体性の獲得時点ではあまり距離が離れていないのである程度力があれば影響を与えられる。でも神格として兄弟になればなるほど距離は開き、影響可能な格が上がっていく……みたいな。
自己改変が不可能になる理由も別のヘッカと絡むんですが、ざっくり要約すると「自身の存在が改変の根源になるので、それが改変されると神格としての自信を維持できなくなるため」みたいなかんじです。特にA型ピスティファージ性現実改変存在は顕著でありつつ実はB型は抜け道があるんですが、そちらは別の記事で紹介するかもしれません。
神代期・現実性沈着:
先に現実性沈着についてですが、これは「飛散した現実性が周囲の思念に現実性攪拌によって集合すること」です。特にここでは「ビッグバンによって」が文頭に付きますし、現実性沈着が進行した現代では主に古代における環境変動を指す語として使用されます。
神代期は単純に古代を指す用語としても用いられますが、特に神格と人間の交流が盛んだった「ノンフィクションとして描かれた神話の当時」を意味します。
神代期という大昔にはまだ思念を持つ(知性を持つ)存在が少なく、ビッグバンで生じた6膨大な現実性が環境に多く散在していた時代でした。これに加えて神格が直接人間社会に関与したことでより確固たる信仰が根差し、思念性攪拌による環境現実性の流動量も多く、短期間で強力な神格が生まれやすかったというかんじです。
神域:
クラスVII以上の現実改変存在(神格)は「自分だけの世界」を創ることができ、これを神域と呼びます。
神格が顕現させる場合がある平行宇宙を指す呼称。内部は支配する存在の干渉がない限りベースラインと地続きであり、支配する存在によって創造された純粋な別世界であることから他の現実改変存在による改変を受けにくく、支配する存在は神域内宇宙全域において瞬間的かつ感覚的な改変が可能となる。
環境現実性:
観測地点周辺の物品や大気等がもつ現実性の総称。環境的要因以外に現実性が変動していない存在全般が持つ現実性。
記事中に無いヘッカ用語チョイ出し(正式名称未定のものもアリ): 高現実性存在の反判定・現実構造溶出・神格化に伴う自己改変再開・現実の色・被改変事象のパテ埋め・非人間信仰体系・気功様内部現実性操作・原子宇宙思念滴下創神論・現実性沈着とヒューム値1の基準点
神域部門:
SCP-3050-JP:
八上:
SCP-2050-JP-A(神域部門のすがた):
エージェント・██:
N/A
▲モノはココまで▲
▽構文とかはココ▽
テンプレとかも
リンク: 【著者ページ】【構文】
SCP-テンプレ-JP - N/A
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4601815 (02 Aug 2019 03:33)
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