全体的な目標
【あらすじ】
アノマリー疑惑が晴れ、優秀なエージェント研修生として社会勉強を積みつつも、どこかで厨二趣味や同じく趣味のスシブレード(カバーストーリー産のオモチャ)への関心を捨てきれない、大人と子供の過渡期にあるエージェント研修生・立花。彼女をスシブレード(異常存在)の使い手と勘違いした闇寿司四包丁・カタリーナとの会敵と撃破を経て、再度アノマリー疑惑を掛けられ収容されてしまう。
立花を狙って再度襲来するカタリーナと、ほぼ同時に襲撃してきた複数の人型アノマリー。立花をスシに関連する新規異常存在と判断した財団は、立花をスシ案件対応を目的とした臨時雇用Eクラスエージェント兼闇寿司との仲介人として闇寿司に派遣する。
アノマリー群収容の任務とエージェント兼闇寿司見習の地位、そして幾ばくかの子供時代延長戦を得た立花。立花と異常存在アイスヴァインの謎、闇寿司の内情と個性豊かなキャラクター達、迫り来る諸々のアノマリーと財団を含めた超常社会、それらを通した立花の成長を描く超長編Tale。
一言でいえば生ハムスシの続き。
【コンセプト】
異聞伝と未聞伝に続く長編スシブTale。ボリュームはネタを盛りに盛って既出のスシや記事やSCPも交えたお祭り記事にしたいので、アニメ4クール分+DVDBD特典の掌編(余裕があれば劇場版)まで狙っていきたい。連作シリーズとしての投稿も少し考えたが、1個出して満足してエタりそうなので却下。なんとか粘って完成まで漕ぎつけたい。
時系列を異聞伝のあとにすることで、その後の闇寿司の雰囲気を書きつつあちらのキャラも少し登場させ、同時にこれまでスシに関係なかったキャラや異聞伝本編(や本編っぽい関連Tale)では出なさそうな側面や無関係キャラクターを噛ませたい。こうすることである程度描写に自由を利かせつつ、話題の弾切れを防ぐ。
個人的に異聞伝はコロコロ風、未聞伝はジャンプかマガジンあたりの年齢層狙いな雰囲気を感じたので、未聞伝と同じかやや上くらいの年齢層を狙う。中高生狙いのラノベくらいの感触? これに伴ってアニメの流れも原作文庫本ありきな雰囲気にしたいので、数話ごとに主題・章が切り替わる(原作はここで巻が変わってる)ような形にしたい。
主人公がスシブ(異常)の初心者なこともあり、スシブの基礎から入ってスシブの入門記事に挙げられるような記事にしたい。でもクセの強いヘッカも入れたい。未定。
コンセプト上ある程度の感覚で章の主題が変わるので、立花の成長および人型アノマリーの収容を作品を通した目的に掲げて話の軸としたい。
ストーリー
原作ラノベがあるテイで書いていくので、数話ごとに舞台や主題が切り替わります。なのでここではザックリ巻数に沿って書きます。仕切り線がアニメ1話の区切りくらいの感覚で考えてます。
アニメ1期
1巻
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夏のある日、私立伽美阿女学院に通う立花は学校からの帰り道、公園で行われていたスシブ(玩具)の野良試合を眺め、社会のスシブ(玩具)人気に思いを馳せ(読者に説明し)ながら一人遊びによく使う空き地へと向かい、ボッチの悲しみと友達が欲しい願望、厨二趣味の理解されがたい悲しみと、でも格好いいよなあという感慨でゴネゴネ悩みながらスシブ(玩具)を壁打ちして過ごす。
場面転換
気づけば夕方。そろそろ帰らなきゃと思ったところでスシブ(真)を携えたカタリーナに遭遇。スシブバトルを仕掛けられ、カタリーナを同じく厨二病で悪役令嬢キャラをキメているスシブ(玩具)使いと解釈してこれを受諾。性能差と力量差で死にかけたものの、意識を失っているうちに無意識のままアイスヴァインを顕現させ辛くも生還する。
場面転換(ここまでが生ハムの視点転換版)
目が覚めると、知らないサイトの収容室で拘束されていた。立花は患者衣に似た人型アノマリー用の服に着替えさせられていて、部屋の中央で拘束されている。状況から収容生活に逆戻りしたのだと察する。
監視室内の白石博士(新キャラ)の独白から入り、白石博士と立花の雰囲気の描写を挟む。室内にもう1人いるが、博士と似た服装ってことくらいしか描写しない。
白石博士は実験先行型の収容計画を組む若干問題児で、現状このサイトにスシ関連の適任者がおらず、あるアノマリーを確認するために偶然サイトを訪れていた博士が仮責任者として登録されたこと、彼の部下が本責任者として呼び寄せられるまでのわずかな間にインタビューも兼ねた実験に入ろうとしていることが示唆される。
場面転換。
インタビューが始まり、立花はSCP財団に思いを馳せる(描写で読者に説明する)。ここで財団がパラテックなどの"解明済み異常技術"を収容に取り入れていることが明言される。
立花の素性もここで明かされ、職員の娘であること、ほんの一時期SCP-014-JP-Jとして収容されていたこと、指定解除後は以前と同じくエージェント研修生としての生活に戻ったが学習に少し遅れがあり、これを取り返すために努力していたことと、それが順調でたいへん成績優秀だったこと、そして014-JP-JのARC指定が解かれ、再度異常性が審査されることが語られる。
また、現状の確認としてカタリーナとの会敵の様子を聞かれ、立花が夢遊病状態で徘徊していたところを財団が検知して保護したこと、足取りを追って空き地に向かった頃には戦闘の痕跡を残してカタリーナがもういなかったことも聞かされる。直前の出来事だったからスシブに何か変な事象が介入したのでは?とも聞く。
話が長くなったとして、博士は試しに立花がスシを回す様子が見ようという。マグロの握り(玩具)が提供され、同じくマグロの握りを持った博士が収容室に入る。スシブを回し、すごい普通にスシブバトルして立花が勝つ。立花のマグロは全く消耗しておらず、博士がもう1貫マグロを取り出して連戦に入るが、今度は明らかに博士のマグロの性能が高く、多少粘ったが立花が敗北する。
敗因を問われ、立花は対人戦初心者同然な事、クセがないとはいえ慣れないスシであること、単純に博士の2貫目が強かったことを挙げる。博士は半分正解だといい、2貫目はアノマリーを使ったことと、そのアノマリー、SCP-1134-JPの存在について明かす。立花が握るスシブ(玩具)がカバーストーリーとして財団が民間に普及させたものであり、半パラテックの産物であることも。
動揺する立花に、カタリーナもスシブ(真)を使っていたのではないか。それと戦ったことが異常発生に影響したのではないか? と伝える。
突如壁を粉々に切り刻んでカタリーナ(新装備)・メイド(新キャラ)・執事(新キャラ)が登場。カタリーナは生ハムモチーフの軍服+ドレスみたいな服装。カタリーナより少し年上風のメイドはクラシカルで落ち着いた雰囲気だが、なんか立花を嫌ってそうな雰囲気。執事は白髪の老人で、かなりの歳に見えるが歳を感じさせない身のこなしや立ち居振る舞いをしている。
博士は最低限カタリーナに何者かを問う。ノリノリで名乗ろうとするカタリーナ、嗜めるメイド、これに同意し脱出を促す執事で3人の雰囲気を示す。博士は無抵抗で立花を明け渡し、カタリーナは立花を連れ出す。
場面転換。
警報が響き渡る中、警備員がバリケードと麻酔銃の制圧射撃で応戦するが、メイドのバリカタラーメンで全て斬り落とされる。バリカタラーメンは、具材とスープと丼を捨てて速度と攻撃に全振りしたハリガネバリカタラーメンで、超高速回転の全方位斬撃を放つ。
執事はワインが入ったスニフターグラスを持って中のワインをゆっくり回していて、時々立花の鼻にも酒の匂いが届く。メイドのラーメンのリロード(替え玉)の隙に飛んでくるものや斬り漏らしたものが誰にも当たらないのはおそらくこちらの影響だろうと立花は考える。
立花とカタリーナは2人の後ろを進む。通路転がる無力化された職員はよく見るとアンドロイドで、不思議がるカタリーナに立花はそういうシステムがあるんですと語る(立花はここ以降敬語)(口には出さないけどモノローグで軽く解説も挟む)。立花は自分がブレーダーではなく、さらには敵対組織の構成員でもあるし、解放してくれと告げるが、カタリーナからは闇寿司に編入し鍛え直せと強く勧誘される。
先行する執事とメイドは道に迷っていて、カタリーナにサイトの構造が変化しているのではないかと相談する。カタリーナたちは地階から侵入して地下へ進んだにも関わらず、目の前のエレベーター横にある案内は今自分たちが上階にいることを示している。立花は何か知らないか問われるが、知らないと答える(話せないし、そもそも普段暮らしているサイトではないため)
カタリーナがスシ関連技術で脱出できないか話し込んでいる間、立花の心理描写。自分は今GoI(で良いのか?)に誘拐されている状況で、収容に動く財団との交戦による危険を加味してとっとと戻るべき。というか、財団職員として教育を受ける身として看過できない状況。サイト内の構造や状況はわからないが、幸い警報アナウンスは通常の音声と財団職員にしか聞こえないミーマチック音声で別の情報も流していて、カタリーナたちを出し抜ける情報も拾える……カモ。符牒が多いから無理カモ。
……でも彼女らを強く突き放せないでいる。颯爽と巨大組織の中心部に現れる華麗さ、敵対する職員を蹴散らす格好良さ、なにより自分が憧れた創作世界に限りなく近い世界に惹かれているからだ。ガキの憧れに過ぎず、馬鹿げていることは明らかだが……とウジウジ悩む。
そこに、壁をブチ破ってきた巨大な何かと接敵する。
場面転換。
白石博士は監視室に戻り、警報音や昏迷状態の内線を聞きつつ、不明な人物と話しながら「短時間ながらもスシブ(玩具)でスシブ(真)となぜ渡り合えたか」「立花本来の異常とスシブのクロステスト的影響か」「スシの規模に見合わない凍結の痕跡(アイスヴァイン顕現)の原因は何か」などを論じる(思考を整理するようにほぼ独り言を言う)。
聞き流し続けている警報が煩わしくなってきて、無線を切ろうとする。無線は立花たちの脱走を伝える旨、機動部隊が向かっている旨、サイト自動操作機構(なにかプロトコルっぽい名前あとで付ける)が作動しているらしいこと、アンドロイド以外は警備員も含めてシェルターへ避難するよう勧告する旨が放送されていて、概ね博士の予想通り。しかしここで、サイト外からの新たな襲撃を知らせる警報が増え、登場してはじめて初めて博士がちょっと焦った声を上げる。
場面転換。
立花たち4人の前には粉々にされた壁の粉塵が立ち込めていて、その中から巨漢アノマリー(新キャラ)が現れる。マグロは頭部がクロマグロに置換された身長5mくらいの黒人巨漢で、ブーメランパンツのみを着たゴリゴリマッチョ。
マグロは「ウオオオオ!(魚ー!)マグロは止まると死ぬ! マグロは止まると死ぬ!」と吼えながらカタリーナたちに突進し、繰り返し殴りつけてくる。メイドのラーメンは通じず、執事の酒の影響もないようで、カタリーナが交代して原木で鍔迫り合いになるが若干押される。生ハムスシを展開し、原木で殴打を受けきりながら上手く攻撃をいなしてバランスを崩し、壁に突っ込ませる。
この隙にメイドがカタリーナと立花に逃げろと勧める。マグロに太刀打ちできないのではと立花が言うが、メイドはきしめんみたいな太さの替え玉を取り出していて、執事がいつのまにか酒瓶とグラッパグラスを構えていて再戦準備万端。カタリーナが、あのマグロからは酢飯の匂いがするし、スシ関連なら自分たちの領分だから心配ない。ここは彼らに任せて、自分たち2人で空間異常を打破するために逃げるべきと再度促す。
壁を再度崩してマグロが姿を現したところで、カタリーナがエレベータの扉を蹴破り、立花の手を引いてエレベーターシャフトに飛び込む。
場面転換。
悲鳴を上げながらエレベーターシャフトを落下する立花だが、長時間落ちても全く地面に着かない。どのみちシャフトのどこかに指一本でも掠ればバランスを崩してもみじおろしになると感じ、死を覚悟する。
カタリーナは空間歪曲を利用したループ構造だろうと考えたが、突破しようにも財団の施工が完璧すぎて切れ目が判別できない。突破は諦め、タイミングを見計らって「ここですわ!」とか叫ぶと同時、落下方向が90°変化。カタリーナがドアを蹴破り、立花は廊下をゴロゴロ転がって壁に衝突する直前でカタリーナに受け止められる。
フラフラ立ち上がるとエレベーターの横にある表示はさっきよりも高い階になっていて、やはりおかしい。空間異常の中に建設されていて、階層表示はカタリーナのような侵入者を攪乱するための表示で、職員用には別の現在地確認手段が用意されているとかか……? 等と立花は推測する。
指令室かコントロールルーム的な建物を探すと言って歩き出しながら、カタリーナは今使った方向転換が"返し受け身"という技術だと説明する。弾丸の握り等と同じくシャリを使った技のひとつで、中級者以上のブレーダーなら誰でも使えるもので、立花もいずれ使えるようになるという。
「それで、お気持ちに変わりはありませんこと?」
「……私は財団のメンバーですから」
「あら、わたくしと同じ学生ではありませんの? 少なくとも、正式な職員ではないように見えますわよ?」
「確かにまだ研修中ですよ。でも財団で勉強してる立場だし、裏切るつもりは無いんです」
「問題ありませんわ~! 闇寿司には他の組織と兼任しているメンバーも沢山いますもの。財団に在籍したまま闇寿司にも所属したら良いではありませんの。歓迎しますわよ?」
「そんなの、聞いたことありません」
「財団との兼任については、わたくしも存じ上げませんわ。ですが、何人かの幹部は財団と情報のやり取りをしていますわ。そのツテで融通は利くと思いますわよ?」
「無理ですよ」
「できますわよ」
「なんでそんなことが?」
「貴女がスシに魅力を感じているから、ですわ」
「それは……」
「スシを追い求める心があるのなら、必ず叶います」
「……」
「貴女が財団で働くことを目指していて、そのために準備してきたことは理解しましたわ。ですが、そのために新たな夢を諦めては悔いが残ります。不本意でしょう? 貴女が後悔する様が目に浮かぶようですわ。」
「それにわたくし自身、父の反対を押し切ってスシブレーダーになった経験があります。反発や困難があっても、その先で望みを叶えるのが一番楽しいと信じていますわ」
「なによりわたくしは、わたくしを倒した貴女にもっとスシブレードを回してほしいんですの。いつか必ずリベンジをキメてみせますわ。ですから、ここで貴女を攫ってでも、貴女の心が酢飯に浸かっている限りは迎え入れてみせます。必ず、またスシを握らせてみせますわ」
みたいな、立花の迷い、カタリーナの意志の再提示、少し闇寿司入り(願望ダブル成就)に前向きになる立花、が含まれる会話をする。途中で立花が両親のことを考えているとベスト。おずおずと闇寿司に入る策を模索してみると返答しようとしたところで、カタリーナに制止される。
立花は周りが見えていなかったが、まっすぐな通路の先から1人の男が歩いて来るのに気づく。患者衣を着たやせ型の男で、藜杖を突き、頭にはニット帽を被り、眼鏡を掛け、スポーティーなスリッポンを履いている。
服装が自分のものに似ているため、立花は収容違反したアノマリーではないかと考え警戒する。立花は酢飯の匂いを感じ取り、手練れと見て警戒し、何者かと問う。男はこれを無視。
「また何か面白そうな連中がいるなと思ったが、さっき見たメイドとか執事の仲間か?」
「質問に質問で返すのはいかがなものかと思いますわよ?」
「俺が何者かには興味が無いからな。お前ら、どっちが立花育子だ?」
「「……!!」」
「んん? "博士" の調べが甘かったのかな……。他にもいろいろ名前があるらしいが、そっちで呼んだ方が良いのか? SCP-014-JP-J? それとも奈落の悪鬼 」
「私です」「たっ、立花さん……!?」
[指を指して]「お前か。なるほどなあ……。今日の夕方、誰かと戦ったか?」
「……」
「また黙る。面白くねえな」
「何が目的ですの? それに、わたくしの仲間に会ったような口ぶりでしたわね。何かご用事でも?」
「いや。俺はお前らと全然無関係の知り合いに会いに来ただけだし、その用事も済んだんだ。お前ら3人にも多少興味はあるが、それよりも……立花、俺と来ないか? ここから連れ出してやるぞ。アノマリー扱いは嫌だろう?」
「!?」「!? ……嫌です。私は彼女と一緒に行きます」
「だろうな、どう見ても。まあ正直俺の知り合いに比べればお前の優先度は低い。そこの縦ロールと一緒に行くって言うなら特に止めはしない。噂に名高い囚われ少女は確かに存在した。しかし囚われてばかりではいなかった。ってことで。ただそれなら 残念だったな」
直後、男の背後から半透明の小さな何かが無数に舞い上がり、カタリーナたちの足元に飛来して爆発する。やむなくカタリーナは立花を後方へ突き飛ばし、生ハムと原木で衝撃や破片を弾いてダメージを最小限に抑える。
「お前を確認する仕事が済めば、俺はもうフリーな時間だ。つまり面白いこと最優先。お前が味方に付くってんなら、お友達はほっといても良かったんだがな」
立花は尻もちをついたが、なんとか立ち上がる。男の雰囲気は一変していて、明らかに敵対的な姿勢をとっている。しかしその雰囲気は、カタリーナが立花へ向けた殺意とも違う、敵意というのも少し違う。対等に見ていない、明らかにこちらを下に見ている、"害意" のような気配。
「闇寿司四包丁の1人、ペティナイフのカタリーナだな。噂は聞いてるぞ」
男の手の中では軍艦巻きが回っていた。青白く透き通った無数の稚魚が小山のように盛られていて、その上には生姜と胡麻、刻み葱が散らしてある。ネタの中から飛び出した1~2cmほどの小魚が群れを成して身辺を周回し、何匹かは男の手元で薬味を啄んでいる。
「俺は "博士" のリトルスシターズの1貫、ミスター・タコ。俺がブレーダーってことには勘付いてるんだろ? 遊ぼうぜ」
カタリーナ一行の誰とも、あるいは収容室で戦った博士とも違う、何か異様な気配を立花は感じ取る。科学的な何かとも、奇跡論的な何かとも違う、初めて接するようにも、どこかで接した経験があるようにも感じる不思議な感覚をおぼえる。
タコはスシから無数の小魚を展開し、カタリーナと立花を同時に狙う。複数の小魚が同時に襲い掛かり、原木や生ハムでの迎撃を搔い潜った一部が僅かにカタリーナの肌を裂き、一部は至近距離で起爆する。
タコが握っているのはシラス軍艦で、添えられた薬味で特殊効果を発現するカスタムが施されたものだとカタリーナはすぐ看破する。しかし、明らかにキャパオーバーな量を搭載しているにも関わらずスシの回転は安定しており、攻撃に加えて身体の周りを漂わせて防御にもシラスを割いていて、事前に薬味を仕込むのではなく飛び立ってから各シラスが適時薬味を補充する形式で、なによりまるで大人数から同時攻撃されているような多角的で柔軟な攻撃が繰り出されていることから、明らかに人間の脳で操作しきれる代物ではなく、何か絡繰りがあるはずだと考える。おそらくシラスの鮮度を高めつつ何らかの手段で使役することで自律行動させているのではないかと推測する。
カタリーナはあえて大振りの攻撃を交えることによって生まれた風圧でシラスを吹き飛ばしたり、振り切った原木で壁や床を砕いて飛ばしたり、この破片や爆発しないシラスを生ハムで飛ばすなどして遠距離攻撃を仕掛けるが、いずれも身辺のシラスで迎撃される。なんとか凌げているが、打倒も逃亡も難しい状況だと歯噛みする。タコは余裕ぶりつつ、立花をしっかり守り切りつつ戦うカタリーナを称賛し、同時にまだ余力がありそうだなと推察する。
視点転換。
カタリーナが戦いつつ注意を引いている間、立花は迂闊に逃げればシラスの的になってカタリーナが劣勢になると考え、下手に動けないまま何か打開策は無いかと探す。しかし周囲には収容室が並んだ通路があるだけで、特に武器や脱出経路は見当たらない。立花はエージェント研修で格闘技の才能があるとわかっているが遠距離攻撃バチバチの中には流石に突っ込めないし、一か八かスシブを回して入り込もうにもスシが無い。
そこで、一番近い収容室の端末が点灯し、職員向けミームでできた小さな声で白石博士が立花を呼び止める。
視点転換。
タコは攻撃を続けながら明らかに常人を越えた挙動をするカタリーナを不思議がり、服装に秘密があるのではないかと問う。カタリーナはこれに寿司装束(ドレスシコード)という技術だと答える。
セリフと地の文で寿司装束の説明。服装や装飾品をスシブレーダーとしての自分自身や自分のスシのイメージと近づけることで、本来動かないスシが高速挙動をとる事実を自身に投影し、極めて高い膂力を得る奇跡論の一種。カタリーナの服装は、ヒラヒラした薄ピンクのドレスで生ハムスシを、ブラウンの堅い生地のジャケット(軍服?)を羽織って原木をイメージしている。
(ここでは説明するかわからないけど、スシと同じく損傷すると大きく効果が落ちるとか、身体スペックもある程度高めないと身体の方が壊れて動けなくなるとか、不完全ながらも儀式としてスシと一体化するも同義なのでブレーダーが傷つくとスシもダメージを受けるとか、同じ理由で引き分けはともかく敗北してしまうと敗者としてスシを摂食する(≒スシとして死ぬ)ことと同じように寿命を削れるなどのデメリットもしっかりある)
感心するタコを見ながら、興味ありげな話題で気を逸らしてもシラスの挙動が乱れないことで本格的に困るカタリーナに、立花が声をかけ目くばせ(ジェスチャー?)をする。意図を理解したカタリーナは大きく振りかぶって足元の床を砕き、舞い上がった瓦礫を更に砕いて粉塵に変えて目くらましを作る。
視点転換。
タコが粉塵から飛んでくる破片を払いつつ、一瞬の目くらましに何の意味があるのかと2人に目を向けると、カタリーナと立花が収容室に逃げ込むのが見え、ドアが閉まってロックされる。
そういえば立花は財団職員だったし、ドアのロックはある程度なんとかなるのか? カタリーナに比べれば一撃一撃の火力は劣るし、シラス軍艦でこの扉を破るにはかなり時間がかかる。打開策の検討か逃走のための時間稼ぎとしては悪くないと見るが、特に問題は無いし、面白くねえなあなどと考える。
通路の角を曲がってマグロ頭が現れる。タコは「遅かったな。あの2人は?」等と声をかけるが、マグロは鼻息(?)荒く首をふる。タコは理解を示しつつちょうど良かったと言い、目の前の扉を指して壊してくれと頼む。即座に拳が振るわれ、扉が壁ごと粉微塵になる。
この間せいぜい1分か2分。原木による攻撃は壁や床をひしゃげさせるには十分だが、この短時間で完全に穴を開けて2人分の通路を開けるには少し弱い。仮に扉等があって反対側の通路へ抜けていたとしても大して距離は取れないはず。相談しているとしても一瞬過ぎるし、今度はタコとマグロを同時に相手取らなければならず、カタリーナの勝利は絶望的。とはいってもタコ単身で相手をするつもりではあるが、驚くだろうなとほくそ笑みつつ収容室内を見やる。
収容室内は空で、壁に損傷はなく、扉等も見当たらなかった。
「あ?」等と言いつつシラスを巡らせて室内を確認するが完全に無人であり、隠し扉等の細工もパッと見は無い。マグロを見ると肩をすくめていて、メイドと執事も同様に見失ったことを察する。これを見てサッパリ状況が読めないタコは、「なるほどなあ……面白い」みたいなかんじでニヤリとする。
場面転換。
収容室内に入ったカタリーナは立花にどんな考えがあるのか問う。立花が応えようとしたとき、収容室の反対側にある隠し扉から白石博士が入ってくる。カタリーナは警戒して構えるが、立花がこれを宥め、さっき白石博士に誘導を受けたと伝える。白石博士の案内に従い、白石博士が入ってきた扉から収容室を出る。
進んだ先も別の収容室であり、パイプ椅子が二脚置かれていてメイドと執事が座っている。カタリーナが入ってきたのに気づくと2人とも駆け寄ってくる。状況を聞くと、マグロ相手に食い下がったものの徐々に押され、逃亡を図ってマグロの視界から外れたタイミングで博士に呼ばれ、苦肉の策で立花たちと同じように収容室に入り、逃げ切れたという。
カタリーナは博士に目的を明かすよう求める。これに対し、博士はタコとマグロの収容への協力を条件に現状の説明とカタリーナたちの解放を確約すると提案する。タコとマグロは見ての通りスシ関連のアノマリーであり、専門家の助力を仰ぎたいという。
カタリーナは概ね好意的だがメイドが反対する。執事はカタリーナに従うものの、推奨はしない立場。メイドは博士がカタリーナたちを利用した上で開放しない可能性もあると主張する。カタリーナはこれを聞きつつ、一点不明な要素として立花はこの場合どうなるかと問う。
博士は立花については明言できないと答えつつ、軽く自己紹介をして名前に聞き覚えが無いか尋ねる。これに3人は少し驚き、あんたがクラウディが言っていた白石……? みたいな反応をする。立花がクラウディの名前に怪訝な顔をすると、クラウディはカタリーナと同じ四包丁のひとりで、闇寿司側のネゴシエーターをしていて面識があると博士が説明する。
カタリーナはある程度の信憑性を認めつつ、聞いてた人物像と違うと訝しむ。クラウディからは「財団職員らしからぬほど濃い酢飯の匂いがする人物だった」と聞いているが、目の前の博士は仮に寿司を握っていても数回程度にしか見えないという。同名の人物を騙っている可能性を指摘する。
博士は、謎嗅覚で識別されるのは想定外であり、おそらく絡繰りを説明できるが協力の承認が得られなければ具体的な理由は明かせない類のものだと釈明する。次いで、現状これ以上明かせる手札は無く、協力が得られなければ再度敵対することになるがどうかと再度確認する。
カタリーナは若干悩み、執事とメイドに目配せする。執事はすぐ頷き、メイドは少し悩みつつ不本意そうな態度で頷く。カタリーナも頷き、協力体制を結ぶと伝える。博士は助力に感謝を伝えつつ、出入りしたものとは別の扉へ4人を誘導する。
扉の先は直接コントロールルームへ繋がっている。コントロールルームは無人で、モニター類は隅の方のいくつかを除いてすべて電源が落ちている。椅子が引かれていたり低クリアランスの紙の資料が出しっぱなしだったりして、急いで引き払ったことがわかる。
点灯しているモニターの近くには長机と椅子がいくつかあり、博士はそこに立花たちを案内する。立花たちは適当に椅子を見繕って座り、博士はデスクからラップトップと資料をいくつか持ってくる。カタリーナが指令室風なのに無人なことに触れるが、博士はそうだねとか適当に応対しつつ資料をバサバサやって何から説明したものか……とかぼやき、数枚のSCP報告書を取り出す。
報告書はいつものフォーマットで書かれているからカタリーナたちは用語や形式に慣れず、すぐには読み解けない。立花は研修でたくさん報告書を読んできたのでスルスル読める。報告書はいずれも短くほとんど情報が載っていないが、いずれも人型の実体について書かれていて、共通して"博士"の単語が出てくると立花が呟く。
博士はこれに反応し、これらが「"博士"のリトルスシターズ」に関わる報告書だと説明する。リトルスシターズは異常な特性を持つ人型実体群で、その異常性を活かしてスシを回すことと、身体のどこかに共通したリスト状の刺青があると説明する。リストも資料から探し出して見せ、全部で10体いると推測されているという。
カタリーナや執事がスシターズについて所見を述べる。"博士"関連のアノマリーが闇寿司に関連した事案や、スシターズらしきスシ関連の人型実体の目撃例を少し話す。
人型スシブレードの一種ではないのかとカタリーナたちが問うが、博士は違うと明言する。財団では「正常でも、超常科学でも、奇跡論でも、あらゆる基準に沿っても説明できないもの」をアノマリーと定義しており、解析によっていずれかに区分される場合こそあるが、いまのところ収容済みのどのスシターズも原理を解析できていない。明確な異常でありながら科学でも奇跡でも語り切れないアレは第三の何かであり、いつか正常に区分される可能性もある超常科学や奇跡論とは違ってより優先的に収容すべきものと言う。
財団はスシブを奇跡論の一種に分類しているが、もしもスシで対抗したりスシとして回すことができたとしても、それは通常の寿司がスシとして回るのと同じく、正常を奇跡に押し当てたのと同じように異常を奇跡に押し当てたに過ぎないから、スシという奇跡論に特別な親和性があるわけではない的なことも言う。
博士はつづけて、財団ではスシターズを3体収容していたが、今回の襲撃ですべて収容違反している。タコが名乗る様子が確認されているし、おそらくマッチョの方も仲間で、収容中のスシターズを開放しに来たのではないかと語る。博士はコントロールルームの一角(入ってきた方向とは別の壁)を指し、数メートル四方の壁が扉のように開き、破壊された収容室が見える。
扉を閉じつつ、続けて博士はこのサイトの構造に話を移し、面々ににこのサイトがどういう構造か理解できたかと尋ねる。カタリーナは空間を曲げる技術を使って建設されているのではないかと答え、立花は空間歪曲の中に建設した上で座標確認手段を別に用意しているのではないかと答える。
博士はどちらも半分ずつ正解だと答え、タブレットでサイトの見取り図を見せる。見取り図は立体的に表示されていて、表示上ちんまりしたサイトと周囲にデカい空間、サイトからかなり離れた中空に部屋が多数浮いているような表示になっている。
博士は今いるコントロールルームをマークアップし、隣の部屋をタップしてこれがさっきの破壊された収容室だという。そしてそのままスワイプし、スッと別の部屋と入れ替える。立花たちが驚いている間にさっき開いた壁を指し、指した壁がまた扉のように開くが、こんどは無人の会議室が見える。
博士はサイトの構造について、三次元上に露出した四次元ポータルの内側に建設されていると説明する。侵入前のカタリーナたちは普通のビルのような外観に感じたかもしれないが、一部の扉から先はシームレスにサイト内へ繋がっている。四次元空間内には地面が無いため基礎も無く、ほぼ無反動で空間上を自由に動いて繋げられるパラテック製の廊下や部屋を沢山繋いでひとつの施設に見せている。エレベーターシャフトは複数本あり、内部に自由落下する物体がある場合は順に繋げ続けることで無限に続くように見せている。
危険な収容室は真空の空間上に離して設置することもでき、今回のように侵入者があれば構造を入れ替え続けて迷わせることもできるという。博士が施設の一画を指すと、その部分だけ細かく収容室や廊下が入れ替わり、いくつかのパーツが赤く点滅しながら離れて行っているのがわかる。博士が操作するとその地点のライブ映像が表示され、マグロとタコが壁や天井を破壊しながら移動しているのが見える。
他の職員はどこに避難しているのかとカタリーナが聞くと、博士は中空に浮かんでいる方のパーツ群を示す。パーツ群は赤く点滅している破損パーツ、緑と黄色(Safe,Euclidを表す。収容サイトが明示されていないアノマリーをここに収容していることにしてチラッと出演させても良いかも)の収容室、青色のセーフティルームといくつかの部屋・廊下で構成されている。その中のひとつにライブ映像を繋ぐと、職員たちが外部と連絡を取っていたり破損したパーツを修理していたりと忙しくしているのが見える。
博士はこれを見せながら、収容違反が発生した場合はこうしてアノマリーと人員だけ避難させ、外部に救援要請を出して待つのが基本的な対応だと説明する。もしカタリーナが協力を拒んでいれば、立花だけしれっと切り離してサイトに闇寿司陣とスシターズだけを残し、他の職員と一緒に高みの見物をしようとしていたよとも言ってニヤリとする。
なぜはじめから避難せずわざわざ協力なんて申し出たのかと問われ、それは……と言いかけてからまた少しニヤリとし、これはなぜ酢飯の匂いとやらがしなかったのかの回答にもなるんだがねと前置きをして、後ろを見るように促す。後ろを見るともうひとり白石博士が現れる。面々がギョッとしていると、ふたりの博士は同時に「私は"人"員ではないんだ」と言って笑う。
立花にもわかるくらい酢飯臭マシマシで現れた博士は、元々いた博士に椅子を引いてもらいながらドカッと座り、もう一度自己紹介をしつつ自身の型番を話し、自分も財団製アンドロイドの一種だと語る。廊下で戦っていたアンドロイド群はこのサイトに配属されたもので、自分は別のサイトから来ていた部外者なのもあって避難対象として登録されていなかった。これに加え、せっかく闇寿司と接する機会を得られた上、未収容のスシターズを近場で観察する機会を得たし、逃げる理由はなかったという。
これで大体話し終わったかな? と言う博士に、立花を今後どうするのかとカタリーナが言う。そうだったねとおどけつつ、博士は立花次第だと言う。
沈黙。立花は急に振られたのにビックリしつつ、博士の立場から財団を裏切るような選択肢を与えて良いのかと倍ビックリする。しかし好都合ではあるので、面々の顔色を窺いつつカタリーナとの会話以降チラチラ考えていたことを伝えることを決意する。
立花はまず、カタリーナに自分をどうしたいのか再確認する。カタリーナは、まず立花の身柄を闇寿司で引き取ること、その後はヤミ・アプレンティスとして研鑽を積むためカタリーナの派閥メンバーと共にスシブレードを学ぶこと、今回は私情優先で動いたため重要視していなかったが財団との関係悪化は本意ではないため、財団職員との兼任などという形で収まれば一番良いと答える(この件についてカタリーナは帰還後に何らかの懲罰を受ける懸念も添えられるかも)
立花は理解を示し、深呼吸したり間を置いたりしつつも博士に、自分をEクラス職員として雇用できないか聞く。財団の雇用形態は多彩であり、立花のような財団内出生児を順当に教育して採用するものから死刑囚から採用するものもある。その中にはSCP-073のような異常存在を雇用するものもあり、この場合はEクラス職員に分類される。基本的には解明済み異常存在だったり十分な検証を経た場合のみの採用となるが、収容違反時など特定の状況下ではSCP-2639のように緊急時対応として上級職員の独断で雇用できる形式があったはずだともいう。あくまで数度だけ制度要綱を読んだだけでうろ覚えだし、博士にその権限があるかもわからないし、自分で言うのもなんだが、採用した上で派遣という形をとるのは落としどころとして良いと思う。どうか? と問う。
博士はうなずいたり時々相槌を打ちながら黙って聞き、カタリーナと執事は上手くいきそうな雰囲気を感じてニコニコしていて、メイドは立花をナメているので意外とスラスラ理路整然とした語りが出てきて閉口している。言い終えた立花はそんな様子の面々を見て(あるいは緊張で周り見えないまま)、じわっと自信無くなってきてモゴモゴする。やっぱ無理があるか? 異常性未解明がすぎるし、緊急事態と言っても余裕ある様子だし……。とか考える。
博士は感心した様子を見せつつ、立花とほぼ同意見だったと伝える。ギョッとする立花にニヤッとしつつこれはワルい話なんだけどと前置きし、闇寿司に売る借りが欲しかったのだという。博士はここしばらく闇寿司と協力して収容体制を敷く手段を考えていたが、闇寿司と財団は表向きギブアンドテイクの一時的な協力が主で、長期的な協力を申し出たことはなく、何か明確な利益か契機が欲しかった。
今回の件について、財団は無理を押して未解明アノマリー兼研修中の職員を闇寿司へ供出するし、これは闇寿司幹部たるカタリーナの目的を果たしつつある種の戦果となることでメンツを保つのに役立つもの。これに対し闇寿司は、財団から正式に打診される収容作戦への協力を受け入れつつ、実行職員としても活動する立花を育成してもらいたい。という風な建前でどうかという。(ついでに言えば、未解明で危険な可能性もあるアノマリーをある種の協力機関であるスシの専門家に預けることで一旦様子を見ることもできるなと博士は考えている)
カタリーナとしては、今回の件で独断先行がすぎた面もあり、目的を果たしつつ優秀そうな新規ブレーダーを獲得しつつ財団とのパイプも増えるというのは戦果として悪くない。良いと思うという。ただし、肝心の収容作戦というのは? と聞く。
博士は肩をすくめて、難しい話じゃない。ここに来る時話した協力要請の延長だよ。と言い、リトルスシターズのリストを差し出し、コレのコンプリートおよび可能なら"博士"の確保。まずはミスター・タコと推定ミスター・マグロから始めよう。と言う。
場面転換。
ーーー
タコ・マグロとの戦闘開始(広めの通路)
メイドと執事がシラスを排除・牽制しつつ、カタリーナがマグロを押さえつつメイドたちを援護する。
有効打が無いぞとタコが煽り、まだシラスに余裕はあるし、マグロもまだスシを出してないし勝ったなと考える。
立花が来る。
場面転換。
収容計画を練る前に行きたい場所があるとして厨房に行く。
厨房には博士が数人いて、食材や道具準備したりしてる。
博士は複数いるとき1身体以外無口なんですねてきな軽口。
立花はカタリーナたちが何か新しい強力なスシを準備するのかと思ったが、立花が握りたまえと言われる。
カタリーナたちは何もない空間からスシを取り出したり作ったりする技術があるから不要だという。
デバイスを渡す。
立花が握るのは本物ではなくオモチャになるが、カタリーナ相手に食い下がったことから十分戦力になると言う。
立花はスシを握りに行き、食材を眺めながらオモチャでもできるような戦法は……と考える。
立花が食材選びに行く間、カタリーナたちは作戦会議。
ゴネゴネ。高強度収容室の存在と収容そのものはおそらく可能と言う。
最終的にはシラスへの対抗策が薄くマグロに有効打が通らない。で詰まる。
スシを握り終えた立花が現れ、おずおずと考えがあると切り出す。
場面転換
立花がとろサーモン握りでカタリーナを援護。アクロバティックに地面をツルツル滑る動きで攻撃を躱し攪乱。
徐々に壁際に誘導。
タコがやはり火力が足りないと煽り、立花は火力が足りないなら、敵の火力の足元を掬うまでと答える。
マグロの拳が壁を砕き、その向こうが見える。タコはそこが明らかに高強度の収容室、その向こうが虚空であることに気付いて思考停止する。
突風がシラスをぜんぶサイト外へ吹き飛ばし、全員その場で動けなくなる。
タコは施設の構造を推測し、シラスの無力化は残念だが、どのみちこのままでは誰も動けず、高強度収容室の壁や廊下の隔壁が閉まって突風が止まるまで待てばマグロのスシとフィジカルでまだ押せると思いつつ、ソレに思い至ってマグロに警告するが間に合わない。
スシを取り出そうとしたときガタイが大きいぶんほんのわずかによろめいたマグロはとろサーモンの油で滑って転倒する。指を地面に突き刺して飛ばされるのは回避するが、腕以外収容室内に入ってしまい、完全にうつぶせで固定されスシは取り出せない。じわじわと割れた壁が修復される。このままではマグロは収容される。
タコはあきらめた様子で最後の会話。敗因は地の利が無かったことかなとかいろいろ。
タコは壁際に移動し収容室に入れそうな位置まで来る。
マグロに床破壊指示。勢いをつけて身を乗り出し破壊。マグロ退場。
タコ捨て台詞。退場。
場面転換。
警報音。博士が来る。
脱出経路を教え、「緊急時」は終わり、職員や外部の職員が来るから早く行けと言う。
メイドと執事は行く。
慌てつつ立花は収容失敗を詫びるが、カタリーナはおそらく生きてると言う。真空中を移動できるかは怪しいから収容できると言い、博士も同意。
場面転換。
ーーー【キャラのヘイト管理(博士)確認。ヤな大人してないか?】
カタリーナが2人分の受け身を取って扉を蹴破り外へ出ると、1階の玄関ホールに出る。カタリーナが外へ出るよう促し、立花は少し逡巡して続こうとするが、放送で博士が立花に帰還を命ずる。立花は悩みつつもやっぱり闇寿司にはなれないと断って戻り、これを引き留めようとしたカタリーナは建物外から来たブレーダーを含む増援部隊の相手をする必要ができる。
カタリーナは増援を軽く圧倒するが、直後スシ(しらす軍艦)による全体攻撃で増援ごと爆破される。軽傷で済んだカタリーナは、現れた使い手の入院着の男へメイドと執事をどうしたか問うが、マッチョに任せた旨と同時にカタリーナたちを相手取るくらいで共闘など不必要と煽られ、挑発に乗り応援しつつ立花を追跡しようとする。
立花は放送の指示に従って指令室を目指すが、途中で天井を崩して現れたマッチョに遭遇。掴まれそうになるが、間一髪で負傷状態のカタリーナが割って入る。あとから入院着も現れピンチに陥るが、手近な収容室に入るよう博士による指示を受け、立花が手を引いてカタリーナと収容室に入る。
無意味と軽く嘲笑しながら入院着がマッチョに指示し、壁を破るが収容室の中身は空。マッチョ曰く、同様の流れでメイドと執事を見失ったという。
収容室に入った立花は直後落とし穴に落ち、カタリーナと引き離される。落ちた先は指令室で、博士が単身で出迎える。モニターには立花を呼びながら床の破壊を試みるカタリーナが映っているが、その部屋は特に高強度の収容室であり、原木による殴打では破損こそすれど破壊はできず、殴打の音すら指令室に聞こえない。
ここでサイトの説明を受ける。サイト内は全体が空間拡張を利用した真空の筒になっていて、その中を電磁力(など)で浮遊する収容室や廊下や指令室が自由に無反動で組み変わる形式。適当に破ったシャフトが1階に繋がったりしたのは偶然ではなくこれを利用した操作。直前のアレはふたりが収容室に入るのと同時に収容室を入れ替えたのだと説明を受け、モニタには同様の要領で助けたというメイドと執事がカタリーナと合流している様子が映る。
博士はSCP報告書をいくつか取り出し立花に見せる。それぞれのアノマリーはすべてこのサイトに収容されていたが、現在はサイト外に逃亡中。共通点はリトルスシターズ(リトルミスターズのスシ版)のメンバーで、入院着とマッチョもその一派だろうと推測。仲間の収容違反を手伝う理由はわかるが、立花を狙っている理由は不明と言う。
博士は立花の今後について、Eクラスエージェントとしての臨時雇用を受けつつ闇寿司との間を取り持つ特使として闇寿司に入り、同時に闇寿司の内情や闇寿司から見た諸々の超常社会について報告する潜入資産として動かないかと提案する。
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あああ
2巻
3巻
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任意A任意B任意C- portal:4601815 (02 Aug 2019 03:33)
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