アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-001-JPへ本報告書下部よりアクセスできる状態を維持し、それ以外のアクセス手段を遮断します。本報告書は他のSCP-001-JPファイルと同様ベリーマン=ラングフォード・ミーム殺害エージェントによるスクリーニングを通過した職員にしか閲覧できない状態を維持します。SCP-001-JPファイル群へのアクセス権を獲得した職員へはSCP-001-JPの存在を通知し、内部文書の確認と職務への応用が奨励されます。

SCP-001-JP-Aの1ページ。
正規のハブページとの相違点が一部確認できる
説明: SCP-001-JPはSkipnet上でのみ閲覧可能なWebページ群であり、ハブページ(SCP-001-JP-A)およびそこからアクセス可能な多数の電子SCP報告書(SCP-001-JP-B)で構成されています。財団がSCP-001-JPを作成した記録は無く、最も古いアクセス履歴は20██年に遡りますが正確な作成手段・時期は不明です。
SCP-001-JPの状態は完全ではなく、クローバルナビゲーションおよびサイドバーでは複数の項目が欠落・追加・改変されており、多数のリンクが機能していません。また電子工作的手段を講じた場合も含め、SCP-001-JPを編集する試みは現在まですべて失敗に終わっています。
SCP-001-JP-Aは財団データベース上のハブページと類似した構造を有していますが、以下の差異が確認されています。
- アイテム番号の直後に特別収容プロトコル・オブジェクトクラス・収容施設・担当職員の記載が無く、リンクしたSCP-001-JP-Bの内容に関連していると思しき単語または短文が挿入されている。
- 財団内で別途SCP報告書を作成した場合、対応するアイテム番号のリンクが通常の登録手順を無視して新たなSCP-001-JP-Bへリンクするものに更新され、上述の文字列が挿入される場合がある。ただし、重複するアイテム番号がすでに記載されている場合は置換される場合とされない場合があり、基準は不明。
- 多数のアイテム番号がリンクとして機能していない。機能しないリンクでは共通して、文字列が[アクセス拒否]で共通している。ただし、その理由や必要とされるクリアランスレベル等の記載は無い。
SCP-001-JP-Bは財団で運用されるSCP報告書と類似した文書です。SCP-001-JP-Aおよびリンクが設置された他のSCP-001-JP-Bからのみアクセスでき、一部のSCP-001-JP-Bには財団データベース上の報告書と比較して以下のような差異が確認される場合があります。
- 異常性・特別収容プロトコル・収容前のデータなどに大小様々な差異がある。
- 報告書閲覧のためのクリアランス制限が有効に機能していないか、必要事項の入力欄に有効なIDやパスワードが入力された状態でページが開く。
- ミーム抹殺エージェントを含め、本文中に含まれる全ての認識災害・ミーム性異常が発現しない。
- 財団データベース上で別途SCP報告書を作成した場合、通常の登録手順を無視して完全に同一または類似した内容のSCP-001-JP-Bが登録される。
一部のSCP-001-JP-Bは未確認または存在しないアノマリーについて記述しています。また、これらのSCP-001-JP-Bは多数の矛盾や客観的な現実からの逸脱など特異な要素を含む場合があります。以下に要素の例を示します。
- 財団の行動方針が大きく異なる。
- 変形した報告書フォーマットの使用。
- 不適切な(多くは臨床的でない)表現の使用。
- データベース上に同一のアイテム番号で登録された報告書と内容が異なる。
- K-クラスシナリオの発生や認識災害・ミーム汚染の拡散など、現実の状況と異なる状況が描写されている。
補遺001-JP-1: SCP-001-JP-B実例の抜粋
以下はSCP-001-JP-B実例の抜粋です。SCP-001-JPの全データを確認したい場合は本報告書下部より直接アクセスしてください。
補遺001-JP-2: 発見経緯・内容および起源の考察
20██/██/██、別件で運用されていた人工知能徴募員(AIC)が誤作動によって必要とされるURLの入力に失敗した際に偶然SCP-001-JPが発見されました。
発見当初、SCP-001-JPは機密を暴露する内容でありつつ一見して出鱈目な内容を含むことから、何者かの悪質な悪戯または要注意団体等による工作の痕跡である可能性が指摘されており、O5評議会および財団日本支部理事会の承認を得てクリアランスレベル5相当の機密性を持つ特殊なAnomalousアイテムとして扱われてきました。
しかし、後日初めて収容されたSCP-████-JPがSCP-001-JP-Bに記載されたものと完全に一致する異常性を有していたこと、また実験と検証を経てSCP-████-JPの報告書が完成に近づくにつれ、その内容がSCP-001-JP-Bと近似し、最終的には96%以上の情報が合致したことで再度財団の注意を惹きました。
20██/██/█、財団日本支部理事会および情報保安管理局(RAISA)の主導の下に調査チームが組織されました。この時点では未来予知能力の保持や現実改変によるアノマリーの精製等が懸念とされていましたが、これらは時間異常部門・現実調整部門・神域部門の協力によって否定されています。
調査は継続され、20██/█/█に臨海部門からSCP-001-JP-Bの一部で使用されているフォーマットが一部の平行宇宙で広範に利用されているとの報告がなされました。これを受け、確認済みまたは窓口を設けている平行宇宙への詳細な調査が実施され、以下の事実が判明しました。
- 平行宇宙で執筆された報告書と一部のSCP-001-JP-Bが完全にまたは大部分が一致する。
- SCP-001-JP-Bで記載がある未知の施設や職員が、一部の平行宇宙で運用・雇用されている。
- SCP-001-JP-Bで確認できる特殊なフォーマットを基本として運用している宇宙が存在し、当該宇宙で作成された報告書と同フォーマットを使用した一部SCP-001-JP-Bの内容が一致する。
- 平行宇宙での発生が確認されたK-クラスシナリオや認識災害・ミーム汚染の拡散と、一部のSCP-001-JP-Bに記載された状況が一致する。
- 一部の平行宇宙でもSCP-001-JPの存在が確認されており、基底宇宙で執筆された報告書の一部が当該宇宙のSCP-001-JP-Bと一致した。
このことから、SCP-001-JP-Bは平行宇宙における実際の出来事を記述している可能性が高いと考えられています。
平行宇宙における裏付けが得られていない報告書についても追加調査が進められていますが、断片的な情報からCK、XK、ZK-クラスシナリオが発生した宇宙の情報がSCP-001-JP-Bとして記録されていると確認されており、その他の要因によって崩壊した宇宙の状況は検証不可能なのではないかとの議論がなされています。
補遺001-JP-3: 利用方針 "K-クラスシナリオの防止"
SCP-001-JPの記述が平行宇宙に由来すると推測され、また詳述されたアノマリーの一部がベースライン上でも同様に確認できたことから、K-クラスシナリオが発生しているSCP-001-JP-Bを根拠とした20種類のアノマリーの捜索と早期収容を目的とした探査計画が試験的に立案・実行されました。
結果として14種類のアノマリー6の早期発見・収容・収容計画の立案や改定に繋がりました。これらはいずれもSCP-001-JP-B上にてTiamatないしApollyonクラスに指定されていたアノマリーですが、基底宇宙ではEuclidまたはKeterクラスでの安定収容に繋がっています。残る6種類の捜索は継続されていますが、出現・発生していないかベースライン上では確認できない可能性もあるとして打ち切りが検討中です。
補遺001-JP-4: 利用方針 "職員育成への活用"
SCP-001-JP-Bから得られる情報は、今後の財団の活動に際して示唆に富むものです。一部職員より、閲覧可能な職員は積極的に各種報告書を確認し、現場での収容活動の参考にするべきとの声が上がっています。
基底宇宙において、本報告書を含むSCP-001-JP群はそのすべてが事実とダミーの可能性を併せ持つものとして公開されており、クリアランスレベル2以上の職員は一部を除いてベリーマン=ラングフォード・ミーム殺害エージェントによるスクリーニングを通過できるよう調整されています。このため上述の主張・活動は事実上制限されていない状態です。
20██/██/█、財団日本支部理事会およびO5評議会によってSCP-001-JPの広範な活用についての議論が行われました。賛成する会員は補遺-3に示した実績と異常性を発現しないことによる安全性を根拠に活用を支持し、反対する会員はあくまで異常存在の情報を利用するべきではなく異常性が変質する危険もあるとしてこれを否定しています。
最終的な投票では賛成10、反対7、棄権4で上述の方法での利用が容認されています。ただしこの議題は各種会合において繰り返し議論されており、奨励はされていない状況です。
現在、本報告書を閲覧でいる職員はRAISAへ申請することで誰でもSCP-001-JPを閲覧することができます。
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任意A任意B任意C- portal:4601815 (02 Aug 2019 03:33)
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