mitan-153-b09e

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP -
著者: Mitan
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:

説明: SCP-XXXX-JPは推定20代のモンゴロイド女性の死体です。SCP-XXXX-JPは激しく損壊されており、現在までに以下が発見されています。

両乳房及び臓器を除く胸部(SCP-XXXX-JP-1)
左腕(SCP-XXXX-JP-2)
右手首(SCP-XXXX-JP-3)
左手首(SCP-XXXX-JP-4)
下腹部(SCP-XXXX-JP-5)
左脚(SCP-XXXX-JP-6)
頭皮(SCP-XXXX-JP-7)

状態から、SCP-XXXX-JPはノコギリ様の刃物、鈍器、プライヤ様の器具等によって死後に損壊されたものと推測されています。SCP-XXXX-JPの直接の死因は不明であるものの各部の皮下出血、骨折、SCP-XXXX-JP-2、SCP-XXXX-JP-3、SCP-XXXX-JP-4に見られる防御創から刃物等によって生前に加害されていたことが判明しています。

SCP-XXXX-JP-4。
手掌中央、小指球の裂傷は防御創と考えられる。

SCP-XXXX-JPは非常に強力な現実性変動能を有しており、半径約50cm程度の周辺環境中現実性を操作し常に1.04Hmに固定します。この現実性変動能によりSCP-XXXX-JPは異常な高現実性、低現実性環境への曝露に耐性を有しており、外的な現実改変を無効化することが可能です。意識的な現実改変能力を有する実体がSCP-XXXX-JPの影響範囲に侵入した場合、対象は内部現実性を1.04Hmに固定され、現実改変能力を行使不能に陥ります。SCP-XXXX-JPの異常性から、生前のSCP-XXXX-JPは潜在的な現実性操作能力者であった可能性が示唆されています。

SCP-XXXX-JPの現実性変動能はSCP-XXXX-JPを由来とする血液、組織液等の滲出液にも観察されます。これらに汚染された物体は流水による洗浄程度で容易に影響を取り除くことが可能ですが、その場合は洗浄に用いた廃水に現実性変動能を保持したSCP-XXXX-JPが含有されることが確認されます。これらは強酸等による化学的処理、または焼却することで完全に無力化可能であることが確認されています。

SCP-XXXX-JPは2017年9月6日に東京大学医学部附属病院の遺体保存用冷蔵庫内に収容された状態で発見されました。発見されたのはSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、SCP-XXXX-JP-3であり、遺体保存用冷蔵庫の同一の棚に並べられていました。同病院にはSCP-XXXX-JPを遺体保存用冷蔵庫に収容した記録は存在せず、関係者もSCP-XXXX-JPの存在を認識していませんでした。

警視庁による捜査が行われたものの院内の防犯カメラ映像にSCP-XXXX-JPを収容した映像等は記録されておらず、SCP-XXXX-JPが持ち込まれた痕跡は発見できませんでした。SCP-XXXX-JPの保管状況、他殺を疑われる損傷、及びSCP-XXXX-JP-1の解剖の痕跡から、警視庁から委嘱を受けた死因・身元調査法に基づいた解剖の対象であった可能性も考えられましたが、警視庁内においてもSCP-XXXX-JPに関連する記録は存在しませんでした。この事案の発生は警視庁内に潜伏するエージェントによって報告され、直ちに各関係者への記憶処理と情報の隠蔽、偽装工作が成されました。

確保後に実施されたSCP-XXXX-JPの詳細な調査により、SCP-XXXX-JP周囲50cm程度の環境中現実性が空間中現実性の一般的な範囲の変動を無視して1.04Hmに固定されていることが確認されました。その後に行われたSCP-XXXX-JPの組織片に対する高/低現実性環境への曝露試験からSCP-XXXX-JPの異常性が判明しました。DNA解析によりSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、SCP-XXXX-JP-3が同一のDNAを有することが確認されましたが、財団の保有する遺伝子データベースに合致する人物は存在せず、個人の特定には至りませんでした。表面の付着物の解析により、付着物は火山砕屑物、風成二次堆積物等からなる関東ロームであり、成分的特徴から埼玉県の武蔵野台地を由来とする土壌であると特定されました。その後、埼玉県武蔵野台地一帯における調査により埼玉県入間郡毛呂山町の山林の土中からSCP-XXXX-JP-4、SCP-XXXX-JP-5、SCP-XXXX-JP-6、SCP-XXXX-JP-7が発見されました。同時に複数のSCP-XXXX-JPの体液で汚染された物品が回収されました。これらの物品は生前のSCP-XXXX-JPの所持品、及びSCP-XXXX-JPの加害、損壊に用いられたものであると考えられています。