ページ情報
このページの批評は終了しました。
アイテム番号: SCP-2153-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2153-JPは現在サイト-81██内のサイト管理室に設置され、サイト内収容オブジェクトの収容違反を知らせる警報機として使用されています。SCP-2153-JP担当職員は毎月1日にSCP-2153-JPの定期メンテナンスを行ってください。また、サイト-81██に勤務する職員にはSCP-2153-JPの異常性を予め周知させておき、SCP-2153-JPの発した警報に対して毅然とした対応を徹底させてください。
説明: SCP-2153-JPは財団によって作成された警報機であり、後述する理由から限定的な過去改変能力を有していると考えられています。
SCP-2153-JPはサイト内に収容されているオブジェクトの収容違反を察知すると、サイト全体に対して以下の内容の警報を発します。
[約3秒間のアラート音]
[対象のオブジェクトクラス]クラスオブジェクト、[対象のアイテム番号]の収容違反が発生しました。職員の皆様は警戒態勢を敷き、直ちに再収容に当たってください。繰り返します。[以下同様の内容]
SCP-2153-JPは運用当初、収容違反が発生していないにもかかわらず警報を発する誤作動を繰り返していたために故障品だと考えられていました。しかし、SCP-2153-JP設置以降のサイト-81██内の収容違反発生件数が激減したこと、及び誤作動を含めたSCP-2153-JPの警報発令件数がそれ以前の平均的な収容違反発生件数に近かったことが判明したことから、『SCP-2153-JPは警報発令をトリガーとして過去改変を引き起こし、収容違反そのものを消し去っているのではないか』という仮説が立てられました。
その後の検証の結果、SCP-2153-JPは『自身の発した警報に対し、それを聞いた人物の過半数がその内容を真実だと考えた場合に過去改変を引き起こし、警報の事柄を無かったことにする』という異常性を有していると結論付けられました。どのような経緯でこの異常性を獲得するに至ったかについては現在まで判明していません。
補遺: 2020年8月1日に行われた定期メンテナンスにおいて、SCP-2153-JPの作動時に記録される録音機能に不自然な記録が発見されました。以下はその内容です。
<録音開始, 2020/07/24>
男児の声1: 僕は収容違反を知らせる機械じゃない。人間です。ごめんなさい。2
<録音終了>
現在、この録音記録に対する調査が行われています。
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4577911 (01 Oct 2018 12:49)
オオカミ少年をこんな風に利用するとは、なかなか面白い記事だと思います。
個人的にスポイラーが気になったので提案させて頂きますが、人に対して過半数という言葉は、3人以上の数値に使用するイメージがあります。(1人の過半数は0.6人以上、2人の過半数は1.1人以上となり、現実的には小数点の人数はありえない為、それぞれ1人と2人という事になり過半数とは言い難い。)
少年が泣き言をした時に、冷酷なタイプの職員2人が側にいた事にして、その職員達が少年を機械扱いした事で2/3(過半数1.6人で2人扱い)という条件を満たしてしまう…というのはいかがでしょうか?
職員達が少年を追い詰めて機械にしてしまうというあたりが、財団製という要素を強めて良いと思います。
ご意見ありがとうございます。
過半数という言葉に関しての話ですが、「1人の過半数は何人?」という訊き方をすると変に感じますが、「『1人中の1人』が過半数を超えている」という話は間違いないと思うので、特に問題ないと考えています。要は少年の言葉を聞いた人間のうち、信じなかった人間より信じた人間の方が多ければ改変は発動するのです。
『財団製』という言葉の黒さ、あまり考えてませんでしたがなかなかエグいですね。気づかせていただきありがとうございます。