闇鍋

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「第一回蟹田主催同窓会を開催します!」

掛け声と共に久々に昔なじみの4人である蟹田、越前、武生、俺で開催されたのは闇鍋大会である。なんでも10年来の友人である蟹田の就職が決まったという話でお祝いに集まったのだ。とある秘密組織で研究職をしている俺からすると給料も安いし、単純な仕事ではあるもののあのずぼらで有名だった蟹田もついに就職したということで、感慨深いものがある。

蟹田からルールの説明をされる。
それぞれ食材を持ち寄り、食べられるものを暗くなった部屋で鍋に投入するといういたって普通の闇鍋だ。蟹田以外の俺達が財団職員であるという事を除いて…。とはいえオブジェクトの持ち出しなんてもっての外だ。俺はとある筋から入手した世界一辛い唐辛子と言われているペッパーXの実を持ち込んだ。こいつで他の奴らとの違いを見せつけてやるぜ。暗闇の中、それぞれが持ち込んだ食材を鍋にぶち込み準備は万端だ。

「準備はできただし、俺から行かせてもらおうかな」

名乗り出たのは蟹田だった。

「なんかのステーキ肉か、これ」

当たりを引いたようだ。どうやら日和ったやつがいるらしい。情けないやつだぜ。

「次、私ですね。」

そう言いおもむろに闇から具材を拾ったのは越前警備員であった。こいつはこの中でも特に舌が敏感で辛いものにはさぞ弱いことだろう。見事俺のが当たれば地獄を経験できるぞ。

「すっぱ!なにこれすっぱ!あとすんごい柔らかい!」

外したか。にしても酸っぱいものって何だろうか。

「あ、私が入れた梅干しですねきっと。梅干しの中に更に梅肉エキスを注射してます。柔らかくはないはずですけど、どっかに種落としたんじゃないですか」

聞いてないのに武生が答える。涼しい顔してやるじゃねえか。末恐ろしいやつだ。

「次は私ですね」

武生研究員が鍋をつつく。

「なんでしょう、ぐにゅっとしたんですけど…すさまじく苦いです…」

「あ、多分俺だわ」

越前警備員が答える。

「安息香酸デナトニウムっていう任天堂スイッチのソフトに塗ってある液体をカプセルに入れてきた」

「それ食べて大丈夫なんですか」

「死にゃしないだろ」

なんだこいつ危険かどうかもわからんもん入れてきたのか。面白くなってきたじゃねえか。それにしてもこれで1周目か。てことは、ペッパーXが口に入るのって…。

その夜俺の絶叫が木霊して、周囲の住民から苦情が来たのは言うまでもない。


1週間後、職場の健康診断が実施された。あの闇鍋以来妙に健康になったようで、調子がいい。しかし、健康診断ののち、俺は健康管理室に呼び出しを喰らった。なんでも胃の中にお椀サイズの影が見つかったそうだ。腫瘍の可能性も考えられるため、入院が必要となるそうだ。悪いものでないといいのだが。健康管理師の話を聞いて、急に気分が悪くなってきた。ふらふらになりながら俺は荷物をまとめるべく私室へと戻った。

途中、越前警備員と挨拶を交わす。

「よお、調子はどうだい」

尋ねた瞬間、越前警備員の腹部からお椀型の何かが飛び出す。何かと思っている間に俺の腹からも何かが飛び出ていくのが確認できた。薄れゆく意識の中でウェイターの格好をした蟹田が何か言っているような気がした。

「スリルは十分味わえたでしょうか」

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