私だけの味

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もうどれくらいここにいるんだろう。最初のことはすっかり忘れてしまった。

私はここのオーナーの人形。オーナーっていうのがなんなのかはわからない。でも次の人形が来れば捨てられる運命なのは知ってる。そしてその日は次の人形がやってきた。
新しい人形はとても小さい。まだまだ若い様だ。私とこの子はすぐに仲良しになった。
私は右足をとられた。

次の日、朝食はお肉だった。この子と分け合って食べた。ちょっと硬いけど美味しかった。
この子はまだ上手に排泄もできないみたいで手伝ってあげる。

10日後、毎日お肉が食べられるのはいいけど段々味が悪くなってきた。同じ肉を使ってるのかな。
この子もなんだか不満そう。オーナーに文句を言ったらお仕置きでご飯抜きだって。
お腹空いたなあ。
残りの足もとられた。

11日目、今日も昨日の罰でご飯抜き。お腹が空いた。この子だけでも何とかしてあげたいなあ。

13日目、やっとご飯がもらえた。オーナーが許してくれた。でもこの子が連れていかれた。
右腕がとられた。

20日目、この子が帰ってきた。この子は大分成長していて、なんだか雰囲気も変わったみたい。でも私たちは仲良しのまま。この日は一日中くっついていた。

22日目、反対の腕もとられた。

23日目、ご飯はこの子が食べさせてくれる。

26日目、お尻の肉がとられた。

27日目、この子が連れていかれた。寂しい。一人で食べるご飯は全然美味しくない。

30日目、この子が帰ってきた。嬉しい。
お腹の中から変なものをとっていった。

35日目、この子とくっついて寝ていたところをオーナーに見られた。明日からご飯抜きだって。
肩をとられた。

38日目、ご飯がもらえないので、この子の尿を飲む。

40日目、今日もご飯はもらえない。便を食べる。

43日目、ご飯がもらえない。寝て過ごす。

45日目、オーナーがこの子に私を食べるように言った。とうとうこの日が来てしまった。そう、この日がくるのは知っていた。いいよ、食べな。

こうなることはわかってた。なぜなら私もここに来た時、同じことをしたから。そう、この子は私。私はこの子。思い出した。私はここ、弟の食料品のオーナー。これが私の味。お客様にも出せない究極の味。これからもずっとずっと繰り返す。私だけの味。










もうどれくらいここにいるんだろう。最初のことはすっかり忘れてしまった。





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  1. portal:4549537 ( 09 Nov 2018 03:31 )
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