まほうのくれよん

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは小型アイテム収容ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPを用いた実験は担当研究員から許可を得た場合のみ可能です。実験にて作成するSCP-XXX-JP-Aは高さ2mを超えない生物に限定されます。SCP-XXX-JP-Bは標準人型収容室に収容されます。SCP-XXX-JP-AをSCP-XXX-JP-Bへと変化させる実験はSCP-XXX-JP-Bが恒久的に存在できる可能性があり、破壊する方法が確立されていないため禁止されます。

説明: SCP-XXX-JPは赤色の1本のクレヨンです。市販されているクレヨンと比較し、いびつな形状をしておりハンドメイド製であると想定されています。SCP-XXX-JPには自己修復を行う特異性が存在しており、使用しても減少することはありません。

SCP-XXX-JPは使用した本人が生物だと認識している絵1を描き上げた際に異常性を発現します。描き上げられた生物はその場で描いた人物のイメージを反映して実体化2(以下、SCP-XXX-JP-A)します。SCP-XXX-JP-Aは絵の巧拙に関わらず写実化され実体化しますが、全体的に赤みがかった状態で出現します。これは赤色のSCP-XXX-JPを使用しているためであると想定されており、その他の色のSCP-XXX-JPが存在している可能性があるため、現在調査が進められています。SCP-XXX-JP-Aは実在可能な時間帯が決まっており日本標準時で0時から5時までは存在可能ですが、それ以外の時間帯に存在した場合、30秒程度で自然消滅します。SCP-XXX-JP-Aは自然消滅以外の方法によって破壊することは不可能です。SCP-XXX-JP-Aは出現後、SCP-XXX-JP-Aを描いた人物の口唇部に自身の口唇部をあてがうことで存在可能時間を超えて存在させることが可能3です。(以下、SCP-XXX-JP-B)

発見経緯: SCP-XXX-JPは2019/11/3、4時30分から5時にかけ千葉県市原市に複数体出現したことにより発見に至りました。その際、体長20m程のSCP-XXX-JP-Aが5時になったことで消滅し、その頭部に騎乗していた当時10歳であった日尾野 雅純氏が落下死しました。落下の際、日尾野氏に抱き着くような形で10歳程度の女性容姿のSCP-XXX-JP-Bの存在が確認されました。エージェントをSCP-XXX-JP-Aが消滅した地点に派遣したところ、日尾野氏の遺体及びSCP-XXX-JP-Bが発見されました。千葉県市原市に出現したSCP-XXX-JP-Aは、日尾野氏によって作成されたものと想定されています。SCP-XXX-JP-Aを視認した人物には記憶処理が施されました。

以下は、確保されたSCP-XXX-JP-Bに対して実施されたインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP-B

インタビュアー: 神原研究員

<録音開始>

神原研究員: よろしくお願いします。SCP-XXX-JP-A。インタビューを行いたいのですがよろしいですか。

SCP-XXX-JP-B: はい、大丈夫です。

神原研究員: 最初にあなたたちは何者なのか教えてくれますか。

SCP-XXX-JP-B: 私たちは雅純さんにあのクレヨンで描かれた絵です。思想や行動は描いた本人の理想が反映されます。雅純さんはきっと私に雅純さんが好きで、聡明な大人びた女の子を望んだんでしょうね。おかげでこんな容姿をしていますが、上品な振舞いができるようです。[笑い声]

神原研究員: 日尾野氏本人は上品な振舞いについて理解できるような年齢には思えませんでしたが。

SCP-XXX-JP-B: あのクレヨンがある程度イメージを補完してくれるようです。ウサギを知らない人がイメージでウサギを描いてそれを生き物だと認識すればきっとそれはウサギとして実体化することでしょう。

神原研究員: SCP-XXX-JPについては何か知っていますか。

SCP-XXX-JP-B: 私たちの創造主が作ったものとしか。

神原研究員: どうやってあなたは存在可能時間を過ぎて存在し続けているのでしょう。

SCP-XXX-JP-B: お恥ずかしい話ですが、雅純さんとキスをしたからです。私たち本当に愛し合っていたんですよ。

神原研究員: だから落下時日尾野氏と抱き合った状態であったのですか。

SCP-XXX-JP-B: あら、見られていたんですね。

神原研究員: ええ、こちらで観測していました。ところでそこまで愛し合っていた日尾野氏が亡くなったのに随分冷静ですね。

SCP-XXX-JP-B: そうですね。私はそのように作られたことに関して嫌悪感を抱いていましたので。強制的にヒトを愛するように作られたことを。

神原研究員: つまりどういうことです?

SCP-XXX-JP-B: もう、察していただけると嬉しいのですけど。私は彼を愛していましたがそれと同じくらい憎んでいたんです。憎くて憎くてそれでも愛しているから自分の手で殺すこともできなくて。

神原研究員: 愛しているのに、憎んでいた?

SCP-XXX-JP-B: ええ、その通りです。私を愛で縛り付けた彼を愛していながら憎んでいました。私は彼を巨大な生き物の頭に乗せた上に夜明けまで引き留めて死なせることにしました。愛しているのにただ死なせるなんておかしいかしら。でも彼も私のことを愛してくれていたんですもの。きっと私が自由になることを望んでいたに違いないわ。

神原研究員: …あえてSCP-XXX-JP-Aの消滅を待って落下させたのですか。

SCP-XXX-JP-B: きっと彼はそう望んでいるに違いなかったもの。だから仕方なかったんです。

神原研究員: それを言い訳にあなたが自由を望んでいただけでは?

SCP-XXX-JP-B: そんな、そんなことありません。

神原研究員: 日尾野氏は本当にそれを望んでいたのですか。

SCP-XXX-JP-B: だって彼は私を愛して、好きだって言ってくれて。

神原研究員: あなたを自由にしたいと?

SCP-XXX-JP-B: それは、言っていないけど、でもきっと。

神原研究員: きっと?

SCP-XXX-JP-B: きっと彼ならわかってくれる。

神原研究員: それは彼が愛してくれていたから?

SCP-XXX-JP-B: だって、愛ってそういうものでしょう。愛する人の幸せを願う。

神原研究員: あなたは日尾野氏の幸せを願っていたのですか。

SCP-XXX-JP-B: 私の幸せが彼の幸せだと…思って。

神原研究員: 憶測で殺害したということですか。

SCP-XXX-JP-B: 私は、彼を愛していました。

神原研究員: 愛していたとは?

SCP-XXX-JP-B: …死なせるべきじゃ、なかった?

神原研究員: …それでは今回はこれでインタビューを終了します。

<録音終了>


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