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To: Natalie Reems研究員
From: Tonya Skyler研究員
Subject: 件名
倫理委員会各位
先日報告された通り、担当研究チーム内でオブジェクトの取り扱いについて意見が分かれ、まとまらないとのことであるため倫理委員会がオブザーバーとして決定を下す予定です。
皆様ご多忙のところ急なお知らせで申し訳ありませんが、一両日中に返信をお願いします。
以下に報告書本文を送付いたします。確認の程、よろしくお願いいたします。
以上。
SCP-XXXX-JP-1が撮影した高田 メイ氏と生前の高田 ケリー氏。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-1を標準人型収容室に収容することにより、SCP-XXXX-JPを実質的に収容します。SCP-XXXX-JP-1には1日に3度、職員と同等の食料が与えられます。ループ現象発生の中心人物であるとされる高田 メイ氏は自身には異常性が存在しないことが確認されており、財団の保護施設によって保護されることが決定しています。SCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、高田 メイ氏は千葉県袖ケ浦市に存在する自宅にて収容されます。自宅の周囲20mは封鎖され、高さ3mの壁で隔離されます。食料及び許可された物品は3日に1度配給され、SCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2、高田 メイ氏にはそれぞれ近隣で新種の感染症が発見されたとの情報を与え、感染者として自宅に封じ込めてください。
説明: SCP-XXXX-JPは小規模な現実改変能力を有した男性である高田 雅基氏(以下、SCP-XXXX-JP-1と呼称。)に伴って現れるループ現象です。このループ現象によってSCP-XXXX-JP-1、妻である高田 ケリー氏(以下、SCP-XXXX-JP-2と呼称。)、娘である高田 メイ氏にはそれぞれ老化の兆候は見られませんが、周囲の人物は記憶の改変によって不審に思うことはありません。SCP-XXXX-JPは婚姻届けをSCP-XXXX-JP-1が何度も近隣の市役所へ提出に来ているにも関わらず、職員が不審に思わず受理している記録が市役所内で発覚し問題となりました。これにより異常性の調査のためSCP-XXXX-JP-1とその家族の監視が行われ、異常性の発覚に至りました。
SCP-XXXX-JP-1の現実改変能力は極小規模であり、本人や周囲の人物のみに及ぼします。SCP-XXXX-JP-2においては高田家の調査の際に、クローゼット内にて遺体が発見されており既に死亡している人物を現実改変によって再現しているものと推測されています。これにより高田 ケリー氏は異常存在であると認定され、この時点からSCP-XXXX-JP-2に指定されました。
SCP-XXXX-JPにおけるループ現象はいくつかのステップに分割され、実行されます。以下がその詳細です。
ステップ | 詳細 |
---|---|
1 | SCP-XXXX-JP-1とSCP-XXXX-JP-2が結婚する。この際、高田 メイ氏はSCP-XXXX-JP-1とSCP-XXXX-JP-2の実の娘であるが、SCP-XXXX-JP-1の連れ子として扱われる。 |
2 | SCP-XXXX-JP-2が妊娠をする。 |
3 | SCP-XXXX-JP-2は高田 メイ氏に対し虐待を開始する。 |
4 | SCP-XXXX-JP-2は高田 メイ氏に対して、お前が存在しないほうが父親や私とその子供は幸せになれると何度も吹き込むようになる。以下より一時的にルートが分岐する。 |
5-1 | 高田 メイ氏はSCP-XXXX-JP-2の洗脳に対して自殺を実行するが、SCP-XXXX-JP-1の小規模な現実改変によってこの自殺は必ず失敗に終わる。SCP-XXXX-JP-1はこれに対し、SCP-XXXX-JP-2を問い詰める。 |
5-2 | 高田 メイ氏はSCP-XXXX-JP-1に相談を行う。逆上したSCP-XXXX-JP-2は高田 メイ氏を殺害しようとする。 |
6 | 高田 メイ氏が殺害されることを恐れたSCP-XXXX-JP-1がSCP-XXXX-JP-2を改変能力により消滅させる。 |
7 | SCP-XXXX-JP-1がSCP-XXXX-JP-2を再構築する。 |
8 | 関係者のここまでの記憶がリセットされ再度「1」へと戻る。 |
以下はSCP-XXXX-JP-2の自殺が失敗に至るまでの映像記録の一部です。
映像記録001
<記録開始>
SCP-XXXX-JP-2: ほら、ちゃんと深く切るのよ。
芽衣氏: [思案声]
SCP-XXXX-JP-2: 何ビビってんの。お父さんのために死にたいんでしょ?
芽衣氏: それはそうだけど…。
SCP-XXXX-JP-2: 痛いから嫌なんてワガママ言わないでよ。
芽衣氏: ん…。うん。[小さく叫ぶ]
SCP-XXXX-JP-2: よしよし、切れたね。あとはお風呂につかって40分くらい待てばいいからいってらっしゃい。
芽衣氏: …うん。
[芽衣氏は風呂場へと向かい、15分ほど経過する]
芽衣氏: 痛い!痛いよぉ!もうやだぁ!
SCP-XXXX-JP-2: ちょ、何戻ってきてんの!
芽衣氏: やだぁ!やだよぉ!
SCP-XXXX-JP-2: 一人でするって約束したでしょ!
芽衣氏: [泣き声]ごめんなさい!ごめんなさい!
SCP-XXXX-JP-2: このクソガキ死ねもしないくせにこんな汚しやがって!誰が掃除すると思ってんだ!
[SCP-XXXX-JP-2は芽衣氏を浴槽に沈めようとするが抵抗されたため断念する]
芽衣氏: ごめんなさい、ごめんなさい…。
<記録終了>
SCP-XXXX-JP-1を異常性の中心人物と考え、サイト-81██における標準人型収容室への収容に至りました。SCP-XXXX-JP-1の拘束後、SCP-XXXX-JP-2は消失していることが確認されています。また高田 メイ氏に関しては記憶処理が施され、財団の施設にて保護されることが決定しています。
補遺: SCP-XXXX-JP-1は自身の収容室から自宅へと転移し、SCP-XXXX-JP-2を再構築しました。この時点で高田 メイ氏においても自宅へと転移しています。高田 メイ氏には記憶処理が施されていましたが、転移後の言動から記憶を取り戻しているものと推測されています。またSCP-XXXX-JP-1はこの後、通常通り生活を開始し、再度ループ現象へと突入したことが確認されています。これにより特別収容プロトコルは改定され、現在の収容方法へと至りました。
報告書確認後、以下の投票を行ってください。
内容は高田 メイ氏についてです。
彼女は異常性を持たない一般人でありながら死ねもせず偽りの母親からの洗脳で父のために自殺未遂を繰り返しています。倫理的に鑑みて彼女は救うべき存在です。これに当たっては1つ問題があります。彼女を救うには父親であり「現実改変能力者」であるSCP-XXXX-JP-1を殺害しなければならないということです。小規模とは言えど彼は現実改変能力者であり、刺激を与えればどのような作用をもたらすか全く予測がつきません。彼を即死させるしか彼女を救う方法はないのです。しかし、異常を確保し収容し保護し続ける財団にとってこれは理念に反することです。そこで我々の中で決を採り、今後我々がどう動くべきか検討したいと思います。この結果は理事会へと送付される資料を作成するための会議にて扱われるため、慎重に決定していただきたいと思います。
それでは以下に投票をお願いします。
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