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本報告書は一時差止処分とし、営巣者議会の討議資料としてのみ扱われます。
G·S·F
グリーン・スパロウ財団
BIRDS-023:幸せの青い鳥

ルリビタキ Tarsiger cyanurus(オス)
プロジェクトリーダー名・所属派閥:
Coleman(穏健派) Stanley(穏健派)
プロジェクト進行度:
幼雛(実験段階)
除害等級:
隼(致死性大)
必要資源:
ルリビタキ
必要技術:
因果律改変による幸福的事象の誘引を付与したルリビタキの成鳥。
プロジェクト・製品詳細:
本プロジェクトでは因果律改変による幸福的事象の誘引の能力を駆使し、将来的に婚姻関係を結ぶ可能性のある女性を妨害することを主とする。これにより婚姻件数の減少により少子高齢化を促進し、徐々に人口を減少させる狙いがある。
BIRDS-023は不特定な女性の元へ出現し、幸福的事象の誘引する影響を与える。それにより女性の社会進出や高学歴化を推進し、女性側の結婚することによるメリットを減少させる。結婚するメリットがなくなることによって出産件数も減少することが予想され、自然な形を装って人口の減少が期待できる。
ルリビタキは「幸せを呼ぶ青い鳥」と呼ばれており、アジア全般において自然に確認できる野鳥である。解き放った場合においても敵対組織に対し、秘匿が容易であるため有益な効果が期待できる。海を越える能力はないため島国における効果は顕著であると考えられる。また、BIRDS-023の影響下に置かれなかった人物は、影響下の人物よりも異常性に対して優位の人種として選別することが可能である。
アジアにおける人口の増加は特に目覚ましいものがあり、特に今回は島国である日本に目をつけている。1947年の出生数は2678790人を記録しており、ベビーブームなどの影響もあり今後も増加していくことが見込まれる。特に成長著しい日本において出生数が増加した場合、世界の食糧事情を圧迫することは明白な事実である。そのため、今回「BIRDS-023:幸せの青い鳥」プロジェクトによって少子高齢化を目指していくものとする。
これは高度経済成長の陰に隠れた真なる問題であり、現代の倫理観に則りに解決する方法を社会は持っていない。人口の制御こそ我らがグリーン・スパロウ財団の目指すところであり、世界を存続可能とする第一歩に他ならない。
なればこそ、グリーン・スパロウ財団が事を為す。
展開記録:
日本における展開記録
年次 出生数(十人) 合計特殊出生率(%) 70 193424 2.13 80 157689 1.75 90 122159 1.54 2000 119055 1.36 死傷者統計/除染結果:
30年の成果において出生数を約半数まで減少させることに成功した。生存権を奪うことなく自然な形でこれほどの成果を上げることができたのは快挙であるといってもいいであろう。今後日本におけるテストを終了し、アジア全域に放鳥する予定である。
付記:
Bryon(異常派) ―現代の研究結果によると女性が働くうえでの制度の制定、経済の中心がサービス部門に移行するなど経済構造が変化し女性労働者を必要とする経済社会が訪れたことなどが、女性の社会進出の原因とされています。このことから、この報告書自体がプロジェクト失敗を隠匿する虚偽なのではないかと私は疑っています。君たちはドイツやイタリアにおいてもこの鳥を解き放ったのですか?
Stanley ―女性の社会進出については因果律改変による幸福的事象の誘引の影響で女性が社会に適応したことにより制度が制定され、経済構造が変化したものと推測できます。日本人の生活に対する満足度においては1990年度のバブル崩壊に伴い一時的に下降しましたが、全体的にみると上昇または維持傾向にあります。出生率が下降しているにも関わらず満足度に一定の水準を得られているのは、BIRDS-023によるものであるといえるでしょう。ドイツやイタリアについては前任者からの引継ぎが十分ではなかったため不確定な事実となりますが、そのような痕跡は認められませんでした。恐らくBIRDS-023の影響下ではなく、社会的情勢からドイツやイタリアは少子高齢化に陥っているものと推測できます。
Bryon ―穏健派の方々にはBIRDS-023が何らかの理論の元展開され、結果を得ることができたものなのか立証する必要があるように思えます。「混沌の諸神教」を取り込んで、アノマリーは自然に湧き出るものだと思っていた時代はもう終わったのです。さらに言わせてもらうと異常派としては出生率は低下しているものの、展開地域における社会全体の幸福度が上昇傾向にあることに対し不満を抱いています。
Stanley ―不満を抱くのは結構ですが、展開記録を見ていただければわかるように結果が出ていることは明白です。BIRDS-023の能力で女性を社会進出させたことにより人口が減少しているのであればプロジェクト自体は成功しているものといってもよいでしょう。
Bryon ―ルリビタキの生息域であるインドで人口が増え続けていることに関しては何か説明はありますか?
Stanley ―女性が若いうちに結婚する傾向が強かったインドですが、国勢調査における女性独身者の人数を2001年と2011年で比較すると、約4割増加していることが判明しています。これもBIRDS-023の影響といえるでしょう。とにかく女性の社会進出とBIRDS-023は密接な関係にあることは明白な事実です。
Bryon ―それを言い出したら卵が先か鶏が先かという議論に至りませんか?
グリーンスパロウ財団についての多少詳しい情報はコチラ!
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:3266034-70-888d
ソース: http://scp-wiki-cn.wikidot.com/gsf
ライセンス: CC BY-SA 3.0タイトル: 123456.png
著作権者:Yu Ken Dai
公開年: 21 Feb 2019
補足:
ソース: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%AD#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tarsiger_cyanurus.jpg
ライセンス: CC BY-SA 3.0タイトル: ルリビタキ
著作権者: M.Nishimura
公開年: 2008年1月10日
補足:
- portal:4549537 ( 09 Nov 2018 03:31 )

起承転結が綺麗にまとまっており、今のオチだけで充分だと思います。
もしつけるとしたら、ルリビタキの生息地でありながら人口が増え続けているインドのグラフを根拠としてBryon派の欄に加えるのは、如何でしょうか?
迷信に対する正論的な反論が引き立つと思います。
ありがとうございます。
インドのグラフ当追加するよう検討いたします。
「幸せの青い鳥」と「赤い糸」が衝突を起こしている印象を受けました。未来予知ではなく因果律改変による幸福的事象の誘引などを特異性として定め、それを理論的に操作することで出生率を変化させられるとテーマとしても一貫性が生まれます。
これは提案ですが、オチは「大量に青い鳥を放ったことで社会への女性進出など身分意識が通常より進み、出生率は下がったものの社会全体は幸福になった。そのためプロジェクトそのものは失敗である」などはどうでしょうか。ここにtazen氏の生息地のインドの情報を付け加えることで、「別作用の幸福的な改変が進行している」とも示せます。このGoIについてはよく知りませんが、「自分たちの失敗で成功の場合より社会が幸福になる」というのは十分な皮肉として伝えやすいと思います。
うおお…青い鳥をどう捌こうか迷っていたので大変ありがたいです。
オチについて慎重に改稿していこうと思います。
拝読しました。
グリーン・スパロウ財団には全く詳しくないので、的外れな指摘があるのを前提に見てもらえると幸いです。
ルリビタキの画像があるなら使用したほうがいいでしょう。調べたところ、青色なのはオスのみでメスは違う色のようなので、「青い鳥」であることにこだわる必要性があるなら雌雄も明記する必要がありそうです。なお、現行版では赤い糸と青い鳥の関連性が見当たらず、「海を越える能力がない」以外にルリビタキである必要性は見当たりませんでした。
「に」が不要でしょう。
わかりにくい文章でした。「おいて」についても表記揺れがあります。
「グリーン・スパロウ財団では当該存在の実在を確認し、切断することで対象男女が婚姻関係にならず生涯未婚のままになることが、少子高齢化を目指す実験において確認されている。」みたいな感じでしょうか。
また、赤い糸をぶったぎるのがルリビタキなのかスパロウ財団なのかがわかりません。
似た表現が近い範囲で連続すると読みにくくなるのを意識されるとよいかもしれません。
「未婚となった女性についてはルリビタキの特性により、ある程度の社会的地位や学歴等を獲得させることで、将来的に出産するはずだった子供をなくしたことによる生活への満足度の低下を防ぐものとする。」
間違いじゃないとは思いますが「苦痛を得る」に違和感があるので、「~を経験することなく」がいいのではないでしょうか。また、「この限りではない」がよくわかりません。赤い糸を切られた男性をひとまとめにこうだといっているのかどうか。男性に対するルリビタキの影響が曖昧過ぎるのだと思います。
運命の赤い糸に鍵括弧がついてるように、いわゆる何何で表現されそうな部分は鍵括弧をつけるといいかもしれまえせん。
赤い糸が存在していることを前提としたプロジェクトなのに、「ある」とだけ書かれていて、実在するかどうかわからないまま結果だけは出てしまっているから失敗を隠そうと嘘をついている。みたいな内容でしょうか……。現状うではオチを見ても「だからなんだ」といった感想です。aisurakutoさんの仰っているようなオチであれば確かに面白くなりそうです。が、恐らくそのようなオチにしても読み手の印象にはあまり残らないようにも思います。読み手の感情に訴えるタイプの記事ではないですから、読み手に明確にどのような感想を持たせたいのか考えながら改稿するといいでしょう。そのうえで現状では「だからなんだ」くらいにしか思わなかったことを強調させていただきます。
ありがとうございます…!
今すぐはちょっと思いつかないですが、終盤からオチにかけてどんな感想を持たせたいかを考慮しつつ改稿していきたいと思います。