VideoGameMonkeyMONO-170--ffc8

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BIRDS-022:プレグナンST膣錠

プロジェクトリーダー名・所属派閥:

Bryon
Woodruff

プロジェクト進行度:

成鳥(完了済)

殺傷可能性:

雀(致死性小)

必要資源:

結晶セルロース・ヒト精子及び女性ホルモン、性腺刺激ホルモン等。

必要技術:

日本生類創研に当財団での基礎研究データを移譲し、開発並びに製造を委託する。緊密な連携の元、必要に応じて技術協力を行う。

プロジェクト・製品詳細:

本プロジェクトでは日本生類創研の技術を応用することで、妊娠を望む劣性個体を標的とした不妊化と、その子宮内でのランダムなヒト体組織発生を引き起こす錠剤の開発を行う。また、ランダム発生する体組織を過不足なく結合させることで、実際に不妊化された乳児を作成可能にするよう調整する。人体各部位ごとに発生させることで妊娠期間を延長させ、劣性個体への身体的負荷を高めるのみならず、完成を断念し不妊化作用のみで服用を中断する例が期待できる。誕生した個体は劣性個体であることを強く認識し、優性個体に対し強い劣等感、服従心を抱く。

本プロジェクトの主目的は、劣性個体に対して子孫を疑似的に残すことを可能にするという利点を餌に、その生殖能力を実質的に去勢することで、人口構造を長期的に調整することである。また副次的な目的ではあるが、日本生類創研との今後の協業が可能であるか、いかなる利益を共有できるかを判断する試金石とする。

20世紀半ばの緑の革命によって食物の生産効率は飛躍的に増大し、マルサスの唱えたような人口増加の危機は一時この世界から去ったように見えた。しかし、21世紀になって全く別の問題が我々の前に立ちふさがるようになっている。すなわち、人口の偏在、劣等個体の温存、「不平等な」平等思想である。

第一の人口の偏在は数字としてもっともよく表れている。世界総人口の3分の2はアジア地域に存在し、また経済成長著しいアフリカ大陸にも約15%が定着している。この人口偏在は、その定住領域の広大さと比しても明らかに過大である。ドイツの軍事学者、ハンス・フォン・ベルンハルディは増大した人口を抱えた国家の危険性について、以下のように著述している。『必ずや過剰の人口を調節するために、新しい境域を要望する。新しい境域を獲得するには定則としてその所有者に犠牲を払わしめねばならない。』日本及び韓国など極東の一部地域で高齢化と人口減少が見られるとはいえ、グローバリゼーションの時代にあって人口の流動性が高まっていることを考えれば、この危険を野放しにしておくべきではない。

劣等個体の温存という点についていえば、食料生産と供給の効率向上のみならず、保健衛生水準が全世界的に上昇したことが大きな原因である。それ自体は生物種としての人類全体の大いなる進歩として歓迎されるべきことではあるが、前項の問題点と合わせて考えるとまた別の側面を見せる。世界人口における人種や民族構成比率を大いに歪めることは言うべくもない。そして、本来であれば淘汰されるべき遺伝的欠陥を持った個体、人口の再生産に寄与しない同性愛者、生産効率を低下せしめる高齢者人口の増大。現役世代の健全なる人々は、これらの生産上の負債を一身に負わされることになるのであり、この重荷が後述する問題点によって今後青天井に増大することが予想される。

最後に、以上の点を思想的に支える『不平等な』平等思想の蔓延である。現代社会では個々人のありようを平等に尊重するというリベラリズムの美名の下に、劣等個体の劣等たる要因は淘汰されることもなく温存される。結果的に本来行われないはずの、下駄を履かされた劣等個体との社会的競争が無用に蔓延り、リソースの奪い合いを引き起こす。本来平等なる状態とは、優秀な個体も劣った個体も同一の水準のもとで競争に晒される状態であり、そのことが生物種を良い方向に進化させる土壌を作ってきたはずである。現代社会はこれを阻害し、人間社会を自ずから袋小路に追い込もうとしている。

マルサスは、人口問題の破綻を防いでいたのは飢饉・悪疫・戦争などであるとした。そして、今やこれらによって解決は不可能である。また、表の政府はいかなる理論を弄しても人口を間引きますなどとは言えない。

なればこそ、グリーン・スパロウ財団がこれを為す。
叢中の雀のみがこれを為しうる。

展開記録:

日本生類創研実施研究レポートを参照

死傷者統計/除染結果:

日本生類創研の報告によれば、展開後1年で約450人の不妊化に成功したとのことである。当財団が追跡できた症例では、高齢等で生殖能力に欠陥のあった個体が91例、同性愛者の個体が45例、その他12例である。うち、体組織を欠損させずヒト個体を作成することに成功した例は7例、投薬中に脱落した例が85例である。日本生類創研が全症例を把握できているか明確になっていないため、独自での症例追跡調査は製品製造終了後も30年間継続される。

付記:

Bryon ―はっきり言って時間と金の無駄ではないでしょうか?研究にこれだけの資源を費やして得られた結果が多く見積もっても500人そこらでは…。直接的に個体を間引くプロジェクトに予算を再割り当てするべきではありませんか?

Woodruff ―日本生類創研とのパイプができたことは無駄ではありません。また、対象を生殖能力に劣る個体に絞ることができるのは利点ではありませんか。ヒトの世代サイクルが回るには約30年かかるのです。製品自体は同性愛者や妊活のコミュニティで口コミで広がっており好評とのことですし、研究はともかく製造コストはあちら持ちです。今は長い目で見ましょう。

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