にわとり

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どうにもこいつは鶏らしい。

近所の農家にバイトとして雇われてもう半年経った。どうやら真面目にバイトしていたのを気に入られたようで、農家のおじさんとの関係も良好だ。そんなある日の帰り道、おじさんからプレゼントをもらう。

「これこれ、いい鶏だろう」

「えっと…これって」

「餌は適当に残り物でもあげとけばいいから、それじゃ」

おじさんは俺と鶏を残して帰ってしまう。

「お前…鶏なのか?」

「うん」

どう見ても10歳前後の少女にしか見えない鶏をもらった。

はてさて、こいつのことを俺は鶏と言ったがそれには証拠がある。夜、1つしかない布団を使わせ俺は床に寝転がると、なんとこいつ布団の上でいきみだしたのだ。家に1つしかない布団の上で粗相でもされたらたまったもんじゃないと抱え上げようとした瞬間、ころんと白いものが布団に落ちた。よくよくみると楕円形の堅い物体。まあ有り体に言えば卵である。LLサイズの鶏卵といったところであろうか。もしかしてこいつは本当に鶏なのでは。

翌日、なぜだか本屋にふらっとよってみて驚いた。よらなきゃいけない気がしたんだ。鶏の飼い方なんて本を見つけた。挿絵に描かれていたのはこいつそっくりの鶏だった。なるほどな、どうにもこいつは鶏らしい。おかしいのは俺のほうで世界はこれが正常だったんだ。


あの後鶏を連れ帰って数週間経った。定期的にこいつは無精卵を産む。そんでこいつも一緒に食う。自分で産んで自分で食うのか、と言ったことはあるがあまり気にしていないようであった。こいつの卵は非常に美味いのだが、食べてるときにこいつはいつも言う。

「もっと美味しくする方法があるよ」

「それはしないっていったろ」

「もっと美味しくなるのに…」

鶏曰く、有精卵は無精卵の比較にならないほど美味いらしい。つまりはあれだ。俺にヤって中で出せというのだ。この子供とヤれと。いやいや、それはさすがに犯罪だろう。なによりこの体じゃ入るはずもない。

「お前こんな小さい体で入るわけがないだろう」

「そっかあ…卵より太いんだ…」
























結論から言うと、有精卵は美味かった。鶏は終始ご機嫌だったけども、俺が出したもんをまた口に入れてると思うと、美味いには美味いがなんとも複雑な気分だ。

これが毎日の日課となり、2、3か月が過ぎた。今日も今日とて農家でバイト。牛小屋の掃除に行くと綺麗なお姉さんが女の子と話している。気になっておじさんに聞いてみる。

「おじさん、新しいバイトでも雇ったの?」

「ん?今年はお前以外雇ってないぞ」

「じゃああの牛小屋のお姉さんは?」

「何言ってんだ、ありゃ牛だ」

「あの…女の子は」

「ありゃうちの犬だろ。毎日見てるのにどうした」

今度は牛に犬…か。


世界は今日も平常に回っていく。道路に人にしか見えない死体が放置されていても、スーパーに並ぶ食肉がどう見ても人肉にしか見えなくても、人の肉の味に慣れてしまったとしても。次は魚か昆虫か。なあ、教えてくれ。おかしくなっちまったのは世界か?それとも俺か?


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  1. portal:4549537 ( 09 Nov 2018 03:31 )
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