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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: keter
特別収容プロトコル: SNS上での炎上を監視し、「ISEEYOU」という名称と上記のアイコン画像を使用しているアカウントが発見された場合、アカウントの消失まで監視を続けてください。SCP-XXX-JPによって発せられたあらゆる情報は全てデマだということを各種メディアで拡散し、民衆にSCP-XXX-JPが発する情報は虚偽だという認識を植え付けてください。また、SCP-XXX-JPが公開した情報が他者の投稿によって拡散された場合、その投稿を早急に削除してください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的なSNSサイトに出現するアカウントです。SCP-XXX-JPはSNS上で大規模な炎上1が発生した際に出現し、炎上の標的となった人物(以下、対象と表記)の氏名、住所、血縁関係などの個人情報を未知の手段で収集し、炎上発生後24時間以内にSNS上で公開します。また、SCP-XXX-JPは対象が秘匿すべき重大な情報を保持、またはその情報に関係した人物だった場合、その情報も未知の手段で収集し、公開します。情報公開後12時間程度でSCP-XXX-JPは消滅し、SCP-XXX-JPによって公開された全ての情報は削除されますが、他者によって拡散された情報は削除されません。SCP-XXX-JPが出現する細かい基準は未だに明らかになっていません。
SCP-XXX-JPのアイコンやプロフィールは、毎回固定されており、同一のアイコン、プロフィールを用いることは未知の手段によって規制されています。また、アカウントの停止、SCP-XXX-JPが発した投稿の削除、SCP-XXX-JPに他者をアクセス不能にするなどのSCP-XXX-JPの活動を妨げる行為はいかなる手段を用いても不可能です。
以下はSCP-XXX-JPのプロフィールです。
貴方に全てを見せてあげるから
私のことを見てくれませんか?
財団の調査の結果、SCP-XXX-JPの発信元は日本国東京都██区に実在するアパートの一室となっていますが、そこは十年前女性の自殺が発生してから、誰も住んでいない事がわかっています。
SCP-XXX-JPは20██年に発生した事案XXX-JPにより異常性が明らかになり、収容に至りました。
事案記録XXX-JP: 20██年に財団フロント企業の[削除済み]の職員の山口氏が、SNS上での差別的な発言によって炎上しました。その後、山口氏が謝罪等を行わなかったことで炎上は大規模になり、SCP-XXX-JPが出現し、山口氏の個人情報とSCPオブジェクトに関わる多数の機密情報を公開しました。カバーストーリー「悪質なデマ」の流布によって、大きな拡散は防がれ、それらの情報を閲覧した[削除済み]人の記憶処理を行い、機密情報の大規模流出は防がれました。当初は内部犯によって機密情報が流出したと考えられましたが、上記の異常性が確認された為、SCP-XXX-JPの収容に至りました。
補遺1: 山口氏とその家族が██ダムで水死体になって発見されました。財団の調査の結果、日本や中華人民共和国で主に活動している詐欺グループのメンバーの鷺本 鷽という人物によって、殺害されていたことがわかりました。
以下はその詐欺グループの一員へのインタビュー記録です。
対象: 鷺本 鷽
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士: なぜ貴方は山口さんとその家族を殺害したのですか?
鷺本 鷽: …仕方が無かったんだ。██博士: 何があったんですか?
鷺本 鷽: 俺はお前らの知っている通り、詐欺グループの一員だ。ある日、俺のSNSアカウントに誰かからある一つのダイレクトメッセージが来たんだ…。俺の個人情報、詐欺グループに所属していること、その他に犯した罪とかが全部送られてきた…。
鷺本 鷽: そして、こいつは俺を脅してきた…。山口って奴とその家族を殺さないと、全てをばら撒くって言われたんだ。山口の住所とかも色々送られてきて…。鷺本 鷽: ばら撒かれたら、俺の人生は終わっちまう。何も俺がしていたのは詐欺だけじゃない。人だって何人か殺してる。全てがバレたら俺は間違いなく死刑になる。だから殺すしかなかったんだ。
██博士: 脅してきたアカウントの特徴を教えてください。
鷺本 鷽: 名前は「ISEEFOUNDATION」で、アイコンは血塗られた眼球だった。でもこいつ俺が承諾したら、すぐにアカウント消しやがったんだ。
██博士: …なるほど。インタビューを終了します。
<録音終了>
終了報告書: 今まで確認されていなかった事象です。SCP-XXX-JPの異常性が何らかの変化を起こした可能性があります。特別収容プロトコルの見直しが必要です。
補遺2: 鷺本氏は2年程前に小規模な炎上を引き起こしていたことが判明しました。しかし、その際SCP-XXX-JPは出現していませんでした。
補遺3: 山口氏とその家族が水死体になって発見された4日後、SCP-XXX-JPのアイコン画像が同封された差出人不明の手紙が山口宅の郵便受けに投函されていることが判明しました。以下はその内容です。
お前のせいで私は誰からも信じて貰えなくなった。私はみんなに全てを捧げてるのに。みんなの為に全てを見せてあげてるのに。みんな私を見ていない。これじゃ前と何も変わらない。なんで、みんな私を見てくれないの?なんでよ…おかしいよずるいよどうしてずるいずるい見てよ見てよ…見なさいよ…。デマじゃない。嘘なんかじゃないんだって。本当の事言ってるのに。違うよ嘘じゃない、嘘じゃないってば。私を見てよ。なんで。こうなったのも全部お前のせい。許さない。死ね。お前も。お前の仲間も。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4478864 (23 Dec 2018 13:53)
ソース: http://gahag.net/002131-eye-human-body/
ライセンス: CC0
「異常性も展開も単純で面白味に欠ける」というのが正直な感想です。ジャムコンに投稿されたときもDVを入れましたが、その時から何が変わっているのかよく分かりません。
批評ありがとうございます。確かに前回から大規模な変更はしていませんでした。
批評を受けて、オチやインタビュー記録を追加しました。
これで面白くなればいいのですが…。