███ In The Mirror（仮）

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - ███ In The Mirror
著者: Ntern
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXXX-JPはサイト-8125のSafeクラス保管用ロッカーに被覆して保管されています。実験の際には担当レベル2職員の許可を得てください。現在、SCP-XXXX-JPとSCP-████-JPを接触させることは禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは宮城県仙台市和泉区の賃貸アパート「エバーグリーンいずみ」の205号室の洗面台に設置されていた、全長0.7ｍの鏡です。205号室の住人の「自分の首があり得ない方向に曲がった」という旨の通報をきっかけに、当該オブジェクトは発見されました。SCP-XXXX-JPの異常性の起源は不明です。

SCP-XXX-JPの5m以内に存在し、かつSCP-XXX-JPの鏡面を視認した人間（以下、対象）は、即座に異常性に曝露します。曝露した対象は未知の手段により、対象の顔面とSCP-XXX-JPの鏡面の距離が最も遠くなるように、頸椎が急速に¹回転します。この状態の対象は頸椎を自力で動かせなくなります。対象が移動した場合も、常に対象の顔面とSCP-XXX-JPの鏡面の距離が最も遠くなるように頸椎が回転します。また、頸椎が通常の可動域を超えて回転していても対象の生命活動に支障がなく、頸部は一切損傷しないことが確認されています。対象がSCP-XXX-JPから5mよりさらに離れた場合、異常性は全て解除されます。

異常性の特性により、曝露した対象はSCP-XXX-JPの鏡面を自力で視認できない。対象の様子は、あたかも鏡から顔を背けているようにも見える -古森博士

当該異常性の詳細は補遺を参照してください。

補遺A: SCP-XXX-JPの実験記録を添付します。

実験記録XXXX-JP-1 - 日付2023/MM/DD

対象: D-4190
実施方法: 対象をSCP-XXX-JP鏡面側の真正面に直立させ、SCP-XXX-JPの鏡面を視認させる。
結果: D-4190の頸椎が反時計回りに約180°回転しました。D-4190の生命活動に異常は見られませんでした。
付記: D-4190は「首が回転する直前の一瞬、SCP-XXX-JPに自分の姿ではなく変なものが映っていたのが見えた気がする」と証言しています。記録映像等には証言を裏付けるような現象は確認されておらず、詳細は不明です。

実験記録XXXX-JP-2 - 日付2023/MM/DD

対象: D-4190
実施方法: 実験記録XXXX-JP-1と同様。その後、器具を用いて強制的に対象の頸椎を回転させることで、鏡面を視認させる。
結果: D-4190の頸椎が反時計回りに約180°回転し、生命活動に異常は見られませんでした。次に器具を用いて頸椎を時計回りに約110°回転させた時点で、D-4190が悲鳴を上げました。直後D-4190は消失し、同時に非異常性のブナ（Fagus crenata）の果実1個がD-4190消失地点に出現しました。
付記: 消失直前、D-4190はSCP-XXX-JPの鏡面を視認できていたことが確認されています。実験中、SCP-XXX-JPの鏡面に異常は確認されていません。

実験記録XXXX-JP-4 - 日付2023/MM/DD

対象: D-2414
実施方法: 実験記録XXXX-JP-2と同様。
結果: D-2414の頸椎が反時計回りに約180°回転し、生命活動に異常は見られませんでした。次に器具を用いて頸椎を時計回りに約100°回転させた時点で、D-2414が悲鳴を上げました。直後D-2414が消失し、同時に異常性を持つ人型実体1体がD-2414消失地点に出現しました。実体はSCP-████-JPに指定され、現在サイト-8102に収容されています。
付記:消失直前、D-2414はSCP-XXX-JPの鏡面を視認できていたことが確認されています。実験中、SCP-XXX-JPの鏡面に異常は確認されていません。協議の結果、SCP-XXX-JPの鏡面を被験者に視認させる試みを一時的に禁止することが決定されました。

SCP-████-JPに関しては補遺B、補遺Cを参照してください。

補遺B: SCP-████-JPは比較的友好な態度を示す男性人型実体で、オブジェクトクラスはEuclidです。またSCP-████-JPの身体特徴や人格に関して、D-2414とは別人であると結論付けられました。しかしSCP-████-JPは。かつて自分がD-2414であったと主張しています。

以下はSCP-████-JPへの、SCP-XXX-JPに関するインタビューログです。

対象: SCP-████-JP

インタビュアー: 三坂研究員

<ログ開始>

三坂研究員: 記録を開始します。SCP-████-JP、あなたはD-2414の時の記憶はどれくらいありますか？

SCP-████-JP: 色々覚えていますよ。僕が鏡の実験を受けた時のことも、ちゃんと覚えます。

三坂研究員: 昔のことは覚えていますか？

SCP-████-JP: はい。D-2414だったころ殺人罪で捕まったことも、子供のころ滑り台に頭をぶつけて3針縫ったことも覚えています。

三坂研究員: 分かりました。

SCP-████-JP:

三坂研究員:

SCP-████-JP:

[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

<ログ終了>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]