Kumasuke-3--8056

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アイテム番号:SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス:Eucl
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはBSL4の生物収容施設でのみ保管、実験を行ってください。処分をする際はγ線滅菌と高温高圧滅菌を行った後、高レベル生物廃棄物として廃棄してください。また、SCP-XXXX-JP-aは発見され次第その場で殺処分、焼却を行なってください。焼却時に発生した残渣は土壌に埋葬してください。
SCP-XXXX-JPを取り扱う際は他の動物や動物細胞との接触を確実に避けるようにしてください。

説明: SCP-XXXX-JPは真性粘菌であるモジホコリ(Physarum polycephalum)に酷似した生態を呈する生命体です。SCP-XXXX-JPは特性として細胞に二核を基準とした多核細胞を持ち、他の相似する菌類より遥かに強靭な生命力と体構造の肥大化が認められます。
SCP-XXXX-JPは他の動物死体の細胞を捕食した際、自己の細胞特性を付与し、捕食した細胞の遺伝情報から被捕食者に非常に酷似した生命体であるSCP-XXXX-JP-aを生成する異常性を持ちます。通常の動物であれば身体構成の基本細胞は単核ですが、SCP-XXXX-JPの細胞特性が付与されると基本細胞が二核ないしそれ以上の多核細胞を持つようになります。これにより全身の筋組織の巨大化や獰猛化が進み、SCP-XXXX-JPの被食対象となった動物種によっては非常に危険な存在となります。しかし細胞の変性やその力の行使には莫大なエネルギー供給が必要な為、SCP-XXXX-JP-aとしての寿命は長くても1週間とされ、寿命を終えると異常性は消失します。またSCP-XXXX-JP-aは通常の動物の生理的行動である摂食、排泄を行わない事が確認されています。

補遺: 以下の事件はSCP-XXXX-JP又はSCP-XXXX-JP-aが関与した事件記録です。

+ 事件記録 19██/02/21

+ 事件記録 20██/06/04

- 事件記録 20██/06/04

岐阜県██市の山間部において、近隣の大学生らがSCP-XXXXJPと遭遇。彼らはSCP-XXXX-JPが新種の粘菌類であると仮定し、研究機関への同定依頼を行った。その情報を掴んだ財団側は調査を開始、当事者への調査と当該研究機関への検体引渡し要請を行った。以下の記録ははインタビュー調査時のものである。

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対象: 大学生らのリーダー格の学生(21)

インタビュアー: ██博士

<録音開始>

██博士: 今回の粘菌の件について、拾った時の状況や様子を教えて欲しい。

学生: その時は仲間とキノコとか粘菌のサンプル採取をしてて、たまたま朽ちた倒木をひっくり返したらそこにいたって感じですね。

██博士: なるほど。では拾った時の粘菌の様子は?

学生: んー、そんなに他の奴らとは変わらなかったけど、かなり大きめと言うかなんか凄いマッチョな感じはしましたね。最初はモジホコリの仲間かと思ったんですけれど、若干色が赤みがかってたので何か違うなとは感じました。

██博士: そうかそうか。ではもう一つ質問だ。君らはアレを持ち帰って何をした?

学生: 何をしたって…どういう事ですか?

██博士: いや何、簡単な話さ。持って帰って幾許か飼育や観察をしていたんだろう? その辺の事も含めて是非とも教えてくれ。

学生: あぁなるほど。餌は他の粘菌と同じオートミールを与えていました。飼育環境も普通の粘菌と変わりませんね。

██博士:それで育ったのかい？

学生:いえ、最初はよかったんですがだんだん元気を失っていってしまって

██博士:

学生:

██研究員:

学生:

██研究員:

学生:

<録音終了>

終了報告書: SCP-XXXX-JPに関わった学生全員にBクラス記憶処理を施した上で解放し、該当研究施設からSCP-XXXX-JPを回収したことで当事案を終了しました。