廃案

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの出現区域である旧御陰村へと通じる道は常時封鎖され、機動部隊れ-18("蛾")による遠方からの旧御陰村内部の監視が行われます。2019/06/19以降、SCP-XXXX-JPの出現が確認されなくなった事により、特別収容プロトコルの変更が検討中です。

説明: SCP-XXXX-JPは1951/██/██以降確認された、京都府██市旧御陰村に出現する外見年齢5~8歳程の男性の容姿である霊的人型実体です。SCP-XXXX-JPは2:00~3:00の時間帯のみ肉眼での視認が可能1な状態へと変化します。

SCP-XXXX-JPは肉眼による視認が可能な状態の際、旧御陰村の敷地内に人間が存在した場合にSCP-XXXX-JPは人間の周囲に出現し、対し物理的接触を行います(以降接触された人間を曝露者と呼称。)。この接触行動の回避の試みは全て失敗しています。SCP-XXXX-JPは接触行為後消失します。曝露者はSCP-XXXX-JPによる接触以降、社会的少数者や社会的弱者に対し寛容な思考を持つようになります(以降報告書の簡略化の為社会的少数者や社会的弱者をマイノリティと呼称。)。複数回の実験の結果、曝露者はマイノリティに対し不寛容及び迫害した過去を持つ人物を排除する傾向2が見られます。この傾向は記憶処理を投与することにより抑制は可能ですが、マイノリティへの思考の復元は不可能でした。

1951/██/██以降、御陰村の住人が村八分を行っているとの情報を財団エージェントが探知。調査の結果同村の住人である阿波野 卓氏を対象に、SCP-XXXX-JPに曝露した同村民による村八分が行われていたことが判明、同オブジェクトの存在が判明しました。この結果を受け、1952/██/██に阿波野 卓氏を保護、翌日にインタビューが行われました。

<インタビュー記録XXXX-JP 1952/██/██>

対象: 阿波野 卓氏

インタビュアー: エージェント・トモエ

付記: インタビューはサイト-81██内で行われました。

<録音開始>

エージェント・トモエ: それではインタビューを開始します。まずはあなたに対し村八分が行われた経緯について教えてくださいますか?

阿波野氏: [沈黙。]

エージェント・トモエ: 思い出すのもお辛いかとは思います。ですが  

阿波野氏: 呪いだよ。

エージェント・トモエ: 呪い、とはどういうことですか?

阿波野氏: そのまんまの意味だ、アレのせいで村の皆がおかしくなっちまったんだ。

エージェント・トモエ: そのアレというのはSCP-XXXX-JP  失礼、御陰村に現れる幽霊の事ですか?

阿波野氏: なんだ、知ってんのか。そうだ、アレが、呪いで皆をおかしくさせた。

エージェント・トモエ: その幽霊について何か知っていることはございませんか?

阿波野氏: 知ってるもなにも、アレは  俺の息子だった。

エージェント・トモエ:   詳しくお聞きしても?

阿波野氏: [頷く。]ちょうど5年前、女房が俺との子を産んだんだ。だか、その時からアレはおかしかったんだ。

エージェント・トモエ: おかしかった、とは?

阿波野氏: 肌が白かったんだよ、病気かってくらいに。

阿波野氏: 最初は、ああこの子は長くないんだって思っていた。だがアレはすくすくと育っていって  髪が生えたんだ。白髪のような真っ白な髪が。

阿波野氏: 気味が悪かった。だが、それだけだった。村の皆は神様の使いやらなんたらでアレを祀り建てて、俺自身それ以上の感情を引き出す余裕がなかった。

エージェント・トモエ: あなたの息子さんの死因について聞かせていただけますか?

阿波野氏: [数秒沈黙。]状況が変わったのはアレが5歳の時だった。女房が台所で倒れてそのまま死んじまった。医者には心臓が原因の突然死だって言われた。

阿波野氏: そこから御陰村は悲惨だった。育てていた米や野菜は枯れたり弱弱しいものしか育たなくなった。村の赤子は熱を出して亡くなった。挙句の果てには村長の一人娘が他所の男共に犯された挙句殺された。

阿波野氏: どうしたものかと村のモンが集まって話し合っていた時、誰かが言ったんだ。あの白いのが災いを呼んでいるんじゃないかって。

エージェント・トモエ: それで手をかけたと?

阿波野氏: 俺は元々アレが気持ち悪かった。それに、その時の俺にアレを守る余裕なんざ無かった。  村の皆でアレを神社裏の洞窟に閉じ込めた。それで終わりのはずだったんだ。

エージェント・トモエ: 続けてください。

阿波野氏: [数秒沈黙。]半年後だ、村中の男共が集まって夜遅くまで飲んでいた。すると、いきなりだ。いきなり部屋ん中に半透明なアレが出て来たんだ。

阿波野氏: 皆大騒ぎだ、一目散に逃げる奴もいた。だが、ヨシ  幼馴染は酔っていたからかアレに挑もうとした。結局ヨシが触れた瞬間にアレは消えたが。そこから、ヨシはおかしくなったんだ。

エージェント・トモエ: あなたを排他しようとしたのですか?

阿波野氏: 俺だけじゃねぇ、村の皆にも暴言を吐いたんだ。お前らはあの子に何てことをしたんだって。最初はなんかの冗談かって思って笑ってたんだ。だがヨシはそんな俺たちを見て殴りかかってきたんだ。

阿波野氏: その時は男手全員で取り押さえた。気が触れたんだと思って医者を叩き起こして診察所に押し込めた。するとなんだ、次の夜にはその医者がおかしくなった。ヨシみたいな暴言や暴力を村の皆に振るったんだ。

阿波野氏: その後はアンタらが知っている通り、村の皆がアレに触れられておかしくなった。  俺を残して。

エージェント・トモエ: あなたはその幽霊に触れなかったのですか?

阿波野氏: 触れなかったんじゃねぇ、触れられなかったんだ。アレはどういうわけか俺に近づかなんだ。俺が近づいても遠くに逃げていくんだ。

エージェント・トモエ: 成程、では  

阿波野氏: 悪い、もうヤメにしてくれ。  色々と起こりすぎて、疲れちまった。

エージェント・トモエ:   ではインタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー後に行われた御陰村の調査の結果、インタビュー内にて示唆された箇所から腐敗の進行した遺体が発見されました。現在サイト-81██内の遺体安置所にて冷凍保存中です。

インタビューの結果及び財団の調査を踏まえ、SCP-XXXX-JPの効率的な収容の為御陰村住人の御陰村内からの立ち退き及び御陰村の存在の抹消を目的とした"プロトコル・グッドバイ"が実施されました。その結果プロトコルは成功。これを受けSCP-XXXX-JPの特別収容プロトコルが制定されました。

補遺1: 1952/██/██、サイト-81██内にて保護されていた阿波野 卓氏が食事用に提供されていたプラスチック製フォークで自身の喉を刺す行動を起こしました。サイト-81██内勤務の医師が駆け付けた所、フォークを刺したと思われる個所が通常よりメラニン色素の少ない細胞に変化していたことが判明しました(以降変化した細胞をSCP-XXXX-JP-1と呼称。)。調査の結果、外傷や疾病による細胞の破壊が行われた際にSCP-XXXX-JP-1への変化が発生することが判明。また変化した細胞から旧御陰村で発見された遺体と同様のDNA成分が発見されました。これ以上のSCP-XXXX-JP-1への変化抑制の為、阿波野 卓氏をサイト-81██内併設病院内に移送、医師による監視及びケアサポートが行われています。

補遺2: 2019/06/19、サイト-81██内併設病院内にて入院していた阿波野 卓氏の全身がSCP-XXXX-JP-1に変化しました。調査の結果、老衰による細胞の破壊が原因であると結論付けられました。現在阿波野 卓氏の意識は回復しており、会話が可能な状態である事から更なる調査が予定されています。また同時刻より旧御陰村内部においてSCP-XXXX-JPの出現が確認されなくなりました。前述の出来事との関連性は現在調査中です。


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