ショトコン下書き「きな臭い言い伝え」

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - きな臭い言い伝え
著者: kata_men
作成年: 2023

SCP-XXXX-JP。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは雄岳と雌岳の中央に存在する陥没穴周辺の封鎖をもって収容とみなします。突風の噴出が確認された際射出物による陥没穴周辺の損壊の記録を行い、適時隠蔽工作を行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町にまたがる二上山と呼称される双耳峰です。SCP-XXXX-JPを構成する雄岳と雌岳の中央には陥没穴が存在します。SCP-XXXX-JPは日没時奈良県葛城市側から見て太陽が雄岳と雌岳の間に沈む際、陥没穴から土砂を含んだ地下水及び柘榴石や黒雲母を含む鉱物等が風速30メートル相当の突風と共に射出されます。この際、陥没穴周辺では射出された火山岩や地下水による動植物の破壊が複数確認されています。

補遺1: SCP-XXXX-JPに関する過去の文献を調査したところ、SCP-XXXX-JPはその異常性から古来より石器や宝石を民に与える神様、太陽を神様に願いを通じさせる「おつうじさん」として信仰の対象とされていた事が判明しています。現在、財団によるSCP-XXXX-JPに関する歴史的記述の調査および改変が進行中です。

補遺2: 財団による収容後の長期的調査の結果、陥没穴から射出される地下水及び鉱物の量が異常性の発生毎に減少し、それと反比例的に突風に含まれる硫化水素等のガスの増加が確認されています。それを踏まえたSCP-XXXX-JP内部の地質調査の結果SCP-XXXX-JP内部に少量であるもののマグマ溜りが生成されていることが判明しました。これらの結果がSCP-XXXX-JPの異常性の変質であるか現在調査中です。

付与予定タグ: scp jp safe ショート2023 気体 液体 岩石 地質

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ファイルページ: ふたかみやま

ソース: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E4%B8%8A%E5%B1%B1_(%E5%A5%88%E8%89%AF%E7%9C%8C%E3%83%BB%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C)#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mount_Nijo,_zenkei.jpg
ライセンス: パブリックドメイン/CC0

タイトル: 二上山 (奈良県・大阪府) 全景
著作権者: Saigen Jiro
公開年: 2020年4月25日
補足:

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  批評コメント批評コメント

  
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  sanks269 26 Apr 2023 14:29

  読ませて頂きました。下の方のネタかとお見受けしますが、このネタでは先例としてSCP-2070-JPがあり評価を受けている状況のようです。同じネタであること自体は問題では無いと思いますが、短い分そちらと比べて差別化あるいは強みとなる点が図れていないのではと感じました。今一度序盤とオチの落差を広げるなど何らか対策があったほうがより良くなるかもしれません。応援しております！

  追記: 「機嫌が悪い」が「おなかわるし」に直接結びつかないように感じていました。雄雌で仲が悪いので御仲悪し、御本尊の山体の中が悪いので御中悪し、など違う理屈もこねられそうです。

  最後の編集 26 Apr 2023 15:05 by sanks269 さらに表示

  kata_men 27 Apr 2023 21:01

  批評ありがとうございます。

  ご指摘を踏まえ全体的に記事を改稿致しました。

  Tutu-sh 29 Apr 2023 09:40

  + ネタバレ配慮のため折り畳み

  陥没穴が存在しています。

  個人の好みや分野のしきたりによるかもしれませんが、建造物や地形の位置はそう簡単に変化するものではないため、「存在します」とする方が端的でかつ現実の報告書にも見られる表現のように思います。

  茶色に変色した地下水

  「茶色に変色した」と書かれるとその原因が不明な印象を受けます。たぶん土砂を含んで泥水になったということだとは思うので、岩石あるいは鉱物の分類まで細かく判明している火山岩の記載と情報の解像度が釣り合わない印象を受けました。

  また孔から茶色い水が出て来るという点でオチをなんとなく察してしまうことも考えられるので、色を明記するのはもっと後でも良いかと知れないと感じました。

  讃岐岩や柘榴石を含む非常に細かい火山岩等

  柘榴石は鉱物ですが、讃岐岩は岩石であり、柘榴石と讃岐岩を並列に並べるのはやや対応関係に違和感があります。鉱物の定義についてここではしっかりと触れませんが、鉱物は一定の化学式で表すことのできる化学組成を持つ結晶であり、また岩石は鉱物が不規則に組み合わさった混合物です。讃岐岩のような岩石を列挙するか、あるいは柘榴石のような鉱物を列挙するか、統一する方がよろしいかと思います。

  森本ほか(1953)と佐藤ほか(2021)だけ確認しましたが、雌岳と雄岳の中間地点は主に雌岳流紋岩溶岩が分布しているようです（讃岐岩は流紋岩ではなく安山岩です）。有色鉱物としては柘榴石のほかに黒雲母が含まれるようですので、鉱物を挙げるならば黒雲母も記しておくと良さそうです。

  また直前の「地下水や」と「讃岐岩や柘榴石」の「や」が重複しているので、対応関係を明らかにするのも兼ねて助詞を変えておくと良さそうです。

  付与予定タグ: scp jp safe ショート2023 気体

  タグをつけるなら「気体」よりも「液体」の方が本オブジェクトの本質に近いと思います。確かに秒速30mの突風が発生しているとは明記されていますが、排泄物として異議を持つのは噴出する岩石と泥水であり、風はそれに付随して出てきただけのように思います。もし放屁としての役割を突風が担っているなら「気体」タグが付与されていても違和感はありません（ただ、屁はむしろ便秘などお通じの悪い時にも発生するイメージがあるため、実はあまり親和性が高くないかもしれません）。

  あとは「岩石」「地質」のタグも付与できる内容のように思います。
  

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  文量を鑑みてのコストパフォーマンスは良いと思いますし、個人的にはUVします。ただ一点、おそらく明治以降だったり戦後だったりで「おつうじさん」に対する信仰は薄れていると思われるため、過去と比べてお通じが悪くなっている（例：噴出する岩石が小さくなっている）のだと思いますが、補遺で示されているのは下痢であり、一般に「お通じが悪い」とされる便秘とは方向性が異なるように感じました。この辺がややミスマッチかもしれません。もし信仰の影響が持続していて常に便通が快活になっている（快便を通りこして下痢に突入しつつある）のならば、過去に噴出した岩石のサイズあたりで説明をいじる必要があるかもしれません。

  短く駆け抜ける形で纏まっているように思いますが、少し捻ってもう一発畳みかける展開があれば安心できるかもなとも思います。放屁と関連付けるなら、気体に硫化水素混ぜて火山ガスが云々みたいなこともできそうかなと軽く思ったりもしました。執筆頑張ってください。

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  Tutu-sh

  最後の編集 29 Apr 2023 09:59 by Tutu-sh さらに表示

  kata_men 01 May 2023 11:19

  批評ありがとうございます。

  すべてごもっともなご指摘でしたのでそれに沿った改稿を行いました。

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