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西暦2013年 五月十六日
谷崎翔一は数日の入院を経て完全にその肉体を回復させた。その間、応神薙はすることもなかったので、パソコンに向き合って文章をずっと書いていたのだ。五月も中旬である。が、彼は年中ロングコートを着るみたいだ。「キミらしくもない、なんでずっとパソコンとにらめっこしてるんだい」
「この前の配達屋の事件、ちょっと文字に起こしてネットに投げてみたんだ」
「へえ、面白いことするじゃない」
谷崎翔一が応神薙のDELL製ノートブックをのぞき込むと、そこにはでかでかと『藍色の研究』との文字があった。谷崎は薙のセンスに少し敬服を心の中で示す。
「何々『谷崎翔一という男の能力は確かだが、彼は驚くほど個人主義であり、他人とはとにかく折り合いがつかない』……褒めてんのか、馬鹿にしてんのか」
応神薙はいたずらっ子のような笑みを一つ浮かべた。先日の事件の報道管制はすでに解かれ、財団の対応の遅さに批判が多少出たが、それは現場の者である二人の気にすることではなかった。谷崎翔一がキッチンのほうを向くと、今現在彼を最も悩ませているものが目に入る。おまけの冷蔵庫とともに送られてきた、冷凍された豚の死体だ。黒幕のアイランズでも呼んでパーティでもするかと考えていた。
「変な夢を見たって言ってたな」
「うん。並行世界と混線したのか、誰かに見させられたのかはわからないけど、とにかくあれはまともじゃなかったよ」
谷崎は彼のマグカップを両手でつかみ、なみなみと注がれている熱い茶で口を濡らす。食卓の向かい側の応神薙は大きくあくびをした。谷崎には古武道の心得があったが、それでも怪我をしてしまったので、応神薙と軽いスパーリングのようなものをするのが新たに日課となった。
「ヒット数は[ここに藍色の総vote数かける十]、まあまあだな」
「暇な人もいたもんだなあ」
谷崎翔一はカラカラと笑った。相も変わらずに今にも泣きだしそうな陰鬱な空だが、二人の心は奇妙なまでに晴れていた。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:4294437 (03 Jul 2018 10:07)
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