SCP下書き「ありがとう、僕は人として生きた。」

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - ありがとう、僕は人として生きた。
著者: first man
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP

説明: SCP-XXXX-JPは北緯26度22分55秒、東経129度41分37秒、沖縄本島の約200km東の地点に存在する異空間ポータルです。SCP-XXXX-JPに明確な形姿は無く、肉眼での視認は不可能ですが、上記の地点を正東の方角から通過する事によって基底現実と異なる空間に繋がる異常性が確認されている為、財団はSCP-XXXX-JPの存在を認知しています。

SCP-XXXX-JPの異常性が活性化する事で到達可能な空間はSCP-XXXX-JP-1に指定されています。SCP-XXXX-JP-1は凪の水面が広がる広大な空間で財団の調査した範囲においては如何なる陸地も存在していません。基底現実と同じく昼夜の概念があり、太陽・月・星の視直径及び位置関係は地球上の同位置から観測されるものと完全に一致しています。空間内の水は海水では無く淡水で、煮沸消毒する事で飲用も可能です。水深は観測地点によって若干の差異はあるものの概ね500m程度です。外見は内部では大気の循環による風、及び雲・雨・雷などの気象現象の発生が確認されており、これらと基底現実上における同様の事象とで特筆すべき差異は見られません。しかしながらこれらの気象現象や人為的な要因によって発生する水面の波は異常な速度で減衰する為に、波の要因となる事象が終了すると即座に凪の状態に戻ります。この異常な波の減衰が如何なる要因で発生しているのかについては不明です。

SCP-XXXX-JPは発生地点である集落において全住民がその存在を認知しており、郷土の祭事の一つとして最低でも240年以上の歴史を有する事が判明しています。財団はその存在を1996年から認知していますが、現在に至るまで当該イベントが完全に達成されたケースは存在していません。

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