SCP下書き「蒐集物覚書帳目録第壱番」

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記録・情報保安管理局より通達

このファイルは、財団日本支部の前身組織である蒐集院最古の記録を現代語訳版でアーカイブ化したものです。閲覧は管理担当職員の許可を得た上で行なってください。また、記載されている情報の一部は確実性に欠けるものである事に十分に留意して下さい。

順わぬ神蒐集物覚書帳目録第壱番

これは先触れに過ぎぬ
蒐集せよ 来たる災厄の日が為に

捕捉年不明。 天地開闢よりこの地に在る順わぬ神である。黒い星空の様で、形は人型で在るとする者や四つ脚の獣で在るとする者、月の様な円で在るとする者と明らかな形を持たぬ。その大きさも如然り。乳飲み子の様な小さきもので在るとする者や山より巨きな威容を誇るとする者も居る。是は見る者によって姿の変わる存在である。東の果ての地に国をつくり、そこに住む民は昼に眠り夜に動く生活をしている。神の力によるものかは分からぬが、民は総じて青白い肌と痩せこけた体を持ち人とは思えぬ怪力を操るという。この者たちを夜の民と呼ぶ事とする。

六八六年追記。 東から昇る明るい星の瞬きと共に神が夜の民を引き連れ戦いを仕掛けてきた。その力は正に神そのものであり、昼を夜にし、地を荒らし、悉くを取り込み、そして殺した。我らが国の民は分かっているだけでもその数を半分にまで減らし、更にその半分が夜の民へと成り果てた。これに心を痛めた浄御原天皇は病に伏しながらも大神から賜った三つの宝を以って七日七晩の祈祷を行い死す。

八日目、都の北で大揺れが起こり、その方角から大きなが現れた。龍は空を裂かんばかりの勢いで神へと襲い掛かり、その力でもって夜の民の侵攻を抑えた。国に残った陰陽五行に通ずる者たちはこれを好機と捉えて国の四方に獣の結界を成し、巫女を集めて四方の結界とその中心に一柱のを奉った。結界の力によって、国に蔓延りし夜の民は皆悉く花のひとひらに成り果てた。国はこれによって一先ずの安らぎを得た。

六八九年追記。 巫女長が大神より神託を授かる。都の西にある島に人を集め儀式を行えば、神に抗う力を得られるとの事だった。新しい天皇は直ちに都の守護に着く者以外の兵を総て集め、名も無き島へ向かわせた。巫女長の下で儀式を行ったところ、兵どもは辺りの大地と混ざり合って天を衝く様な巨人となった。巨人の歩みは海を干上がらせ山を削り雲を割る、天災を一つに集めた様な凄まじい威容を讃えていた。巨人は都に迫っていた神と相対し、龍と共に雷鳴の様な轟を響かせながら戦った。

六九四年追記。 全ての夜の民を滅する。神はその形を保てなくなり巨人と龍の力によって霧の様に散った。巨人はその後間も無く瓦礫となって崩れ去り、後に山となった。龍はその体の一部を川へと変え北の方角へと還っていった。

六九五年追記。 天皇は神の起こした長い災いが再度訪れる事を危惧し、国中の陰陽五行、占術、巫術に秀でる者を集め国体護持を命ず。名を蒐集院とする。差し当たって災いの元である神を第一の蒐集物として定め、上記の記録を永劫保するものとする。

七二〇年追記。 先の天皇の命により、神への畏れを後世に残す為の書物を作成する。名を「日本書記」とする。

九四◯年追記。 ██国に建立された神の畏れを封じた社が大破している事が判明する。蒐集院を通じて、藤原忠文を征東大将軍に任命し、社を破壊した首謀を討つ。首謀の名は平将門である。
その後将門の首が独りでに動き、復建中の社に向かって飛び立つ。更なる被害を防ぐため卜術隊による第三式封鬼術を行使するも、呪返しによってト術隊は悉く死す。地上から式による石弾の投擲を行うも、異なる力に依りて全て届かず。上級研儀官の提言で、将門の首を跳ねし猛者にして矢の名手である藤原秀郷を招集。秀郷の放ちし矢は将門の額を貫き、首は地に落つ。その上に首塚を打ち之を封ずる。

九四一年追記。 首塚を移す際、拘る者皆悉く死す。呪術部の解に拠れば、首に溜った思念が神の力の残滓と混ざり怨念と化したのだと言う。以降神の社は██████████████████████とする。

一九四五年 亜米利加の占領下に入る。神の社は██████████████████████とし、居所は███のみに開示される。


我々は仇敵に敗北し、恐らく三宝はこれより先、力を失っていく事だろう。京の龍王は霧散し、桜花の神は馬鹿騒ぎに耽って笑い転げたままだ。人々は大戦によって心の拠り所を失った。
状況は最悪だ。だが我らに打ち手を講ずる力は既に無い。
願わくば是がただの伝承である事を
そして神が討滅された事を切に願う



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