闇寿司ファイルNo.1007 "アブリンガーZ"
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ラーメン

融合を解除した姿は通常のブリの握りに近い

概論

アブリンガーZとは、かつての回らない寿司協会の七聖板前であり、現在は闇寿司四包丁の一人である"熱包丁のフレイム"が操る寿司である。

アブリンガーZのネタであるブリは成長するにつれてその名称が変わる出世魚である。地域によっても様々な呼び名があり、例えば関東ではモジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではモジャコ→ワカナ→ツバス・ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリといった風に変化する。寿を司る鯛の握りほどではないが、ブリもまた出世魚としての縁起由縁かスシ粒子1を扱う能力は非常に高い。加えて、出世魚をネタとした寿司はその性質上進化をおこしやすいと言われており、アブリンガーZもまた戦いの中でメジロ  = X = イクスクイーン から進化した寿司である。

アブリンガーZ自体の特色としては、フレイムが過去に使用した寿司のスシソウル2と融合することによって異なる寿司の性能・能力を上乗せする"アルティメットフュージョン"を可能としていることが挙げられる。

後述の資料とドクター・トラヤーの分析によると、まずアブリンガーZとフレイム本人が発するスシフィールドが共鳴することによって、高位相の寿司時空へとつながるゲート型次元間スシフィールド「頂天への扉ヘブンズゲート」へと変化する。そこからスシソウルが複数召喚3され、アブリンガーZが炎としてこれらをまとうことでアルティメットフュージョンを可能としている。

スシブレード運用並びに対策

複数のスシソウルの能力を上乗せできるため、アルティメットフュージョンを行ったアブリンガーZの性能は融合前と比較して飛躍的に向上する。しかし、アルティメットフュージョンの真価は融合元のスシソウルを変更することによって異なる性能を持つ形態へとフォームチェンジを行うことができる点にある。

カスタマイズ性が高い寿司としては私が使用するシビカララーメンなどが挙げられるが、アブリンガーZのフォームチェンジは試合中でも行うことが可能4であり、より即応性が高いものとなっている。これは、対峙する相手に対してどのような特性の寿司で戦うかという、本来メタゲーム5の領域に属する概念を試合中に持ち込むことができることを意味する。

各形態に関する共通点として、スシソウルを炎としてまとっていることからどの形態もスシ攻撃力6・スシ防御力7は非常に高い数値となっている。この炎はスシ粒子によるものなので、他の寿司が触れても通常は黒焦げになってしまうことはないものの、しばしば炙り寿司8に変化してしまうなどの影響を及ぼす。

また、精密動作性については、シャリ部分を変形させることによって姿勢制御を行うシャリ・サスペンション・システム(SSS)9を完璧な握りとフレイム本人の操作精度によって実現しているため、攻撃力と機動力に全振りして精密動作性をある程度犠牲にしたブラストフォーム以外は極めて高い。SSSの用途は寿司の高さや回転軸の傾きの制御といった基本的なものから、シャリを伸縮させることによる回転数変化10、衝撃吸収力の増加、シャリの接地部を増減させることによるグリップ力の変化11、ジャンプ力や不整地走破能力12の向上など多岐にわたり、アブリンガーZのあらゆる性能を底上げしている。

以下にアブリンガーZの基本的な形態を示す。なお、各形態のパラメーターを見る前に、アブリンガーZは闇寿司の『誰が握っても、誰が回しても強い』という考え方とは対極に位置する寿司であるため、どこからが寿司の性能でどこまでがフレイム本人の実力であるかを分けることは難しい、ということを念頭に入れておいてほしい。同様の理由で操作のしやすさを示す"操作性"の代わりに、どれだけ正確に寿司を操れるかを示す"精密動作性"を使用している。


 アルティメットフォームの運用並びに対策

物攻: 8

物防: 8

スシ攻: 9

スシ防: 9

持久力: 7

機動力: 7

重量: 4

精密動作性: 10

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一番目に示す赤いチャートは、アブリンガーZアルティメットフォームのステータスである。アルティメットマグロ・ゼロ、アルティメット・セブン、トロライナー2000といった13安定した性能を持つマグロ系のスシソウル14と融合することで隙の無い性能を実現している。アルティメットフュージョンは発射シークエンス中に完了させることができるので、このアルティメットフォームが事実上の基本形態となっている。

主な必殺技はアルティメットエッジ。アブリンガーZに供給されるスシ粒子が瞬間的に増幅され、、爆炎をまとって突撃する。威力がかなり高い上に、必殺技としては発動が早く後隙も少ない。しかも出すと爆風で回転力が回復・増加するため、外したり防御されたとしても無駄にはならない。その上フレイムのコンディションによってはギリギリ2連発で撃てる15等、コストパフォーマンスに非常に優れた16必殺技であると言え、その有用性からか多くの派生技17が存在する。

アルティメットフォームはアブリンガーZの基本形態でありながらも、まさしく究極とも言える高い性能を持っている。バランス型の寿司でこの性能を越えることは困難と思われるため、打開のために特化型の寿司をぶつけたくなるところだが、そうした場合下記の別形態に対し相性不利になってしまう危険性が生まれる。


 ブラストフォームの運用並びに対策

物攻: 10

物防: 5

スシ攻: 10

スシ防: 7

持久力: 4

機動力: 11

重量: 4

精密動作性: 7

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二番目に示す青いチャートは、ブラストフォームのステータスである。アルティメットフォームでは仕留めきれない寿司と相対した際に編み出された形態であり、00ダブルオートロライナー 、マッハ・ラダー55、トビッコブースターブラストといった超火力・超機動型のスシソウルを融合させたかなり攻撃的な性能となっている。

中トロと大トロの両方を搭載した00トロライナーの大出力と、魚類の中でも最速といわれるカジキを使用したマッハ・ラダー55の速度を合わせることで最高速度、回転数、加速度を限界まで上げている。それに加えて、トビッコブースターBの飛び子放出加速機能18をスシ粒子を放出することで再現しており、SSSと組み合わせることで通常の寿司では到底なしえない挙動を取ることができる。

寿司として最速の部類に入る上かなりトリッキーな動きをするため、初見では対応することはおろか目視することも困難である。単純に高速で移動しているだけであるのに分身しているように見えることもある。もちろんスシブレードにおいて速度はパワーに繋がるのでそこから繰り出される破壊力も凄まじい。

その一方で、上述の通り精密動作性を犠牲にしている他、スシ粒子を加速に使用している関係上スシ粒子消費が激しいため、この形態を保っていられる時間は長くない。しかし、解除された後も物理的な回転力がすぐさま落ちるという訳ではないことには注意するべきである。

主な必殺技はアルティメットエッジの強化版であるブラストエッジの他、回転数を一気に上げ、周囲にスシ粒子の爆炎をまき散らすブラストストームが存在する。ブラストストームは隙が大きい分攻撃範囲が広く、周囲の寿司を一気に殲滅する対多人数戦を想定したものとなっているようである19


 ギャラクシーフォームの運用並びに対策

物攻: 6

物防: 6

スシ攻: 10

スシ防: 9

持久力: 10

機動力: 6

重量: 4

精密動作性: 10

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三番目に示す紫色のチャートは、ギャラクシーフォームのステータスである。鯛ボマーGギャラクシー、ワラサーPPK、シャーマン・ブリーストといった遠距離スシ攻撃型のスシソウルを融合させた形態である。さらに元来が持久力にも長けた寿司であった上、常時発動型スシアビリティ「ギャラクシードライブ」によって、必殺技を放たない場合延々と回転力が回復・上昇していく。総じて、スシ攻撃力・スシ防御力以外のパラメータを回転力維持に回したスシ攻撃持久タイプとなっている。

必殺技は六体のスシ粒子の分身を生み出し20突撃するギャラクシーエッジやスシ粒子をチャージした後周囲に解き放つギャラクシーノヴァ等、高いスシ攻撃力を活かした高威力の物がそろっている。また鯛ボマーG・ワラサーPPKの低コストな必殺技、スシ粒子振動魚雷やPPKブレード等も使用可能である。

さらにギャラクシーフォームは通常の必殺技に加えて、シャーマン・ブリーストのスシソウル召喚能力を引き継いでおり、寿司時空から独立稼働するスシソウル体を四体まで召喚することができる。召喚可能な寿司の中にはイクラリオン、エビリュウオウ、ナットードラグーンなどの特殊能力を持つ寿司も含まれており、別個の対策も必要となるだろう。特にイクラリオンソウル四体による一斉射撃は脅威である。

強力な必殺技やスシソウル召喚がまず目に付くが、必殺技を撃たせないでいるとギャラクシードライブの効果によってどんどん不利な状態に陥ることになるので、ある程度積極的に攻撃して必殺技を吐き出させる必要がある。ギャラクシーフォーム側の立ち回りとしては必殺技をばらまきながら相手から距離を取ることが基本戦略であるので相対する側は必殺技を交わしつつ追いかける形となるだろう。

一般に持久型の寿司は、攻撃力が極端に低いか自身より機動力の低い非持久型の寿司に対しては優位を取ることが可能なものの、それに以外の寿司に対して行うことができる選択肢が少なく、三すくみのなかではやや不遇とされる。ギャラクシーフォームは多彩かつ強力な必殺技を持つことで、この弱点をカバーした寿司だと言える。


 ダイヤモンドフォームの運用並びに対策

物攻: 4

物防: 11

スシ攻: 7

スシ防: 10

持久力: 5

機動力: 5

重量: 8

精密動作性: 9

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四番目に示す黄緑色のチャートは、ダイヤモンドフォームのステータスである。ダイヤモンド・カツオン、フォートレス・エグドラゴ、タコボーグ8のスシソウルを融合させた防御特化型の形態である。

ダイヤモンド・カツオンのスシアビリティ「金剛錬華」によってスシ粒子エネルギーを凝結・実体化させることで防御力と重量を大幅に増加させている。加えて、フォートレス・エグドラゴの「フォートレス・ラバーズ」によってネタ部分の衝撃吸収性を向上させ、さらにSSSを強化するタコボーグ8の「エイト・グラビティ」21によって足回りを強化し、吹っ飛ばし耐性を高めている。

まだ発現してまもない形態であるためか、精密動作性の値はアルティメットフォームよりわずかに低い。あるいはフレイム本人がより攻撃的な戦略を好むというところも関係しているのかもしれない。

この形態が持つ必殺技であるダイヤモンドエッジは、威力は派生元のアルティメットエッジに幾分おとり、さらに技の出もかなり遅い。しかし発動直後から強力なアーマー効果がついているため、こちらが必殺技を出すとダイヤモンドエッジのアーマーで受けきられ、その後の無防備な状態にカウンターを叩き込まれる恐れがある。

総じてダイヤモンドフォームに相対するブレーダーは、通常の攻撃では防御力を突破できないため、強力な必殺技をぶつけたいがダイヤモンドエッジによる反撃を考えると迂闊には仕掛けられない、というジレンマを突き付けられることになる。

反面、防御面に特化しすぎてダイヤモンドフォームから仕掛けられる選択肢は少なくなっているため、ただでさえ防御型が苦手とする持久型の寿司に対し弱くなってしまっている。その極端さは、パラメータ値の合計は非常に高いにもかかわらずカスタム無しのカリフォルニアロールで逃げ回るだけで理論上は勝ててしまう22程であり、他の形態と比べてもフォームチェンジが可能であることを前提とした特化型の寿司であると言えるだろう。



以上四つの形態を紹介したが、アルティメットフュージョンの原理上存在できるフォームの数は無数に存在すると考えられ、また今後も増えていく可能性がある。実際に、エクリプスフォーム23や、パンドラフォーム24、アシュラフォーム25等の形態が確認されているが、情報が少なく発動条件も不明26なのでここでは割愛する。

他の活用法

寿司時空そのものと接続されているヘブンズゲートは、スシブレーダー本人にも莫大なスシ粒子を供給する。そのため、フレイムの防御用スシフィールドは強力27なだけでなく、余剰スシ粒子を線として打ち出すことができる28。これが、フレイムの攻性スシフィールド"スシティウム・レイ"である。

このようにヘブンズゲートから得られるエネルギーは莫大なものであり、そこに注目した東弊重工は、回らない寿司協会とともに人工スシブレーダー製造及び量産計画であるコトブキ計画29を開始した。

フレイムのヘブンズゲートを参考に寿司時空からスシ粒子を供給し、稼働に必要なエネルギーと人格モデルを得る"モナド反応炉"30が立案・開発されたことにより、コトブキ計画は順調に進んでいるかに思えた。

しかし、回らない寿司協会の方針転換により、コトブキ計画は一時凍結されることになった。人工スシブレーダーというアイデアをあきらめきれなかった東弊重工は単独で計画を続行し、やがて闇寿司をあらたな共同研究パートナーとすることになった。こうして誕生したのが、人工スシブレーダーにして闇寿司四包丁の一人、"寿包丁のレイ"である。彼女の運用データをもとに、現在量産型人工スシブレーダーの開発が進められている31

エピソード

ここまで読めばわかると思うが、闇寿司四包丁となった後もフレイムの寿司は極めて王道的であり、フレイム本人も正直まったく闇に染まってしていない。当然"不滅なる寿司の選別・利用・維持および活性化の為の委員会"(SUME-CI)は問題視し、緊急会合が開かれた。

闇に染まるかどうかや何をもって闇に染まっていると判断するのかは個人の自由だという見解もあったものの、仮にも幹部である闇寿司四包丁がこれほどまでにあからさまに寿司に名前を付け絆をはぐくんでいるのは問題であり、例え闇親方が容認32していたとしても、断じて許容できないという結論に至った。このまま放っておくと、その影響は闇寿司全体に及び、光寿司になってしまうのではとの懸念の声も大きかった。

元"七聖板前"であるフレイムは非常に高い戦闘能力を備えていると考えられたため、通常の即応班では不十分であると考えられた。そのため、全SUME-CI所属メンバーが招集され、実力排撃部隊"BLADE of SUME-CI"が編成された。これに多数の闇寿司四包丁を含む参加希望者を加えて、フレイム討伐作戦は実行されることになった。

作戦は当時SUME-CI内で主流であった、ISHTISドクトリン33に乗っ取って行われた。フレイムの得意とするであろう正式なスシブレード勝負を挑むことなどはなから検討もされなかった。




フレイム: 名前を付けた方がかっこいいし、強いからだ!

明らかに、部隊全体に動揺が走った。私もまったく動じなかったと言えば噓になる。私たちはより強い寿司を生み出すために切磋琢磨してきた。多くの修行を重ね、時に試行錯誤を積み、そして寿司との絆さえも捨て去ったのだ。全ては強くなるために。

だが、いくら道具だと割り切ろうとしても、自分の努力・創意工夫・情熱を込めた寿司である。絆とはいかなくてもどうしても愛着はわくし、新たな寿司を完成させた時にはつい昔の癖で付ける名前を考えてしまっている自分に気づいてしまったこともあった。

断じて認めてはならない。王道を捨て、邪道に進んだ我らは後戻りなどできないのだ。あくまで王道が強いと主張するならば力でねじ伏せなければならない。

本来あるはずの号令を待つことなく、仲間たちは攻撃を始めていた。私も寿司を出さなければいけない。しかし、器を重い石焼鍋に替えたばかりだったからか、いつものように上手く蓮華でラーメンを掴むことができなかった。それとも、自分が思っていた以上に動揺していたのだろうか。やっとシビカララーメンを構えたときには周囲の仲間は全て全滅していた。




切込包丁のコマンド34: 第一陣がやられた!攻撃開始せよ!

スニーク: まってください、この位置はまず…

瞬く間にあたりはフレイムに対し殺到する寿司、銃弾、対戦車兵器、そしてそれらを迎撃するべく無尽蔵に放たれるスシティウム・レイ、爆走するアブリンガーZブラストフォームが飛び交う地獄の戦場と化し、シビカララーメンを発射することもできずに取り残された私は巻き添えを食ってこちらに倒れてきたビルの崩壊に巻き込まれ、意識を失った。

ちょうど立っていた位置が降ってきた瓦礫と瓦礫の隙間だったので九死に一生を得たが、ここでフレイムに挑もうとこのファイルを読んでいる者に忠告しておく。奴にダイレクトアタックを仕掛けるなとは言わない。だが、熱包丁のフレイムは全身からビームを撃てる。そのことは肝に銘じておいてほしい。これなら一列に並んでスシブレード勝負に一人ずつ挑んだ方がなんぼかましであった。

結局、SUME-CIが全滅し、十人余りの闇寿司四包丁がなぎ倒された後3536、闇親方の仲裁が入った。闇のくだした結論は、闇寿司は最終的には力こそ全ての組織であるので、SUME-CIの下した結論と言えどもそのSUME-CIの戦力が全て倒されてしまった以上闇寿司としての大義名分はフレイムにあるというものだった37

闇によっておとがめなしとされたこと、回らない寿司協会が裏切り者を始末せんとフレイムに刺客を送りまくっているため結果的に協会の戦力の少なくない部分を引き付けて形になっている38こと、そして単純にものすごく強いことから、今では彼女を表立って敵対視するものは少ない。

だが、彼女は依然として闇寿司に対する脅威であり、獅子身中の虫である。確かに寿司協会からの刺客に対処することで手一杯で現状闇寿司に対する影響は懸念されていたほどではない。だが、彼女のスタンスに感化され、寿司に名前を付けあまつさえ絆を結ぶ構成員も出始めている。

もとよりこの隠し包丁のスニーク、最終的には闇親方すら倒し闇寿司の頂点に上り詰めるつもりである。力こそ全てというのならいいだろう。無限の研鑽を積み、上回るのみ。

関連資料

闇寿司ファイルNo.XXX-ARC "在来線"
SUME-CIにより検討されていた対フレイム戦術。爆発物を満載した特殊車両を使用し、殺傷力を底上げするプランもあった。だが、いくら闇寿司とは言え人を突き落として電車で引くのは邪道を越えて外道ではないかという声が高まり、早々に凍結されることになった。

闇寿司ファイルNo.XXX "闇寿司標準記憶処理用バラムツ"
記憶処理用に大量生産されたバラムツ。今回の事件の一般社会からの隠蔽のために出刃包丁のウィークら事後処理部隊が使用した。当然のことながら前触れもなく油を肛門から大量に垂れ流すケースが続出したため、ついには特事課の介入を招く事態に至った。早急な代替手段が求められる。

闇寿司ファイルNo.079 "人工スシブレーダー(先行量産型)"
フレイムによって闇寿司の戦力に穴が開いたため、予定を前倒しにして量産された…が、性能試験時にレイに全部破壊された。

恋昏崎ネットニュース GOC、直属のスシブレード部隊を設立か
スシブレード界を取り巻く環境は刻一刻と変化している。その場にとどまるためには全力で走り続けなければならない、というが闇寿司はさらにその先に行かなくてはならないのだ。

闇寿司ファイルNo.047 "十字包丁のブラッド"
吸血鬼である十字包丁のブラッドは、自身の肉体を分割し寿司へと変形させ自在に操ることができる。寿司となった後も変身能力は維持されるため、アルティメットフュージョンと同様に試合中に形態を切り替えることが可能である。もちろん吸血鬼というだけあってダメージを受けても再生する。確認できた形態はアンパン、マグロ39、焼き餃子、蝙蝠型吸血寿司40など。特に蝙蝠型吸血寿司は相手の寿司を捕食してしまうというなかなかに厄介な能力を持っている。シビカララーメンでも苦戦するかと思いきや、ブラッドは猫舌であることが発覚し、試合を五分五分までもっていくことに成功した。結局涙目になりながらも完食されたため41模擬戦はギリギリで敗北したが、シビカララーメンのポテンシャルが改めて示された戦いとなった。ちなみにブラッドは割と成り行き上で闇寿司に入ったらしく、実はこいつも闇に染まっていないんじゃないかと密かに疑っている42

闇寿司ファイルNo.XXX "対吸血鬼大出力紫外線照射装置"
アーネンエルベ・オブスクラからの鹵獲品43。日焼けしようとしたが炎上するだけで青白い肌のままだったため、太陽がトラウマとなったブラッドの次善の策。吸血鬼としての本能が欠如している…。

鬼滅の刃 DX日輪刀
ブラッドがこっそりこれを振り回しているのを目撃してしまったため、上述の疑念は確信に変わりつつある。

怪奇!真昼間の人体発火現象

闇寿司ファイルNo.XXX "カレサンスイ・フィールド"
七聖板前の一人"第六のクワイエット44"が展開する固有次元間スシフィールド。この空間に引き込まれたスシブレーダー45は、"寿司のモナド"に直接干渉され寿司協会のルール46に則った一対一のスシブレードを強制される。カレサンスイ・フィールド内の時空は"閉じている"ため、外側から見ると一瞬で勝負が着くように見え、敗北したものは一時的に精神が無防備となる47。空間内のスシ粒子濃度は現状確認されている次元間スシフィールドの中で最も高く、次元間スシフィールドの"上書き"効果によってフレイムのヘブンズゲートも一方的に封じてしまう。フレイムの事件の後に回らない寿司協会から闇寿司に入った銃包丁のイエスタデイ48がもたらした情報によって、七聖板前全員がISHTISドクトリンに対して耐性を持っていることが発覚し、SUME-CIは方針転換を迫られることになった。

闇寿司ファイルNo.XXX "アルティメットマグロ・ゼロ"
アルティメットマグロ・ゼロは、フレイムが新人時代に使っていた寿司の一つ。このファイルは"肉包丁のストーン"によって書かれており、フレイムとの激闘の記録が記述されている。ストーンは肉寿司とのシンクロ率を制御し、獣と人の形態を自在に操ることができる"モナドフュージョン"の適合者4950である。スシブレーダー本体を変化させるという点ではアルティメットフュージョンと対照的と言える。現在に至るまでのフレイムとの総合戦績は3勝3敗4分けであるらしい51

闇寿司ファイルNo.XXX "ダーク・ハンバーグ・スナイパーカスタム"
銃包丁のイエスタデイが使用するダーク・ハンバーグ。上記のSSSを使用することにより、銃弾が直撃する寸前に回転数や傾き等を瞬時に制御し正確な反射・加速を行うことで銃と寿司の複合戦術であるリバーストラップ・タクティクスを可能としている。ただでさえ強力なダーク・ハンバーグを高精度で扱うことができるので、通常のスシブレード勝負においても強力である。先日、模擬戦と称してフレイムにリベンジマッチを挑もうしたところなぜかイエスタデイに勝負を挑まれてしまい52、戦うことになった。こちらのシビカララーメンの攻撃はすべて受け流され、焦げているので熱や山椒のデバフ効果も効かなかった。つかず離れずの距離を取りつつ精密な打撃を定期的に加えられ、スープの液面の揺れがあれよあれよという間に大きくなり、制御不能となってコースアウトし場外、あえなく敗北となった53。試合後、なぜリバーストラップ・タクティクスを使わなかったかを聞いたところ、「寿司は人を傷つけるためのものでないが、銃は人を傷つけるためのものであるから」と真顔で言われてしまった。まあ、闇寿司同士で銃をぱんぱか撃ち合っていたら組織としてすぐに全滅してしまうということだと思うが、なんというかキャッチ&リリースされた気分がしないでもない。

イカでもわかる! 流体力学
アブリンガーZやダーク・ハンバーグ・スナイパーカスタムのように威力が高い寿司を超高精度で操ることができれば強いのは当然である。とはいえ、私のシビカララーメンはシャリがないタイプの寿司なので、SSSは使用することはできず、別の手段を取る必要がある。というわけで体積・重量の大部分をスープが占めるラーメン系の寿司を完璧に操るには流体力学を学ぶ必要があると考えこの本を読んでいるのだが、正直内容が全く頭に入ってこない。もしかするとイカ語で書かれているのかもしれない。

闇寿司四包丁最強議論スレ
PAMWACに建てられた最強の四包丁を考察するスレッド。時期的に熱包丁のフレイムが一番になっている…かと思いきや、"ルール無用"というレギュレーションのためか、不老不死の吸血鬼である十字包丁のブラッドで他の四包丁が死ぬまで逃げまくれば寿命勝ちできるのではという指摘をした奴が現れ、かなり荒れている。

闇寿司ファイルNo.XXX "イフリート"
イフリートは熱包丁のフレイムが召喚する寿司の聖霊。必殺技は"地獄の業火"であり、その威力は"爆転ニギリ"に匹敵する。初っ端から気絶していたので拝むことはできなかった。フレイムがまだ七聖板前でも闇寿司四包丁でもなかったころ、"獄門包丁のオブヘル"と戦い、勝利したはいいものの一瞬の隙を突かれてオブヘルの固有次元間スシフィールド"ゲイツオブヘル"によって生きたたまま地獄に落とされた先で出会ったらしい。イフリートは"邪悪なるヘルピッツァ協会"に所属していた地獄の悪魔であり、作るピザが正統的すぎるという理由でヘルピッツァ協会を追放されていた所をフレイムと意気投合し、"フレイムは寿司をイフリートはピサの道を究めよう"という地獄の契約を交わしたという。この契約による奇跡論的作用と絆パワーによってフレイム版ゲイツオブヘル54である"修羅への道アシュラレルム"が発生し、イフリートはこの世界に顕現する。

闇寿司生活安全課よりお願い "有村組の集金に応じないで"
生活安全課からの有村組のみかじめ料徴収に対する注意勧告。まあ、やすやすとショバ代を渡すようなやつは闇寿司にはいないだろうが。先日も拳銃を不用意に突き付けようとしたらしい有村組の下っ端がイエスタデイにボコボコにされているのを見かけてしまった。手を銃弾で穴ぼこにされてうめく下っ端を「それを向けたということは…覚悟してるってことですよね」とかなんとか言いながら拳銃のグリップで淡々と殴打している様は正直とても恐ろしかった55

闇寿司ファイルNo.XXX "グロスフスMG42機関銃"
銃包丁のイエスタデイが使用する銃の一つ。あまりに強力すぎるためリバーストラップ・タクティクスが使えないためか使用されることは案外少ないが、毎分1200~1500発の発射速度56は凄まじく、射線上に入ったものを文字通り切断する。まさしく銃包丁でありイエスタデイの代名詞的な銃と言える。フレイムの件もそうだが、ルール無用の残虐ファイトを仕かけるなら仕かける前に、それで本当に自分が有利になるかを今一度確認しよう。まな板に載せられているのは相手ではなく、自分なのかもしれないのだから…。

アンケート回答集 "どうしたらフレイムのアブリンガーZを倒せるでしょうか?"
まったくアブリンガーZを倒せる糸口がつかめなかったので、強そうなスシブレーダーに思い切って聞いてみた。あまり参考になるかはわからないが、以下にその抜粋を貼っておく。

闇寿司ファイルNo.XXX "ピッツァ・マルゲリータ"
マルゲリータは、イタリア料理のピザの種類の1つで、ナポリピッツァの代表格。著イフリート57

マル秘 フレイム対策ノート
イエスタデイに三回目に敗北した後58になぜか押し付けられた59フレイムの攻略法が記載されたノートの束。びっしり書き込まれている。当ファイルのアブリンガーZの性能等はこの資料をもとにしている。

闇寿司ファイルNo.XXX "シビカララーメン(可変型)"
私がアブリンガーZのアルティメットフュージョンを参考にして改良した新たなシビカララーメン。ドクター・トラヤーが開発した特種なカプセルをスープ内に仕込み、操作時にそれぞれ対応する振動を与えて割り内容物を放出することで、唐辛子と山椒の量や配分を試合中に調整できる。カプセルを割るのにやや時間がかかり、割ってしまったら元に戻せないものの、疑似的なフォームチェンジを可能とすることに成功した。

文責: 隠し包丁のスニーク


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